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ペット・サウンズ
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ペット・サウンズの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.71pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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著者の、アルバムとブライアン・ウィルソンへの思い入れとエピソードがたっぷり詰まった一冊。 あまりに思い入れが強すぎて、「ウーン、そこはどうかな」と感じる箇所がいくらかありますが、解説の村上春樹さんがそこを上手くカバーしてくれてます。 ぜひ解説も一緒にお読み下さい。 | ||||
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想定内の内容で満足。 | ||||
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問題なく購入できました | ||||
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とてもオススメの読み方です。ビーチボーイズのペットサウンズは、まず、フリッパーズギターのヘッド博士の未来島、に引用されており、そこから追っかけて、 良いなあ、と思いました。特に、静岡に住んでいて図書館で借りたときは大変な衝撃を受けたのですが、のちに、長じてちゃんとしたものを新品で本屋で買って聴くと アレ?と思いました。無論良いのですけども、学生の頃の衝撃、感動が、特にない。別のCDの話だったか?しかし。たーらー、という、不安を思わせるフリッパーズの引用の元はちゃんとあるし、 この辺は老いたので、こういう手練れの力を借りて、感動を呼び起こそうと、この本からして、意味なしスイングで、ビーチボーイズのスマイル論評で、言及されていて(実父が勝手に音楽の版権を二束三文で売ったとか)で、言及の本人の手で訳されて今手元にあるという。 村上先生が、現著者が評価しない、ペットサウンズ、表題曲について、自分はこれだけ魂を揺さぶられたインスツルメンツは無いみたいなことを言っていて 普通ならアルバムの短い一曲なんですけど、固定してそれだけ聴くと、村上先生のような感慨をいきなり抱くから素敵。 | ||||
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京都、四条烏丸東入ル北側のCD・DVDショップ「十字屋」で、偶然見つけました。 改装後、音楽や文化関連の本も豊富に並べておられて、この本に出会えたことに感謝します。 陰影をはらんだ歌詞を英日対訳で紹介し、ビーチボーイズの曲を作り続けたウィリアムさんの苦悩、不安、希望が明らかになります。 同時に、彼の創作の軌跡を、深刻なインサイドストーリーも含めて書きます。ただし、暴露的ではなく共感を持って書いていますので、ご安心を。 統合失調症とうつ病で、一時期はドラッグにも手を出したとのこと。 その中で、クラシック作曲家のシューマンと同じく、芸術的な作品を造り続けたのは、ファンには素晴らしい贈り物なのですが 1960年代、世界でも日本でも、ビートルズ、ローリングストーンズ、そしてビーチボーイズが、ポピュラー音楽の人気を競い合った。 ワイルドなストーンズは別格大明神で、後の2つは同類と思っていましたが、確かにビートルズの方がストレートで、ビーチボーイズは明るいカリフォルニアを唄って万人受けしながら、実は複雑な和声・転調とハーモニーを持つ。 ・・・ほとんどクラシック音楽のレベルです。それを作曲したのが、ウィリアムズさんでした。 ところで、私のカラオケレパートリーの「スループ・ジョン・B」は、この本では番外扱いでしたが、その歌詞にはやはり「人生うまくいかない」という嘆きが含まれているので、好きなのです。 | ||||
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曲の解説が詳しく書かれているので、その曲を聴きたくなります。 | ||||
