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流
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流の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全107件 81~100 5/6ページ
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キャラクターの魅力がすごいです あと言葉選びが神 流を読んだあとに他の小説を読むと物足りなく思うぐらい比喩の表現が面白くてくせになりました 何度も登場人物の読み方がわからなくなるけれど(笑) | ||||
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70年代の台湾の景色や、中国人や台湾人の感性や考え方、ミステリー的な謎解き、オカルト要素など盛りだくさんの内容。 本当に最後まで間延びせず、楽しめる読める本です。 ただ個人的には上記のような事は、実は作者にとっては瑣末なことだったのではないかと思うほど、多くの人が耳を傾けるべきメッセージがあるように思いました。 20年に一度というのはこのことを指しているのではないでしょうか。 それが何なのかは、読んでのお楽しみです。 本当にオススメです。 | ||||
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台湾の本省人である私にとっても、台湾の歴史や特に後にやってきた国民党(外省人と彼らの子孫)たち当時複雑な心境についてより一層理解を深めました。 台湾のことに少しでも興味のある方にオススメです。 | ||||
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台湾って国じゃなくて「地域」である。世界大会には中国の「一地域」として出場する。各国のトップリーダーが公式訪問しようとすると中国が不快感を示す。そして太平洋戦争時には日本が占領して併合していたが現在も親日的であるという、数少ない国である。 そういう背景を直接描かずに、小説の空気感ににじませている。ほとんどの内容は不良の青春小説だ。台湾を舞台にしたせいで、誇張や虚構がよくわからなくなり、現実味を帯びている。そこが面白い。 物語を貫く謎、誰がおじいさんを殺したのか、ということについては、中国人のものの考え方がなんとなーく伝わってきた。そういう考え方をするのかー。日本人とは明らかに違う。 | ||||
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本の帯にあった大賛辞に吊られて買ったのだが大当たりでした。 久々に読み進むにつれてこの小説世界から離れがたく、徐々にページ捲るごとに大切に読みたくなってくる作品。 主人公は自分と同じ世代。 ただし70年代の台湾という環境の中で爆発的なエネルギーをもった青春小説です。 登場人物が全員人間臭くて魅力的。 家族の愛は海のように深く、初めての恋愛はほろ苦い。 しかも抗日戦争や国共内戦の歴史も勉強できるという優れもの。 さらに内藤陳が生きていたら感動必至のセリフの数々。 ハードボイルド青春小説の金字塔となる作品です。 | ||||
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戦後復興中の台湾が舞台、祖父の死、毛毛との初恋、主人公秋生の葛藤と 台湾の街がリアルに描かれている、混沌とした当時の様子、笑いもあり、ス ピード感のある青春小説である。 | ||||
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とてもきれいでした^ ^まだ、読んでないので楽しみです^ ^V(^_^)V | ||||
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名作ではあると思うし☆5つに値する作品であることに異議はない 所謂青春小説に属する作品であり、金城一紀のGOに近い作品であると思う 直木賞の選考基準が分からないため、直木賞受賞作として適切かどうかはわからない ただ、初期東山彰良のファンである身としては変化してしまった作風が残念でならない スピーディーでノリが良くまるで音楽のような軽快な文体と展開の速さが鳴りを潜め、どこか固く作者の色とでもいうべきものが無くなった さよならギャングランド・ジョニーザラビット・ファミリーレストランと正直何がしたいのかわからない、何が言いたいのかわからない作品を経て、ブラックライダーである意味変化の完成を見てしまった。 作家としての完成度自体は高まり、初期に見られた荒い文章は洗練された。 それはそれで良いことではあるが、初期の逃亡作法やワイルドサイドを歩け、愛が噛みつく悪い星のような安い犯罪者が七転八倒・悪戦苦闘する犯罪小説の方に魅力を感じるものとしては今作をそれほど楽しむことは出来なかった。 自分同様初期東山彰良好きにはあまりお勧め出来ない作品である | ||||
