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日蝕



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【この小説が収録されている参考書籍】
日蝕
日蝕 (新潮文庫)
日蝕・一月物語 (新潮文庫)

日蝕の評価: 3.11/5点 レビュー 90件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.11pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全33件 21~33 2/2ページ
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No.13:
(2pt)

買いですか・・・。

特異な設定と文体が当時話題になった記憶がありますが、その文体というか、語の選び方についに馴染めずに読了してしまったという印象が残りました。 肩肘を張って、その文体に合わせて物語を作っていくような佇まいが僕には空回りと映りました。 尊大に聞こえることを承知で書きますが、その「文体」という語すらそぐわないような、初歩的な問題のような気もするのですが。
日蝕 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:日蝕 (新潮文庫)より
4101290318
No.12:
(2pt)

ジョークなのかと思ったら・・・

正直何故この作品が芥川賞に選ばれたのかが分からない(大抵分からないけど) 浅田彰とかなんかが指摘しているように単なる復古趣味にしか思えないのだが いかがだろうか?
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4101290318
No.11:
(2pt)

日蝕よりは一月物語に注目すべきか?

三島との共通点が一体どこにあるというのか。耽美というにはどこか即物的であり、身を恥じ入るような背徳も読み取れない。平野氏に特徴的な古典的な文体は確かにひとつの世界を作ってはいるが、物語内容や描写、詳細に読めば文体さえ、若く現代日本的的な感性の横溢を感じる。それ故、古典的な文体はわざとらしく、逆に何かを隠蔽しているのではないかとさえ思えてしまう。

平野氏は何者かとの一体感や成就感、そして一瞬ではあるが永遠の幸福感に憧れていると思わせる。「日蝕」では『究極の至福と統一感』について感情移入できなかったが、「一月物語」を読んで、これこそ彼の根底に流れる情念であり、小説を書かせる源泉のひとつなのかもしれないと思った。それを表立って表出することを憚るがために、回りくどい表現になっているのだろうか。
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No.10:
(1pt)

難解な文章なのか?

他の皆様方の中には難解だと仰る方もいるようです。しかし、それは擬古文に馴れていないだけです。ただそれだけ。というか、芥川・漱石・鴎外あたりの作品をある程度読んでいる人間であれば、それほど難しい文章ではありませんし、所々に現代的な言い回しをそのまま旧仮名遣いで表現したような箇所があり、どうしても白々しく思えてしまう。やるのであれば清水義範ぐらいに詐欺とも言うべきレベルにまで文体模倣を昇華できるレベル(清水義範に掛かれば、もはや偽造であるw)でないと読み手としては違和感ばかりが目立つ。
 そもそも、本当に「文学的に難解な文章」というのはフォークナーやジョイスのような実験的作風の作家が書く作品のものである。ジョイスの『フィネガンズ・ウェイク』なんて読めないんだから(笑)
 で、内容のほうでございますが、残念なことに「これって小説なの?」という結論になるでしょうか。あまり文章そのものを楽しむという気分にはなれないし、物語を楽しむというわけでもないので、どうしても首を傾げてしまう。
 というか、これって純文学なのか? 純文学ってもっと違うものだと思うんだけどなぁ。
 著者は知識量があるので歴史小説家に転進すれば名作を続々と出すかもしれない。読んではいないが、もしかすると『葬送』は面白いかもしれない。
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4101290318
No.9:
(1pt)

長々と書かれた「作文」

率直な感想を言いますと、仰々しい文体とは裏腹に、「この作者には背負っているものが何もないんだなぁ」という空疎感です。「三島由紀夫の再来」とかいう売り出し文句がついていますが、三島には感じられる或る種の「のっぴきならなさ」が全く感じ取れません。「なぜ、この人は文学をやっているの?」という疑問が湧いてきて仕方ありませんでした。多分、好事家的な「骨董趣味」で自分の好みの世界を書いてみた、というだけなのでしょう。若いながらもその該博な知識には驚かされますが、知識だけでは「作文」は書けても、「文学」は描けない、ということの良い見本だと思います。ただ単に「仰々しい文体に溺れたい」という方は読んでみてもいいのではと思います。「作文」としては良く練られていますから。しかし「文学作品」、「のっぴきならないもの」に本気で触れたいと思っている方は、読んでも失望するだけだと思います。
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4101290318
No.8:
(1pt)

文体が...

