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九十九十九



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【この小説が収録されている参考書籍】
九十九十九 (講談社ノベルス)
九十九十九 (講談社文庫)

九十九十九の評価: 3.97/5点 レビュー 34件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.97pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全34件 21~34 2/2ページ
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No.14:
(3pt)

これは

 舞城の中で一番の問題作!? たぶん、ついてこれるやつだけついてこい、と言っているんだと思う。 清涼院の世界を最大限活用した作品。つまり、清涼院はもともとその世界がリアルではななく、リアルではない世界の内側で、さらにメタメタメタ。 物語と現実をぶん殴ってめちゃくちゃにしたような作品。 たぶん、舞城は本当にすごいと思う。
九十九十九 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:九十九十九 (講談社ノベルス)より
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No.13:
(5pt)

最高傑作

物凄い傑作です。計算されつくした完璧な構成。文章のドライヴ感。くだらない常識や倫理や道徳を遥かに超えて行き着いた先は、悪夢のような、小説の極北。清涼院流水も、JDCも、聖書も関係ない。悪夢で一番怖いのは、悪夢から醒めたと思ったら、実はまだ悪夢、っていうのを繰り返すやつで、それが永遠に続くと思うとぞっとする。そういう小説。読者は最後のページを捲り終え、とりあえず現実世界に戻ってくるが、小説の中での悪夢は終わらない。この小説の主役は、この小説。なんて言うと、この人、頭がおかしいんじゃないかと思われそうだが、頭がおかしいのは俺じゃなくて舞城王太郎。一見、探偵神九十九十九が主人公のように書かれているが、実はそうじゃない。この小説の本当の主人公は、講談社ノベルス刊・舞城王太郎著『九十九十九』。つまりこの本そのものです。なんだかわけがわからないけれど、読めば解る。個人的に、舞城王太郎の最高傑作だと思う。
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No.12:
(3pt)

疾走、失踪.

まるで短距離走を走り終わったときのような読後の酩酊感と脱力は、他ではまず味わうことはできないだろう。しかし、延々と繰り出される文字の群は、果たして何らかの物語を紡いでいたのか、それさえも分からなかった。まるで、意味をはき違えた翻訳文のようだとも感じたが、そこに内在する力は圧倒的である。とりあえず、再読は不可能。
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No.11:
(5pt)

ほうな~♪

最初の一行目で大爆笑。「ほうな~♪」って何ですか舞城先生??!!ってな感じで読み進めた作品です。ストーリーが面白い・メッセージに感動した、といった類の感想はあまり期待しないほうがよいかもしれません。「いやあ、走りきったぜ!」という爽快感だけでお腹いっぱいになれる読者にお薦めです。
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No.10:
(5pt)

思考の迷宮、至高の言葉遊び。

私は中学二年生(14歳)の時に同じクラスの親友から薦められてJDCというものを知らないままにこの本と出合いました。彼は私に『お前にしか薦めないからな。』と言ってこの本を私に貸してくれたのですが、読み始めてその理由がわかりました。当時の私は小説好きといっても中高生向けの電撃文庫とか富士見ファンタジアとか門川スニーカー文庫しか読んでいなかったのですが、その私にこの本は強烈過ぎました。発言しにくいのですが・・・『性』についてあまりにも堂々と出てくるのがまず衝撃的で、半端じゃなくグロテスクな死体(漫画などよりも全然破壊力がある)や滅亡的なまでの負の感情など、当時の私には衝撃的でした。しかし、それでも私はこの本を朝の4時までかけて一日で読みきりました(実話)。それは衝撃的であると同時に滅亡的なまでの負の感情が快感だったからです。圧倒的なまでの文圧で探偵・九十九十九の活躍が語られるのと共に今までの自分の中での常識が崩れ去るのは本当に楽しかった。九十九十九のセリフの一言一言が私の心に突き刺さりました。私と親友との間でこの本は最早『バイブル』です。革命でした。私のその後の思考などに甚大な影響を残しました。『性』が堂々と描写されていても平気なら、中高生の方々もぜひどうでしょう?賛否両論ある作品ですが、私は自信を持ってお薦めします!!
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No.9:
(3pt)

「ひきこもごも?」

私は舞城さんも清涼院さんも大好きです。本書は清涼院さんのJDCシリーズの外伝的なものなのかな、と思っていたのですが、全然違いました(ちょっとショック)ある意味、JDCシリーズとはまったく関係ない代物だと思って読む覚悟も必要かと思われます。舞城味が9割以上を占めた九十九十九という名前の人のお話、という感じがしました。
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No.8:
(4pt)

時間がかかった☆

最初の方は、いつものように(ひきこまれて)すごいスピードで読み進められたけど、途中から読むのがしんどくなった。清涼院流水も聖書も読まない私には内容を理解するのがしんどかった。分厚いし。でも、根性でちまちまと読み進めたっ☆読み終わった感想は、うーん、不思議な感じ。理解できたようなできないような。でも、舞城さんが好きだからそれでいいのだ♪
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No.7:
(4pt)