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本書は、紛れもなく歴史書であろう。 教科書が描くことのない、歴史を読むことができる。 大きな歴史と小さな歴史が織りなす、生きた歴史である。 第1に、自身や家族の小さな歴史がある。 祖父をはじめ、家族との生活なかで、成長していく自身の歴史である。 喧嘩もすれば、恋もする。 第2は、国家の歴史である。 日本と中国の戦争がある。 中国共産党と国民党政府の内戦も激しい。 第3に、第1と第2との、関係の歴史がある。 そのなかで、人々は翻弄される。 選びたくない人生を強制されたり、思いもしない運命に翻弄される。 こうして、人々は語る。 政府を信じてはならない、と。 心身ともに、その底から発せられる言葉であろう。 20世紀の歴史書として読んでほしい。 | ||||
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久しぶりに、圧倒された小説だった。 この小説をエンタメといっていいのだろうか、それでは、この小説を軽んじていることにならないかと思えるほど、読み手にも力が必要な気がした。 直木賞をとったのでとりあえず読んだのだが、読んでよかった。素晴らしい力を持った小説。感動作だ。 直木賞の選者の眼力も改めて見直した。 名作といって差し支えないと思う。 主人公ほか、登場人物がそれぞれ、魅力的だ。 台湾台北での1970年代から1980年代の混沌としている雰囲気がすごい。 国民党、共産党の話。まったく、私には縁のない世界だが、どことなく身に迫る。 ほんのちょっとだけ出てくる人物にさえ、心惹かれた。 この東山彰良氏の本、他に読んでみなければ。 | ||||
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物語のスケールが大きいけれども,パッチギ!みたいに,主人公の青年の成長を爽やかに受け止めることができました。台湾と中国,国民党と共産党,1970年当時の台湾の猥雑な世相を背景に,一人ひとりの登場人物が生き生きと描かれています。さらに,続く物語を期待します。 | ||||
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祖父が殺されると言う事件を契機に、その謎に迫ってゆく主人公の葉秋生の17歳からの成長小説です。 物語全体は、祖父葉尊麟の死の謎を追う推理小説の趣があります。 その死の謎には、先の大戦における中国での国民党と共産党、そして何よりも国民の複雑な関係があります。 何十年も経ってしまうと、物語は言い伝えの曖昧さから何が真実なのかは良くわかりません。 ただ、その時代にあって、日本軍を挟んで国民党と共産党の激しい勢力争いがあり、様々な悲劇が存在しました。 最後に、真相が明かされた時、それぞれの事情があり、厳しい戦時の中でみんなが生きるのに一生懸命であったことが解ります。 その意味では、直接的ではありませんが、立派な反戦小説です。 又、主人公が初恋の許嫁と別れる場面が出てきます。 それは、姉弟ではないかという疑いがあったからです。 現代であれば、DNA鑑定ですぐわかるのでしょうが、その時代の状況から、二人が泣く泣く別れる場面があります。 そこから立ち直るのにも、主人公は大変な苦労をします。 これ以外にも、幾多の試練が主人公に課せられます。 そのたびに、主人公は立派な大人へと成長していきます。 その意味では、素晴らしい青春小説であるとも言えます。 中国人名に苦労しましたが、小説としては非常に面白く読むことができました。 | ||||
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素晴らしい作品だ!小説を読む楽しさをこれほど堪能できたのは久しぶり。400ページを超えるが、飽くことなく没頭して一気に読めた。 主人公は、第2次大戦後、中国本土から台湾に渡った「外省人」を祖父に持つ。台湾を主舞台に、日本、中国と広大な時空間のスケールで、家族愛と歴史の悲哀、青春の苦悩が描かれる。台湾の下町を生きる人々の生き生きとした生活描写、中国語を織り交ぜてのリズム感のある会話も新鮮で面白かった。また、心はいつも大陸にあり、台湾を仮住まいとみなしていたという外省人の心理、日本統治下で日本語教育を受けた台湾人高齢者が日本を慕う心理など、実に興味深く、台湾で生まれ育った著者ならではの著述や描写になるほどと思わされた。この歴史の向こう側・あちら側の多面的な分析は貴重で、この本の大きな魅力となっている。 冒頭に掲げられた「魚問」という詩の一節、「私は水の中で暮らしているのだから、あなたにはわたしの涙が見えません」には、ひどく魅かれたが、その持つ意味は深い。作中で、主人公と友人は、この詩にちなみ、「おれたちは自分の痛みにばっかり敏感で、他人もおなじような痛みを抱えてるなんて思いもしなかった。おれたちはどっちも水の中の魚だった」という会話を交わす。また、恋人との間にも、主人公は、この涙を感じる。作品の主題を反映させるこの詩の作者は誰かと思いきや、なんと著者の父だという。台湾で教師をしていたということだが、著書もいくつかあるのだそうだ。まさしく家族の歴史と思いが凝縮された著作であり、そのリアリティがこの作品を厚みあるものにしていると感じた。 本の装丁はやや重々しいと感じるかもしれないが、手にとって読み始めれば、エンタメ性もあり面白く、多くの世代の方が読書の楽しさを味わえるお薦めの良書ではないだろうか。 | ||||
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読んでいくうちに、ぐんぐん引き込まれていき、東山ワールドに没頭してしまい ました。読み進めていくうちに自分があたかもその時代、その場に居合わせているように錯覚してしまいました。好きな文体でしたし、久しぶり読書で有意義な時間を過ごすことができました。すばらしいの一言に尽きます。 | ||||