期待して読んだのだけれど、結論から言うと期待はずれ。 やたらと使われる常用外漢字、リズムを生み出さないダラダラとした文体。 話自体もそれほどのものではなかったと感じた。  この作品もも含め「芥川賞受賞作品」この言葉に何度だまされたか?「蹴りたい背中」「蛇を踏む」「ダイヤモンドダスト」「太陽の季節」...幾度も失望を味わった。  しかし、圧倒的な衝撃を与えてくれた作品も「芥川賞受賞作品」。 「限りなく透明に近いブルー」「妊娠カレンダー」...  このようにして私は「芥川賞受賞作品」をよみ大抵失望を、たまに衝撃を受け続けるのだろう。
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4101290318
No.7:
(1pt)

これは、純文学じゃないよ

三島由紀夫の小説や、ここから盗作したと言われている佐藤亜紀の『鏡の影』を読んでいない私の感想
①文体 巴黎(パリ)里昂(リヨン)仏稜(フィレンツェ)維奄納(ヴィエンヌ)等の地名・基督(キリスト)等の人名・錬金炉(アタノオル)両性具有者(アンドロギュノス)等の専門用語...等の、一部の難しい漢字とルビが必要不可欠な単語以外の一般単語まで、難しい漢字とルビが有るのは如何なものか。カタカナだらけにしてしまった方が、イメージし易いと思う。
 難しい漢字や語彙・回りくどい表現等を多用しているが、文章の流れを悪くしているし、音読した時の聴覚的・ページを捲ってパッと目に付いた時の視覚的な効果が全く無く、読みにくい。しかも、難しい漢字や語彙・回りくどい表現を覚えた中高生が、喜んで使い捲っている格好悪さが有る。
②人物描写 主人公の人物造形に厚みが無く、薄っぺらだ。主人公以外の登場人物は、主人公の心中にしか存在していない様な印象が有る。
③物語 ストーリーに起伏が無く、出来損ないの幻想ファンタジー系のライトノベルを読んでいるみたいだ。後半、物語がギャグマンガみたいな展開になってきて破綻してしまった。読み終わった後、「錬金術師」「両性具有者」「唖の少年」「巨人」とは、何者なのかという疑問が残る。「錬金術」「両性具有者」「異端審問」等のオカルト好きには面白そうなキーワードを扱っているが、これらのキーワードが全然著者の物になっていない為、この作品に昇華されていない。RPGの小説版でも、これ程陳腐ではない。
 何故、この作品が、第120回芥川賞受賞作品なのかが理解出来ない。選考委員が、難しそうな文体に惑わされて受賞させてしまったとしか考えられない。
 40万部売れたそうだが、本の内容の質ではなく、作者の茶髪にピアスという外見・作者自身の「三島由紀夫の再来」というキャッチコピー等の話題性で売れたのだと思ってしまう。
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4101290318
No.6:
(2pt)

日蝕を見ての感想。

読後は、素晴らしく小さな劇場で舞台を見終えたような感じである。芥川賞作品としては、今時の芥川賞作品などよりも、文学の意を多大に含んでいるので、星三つは下らなかったが、帯の三島由紀夫の再来という文字に妨げられ、どうしても過小評価となり得てしまう。
三島由紀夫の初期作品と比べても、この作家が生まれた瞬間から文学の恩恵を授与していたと言い難いし、また、三島由紀夫の中期から後期の作品に影響を受けているのか、妙に小難しい。常用漢字ではない、やけに難しい漢字の乱用には、読者に対して言葉からイメ-ジの想起を試みた三島とは違い、まずこう描いてみれば、文学に見えるであろう、という安易な発想が見え、およそ文学者の威厳もない。この作家は、三島作品によって造られた作家でしかない。誰しも様々な作家の影響を受けるが、どうも作家から伝わってくるものがなく、文学を気取った小説としてしか見れない。
どうして、もっとすっきり描けなかったのが。スト-リ-は、なかなかおもしろいので、もっと文体をすっきりさせて描いてみれば、読者だって小ざかしい文に惑わされることもない。また、自然描写も少なく、作家の脳で繰り広げられている舞台を、読み進めてゆく感は否めない。
三島作品を気取りたいのなら、もっと文章を華麗に、自然の美を描ききり、尚且つ最後の1行を、奔馬の1行に似せるのではなく、自分なりの装飾を試みてみるべきであろう。
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4101290318
No.5:
(1pt)

