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流
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流の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全107件 61~80 4/6ページ
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まだ未だに読んでいません。だから感想は書けません。ごめんなさい。 | ||||
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想像力に創造力を掻き立てる卓越の文章力がぐぃと私にテンポをけしかける。素晴らしい作品ですよね。引き込まれました。 | ||||
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台湾と中国の関係や文化、その時代の台湾の人々の暮らしぶり、台湾の中の中国人全て興味深かったのですがとにかく本の世界に引き込まれて読み終えたらこの世界から突然切り離されたようで寂しくなった… | ||||
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こちらのレビューでどなたかが、最初の何ページかをがまんすればハマる、といったようなことを書かれていたと思いますが、まさにそのとおりです。冒頭から人名の読みが難しいのとバイオレンスな雰囲気に気が滅入って、なかなか進まず、もうギブアップしようかと思いましたが、ふいにぐっと惹き込まれる瞬間があります。そこからは一気にラストまで読み切ってしまいました。読み終わるのが切なくなるくらいに、楽しい読書時間でした。読後感も爽やかな青春小説です。ラストの1文は「あ、やっぱりそっちなんだな」と、ちょっと意外な印象。読後にしばらく残る余韻や波紋を広げてくれる1文です。 | ||||
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1年前に買っていた本を今更読んでの感想です。しばらく〈積ん読〉したのは、世評があまりに良過ぎたから。面白い本でも、周りから面白いよ〜と言われると面白さが半減してしまいます(分かりますよね?)。で、読後の感想ですが、面白い〜!!(笑) 冒頭シーンにどういう意味があるのかという謎、祖父を殺したのは誰なのかという謎、そして主人公にとって一番大きい個人的な謎。それらが気持ちよく解けてゆく。が、それだけなら唯のエンタメでしょう。やはりこの物語は、台湾生まれの著者が書く必要があった日本と中国と台湾をつなぐ物語なのだということだと思います。満足。 | ||||
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台湾人(外省人)の青年を主人公とした作者の自伝的小説だが、自伝(「ルーツ探し」と言うべきか)という枠組みを遥かに越えた骨太かつ壮大な物語に仕上がっている。これまでの日本文学には存在しなかった新鮮かつ野卑な才能の煌めきを感じた。全体としては、「主人公の祖父を殺した犯人捜し」という縦軸が貫いているが、これと交差する横軸の広さ・縦横無尽さには瞠目すべきものがある。 台湾及び中国を舞台にした歴史・風俗小説(特に家族の絆の深さの強調)、国民党(蒋介石)と共産党(毛沢東)との闘いに端を発する復讐劇を中心とした因果譚及びそれに伴うノワール風味、「聊斎志異」を意識した怪異譚、ありきたりだが主人公の成長物語、小刻みで野卑なギャグを多用したユーモア風味、そして何より奔放とも言える主人公(=作者)の人生観の発露等々が怒涛の如く読者を襲うのである。通常、怪異譚、ノワール風味及びユーモア風味は鼎立しないと思うが、作者の筆力で不思議と自然に混淆しているのである。登場人物達のキャラ設定も良く出来ている。 「犯人捜し」の方は、読者に分かる様に中盤で説明されているので、ミステリ的興趣はないが、その裏には犯人と主人公(=作者)とが共有する"開き直り"とも取れる人生観や血族に対する愛着があり、これが本作の主旋律を成していると思う。戦争や子細な事情で取り返しの付かない過去の傷を背負った人間でも、本作で言えばお狐様(この辺が「聊斎志異」の影響なんだなぁ~)、の様な守護神や運や考え方一つで、どうとでも生きて行けるという逞しさが本作の真骨頂である。本作は作者にしか書けないと思うが、別の題材をテーマとした新しい作品を読んで見たいと強く思った。 | ||||
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1975年、台北の高等中学に通う17歳の葉 秋生が、蒋介石総統の訃報に接するところから物語は始まる。彼が敬愛していた祖父は、酸鼻を極めた国共内戦の生き残りの1人だったが、その1ヵ月後に何者かによって惨殺された。12年後にようやくその謎が解かれ、中国大陸での意外な結末を迎えることになる。推理小説的な一面でも面白いが、主人公の家族や友人たちなどがいきいきと描かれ、めまぐるしく変貌する台湾社会の中での青春グラフテーとしても楽しい小説に仕上がっている。 | ||||