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台湾国民は①原住民(多くは山岳民族)②1600年前後から国禁を犯して大陸から渡った華人(内省人)、③第2次大戦後の大陸での国共内戦で、共産軍に敗れて渡ってきた蒋介石率いる国民党軍とともに来た華人(外省人)、の3種類に分かれるようだ。本書は外省人3世にして九州在住の著者によるもの。 ストーリー自体波乱万丈で面白かったが、それとは別に、戦後長く圧政を敷いて台湾を支配した外省人の庶民のある一家3世代の物語であり、その生活、考え方、大陸との結びつきを知ることが出来て興味深く読んだ。 本書外の見聞だが、内省人は外省人を「中国人」と呼ぶようであり驚いた(自分たちは「台湾人」と呼ぶのか?)。次は内省人の著作を読んでみたくなった。 ある友人は、将来、台湾は共産党独裁国家中国の新帝国主義・覇権主義・膨張主義(←南沙諸島埋め立て、チベット・ウイグルの植民地支配)に飲み込まれるのか?民主国家として独立できるのか?大変な問題だと言っていた。 | ||||
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感動した! が、それはこの作品の文学性と言うよりは、台湾という中国大陸と日本軍国主義・資本主義の狭間で苦悩する小さな国家の、人々の苦悩を知っての感動であったように思う! | ||||
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時代背景は抗日戦争、国共戦争、その後に及ぶ。主人公は国民党側のならず者を祖父に持つ。複雑な人間関係、家族関係、血縁・家族の強い結びつき、など中国人の民族的・歴史的特長に加え、台湾と大陸(台湾人と本省人)の微妙な対立などを背景にした自伝的小説である。予断を許さない展開を見せるサスペンス感一杯の展開で非常に面白く読めた。今後の作品が楽しみである。 | ||||
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又吉直樹さんの『火花』、東山彰 良さんの『流』 今回は、芥川賞・直木賞ともに読 んだ。まだ羽田圭介さんの作品は 読んでいないのですが。 又吉さんはきっと、いとし・こい しの漫才が好きなのだと思う。派 手さはまったくないけれど、真面 目に話をしていて、ついズレたこ とを言ってしまう面白み。……芸 人が、世間を振り回すのか、世間 が求めるものを取り入れていくの かという悩み。それが垣間見える 表現には共感を覚えた。 東山さんの作品も好きだ。ひとり の人間の生き方を通して、時代と 国の歴史が透けて見えるような作 品を私は好む傾向にあるが、この 小説からも台湾の歴史を感じ取れ た。ひとにはそれぞれ意識せずと も背負っている歴史と文化がある 。小説ででも読まない限り、自分 以外の価値観や生き方を、理解し ようという姿勢はなかなか生まれ ないように思う。 あのひとは、なぜ、あんなことで おこるのか? あのひとは、なぜあんな見苦しい ことをしたのか? あのひとは、なぜ、暴力に訴え殺 しをおかしてしまったのか? 許せない!というのは、そのひと の背負っているものが見えていな いということと、結構直結してい る。見えて理解できると、また、 ひとに、文化に、違った眼差しを 向けられるようになる。 本来ならこちらを見てください! 認めて下さい!理解して下さい! と叫びたいところをぐっとこらえ て、伝わる言葉に変換したのが、 文芸だと思う。自分自身のことの みでなく、歴史や文化、あるいは 仲間同士でも、コミュニティーを 背負って書かれたものはより深み も出ていると思う。 いずれの作品もそうゆう作品であ ったと、いまの私には見えた。 | ||||
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前2巻が、ハンニバル戦記の感じで、非常に面白く読みましたが、3巻目がカエサルにつなぐ時期にあたり、主役が目まぐるしく入れ替わる時期の内容で、ローマの政治体制が、どんどん独裁体制にはまっていく、過程・その必然性に詳しく、触れられているが、私にとっては、やや冗長感がありました。ただ、敵対する側からみたローマの評価は、新鮮で面白かった。次にカエサル時代というクライマックスを読めるという期待感を高める第3巻として評価できます。 | ||||
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ミステリー調でありながら,日本,台湾,中国の関係を台湾の外省人の視点で捉えていた。そして,僕より少し若い世代で,70年代から80年代に台北で青春を送った青年と,それを取り巻く環境がこと細やかに描かれていたので,興味深く読んだ。読みながら,作者の実体験を小説にしたものかなと思っていたが,作者は68年生まれだから,ありえないことはわかる。しかし,この小説のすべてフィクションで書けるはないだろうから,作者は,非常に高い構想力と執筆力の持ち主であることは確かだ。ただ,評価を5にしなかったのは,最後の方のモーゼル銃に対する疑問だ。1.モーゼル銃を台湾から中国にそんなに簡単に持ち込めるのか。2.少年が簡単にモーゼル銃を扱って,しかも命中させることができるのか。また,少年にモーゼル銃のありかを教えておくのだろうか。3.田舎で,腰に銃弾が命中して,適切な処置を受けられるのだろうか,受けても簡単に回復するのか。どうしてもこれらの疑問が引っ掛かった。 | ||||
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