作者のルックスと同じ

騙された。 私はてっきり、正字正仮名で著されたものだと思い込んでいた。 ただ徒に難しい漢字が乱用されているだけである。 文体自体は現代仮名遣いであり、バランスが悪い。 著者は中世ヨーロッパや幻想文学に詳しいのであろう。 好んでその手の話を盛り込んでいるが、はっきり言って無意味な場合が多く、しかもくどい。 詰め込みすぎである。 「澁澤龍彦好きの田舎の文学青年が、勘違いして同人誌に投稿した作品」程度の出来である。 内容の陳腐さを難解な語彙と中世ヨーロッパ的意匠とで糊塗した姑息な作品といえる。 ルックスの悪さを茶髪とピアスとブランド物のスーツで誤魔化している著者自身と重なり合う。 皮肉である。
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No.4:
(1pt)

下手くそ、そして、詰まらない

文章の仰々しさには、確かに、うんざりさせられるというか、カッコ悪いんじゃないかと思いました。 内容は、作者の知識である程度の時代を設定しているわけですが、古すぎる外国の話ですから、そうですか、としか思えませんでした。 友達にこの本を紹介するとしたら、読むだけ無駄の睡眠促進用、と言ってあげると思います。 しかし、芥川賞を取ったのは事実。 それにしても面白くない。 本は売ったり捨てたりしないんですが、どちらか(確実に後ろ)を選ばねば気が済まないとすら思える。
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No.3:
(2pt)

不思議に想像力をかきたてられる小説

15世紀末のフランス。パリ大学を卒業したばかりのニコラは、教職に就かず、自らの神学上の疑問に回答を与えるべく、旅に出る。南仏の小さな町に逗留し、町外れに住む「錬金術師」ピエェルとの交流の末に、ニコラが見たものは・・・。
人がこの世の生成の秘密を知りたいと思うこと、その結果としてテクノロジーが伸展すること自体は善でも悪でもない。ただし、その行為は、それまでの世界観を壊す作業であり、創造するものと旧秩序を守るもののあいだにせめぎあいを起こすものです。
この世に起きる幾多の事象に取り立てて意味はない、と半ば諦めながらも、意味を与えずにはいられない人間の哀しい性。その営みが生きるということなのでしょうか。
今まで考えたこともなかったようなことが、突然脳ミソの奥で蠢きだす、という意味ではまあ良い小説なのでしょう。多くの人が指摘していますが、私も、漢字を多用する必然性がよく掴めず、文体はあまり好きではありません。
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No.2:
(1pt)

偏った<知性>の情けなさ

某文学賞を受賞したにも拘らず(或いは、受賞したからこそ)余りにも評判が悪いので、一部の評論家が言うように「中高年による若い作家への僻み」が評価に影響しているという話にも一理あるのではないかと思っていましたが、著者と年齢的に大差のないわたしが読んでも、これは駄作としか呼びようのない低俗な作品です。著者は漢字とルビの安易な多用で内容の低級さを隠そうとしたようですが、それが結果的にアルフレッド・アドラーのいう意味における<劣等感>を目立たせることになっているのです。本書は、芸術においては<無>はいくら装飾しても<無>に過ぎないという事実を改めて確認できるという情けないレベルにおいてのみ価値らしい価値を持つ駄作だと言えます。
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No.1:
(2pt)

小説としての面白さ?

芥川賞の受賞で評判になったが、僕自身こういう話はあまり好きではない。 文体の特殊さが目立ちはするものの、ストーリー展開などに特に目新しさは感じられない。 幻想ファンタジー小説の焼きまわしのようなアイデアはありふれており、著者自身のオリジナリティが反映されているとは言い難い。 今後の著者の成長に期待したい一冊。
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4101290318

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