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骨の刻印



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【この小説が収録されている参考書籍】
骨の刻印 (ヴィレッジブックス F ヘ 5-2)

骨の刻印の評価: 4.25/5点 レビュー 8件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.25pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(5pt)

ミステリーではなくホラー?

深い悲しみを経験し、一度は法人類学から離れた主人公が、「死者に自身の物語を語らせること」が自分に与えられた仕事、天職だと考えるようになっての第2弾。寒くて暗い、冬の嵐の孤島で起きた数件の殺人事件に、自分も殺されそうになりながら立ち向かっていく…。と書くと、いかにも勇敢に見えるけど、けっこうグジグジしていて脇が甘い。登場する人物がみな闇を抱えていて誰もが犯人に思え、その闇から目が離せなくて一気読みしてしまいました。これで解決かと思ってからの二転三転。ミステリーではなくホラー?とぐったりするおもしろさでした。
骨の刻印 (ヴィレッジブックス F ヘ 5-2)Amazon書評・レビュー:骨の刻印 (ヴィレッジブックス F ヘ 5-2)より
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No.7:
(5pt)

あれこれ起こりすぎるきらいはあるものの

遺体の描写等がリアルで良いとの評価を知り読んでみました。

前半から後半にかけて、嵐だったり、停電だったり、主人公の身にも災難が。
次々いろいろ起こりすぎじゃないかと思いましたが、それを上回る面白さと巧さがありました。

周囲とあまり交流のない寂れた島、そして閉鎖的な島民たち。
いつまでたってもよそ者の移住者。
こういった島で事件が起こると島民の間では、よそ者が筆頭容疑者になるのでしょうが、
そのよそ者は、捜査に関わる元刑事と大金持ちの島の援助者夫婦なので、島民の疑いは向かず、
島民たちはパニックな状態に。
こういうシュチュエーション、たまりませんね、好きですよ。

後半になって容疑者が出てくるあたりからの二転三転ぶり。
ラストのシーンでは次を読みたいと思わせてくれる終わり方(一緒に3作目を買っておいて良かった)

エンターテイメント小説と考えればかなりな読み応えですね。
骨の刻印 (ヴィレッジブックス F ヘ 5-2)Amazon書評・レビュー:骨の刻印 (ヴィレッジブックス F ヘ 5-2)より
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No.6:
(4pt)

怒涛のラスト、なかなかおもしろいです

法人類学者デイヴィッド・ハンター・シリーズの2作目だということを知らず、最初に読んでしまいました。が、訳者あとがきに親切な説明があるので(ネタばれはありません)わりとスムーズに話に入っていけました。

まず、舞台となるスコットランド北西に位置するヘブリディーズ諸島の中の小さな島ルナ島、その描写が圧巻です。季節は2月。荒れ狂う海と灰色の空、霧雨、強風。全編を通してひたすら荒涼とした風景と寒々とした天候が続くため、寒さに弱い人や雨が嫌いな人は、気分が鬱々としてくるかもしれません(^^;。個人的にはこの独特の雰囲気が大変気に入りました。
人口は200人にも満たないのに、過疎のためさらにだんだんと人が減少しつつある、そんな所で、手と足の先だけ残して焼け尽くしてしまった遺体が発見されます。 法人類学者デイヴィッドとルナ島在住の元刑事のブロディ、仕事熱心な若い警官ダンカン、そしてあまりやる気のない巡査部長フレイザーが事件解決に取り組みますが・・・北極圏から嵐が到来し、交通が遮断され、島は孤立、そんな中で第二の殺人が起こってしまいます。

途中で「犯人わかっちゃったなあ・・・」と思いながら、それでも次々に新たな展開があって、はらはらしながらずっと読んでいたのですが、最後の3分の1くらいから話は波乱の展開になり、これでやっと解決か、やれやれと思ったらまた意外な事実が判明し、それもまた落ち着いて今度こそ解決と思ったら、再度、えっそうくるか?!と話をひっくり返されて、怒涛のエンディングに。しかもまだ最後に・・・・。
ラストは、ちょっとやりすぎでは?なにもここまで何度もひっくり返さなくても・・・と思ってしまいましたが・・・。あれは次作に繋げようという意図があったのでしょうか??

また、主人公が法人類学者という設定らしく、焼死したり、刺殺されたりした遺体の説明が詳細に出てくるので、そういうのに弱い人はだめかもしれません。「熱せられた脂肪は液化し、煙とともに運ばれる。とけた脂肪は服に染み込み、服はろうそくの芯の役割を果たし、長時間、肉体を燃やし続ける。」とか、「頭蓋骨は密閉されているため、燃えると内部の脳は膨張して破裂する。」とか・・・読んだ当日、焼肉を食べるのがいやになりそうな説明がたくさん出てきます(^^;。が、あくまでも淡々とした解剖学的な説明なので、それはそれで興味深かったです。

登場人物の個性が際立っていて、「この人物誰だっけ?」と人物紹介を何度も見るという必要がありませんでした。うまいと思います。シリーズ物なので、これから先、主人公がどうなっていくのか楽しみです。
骨の刻印 (ヴィレッジブックス F ヘ 5-2)Amazon書評・レビュー:骨の刻印 (ヴィレッジブックス F ヘ 5-2)より
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No.5:
(2pt)