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東山氏の作品はかなり久しぶりでした。 高校の頃に逃亡作法で小説の面白さを教えられ、4作ほど読んだのですが、少し文体に飽きてしまいそれ以降読んでいませんでした。 直木賞を受賞したと知り、デビューから一時的にはファンだった自分には嬉しく思い、これを機に改めて読んでみようと思いました。 「流」面白かったです。 祖父の死を皮切りに目まぐるしく変化する主人公自身を取り巻く環境を背景に、主人公自身の心境の移り変わりを圧倒的な疾走感を持つ描写で描いています。 青春小説としての完成度の高さは間違いなく屈指の作品だと思います。 失恋のエピソードをはじめ、盛り込まれている諸々のサイドストーリーには否定的な意見も見受けられますが、上記に書いた通り本書は主人公の青春の日々を描いた作品で、ミステリーはあくまで中心要素の一つであり、日々の諸々の出来事こそが極めて重要なファクターでしょう。 祖父の死を追いかけただけの小説であればここまで面白くなることはなかったはずです。推理小説じゃないんで。 喧嘩もすれば、車を飛ばして大笑いし、親にぶたれ、苦い恋をし、仲間とタバコを吸っては下世話な話に花を咲かせる…。 全てのエピソードが生き生きと伝わってくるのは、主人公の目線を通して見える、日々の生々しさ、そこで生きる人々のリアリティなのだと思います。 また、戦争を根底にした因果が本作のメインテーマ、決して重すぎることなく描いていますが、全編にわたり黒々くずっしりと圧し掛かってきます。 それもまた祖父たちの青春の日々だったのですから。 そして時の止まった彼らの時代もまた、「碑石」の取り壊しと共に再び動き始めま、「過去」へと移り変わっていきます。 きっと、最後の一文は祖父の死に遁走しながらも、恋をし、友人を助け、様々な出来事が詰まった「あの青春時代」を振り返る後年の主人公の言葉なのでしょう。 本書にあっても、初恋の衝動、そして葛藤は間違いなく「祖父の死」より先を走っています。 自分もそうであったように、結局のところ男の青春はいつだって「女の子」なんだから。 | ||||
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重厚感たっぷりのいい読書タイムに酔いしれました! 風格があり、直木賞にふさわしい作品・・・読んでよかったです。 台湾の歴史・戦争の生々しさ・暴力・・・などなど私にはついていけない要素が多いのですが、それでも引きつけられたのは圧倒的なスケール感。 そしてミステリー要素が織り込まれ、エンタメ性の高めるのにも一役買っているからだと思います。 とにかく生きるエネルギーにあふれています。 女性読者の心をつかんだのは恋を綴る場面が多いからだと思いますが、どうしても納得がいかなかったのは・・・「毛毛が身を引いた理由」。 なにこれ?過去のこんなエピソード、いらなくないですか?? 毛毛が幸せになれなかったことはほんとに残念で、そして主人公も最終的には離婚をし、 幸せにはなれなかったことを匂わせてるのもなぁ~。 なんでこんなに報われないんだ・・・切なすぎる。 ラストをしめる一文が「あのころ、女の子のために駆けずりまわるのは、わたしたちの誇りだった」というのにも疑問が残ります。 これによって、なにやらほわんとした幕引きになり、なんだか違う小説になったような気がしたのは私だけでしょうか??? 主人公は女の子のためではなく、どちらかというと友や祖父のために駆け回ってたんだけどなぁ・・・。 | ||||
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最初は戦争小説なのかと思って読んでいたら、戦後のお話し。 東山さん曰く、青春小説と書いてましたが、台湾のスタンドバイミー的なストーリー。 青春は痛くて、甘酸っぱい。 途中から、ファンタジー要素が出てきて、国の文化的表現なのかなと読み進めていくと、最後に2度ドンデン返しが待っています。 それが、痛快で最高でした!! 青春でファンタジーで最後はミステリー。 ネタバレになりますが、初恋が報われず引きずるのも切なくて、じれったくて、ひきつけられて印象に残りました。 私は、今まで読んできた直木賞の作品の中で一番好きです! 女性は、最初読みにくいかもしれませんが、頑張って最後まで読んでみてください。 すごく面白い展開が2回待っています!! | ||||
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花火と一緒に買って期待無く読んだのですが圧倒的にこちらの方が面白かったです。 文体が中国とは異なる日台系なのですが何となく中国の雰囲気もあり、一読する価値のある本でした。 | ||||