気持ち悪くて見てらんなくてなのにそれが快感なんて。

舞城さぁ~ん。ほんと、マジ愛してたりしてます。第一文目でヤラれた!くはッ。普段、あたしは推理小説とか探偵物とか全ッ然全く読む気すら起きずに過ごしてるんだけど。これは別。(他の推理小説とか読んだこと無いし、パロられてる清涼院さんの本すら読んだことが無いから、そんなあたしに推理小説は語れないんだけど。)確かに。…推理小説って感じではないと思うな。舞城ファンは確実に愉しめる!!イケます(笑)あの、不気味さがイイんだよね。殺し方とか描写とか、キモイの怖いの大ッッッ嫌いなあたしには、耐えらんないはずなんだけど。…見ちゃう。読んじゃう。笑っちゃう。舞城マジックに、まんまとハマった。あたし的には最高だけど、「どんな内容だったの?」って聞かれると説明できない(する気ないけど)から。星4つで☆☆☆☆ハァレルゥヤ!
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No.6:
(3pt)

清涼院作品のパロディ

清涼院さんの作品で活躍する探偵神九十九十九を主人公にした、オマージュものというか、パロディものです。おいおい、そこまで茶化して良いのかぁ、って思わせられる内容で、ちょっとヤリ過ぎ感もないではないのですけど、元々、清涼院さんの作品が、本格もののパロディっぽい印象なので、清涼院さんファンの方なら、多分、楽しめると思います。ただ、舞城さんの他の作品とは、結構、毛色が異なり、文章の独特な勢いも控えめなので、「煙と土と食い物」辺りを読み、同じようなものを期待して、この本を読むと、期待をはずされてしまうと思うので、注意が必要です。
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No.5:
(1pt)

正直、私もわからない

舞城さん好きです、大好きです。しかし、最後まで読めなかった、自分に合わなかった。自分の期待度が大き過ぎた、反省。ミステリを求めていたわけじゃないのよ、あの世界が好きなのよ。という私みたいな考えの方はあの厚みは根性がいるかと。なんだか、マニアック路線のいわゆる普通のミステリ系に落ち着いてしまったようだ。しかし清涼院流水さん好きな人にはオススメだと思う。
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No.4:
(1pt)

わかりませんでした

著者に馬鹿にされそうですが,本の仕掛けは分かっても,だから何の本だったのか,なにも分かりませんでした。大仰な見立てとぐるりと回転して終息に向かうことを放棄した展開。
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No.3:
(5pt)

私信、匿名なのはニックネームがないからです。

 やっぱ、小説から「得るもの」「得られるもの」は少ない。特にミステリーなんて鼻毛みたいなもん。ってな具合に思われがちで、敬遠してるでしょ? 僕の場合、敬遠こそしてないけど、いつも消化。それも大事と思いつつ、ね。 それならね、ほら、哲学書だの経済書だの読む方がよっぽどタメになるし。ミステリーとか「あー面白かった」で終わるし。舞城もそっちの類やろ。じゃあ、読むのやーめた、って。うわー、それはもったいないですよ。 六作全部読んだけど、舞城王太郎の作品は皆「ミステリー」というジャンルではないと思うんですよ。多分。確かに、推理的な話はたくさん出てくるけど。 つまり、ミステリーという着ぐるみを被ってるけども、中は(主題は)、青春っぽいのであったり、チョトした心理学みたいなところもあったり、いろんなカタチに化けてる。大してアンテナを立ててなくても、それは容易に気づくはずです。その点でもこの『九十九十九』は今まででベストかも知れない。 勉強になるところ、学ばされるところ、はイッパイあります。だから僕はこの人のファンでもある。楽しませるだけじゃない。生粋のエンタテイナーになれてないところが好き。まぁ、どう感じた、或いはどう感じるか、それは自分たち次第ですけれども。 とにかく、いっつもミステリーなんて読まない人、コレ読んでみてはどうでっしゃろ?  ほんとはね、なんでもそうやけど、こんなレビューとか見て、前知識つけますよね。そんなんせんと読むのが一番いいと思うけど。
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No.2:
(3pt)

広がる、舞城ワールド

私はこの作品で舞城作品三作目になります。阿修羅ガール→土か煙か食い物→九十九十九阿修羅ガールは村上春樹の「ダンスダンスダンス」等の中期~最近作に影響を受けた作品でしたが、今回は「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」にもっとも影響を受けたものであるようです。本文中にも、「世界の終わり~」に言及する箇所がありますが、それは名前を出す程度のあっさりとしたやりかたで、作者一流の皮肉か、あるいはある種の開き直りなのか、そんなとこだと思われます。『独特の』、圧倒的な分圧(宣伝文通り)によって再構成される村上春樹ワールドというのが、いまのところこの作者の作品の本質といえそうです。
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No.1:
(5pt)

進化しつづける舞城王太郎

メフィスト賞受賞者の筆者による第6作目。圧倒的なスピード感により読者に新たなるGを体感させた衝撃のデビュー作以来、その懐の広さを次々に提示している舞城氏が、そのはみ出さんばかりの力量を統制して見せた。それも同じくメフィスト賞受賞者である清涼院流水作JDCシリーズへのトリビュートという異色の形でである。見れば誰もが失神するという美しすぎる容姿を持つ九十九十九(つくもじゅうく)が、「創世記」「ヨハネの黙示録」に見立てられた殺人事件が巻き起こる世界を疾走する。トリビュートということもあり、清涼院氏の作品を読んでおけばいっそう楽しめるだろうが、その圧倒的な世界観は、そんなことで損なわれはしないだろう。福井県西暁町を舞台にした3作、短編集、調布を舞台にした前作と、小説への挑戦ともいえる斬新さをわれわれに与えてきた著者が、その全てを体現したのが本作ではないだろうか。なんだか読む進むにつれてどんどん迷宮に迷い込んでいく感覚をおぼえるが、その時に感じる眩暈を堪能していただきたい。
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