■スポンサードリンク
九十九十九
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
九十九十九の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
九十九十九(つくもじゅうく)と言えば、知る人ぞ知る清涼院流水『コズミック』から始まるJDCシリーズの、異能の探偵だ。あまりに美しすぎるゆえに、その瞳をみたものは皆、失神してしまうというキャラクター設定である。 本作品は、JDCシリーズのトリビュートでありながら、JDCシリーズの九十九十九とは別人。とは言え、本家本元の清涼院流水が、本作品のあちらこちらでちょっかいを出しているという、実にややこしいメタフィクションとなっている。 本作品そのものは、著者の『ディスコ探偵水曜日』の系譜に連なる位置づけだろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ってことなんでしょうか。 作中に登場する台詞を使うならば。 兎にも角にも、メタ小説ということなんでしょうが、 一話で書かれたことが二話で覆され二話の話が三話ではと・・・。 複雑な入れ子構造になってます。 読者の頭を混乱させることが目的ならばその意図は成功しています。 小説という形式をぶち壊す作品であると思います。 あと話はイマイチ理解できなくても、 「にゃるあ〜ん」や「大爆笑カレー」なんて言葉が ほんの少しは笑わせてくれます。 ただ人に勧められるような小説ではありません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
メタメタメタメタ もうメタとしか言いようがない 舞城節炸裂 他の作品よりもある意味一番舞城さんらしいのではないか 正直、内容を全て理解したかと言われると困るが いい意味で痛快で楽しめる作品だった しかし舞城王太郎にこの作品から入るのはお勧め出来ないかもしれない・・ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
清涼院流水の作品について全く予備知識が無かったのですが、 十分に楽しむことができました。 とにかくスピーディー。 立ち止まって考えてるような読者は救ってはくれない。 解る奴だけ解ってくれ、とでも言いたげである。 この疾走感がたまらない。 メタ初体験の私には少々きついところもありましたが、 逆にメタに興味が湧いてきました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とりあえずつかみはバッチリです。一話目の「ほうな〜♪」には笑ってしまいました。('-,_ω-`)プッ で、それからがきつい。よく分からないまま物語が進行していくから頭ん中ごちゃごちゃです。理解できません。いや、これは理解しようとしてはいけないのか。今こそ「考えるんじゃない!感じるんだ!」ですよ。('-,_ω-`)プッ 概略を説明すると、一話→二話→三話って話が続いていくんですけど、たとえば一話が終わって二話に入ると、二話の中では一話の内容が小説内の内容になっているんです。つまり一話の中では実際に起こったかのように見えたことが二話の中では完全に物語の中のお話ってことで落ち着いている。こんな感じで話が進みます。三話の後に五話が来たりとよく分からない設定になっております。('-,_ω-`)プッ んー、評価に困るんですよね、こういう小説。だけどまぁ嫌いにはなれないかな。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
舞城の中で一番の問題作!? たぶん、ついてこれるやつだけついてこい、と言っているんだと思う。 清涼院の世界を最大限活用した作品。つまり、清涼院はもともとその世界がリアルではななく、リアルではない世界の内側で、さらにメタメタメタ。 物語と現実をぶん殴ってめちゃくちゃにしたような作品。 たぶん、舞城は本当にすごいと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まるで短距離走を走り終わったときのような読後の酩酊感と脱力は、他ではまず味わうことはできないだろう。しかし、延々と繰り出される文字の群は、果たして何らかの物語を紡いでいたのか、それさえも分からなかった。まるで、意味をはき違えた翻訳文のようだとも感じたが、そこに内在する力は圧倒的である。とりあえず、再読は不可能。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私は舞城さんも清涼院さんも大好きです。本書は清涼院さんのJDCシリーズの外伝的なものなのかな、と思っていたのですが、全然違いました(ちょっとショック)ある意味、JDCシリーズとはまったく関係ない代物だと思って読む覚悟も必要かと思われます。舞城味が9割以上を占めた九十九十九という名前の人のお話、という感じがしました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
清涼院さんの作品で活躍する探偵神九十九十九を主人公にした、オマージュものというか、パロディものです。おいおい、そこまで茶化して良いのかぁ、って思わせられる内容で、ちょっとヤリ過ぎ感もないではないのですけど、元々、清涼院さんの作品が、本格もののパロディっぽい印象なので、清涼院さんファンの方なら、多分、楽しめると思います。ただ、舞城さんの他の作品とは、結構、毛色が異なり、文章の独特な勢いも控えめなので、「煙と土と食い物」辺りを読み、同じようなものを期待して、この本を読むと、期待をはずされてしまうと思うので、注意が必要です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私はこの作品で舞城作品三作目になります。阿修羅ガール→土か煙か食い物→九十九十九阿修羅ガールは村上春樹の「ダンスダンスダンス」等の中期~最近作に影響を受けた作品でしたが、今回は「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」にもっとも影響を受けたものであるようです。本文中にも、「世界の終わり~」に言及する箇所がありますが、それは名前を出す程度のあっさりとしたやりかたで、作者一流の皮肉か、あるいはある種の開き直りなのか、そんなとこだと思われます。『独特の』、圧倒的な分圧(宣伝文通り)によって再構成される村上春樹ワールドというのが、いまのところこの作者の作品の本質といえそうです。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!