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ずっと期待してる本なんです。 ちょっと流れって読むと、本当に素晴らしい本だと思います。 | ||||
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中場利一の岸和田少年愚連隊ととても雰囲気が似ている。 やんちゃのエピソード。 やられたらやり返すこと。 ヤクザの舎弟になる友人。 好きな女の子との距離感。 文章のテンポ。 台湾と中国の歴史を交えた、知的な岸和田少年愚連隊だ。 | ||||
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さすが直木賞を取っただけのことはあると思いました。 読み始めたら止められずに一気に読んでしまいました。 ストーリーや登場人物の魅力に吸い込まれてしまう作品です。 最後のページまでワクワクしながら読むことができました。 | ||||
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中国名の読み方に戸惑い我慢しながら読み進んでいたら、面白さに惑わされ気が付いたら読み終わっていた。 二度読みしようと思わされる作品だ。 | ||||
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名前が頭に入りづらいことを除けば、圧倒的な筆力で最後まで読ませる天才的な力作。 もう一度読み直したくなった。 | ||||
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直木賞と聞いて帯の煽り文句とともに衝動買いしました なにかを直接的に訴えるというよりはただ、ひたすらに、人々の人生が描かれていたと思いす。 読み終わったあとには小説を読んだという感想よりもまるで夢をみていたような感覚で、本当の自分の記憶のように胸にとどまっていました。 確かに一つの物語が完結して、違う世界を別視点からみて、そして自分と主人公をかさねあわせるような楽しめるはあまりありません。 しかし主人公は主人公でありそれは誰が読んでも彼であろう、その文章に圧倒されます。 言葉では表しきれないなにかがあり、読み終わった直後はなんだか不完全燃焼のようなそんな気持ちになりました。 しかしなにか、それを納得させられるような不思議な力がありとても不思議な感覚でした。 これが面白いかは人それぞれだと思います。 ただいろんな人に読んで欲しい作品です。 | ||||
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いろんな年代、立場の人達が登場してきますが、それぞれに抱えている事情があり、それを感じ取ることができます。 きっと読むときの年齢によって誰に心を寄せるかが変わってくるのではないでしょうか? そんな奥行きのあるストーリーでした。 | ||||
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著者は台湾の人らしい。幼い時に日本に来て、いまでは、ほとんど日本人である。 そして、ここにきての直木賞受賞。 全く知らない作家であったが、著者の父をモデルにした入魂の物語で、 台湾と中国や日本との関係が戦争を通してなんとなく読み取れる。 なんとも暴力と時代の残虐さがそこかしこに現れるが、暗澹とした雰囲気はない。 どこか青春小説の中に留まっているのは、主人公が物語の中で、溌剌と生きているからであろう。 しかし、日本という国家単位での戦争責任、と言われても現代っ子はピンと来ない。 でももし、自分の祖父がひとつの村を殲滅していたということを知ったらどうだろうか。 物事には距離感がある。遠くの火事であるか、身近な人が放火したのかで全く違ったとらえ方になる。 | ||||
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同年、芥川賞作品と比べ、一線を画す出来栄えには流石ですね。 何冊か氏の作品は読ませて頂いており独特の展開と表現はそねままに、いつもの間違ったROCK感と不良感、時代錯誤なカルチャー感が入り混じっていないので快く読めました。 私より3つは下なのにまるで私より10は年上の人がいいそうな内容に加え、新しい情報は無く、見様見真似で何とか単語だけまりこんで促す。 多分、音楽やドラッグ、不良文化に関して憧れがあるのは分かりますが以後、止めたほうが身の為です。 私は二度と氏の作品に手を伸ばす事は無いと思っていましたが、この作品で考えが180度変わりました。 次回を期待して待ちます。 | ||||
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