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ビーチ・ボーイズというよりはブライアン・ウィルソンのソロ・アルバムとして位置づけるのがふさわしいアルバム「ペット・サウンズ」をテーマに書かれた一冊。。このように一つのアルバムで本を書き上げる。。という例はあまりない。。ビートルズの「サージェント・ペパーズ。。」あたりでそれがなされてもよさそうなものだが私は浅識にして知らない。。 村上春樹氏は本書あとがきで「サージェント・ペパーズ。。」はあまりにも脚光を浴び現在ではいささか鮮度が落ち気味なのに対し「ペット・サウンズ」は息長くじわじわと浸透してきている。。というような私見を述べているがそのとおりかもしれない。 著者「ジム・フジーリ」はテーマの「ペット・サウンズ」のみならず初期作品「サーファー・ガール」あたりにもブライアン・ウィルソンの高い志が見て取れる。。と指摘する。 ただのヒット・メーカーから真摯なアーティストとして脱皮を指向したブライアンと単なるヒット曲を望んだレーコード会社(キャピトル)との軋轢。。息子たちを食い物してきた父親。。そんな状況もありながらブライアンを追い詰めたものは著者「ジム・フジーリ」が看破するように「楽曲のクオリティーの維持」であっただろう。。と想像できる。。 もう一度このアルバムを聴き直したくなる。。 | ||||
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ペットや初期ビーチボーイズを好きな人にはわかる、と思いました。後追い世代でも。 現在ラジオでもあまりかからないし原体験できないので故大瀧氏のいう 頭で聴くタイプ から入るしかない。 この本は他の解説本、レコードガイド同様、文字情報としていいガイドになります。 音楽的な記述部分はわかりにくいので、音譜で図解するか研究書に任せた方がいいかなと思いました。 その分スタジオでのハルブレイン、キャロルケイ達、制作側の話がもっとあればいいと思いました。 実際の曲は このテンションコード 転調は何?というボサやジャズの時代ならではの小難しさが有ります。 歌詞の内容の記述、マネージャーのお父さんの話は面白かったです。関係者は悲劇ですが。 この本はブライアン山脈、ペット山奥に誘うナビかつ著者の体験談です。 | ||||
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ペットサウンズについて書かれた、大変な力作であると思いました。 | ||||
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村上春樹さんが、訳してくれて・・・この曲が、多くの人に届きますように。 | ||||
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『ペット・サウンズ』は不思議な作品です。 この作品について多くの人たちが、最初その良さが理解できず、そして何度か聴くうちにするりと心に入り込むように、その魅力に気づかされると語ります。 私自身も同様の体験をしていて、もしCDに山下達郎氏の名解説が付いてなかったら、魅力に気づくまで聴き込めたのか今でも疑問に思っています。 この著者は、聴いた瞬間から自分自身についての音楽だとしてその世界の虜となり、本作では、この作品が作られた当時の背景や、収録された各曲の構成や歌詞の内容について分析し、その魅力を解説しています。記述されている多くのことは、過去においてあちこちで語られてきたことなので目新しいことは少ないのですが、1曲ごとに丁寧に説明をしようとしている姿勢には好感を持てますし、何よりも発表当時自身がどう受け止めたのかが率直に語られているので、『ペット・サウンズ』の新たな魅力を見つける手がかりになるのではないかと思いました。 実際に私も本書を読みながら、記述されている曲を繰り返し聴いて内容を確かめたりして、久しぶりに『ペット・サウンズ』にどっぷりと浸ることができました。 訳者の村上春樹氏も、解説で自身の『ペット・サウンズ』体験を語っています。それを読むとこのアルバムがやはり特別のものだとの感を強くするとともに、ビートルズの名盤中の名盤とされる『サージェント・ペパーズ〜』(私はあまり好きじゃありませんが)よりも普遍性を持った名盤だと断言しているのを読むと、『ペット・サウンズ』を好きな人間というのは、一般的に見たら特殊な人たちなのかなと感じました。でも私たちは『ペット・サウンズ』との出会いによって、ブライアン・ウィルソンの人生の奇跡を知ることができました。それはとても「素敵じゃないか」と思います。 | ||||
