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怪盗グリフィン対ラトウィッジ機関



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怪盗グリフィン対ラトウィッジ機関の評価: 3.00/5点 レビュー 7件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(5pt)

実はSF。

『ノックスマシン』の表題作(より寧ろその続篇)がそうであったように、ミステリーとSFの境界作というか、今回のジャンルははっきりいってSF。少なくとも(SF作家の)ディックの名前を知らない、というような人にはまったくオススメできない。
逆に『ノックスマシン』に嵌った、というような人なら楽しめること間違いなし。
陰謀論SFと娯楽怪盗ものとの親和性が高く、僕は前作より楽しめた。
ジャンルミックス的な作品は山田さんなどの大いなる先達はあるものの、こういう風にアメリカのエンタメ小説風に軽やかに書けるのは法月さんならではじゃないかな。
ネタとしてはミステリーでもお馴染の「シュレンディンガーの猫」だけど、後半、怒涛のSF的説明に紙幅が費やされるが、文系頭にも結構判りやすいと思う。
怪盗グリフィン対ラトウィッジ機関Amazon書評・レビュー:怪盗グリフィン対ラトウィッジ機関より
406219628X
No.1:
(4pt)

怪盗グリフィン+ノックスマシン

ミステリーランドのシリーズとして出た怪盗グリフィンの続編であるが、前作が子供が読んでも楽しめるように書かれていたのに対して、今回は完全に子供無視の難解度マックスの論理SF作品として書かれている。
フィリップKディックのモデルにした架空の作家の未発表原稿を巡る攻防戦だが、そこに量子力学のシュレディンガーの猫のパラドックスをブチ込み、めまぐるしいストーリー展開である。
以前のノックスマシンの要素を長編でもう少し分かりやすく展開したような感じだ。
ほぼミステリー要素は皆無のSF作品と認識した方がいいだろう。だが、全編展開するこねくりまわされた論理そのものをストーリーに仕立てた雰囲気は、同じくシュレディンガーの猫ネタをよく用いる山口雅也氏の狂気の論理に通じるテイストで、法月氏の作品というよりは山口雅也氏の作品みたいである。
量子力学の論理そのものをストーリーにするというネタである上、何をやっているのかさっぱり分からないという読者も多く出そうだが、個人的には山口雅也氏の作風が好きなこともあって、ノックスマシンよりは読みやすく、また前作の怪盗グリフィン絶対絶命よりも面白く読めた。
万人に勧めるにはあまりに敷居の高い内容だが、好きな人にはハマるはずだ。
怪盗グリフィン対ラトウィッジ機関Amazon書評・レビュー:怪盗グリフィン対ラトウィッジ機関より
406219628X

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