相も変わらず安っぽい

前作同様、主人公の鑑定結果から犯人が特定できるわけではなく、普通の巻き込まれ型のサスペンス・推理小説。 しかも話がありきたりで安っぽい。 簡単に気楽に読めるという利点はあるものの、読後何も残らないし、暫くするとどんな話だったっけとなりそうな小説。 法医学ファイルの事件簿?とかテレビドラマにしたら面白そうだとは思うが、わざわざ読書をする価値は自分は見い出せない。
骨の刻印 (ヴィレッジブックス F ヘ 5-2)Amazon書評・レビュー:骨の刻印 (ヴィレッジブックス F ヘ 5-2)より
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No.4:
(5pt)

ハマりました

書店でランキングに入っていたのをきっかけに久しぶりに推理小説を読みました。 展開早くでも状況はすんなりイメージできるので、気づいた時にはのめりこみあっという間に読んでしまいました。
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No.3:
(5pt)

読み易くぐっと惹きつけるページターナー・ミステリー

ミステリーが好きなのですが、アダム・ファウアーやジェームズ・ロリンズ、マイクル・コーディなど
なかなか続編が出ないのでやきもきしている所に、たまたま友人に紹介され購入しました。
ボロボロになりながらも諦めず知的で正義感の強い主人公、島の情景や人物像がよく目に浮かぶ文、
緻密に積み重ねられたプロットにぐっと惹きつけられ、知的好奇心も満たされ、あっと言う間に
読み進めてしまいました。
訳者:坂本あおいさんの読みやすい訳文やテンポにも大いに助けられていると思います。

確かにストーリー的には登場人物が出揃うと、若干犯人が見えてくる感はありますが、
あれこれ考え探偵気分に浸るのもミステリーの良さでは無いかと。。結論は、びっくりでしたが。。。
雪が吹きすさぶ季節に暖かくして読みたい久々ヒットな一冊でした。
続編も坂本さんで是非。
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No.2:
(4pt)

サイモン・ベケットの真価を問われる二作目だったが・・・

先に読んだ『乾燥標本収蔵1号室ー大英自然史博物館』の中で法医昆虫学者が人間の遺体を使って研究できる場所は、米国テネシー州ノックスヴィルのテネシー大学にある人類学研究施設である、と書いてあったことから随分前に読んだ『法人類学者デイヴィット・ハンター』(サイモン・ベケット著)を、思い出したのでサイモン・ベケットの次回作が出ていないか気になり調べてみた。
ネットで調べてみたら本書『骨の刻印』が出ていることを知り早速入手して読み始めた。
一作目はイングランドの寂しい片田舎の風景や登場する人物なども精緻な語り口で書かれていた印象が心にのこっている。
本書では、文明から見放されたようなイギリス北部にある寂しい島で引退した元警部が見つけた焼死体の検視を依頼されたデヴィットが島に渡るフェリーに乗り込むところから物語が始まる。
大荒れの天候から島の電源も断たれ、人口200人足らずの小さなコミュニティで次々と起きる殺人事件に、デイヴィットは、暗闇の吹き荒れる島で彷徨い肩の脱臼という怪我を負ってしまったり、検体を保護するために借りた診療所の火災に遭い焼き殺されそうになるなど悪戦苦闘を強いられながらストーリーは進んでゆく。
前作同様著者が法医学について下調べを緻密にしたことなどを、デイヴィットに、現場で語らせるロジックには瞠目してしまった。
本書でもデイヴィットが米国テネシー州ノックスヴィルのテネシー大学にある屋外人類研究施設への一か月にわたる長期研究出張の招待を受けてジェニーとの関係で悩むシーンが物語の最後に書かれていた。
残念ながら本書では、ミステリーを読み慣れた読者なら犯人像が透けてくると思えるから、そんなところが少々難と言えるかも知れない。
が、そんな中でも著者の隠し技ともいえる意外性(最期の意外性など不要だと思うが・・・)も巻末に残してあり、前作よりやや荒削りなプロットながらイングランド最北の荒れ狂う荒涼とした島の描写など前作同様楽しく読ませてくれた。
独自の境地に踏み込んだ異才「サイモン・ベケット」の第三作に期待したい。
訳者あとがきで知ったのだが、その後サイモン・ベケット氏は、”Whispers of the Dead ”と、”The Calling of the Grave”の二作を、すでに世に出していると書いていたから早く日本語版を出してほしいと願っている。
本書でも坂本あおい氏の翻訳がテンポよく読みやすかったのを評価したい。
骨の刻印 (ヴィレッジブックス F ヘ 5-2)Amazon書評・レビュー:骨の刻印 (ヴィレッジブックス F ヘ 5-2)より
4863323751
No.1:
(4pt)

結末が!

後半の二転三転するところから本から目が離せなくなりました。 犯人はまさか!!!。 早く次回作が読みたいです。
骨の刻印 (ヴィレッジブックス F ヘ 5-2)Amazon書評・レビュー:骨の刻印 (ヴィレッジブックス F ヘ 5-2)より
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