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ペット・サウンズ



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ペット・サウンズの評価: 3.71/5点 レビュー 28件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.71pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(3pt)

村上春樹のビーチ・ボーイズ愛の集大成

ビーチ・ボーイズ、というよりそのリーダーであるブライアン・ウィルソンの代表作「ペット・サウンズ」のノン・フィクション。 ブライアン・ウィルソンの幼少期から「ペット・サウンズ」製作に至る過程、その後日譚を描く。 「ペット・サウンズ」が主題なので製作過程・楽曲の解説もあるが、ブライアン・ウィルソンの人生を交えた文脈で語っており、「ものがたり」として読ませる。 村上春樹の流れるような翻訳もいい。 「ペット・サウンズ」を知らない人にはお勧めはできないが、好きなヒトには一読の価値があるのでは。
ペット・サウンズ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ペット・サウンズ (新潮文庫)より
4102179615
No.5:
(3pt)

世の中には二種類の人間がいる

作者のジム・フシーリの 偏愛的ビーチ・ボーイズいや ブライアン・ウィルソンの『ペット・サウンズ』論。 ブライアン・ウィルソンの自伝を読んでいる小生には 目新しいものはあまりなかったが、 村上春樹の訳(歌詞を含む)がよく一気に読めた。 本文より訳者のあとがきの方が面白かった。 以前、村上春樹はドストエフスキーの 『カマラーゾフの兄弟』で断言していたが、 それと同様に『ペット・サウンズ』も断言している。 「世の中には二種類の人間がいる。 『ペット・サウンズ』が好きな人と好きじゃない人だ」と。
ペット・サウンズ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ペット・サウンズ (新潮文庫)より
4102179615
No.4:
(3pt)

偏愛に満ちた評論を偏愛に満ちて訳出した

ビーチボーイズの歴史的名盤、ペット・サウンズに対する偏愛に満ちた評論を、村上さんが偏愛に満ちて訳出した。
訳文の所々は村上さんのヴォイスと著者のそれとの区別がつかなくなっている。(と、僕は思うのだが)

1961年のデビュー以来わずか4−5年ほどで頂点に上り詰め、その後、長い苦難に満ちた道のりをたどる(今もたどり続ける)ビーチボーイズの、まさに絶後となる名盤、ペット・サウンズ。
伝説のアルバム「スマイル」が世に出ていれば、ビーチボーイズもペット・サウンズも全く違った運命が待ち受けていたのだろうが、神は、歴史は、彼らにこの1枚しかお与えにはならなかった(とはいっても、ビーチボーイズには他にも名盤、名曲はいっぱいあるんだけど、不朽の1枚となるとやはりコレになるようです)。
本書は、そのペット・サウンズの1曲々々について歌詞や旋律、演奏をいつくしむように丹念に評している。
まさに偏愛なくしては成しえない仕業。
巻末には村上さんのゴキゲンな解説もついていて、ビーチボーイズファン、村上ファンには堪えられない一冊でとなっている。(と、このあたりはもう一人の偏愛者、萩原健太風。でもないか)
ペット・サウンズ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ペット・サウンズ (新潮文庫)より
4102179615
No.3:
(3pt)

「ペット・サウンズ」はなぜ、“リスナーの心に深くしみ込むアルバム”となったのか

ビーチ・ボーイズおよび「ペット・サウンズ」に対する批評は、本文以上に村上春樹の「訳者あとがき」に巧く、簡潔にまとめられている(ジム・フジーリさん、ごめんなさい)。相変わらず村上春樹は言葉の選び方がいちいち適切だ。さらには本書に対する分析も鋭く、適切である。いわく、「追求はロジカルであると同時に、エモーショナルでもある。本書の面白さとユニークさはそのあたりの「立体性」にあるのではないだろうか」。そして、この訳書の選び方自体が渋く、外さず、ベタじゃなく、“いかにも村上春樹”であって、適切だ。
 村上春樹は「サージェント・ペパーズ」と「ペット・サウンズ」の存在意義の、当時から現在にかけての推移について論じている。確かにビートルズ抜きでビーチ・ボーイズを語ることは難しいし、ビートルズがいなかったら「ペット・サウンズ」は生まれなかっただろう。ビートルズがミュージシャンズ・ミュージシャンであることは間違いないけど、「ペット・サウンズ」の奇跡によって、ブライアン・ウィルソンもミュージシャンズ・ミュージシャンたり得ているのだ。じゃあ「ペット・サウンズ」はなぜ、“シンプルでありながら同時に、驚くばかりに複雑”で、“リスナーの心に深くしみ込むアルバム”となったのか。そこら辺の謎を解いていくのが本書の肝だ。もちろんブライアンの才能が前提としてある訳だけど、「ペット・サウンズ」当時のブライアンの境遇のジレンマってのが作品に深みを与えている。つまり「ビーチや海や自動車や若い娘たちについてのヒット・ソングの品質を保たなくてはならなかった。しかしそれと同時に、彼は自らの心情を吐露してもいた」。そして、「ビジネスやら、ドラッグやら、彼の危うい精神状態やら、年若い結婚やら、悩みの種をもたらす厄介な父親やら、そんなあれこれが生み出す問題」ってのが、作品に多くの人が共鳴できる文脈をもたらしたんじゃないかな、きっと。
ペット・サウンズ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ペット・サウンズ (新潮文庫)より
4102179615
No.2:
(3pt)

わざわざ村上春樹が訳すほどの本ではない

『ペット・サウンズ』は文句の付けようのない名盤ですが、この本はその名盤についてこれまでにいろいろと言われてきたことをまとめたもの、という感じで、特に目新しい内容ではありません。なぜ、わざわざ村上春樹が訳したのか理解に苦しむところです。もちろん訳文はこなれていて読みやすく、その点は助かりますが・・・ 何年も前に『ペットサウンズ』について山下達郎が書いた小論のほうが、よほどこのアルバムの魅力を的確についていました。まあ、ビーチ・ボーイズを聞いたことのない人が、この本がきっかけで興味をもってくれるなら、村上春樹が訳したかいがあるというものです。でも、ビーチ・ボーイズの本当のすごさを知るには、『ペットサウンズ』ではなく、まず初期のものを聞いてください。
ペット・サウンズ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ペット・サウンズ (新潮文庫)より
4102179615
No.1:
(3pt)

名盤ファシズム?

作品や人を神棚に奉りたて、拝まない奴は死刑! といった感じの賞賛ファシズムってありますね。 村上春樹氏がそれに加担しているとは言わないが、本書はやたらと思い入れの強いアメリカ人の著作物であり、「ペットサウンズ」に関心がない読者には無用の長物であります。 ちなみに、わたくしは何度も「ペットサウンズ」にはトライしたクチですが……。 基本的な力量として、ビーチボーイズにはろくなヴォーカリストがいない、と言ったら不敬罪でしょうか。
ペット・サウンズ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ペット・サウンズ (新潮文庫)より
4102179615

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