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僕はビーチボーイズのリアルタイムとはかけ離れた世代なので、『ビーチボーイズって「サーフィンUSA」みたいな曲やってる気軽なのりの良いバンドだろ』位にしか思っていなかった。〜だがある時「ドント・ウオーリー・ベイビー」の映像を見た時、『ボーカルのこの人はなんでこんなに違和感を感じさせる表情をしてるんだろう?』と不思議に思ったものだ。こんなにも素敵なポップミュージックを歌いながら何故なのか、と。本書は著者のビーチボーイズへの個人的な熱愛によって描かれたものだ。僕は音楽のロジックを知らないのでコードの話をされても理解できない。だが著者の熱の入れ具合はびんびんに伝わって来る。そしてブライアン・ウイルソンは統合失調病と鬱病を併発していたという事実に驚かされた。職業柄メンタルヘルスに関わってきたが、この二つの精神疾患を併発している人はまず見当たらない。その状態でブライアン・ウイルソンはあのポップな音楽を創り続けた事自体が驚異的だし、その苦痛は想像を絶するものがある。その精神は『純粋でシンプルな人生の幸福』を願い続けた。少年期のように世界は単純でシンプルであることを切望していたのだ。〜だが僕達は知っている。人生は単純でも何でもない、混乱と苦悩と葛藤に満ちたものだと・・・・。訳者の村上氏の後書きにあるよう現在ブライアン・ウイルソンは治療に取り組み、音楽活動にも復帰し、家族にも恵まれているようだ。〜僕にとって1960年代はアメリカが珠玉のポップミュージックを生み出した黄金の時代だというイメージが強い。そして、その中心人物だった存在に隠された影。その重みを背負いながらポップスターであり続ける事はどんなに辛かったろう。それだけが感想として残った。 | ||||
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「ペット・サウンズ」と村上春樹の邂逅に、素直に感動できるか、うがった見方をするか、それは人それぞれだ。おそらく、その人が「ペット・サウンズ」から本書を見出すか、村上氏の側から見出すか、あるいはそもそも、この2者の組み合わせに打算や話題つくりといった胡散臭さを感じるか、で評価が変わってくるのだろう。 まず私のスタンスを明確にしておくと、ブライアン・ウィルソンの大ファンで、村上氏の作品はほとんど未読。 そのスタンスで本書を評価すると、内容自体、特に「ペット・サウンズ」に対する音楽的考察は新しくもない。読みどころは、それが筆者の多感な半生とともにビビッドに記されている点につきる。なぜなら「ペット・サウンズ」が多感で無垢な精神性に呼応する作品であり、多感で無垢な精神性とは、誰にでも内在しているからだ。それが表出するか否か、自覚できるか否かの違いだけだ。 さらに言うと、最も嬉しかったは村上氏の訳者あとがきだ。村上氏は「ペット・サウンズ」が心底好きであり、一人でも多くの人にこのアルバムを聴いて欲しくて本書の翻訳を引き受けたのだそうだ。これを「無垢」とは言うまい。それほど私もお子様ではない。しかし、その村上氏の思いがあるからこそ、の分かりやすく言葉選びのセンス抜群(と感じられる)訳文の魅力が十分感じられた。 | ||||
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ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンの事も、アルバム『ペット・サウンズ』の事も、ましてや著者ジム・フジーリのことも全く知らない私がこの本を手にしたのは、もっぱら訳者村上春樹氏の優れた音楽観、また作品鑑賞眼を信頼しての事だ。確かにブライアン・ウィルソンや『ペット・サウンズ』に興味のある人には、大変面白い本なのであろうし、事実私もその音楽を聴いてみようという気にはなったが、それは必ずしもこの著者の語るところに共鳴したからではなく、飽くまでも訳者村上春樹氏の優れたあとがきを読んで興味を惹かれたからである。著者の本アルバムに対するやや過剰な思い入れと、楽曲に対するコード分析を使った解説など少々鼻につきはするものの、語られる事実は大変興味深いし、語り口もきちんとしていて悪くは無いのだが(特に前半は)、ブライアン・ウィルソンの苦悩の切実さがもう一つ伝わってこないのだ。欲を言えば、各章ごとに訳者の解説を入れるなどして原著にもう少しテコ入れして、「村上春樹監訳」とでもすれば、本としてさらに完成されたものになったのではないかと思う。逆に言えば、訳者が村上氏で無ければ、ビーチ・ボーイズ・ファンか音楽関係者でもなければ、この本を手に取る人はまずいなかったのではないかと思う。 従って、身もふたも無い言い方だが、ブライアン・ウィルソンか村上春樹かどちらかに思い入れの有る方以外には、あまりお薦めしかねる本だ。 所で、この本を読み始める前に、CDを借りて「ロック史上屈指の名盤」と言われる件のアルバムを一通り聞いてみたのだが、正直いまの私の耳には何か古ぼけて、くすんだ感じのやわな音楽にしか聞こえず、フジーリさんや村上氏の本アルバムに対する思い入れの理由が今ひとつ見えてこなかった。実際、村上氏も初めてこのアルバムを聞いた当時、ある種の戸惑いを感じたと告白している。しかし、年々聞けば聞くほど、その素晴らしさが判ってくる作品だとも言っており、ここは一つ村上氏を信じてじっくり腰をすえてこのアルバムを味わってみたいと思う(H20.4.6)。 | ||||
