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アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
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【この小説が収録されている参考書籍】
アンドロイドは電気羊の夢を見るか?の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全247件 181~200 10/13ページ
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かつて見た映画ブレードランナーには感動しましたが,原作は読んでいませんでした。最近は,和書についてもキンドル書籍が利用できるようになったので,キンドル版を利用しました。リプリカント/アンドロイドを識別するテストなど,映画とは違った点に重きがおかれていてよかったです。 | ||||
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簡潔に本の内容を表すと「アンドロイドは人間と共存できるか否か」という投げかけの様に感じました。 ストーリーは主人公視点を変えながら進みますが、ある程度の筋道はしっかりしていますので、 あらすじを見失うようなことはないでしょう。 SFが読みたいのであればオススメ出来ます。 | ||||
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1968年発表とあるので44年前の作品になりますが全く古臭さをかんじません。最初の電気羊のくだりで「やっぱり古いか?」と思いましたがネクサス6の話からは話に引き込まれて古臭さは吹き飛びました。人間と人工知能の思考の違い、哲学の違いというか情の有無といったところで主人公のデッカードが悩みながら任務を遂行していく様は映画「ブレードランナー」とは違ったかっこよさで描かれています。人類は昔から神、悪魔、宇宙人といった人間以外の知性を欲してきましたが人工知能もそのうちの一つなんでしょう。最後に機械慣れした現代人にとっては映画「ブレードランナー」の結末のほうが受け入れ易いと思います。 | ||||
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読むのに7時間かかった。 世界大戦で放射能に汚染され荒廃した地球が舞台。 人類の移民先である火星から脱走してきたアンドロイドを猟るバウンティングハンターの物語である。 主人公のリックは自分が飼っていた電気羊に悩まされていた。 まさに夢に見るように。 もしもリックが人間ではなくアンドロイドだったらどうだろう。 同じように電気羊の夢を見ただろうか? この本は人間とアンドロイドを描き分けた作品だろう。 アンドロイドは人間より賢い、型番が新しければみな同じように。 人類は一律の頭脳は持てない。 その代わりに共感できる心を持っている。 | ||||
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小さいのは舞台設定です。なにか巨大なブロックバスター映画のようなものを期待してはいけません。 上から目線で説明すると、この小説はSFの舞台を使って「生きているもの」に執着する人間と、全く頓着しない人間を対比しようとする試みです。後者を人間以外のもの(アンドロイド)として表現しようとしますが、根底にはそのような人間が確かに存在している(と彼は当時信じた)事への絶望があるようです。ネタバレは避けますが、途中ではアンドロイドと人間の境界すらぼやけてしまいます。 時期を考えると、彼は恐らくナチス武装親衛隊の悪逆非道な所行と喧伝されていた内容やベトナムでの米軍の所行からこのような思索に入ったのだろうと思います。ところが書かれた小説はむしろ現在の日本の状況によく似ています。どう似ているかは読めば判ります。(他の方のレビューにあるような「犯罪が〜」「携帯電話が〜」という話ではありません。アンドロイドが狩られるのは「アンドロイドだから」であって「人類に危害を加えるから」ではありません。このあたりも奇妙な「浮遊する現実感」を感じさせるところです。「第三惑星の恐怖」は人間とアンドロイドの関係を裏返すことで「恐怖感」を強調していますが、そうしていないあたりがディックらしさというか小説らしさでしょう。) 文章は読みやすいというわけはないですし「ページを繰る手を止めさせない」盛りだくさんな内容でもありません。しかし小説家の思索を追体験する面白みがある小説ですから、「読み終わったらすっきり爽やか」な小説を嫌いな貴方には一読をお勧めします。 | ||||
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もし今まで読んだ「小説」の中で一番好きな作品は? と聞かれたらこの小説を挙げます。 新しいカバーが最高!!! クール ナイス いいね! Vangelis (サントラ)聴きながら読んでみて・・・ | ||||
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映画ブレードランナーも見ておりません、タイトルが只々気になり、読みました。 SFという分野の本を読んだことがない超初心者ですが そんな私でも面白く読めました。 実世界にアンドロイドが紛れていたら… ああ怖い | ||||
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タイトルはこう訳した方が内容と合う気がする。 ただ中の訳はすばらしく、テーマも重厚で、どんどん読み進めたくなる。 | ||||