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「ペット・サウンズ」よりヴァン・ダイク・パークスを先に聞いてしまった世代(55年生まれ)としては、「ペット・サウンズ」のすごさは気になりつつも、いまひとつピンときていませんでした。 今回あらためてこの本を読んで、ぴんと来なかったゆえに真面目に読まないでいた歌詞カードを読み返したりして、ポップソングに秘められた青春の苦悩、ブライアンの内面のようなものが見えてきた気がします。 文章についてはコード進行やアレンジについての記述も多く、分からない部分も多いです。 村上春樹さんの訳でなかったら通り過ぎてしまったかもしれません。 そういう意味も含めて、この本が出てよかった、読めてよかったと思います。 | ||||
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この難物「ペットサウンズ」には何回アタックしたか数え切れない。レコード、CD(何種類か持っている)。正直なところ村上春樹の訳者の後書きから読む。ビートルズの「サージャント・ペッパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」と「ペット・サウンズ」の比較がビートルズ・ファン(ビーチ・ボーイズも好きなんですけど)としては内心穏やかでない気持ちはあるが納得する。40年間にサージャントはややきらめきが落ちたのは否めない。まあそれまでが輝きすぎたという解釈も成り立ちますが。僕としては「スマイル」は絶賛。ただこの「ペット・サウンズ」は40年間何度聞いてもしっくり来ない。まあこの本を読んで再挑戦ということになるんですが、この僕にとってのこの難物 心を開いてくれますかね?? | ||||
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「ペット・サウンズ」自体がいろいろないわくをまとった作品であるので、本書のアナウンスを最初に目にしたとき、半年ほど前に読んだグリール・マーカスの「ライク・ア・ローリング・ストーン」のような作品をイメージしていましたが、しかし、もしそうであれば「ペット・サウンズ・セッション」という4枚組のCDに付けられた詳細なブックレットと重複する部分がきっと多かったりするはずで、あまり期待できないなとか漠然と考えていました。しかし、結論から言えば、本書は私的あるいは自伝的「ペット・サウンズ」記とでもいったらよいような、よく言えば、自分のような後追いの「ペット・サウンズ」世代には当時の空気を体感させてもらえるよすがと言えば言えますが、悪く言えば「ペット・サウンズ」に限らず名盤と呼ばれる聞き継がれてきた作品には数限りなく存在するであろう、その作品との関わりの個人史とでもいえる類いの作品です。三浦久の「追憶の60年代カリフォルニア―すべてはディランの歌から始まった 」(平凡社新書)と同様、個人的にはとても楽しめました。ただ、クレストブックで出されるにはすこし違和感もありますが。 | ||||
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ニュージャージー州で暮らす白人移民から見ればカリフォルニアこそがパラダイス。その象徴がザ・ビーチ・ボーイズであった。しかし、パラダイスなど実はどこにもありはしない。 メガヒットとなったアルバム『ペット・サウンズ』は、ザ・ビーチ・ボーイズの崩壊、ブライアン・ウィルソンの心身を蝕むきっかけ、あるいはその原因でもあった。 というような小説の結構、翻訳は村上春樹とくれば、これはもう売れることは保証されている。ミニマリズムの典型ともいえる小説作品であり、本家『ペット・サウンズ』の音楽の抜けきった諧調(いわばモーツァルトに近い)よりは、私小説のウェットさをもつが、それがまた身に染みる気がする。 その点、ビーチ・ボーイズの音楽に合うようでいて齟齬がある。ワーグナーを聴きながら『ツァラツストラかく語りき』を読んで心地よく思うようなわけにはいかない。 それでも、引き込まれた。アメリカの哀しさ。沈み込んでいく世界に響き渡るビーチ・ボーイズの晴朗な哀しさが胸に響いてくる。悲劇の場面に奏される長調の調べは、一層哀しさを増す。この小説は齟齬を見せながらも、ブライアン・ウィルソンと響きあっているのだ。 | ||||
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