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フィリップ・ディックの代表作ですね。 偽者と本物・・・ この世界では本物(天然物)の動物を飼ってないと面子がたたない世界。 蜘蛛さえ相当な価値があります。 そして偽者であるものは、非難を受けます。 殺されます。それがアンドロイドです。(火星から逃げてきた責もあるけど) 主人公は賞金稼ぎのリックとピンボケのイジドア。 イジドアはひとりぼっちの寂しさよりもアンドロイドととの生活を試みます。 しかしイジドアに理解できないことをアンドロイドはします。それは蜘蛛殺し。 リックはアンドロイドと寝ようが、アンドロイドを殺します。 ここが自分が一番目に付いたブレードランナーと違うところです。 (他にもアンドロイドの設定や世界観、他多くで違うところあれども) 印象的なのが最後のシーン。断崖をふらふらと歩くリック。 そして貴重な種のヒキガエルの出会い。 マーサーやムードオルガン、共感装置、一種の宗教のようです。 多神教で生まれた私にはその重要度がよくわからない。 しかしニセモノと本物をこんなに区別するけど、 結局のところリックもイジドアも心の中では混沌、ジレンマ?としている。 限りなく本物に近ければ、それはもうニセモノではないのかもしれない。 でもやっぱりニセモノはニセモノなのか。 | ||||
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難しいことは全くわかりせん。 ただディックが言いたいのは、アンドロイド だろうが人間だろうが親切にされたら、その人に 対して親切に接するべきだという事です。 確かにこの作品のテーマである、偽物と本物 は世の中に存在します。 しかし私たち人間はそれらを見抜く力を生憎持っていません、、、 | ||||
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作中に出てくるエンパシーマシンというアイテムを見て 今や一人数台持っている「携帯電話」そのものに思えた コンピューターネットワークが発達して 電子的に他者と繋がる事に情愛を感じる現代そのままに思えた 「そうしなきゃならない」というライフスタイルを維持していないと不安になる エンパシーマシンを通して精神的に他者と繋がっていると「錯覚」している この二つには恐ろしい程の共通点があり それによる副産物であろう現代社会の犯罪傾向は この小説のレプリカント達の暴走に共通すると感じた 退廃的なんてレベルじゃない 現代社会の鏡像に等しい没個性と狂気の象徴なのかもしれない 故にむしろ現代人こそこの本は読むべきなのかもしれない | ||||
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「ブレードランナー」が劇場公開された年の学園祭で組んだバンドの名前が electric sheep、ディックとグールドが亡くなったのもこの年でした。 あれから約30年経った今読んでも、ディックの尖りっぷりは、ちっとも色褪せていません。映画でのヴァンゲリスの音楽とショーン・ヤングの美しさは際立ってますが、デッカードの情けなさとマーサー教のヨレヨレっぷりがたまらない小説にやや軍配が上がるかも。 | ||||
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ネットワークが大事です、と言われている時代に 興味深いのがレプリカント達がつくりあげた 偽者の警察分署ビルで何年も知らないで働き続けてきた 「本物の人間」の刑事とその虚構分署ビル。 この分署ビルディングは自律的通信ネットワークを 持っていて外部からは完全に自閉遮断状態で通信内容を グルグル回している。通信内容は全部「偽物」です。 「告白」のレビューを読んでいて私も似たような事を 感じましたが中二の一クラスしか描かれていないし 他のクラス他の学年他の教師や職員さらに授業や 部活のシーンもなく、例のクラスだけが 「虚構空間」にポッカリと点在しているようなイメージ。 これまで江戸川乱歩の様な日本の作家がモトネタと 思ってましたが、虚構性はフィリップ・ディックと 同じくらいの「オオウソセカイ」なのかも。 ハッキリ言って大江春泥どころではありません。 あのクラスって全員レプリカントの生徒と教師なんじゃ? ドコ中の話かと思ったら、キョコ中の「おはなし」だったのね。 | ||||
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アメリカを代表するカリスマSF作家【フィリップ・K・ディック】が、1968年に発表した傑作中の傑作が本作品です。本作品に関しては【最高級の傑作】としか言いようがありません。火星から脱走してきた不正アンドロイドを殺す、賞金稼ぎの仕事をしている主人公。生き残るために、あの手この手で主人公を狙うアンドロイド。放射能に犯された地球に残る、政府から落伍者の烙印を押された、アンドロイドに利用される青年。これらの登場人物達が繰り広げるドラマは【娯楽作品】としても最高に面白いですし、【純文学】としても深い哲学性を感じさせます。一見、陰鬱な物語のように見えながら、最後に救済が描かれている点も、非常に素晴らしいです。SF史上に残る、屈指の名作と言われるだけのことはあります。本当に素晴らしい作品です。SFマニアなら必読の名作ですし、SFマニアじゃなくても本好きの方には絶対のオススメ品です。物語としての娯楽性と純文学としての思索性を併せ持った稀有な傑作。感動しました。 | ||||
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核戦争の放射能によって多くの動物が死滅していく地球では,生きた動物を飼うことが人々のステータスとなり, 飼うことの出来ない人たちのために,電気仕掛けの巧妙な偽物が売られている。 主人公デッカードは,本物の動物を飼うことを夢見て働く毎日。愚痴ばかり言っている妻との間には倦怠感が漂う。 ここは一発大金を稼いで本物の動物を飼い,妻との関係も改善させたい! そこに逃亡したアンドロイドを処分することで巨額の賞金が手に入るというチャンスが巡ってくるが・・・。 本作品は,1964年に発表された短編「小さな黒い箱」を原型としたものです。 「小さな黒い箱」(短編集「ゴールデンマン」に収録)では,マーサー教というある宗教を取り扱うことで神の存在について考察が加えられており, 池澤夏樹編集の世界文学全集「短編集」にも収録されました。 本作品の中にも同じ宗教が登場しますが,短編にはなかったアンドロイド捜索という設定を加えることで, 文学的にもエンターテイメントとしても成功しており,ディック入門には最適の作品となっています。 本作品でディックに興味を持たれた方,次に読むなら「火星のタイムスリップ」「パーマーエルドリッチ」「ユービック」あたりがお奨めです。 ところで,カバーデザインがとてもいいですね。 すでに文庫を持っているのにまた買ってしまうほど目を引く黒をベースにしたブックカバーの新デザイン。 実にクールです。 「高い城の男」「流れよわが涙」となかなか渋いところも新デザインになったので買い換えました。 次は,上記のお奨め作品あたりのカバーデザインが黒で統一されると間違いなく買い換えます。 | ||||
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アンドロイドと人間の頭脳戦は面白かった。 人間であると信じ込むアンドロイドと、人間であることを疑い出す主人公。 それらを判断する検査法などとてもユニークだし作品世界にはすぐ慣れた。 好きなキャラは"ピンボケ"の彼です。 | ||||
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マーサー教や、ムードオルガン等、独特な世界観に酔いしれ、デッカードの葛藤に共感を覚えました。映画「ブレードランナー」は、この作品の持つテーマを、うまく抽出したと思います。 | ||||
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翻訳家の浅倉久志氏が2010年2月14日に亡くなられた(79歳)という新聞記事を見て、いろいろな本を思い出しましたが、中でもこの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を含めたディックの作品や「サイバーパンク」などと呼ばれたSFの紹介もされていました。 『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』の最大の衝撃は、そのタイトルです。原題は「Do Androids Dream of Electric Sheep?」。まさに直球ですよね。 人間の言葉としては、なんだかおかしい、この疑問文。そこにこの作品の主題がこめられています。人間なのか、機械なのか。機械は夢を見るのか。夢を見るとしても、機械はやっぱり機械か。 なんだかおかしい、と感じながら読むようにできています。SFにはいろいろな役割が見出せますが、読者にとっては、センス・オブ・ワンダー、つまり、「いまとはちがうなにか」に浸る楽しさがあります。 1970年代から80年代にかけて、SFがいまよりも独自のジャンルとして存在していた頃の掉尾といってもいい時代でしょう。 その後、SFというジャンルは縮小していきますが、むしろあらゆるエンターテイメントや芸術にSFが浸透してしまった結果だとも言えます。 ディックの作品も、SFと狭義にとらえる必要はまったくありません。センス・オブ・ワンダーはあらゆるジャンルの小説に浸透しています。いま再読すると、この作品も、「小説」として楽しめます。どっぷりと浸れます。 私たちの世界を拡張してくれる翻訳家の存在は、とてつもなく大きいと思います。浅倉久志氏のご冥福をお祈りしつつ、翻訳に取り組まれている方々に、あらためて感謝したい気持ちです。 | ||||
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自分はその昔、リドリー・スコットが監督をした「ブレードランナー」を観てクダラナイと思い、 原作も読まないままでした。 しかし最近になってたまたま読んでみたところ、映画とはまったく違う知的密度の濃さに驚きました。 間違いなく傑作だといえます。 浅倉氏の翻訳もこなれた日本語で読みやすいばかりか格調すら感じさせます。 小説が映画化されると大衆向けに内容がスッカラカンにされてしまうのはいつものことですが、 この作品についても例外ではありません。 自分のように映画を観て駄目だと思った人にこそ読んでほしいものです。 | ||||
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私はディックがたまらなく好きだ! とはじめに宣言させていただきます。 そして、鉄腕アトムやドラえもん大好きな 日本的土壌では、この作品は基本的には 受け入れられないのだろうなと思います。 基本、欧米の伝統では人造人間は邪悪なものです。 そこには宗教的な禁忌、堕落の臭いがあります。 にも関わらず、『ブレードランナー』のような 原作と真反対な内容の映画が世界的に大ヒットしたということは、 その禁忌も緩みきっているのだと思います。 つまり世界はとっくにフェテシズムに侵食されきってしまっている。 というわけで、ディックとしては、当然、『ヴァリス』のような 方向に向かうしかなかったのでしょう。 | ||||
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