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変身
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変身の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全293件 261~280 14/15ページ
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カフカの審判を読んで、訳が悪かったのか読みにくい…と思った。なので 最初は抵抗があったが、すらっと最後まで読めましたね。短編なので時間は かかりませんし。 内容ですが、朝起きたら虫になってた。怖いのはそこではなく家族の反応 です。読んでいたら、どこかで、静かに、ぞっとしてくるのです。後半に行 くにしたがってそれは酷くなる。本文を読み終わって解説に移ると、その怖 が増す。 カフカはどこか掴みどころのない、この恐怖感がいい。 星は四つ。かな。 | ||||
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「人間は中身だ」って言うのは嘘だってこともこの中では描かれている。 子供を産んだ母親でさえも、子供を愛せなくなってしまった。 ただ姿が変ってしまっただけで 最後のヴァイオリンの音色はグレーゴルにどう響いたのか? そして厄介もの扱いされて全てを絶望した時どう思ったのか? グレーゴルの見た最後の家族の姿は「厄介もの扱い」されたこと。 その光景を抱きながら「最期」を迎えた。 だけど、亡骸を見たときに家族が涙を流した事は、「やっぱり愛されていた事」それは彼に届いたのか。是非彼に届いて欲しい。 そして、「虫」という比喩は「誰にでも当てはめる事が出来る」 自分がいかに無力である存在かを、自分がいかに甘えていた事を、自分がいかに贅沢を願っていた事を改めて戒められる作品。 | ||||
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ある朝突然、気付いたら虫になるものだと思った。 鏡に映る姿が例え人間であっても、 周囲の人に対して自分が「虫」になるし、 自分自身に対して自分が「虫」にもなるのだと。 グレーゴルが何故「虫」にならなければいけなかったのか そして私たちが何故「虫」になっていないのか (私は「なっていない事に気付いていない」と言いたいが) その事を考えると、自分は今「虫」なのかどうかを自問したくなる。 因みに、この小説は比喩こそ奇抜だが、 私の解釈からすれば「不条理」な話ではないと思う。 | ||||
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家族はなぜ「虫」になったグレーゴルを嫌ったのか。 「虫」だからではないような気がする。 もう働くことができないから。お金を稼ぐことができないから。 大黒柱でないから。醜い姿だから。 多くの人は、『本当の自分』と『建前の中での自分』を持っている。 そして、対象に、『建前を崩し、「対象にとっての自分」としての姿』を裏切ったとき、もはやその人物は対象にとって、『その人物』ではなくなり、まったく別の対象になるのではないだろうか。 「変身」して「もうひとつの自分」となってしまったグレーゴルは、 もはや家族にとって兄ではなく、忌むべき存在だったということであろう。 | ||||
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不条理文学の頂点です。 おきたら、まあ、蜘蛛になっちゃった! って、ありえな~~~い・・・ なんていってないで、一読してみてください。 現実離れした設定ですが、 実に、核心的にこの世の不条理を描写しています。 傑作!!! | ||||
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滑稽な描写に笑える。 虫になった主人公に悲愴感が感じられない。 人間の自由、人間の利己主義、そして家族のきずなについて考えさせられる物語だ。 読んでいる時には虫の姿は、足の数がやたら多い巨大なゴキブリをイメージした。 | ||||
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何の変哲もない普通の男がある日突然蟲になる 蟲になるという状況は、それこそ奇怪で異常な通常では考えられない状況だが 何の因果か、その状況がある日突然ザムザの身に起こった。 この話はただそれだけの話です。 しかしこれはフィクションであってフィクションではない 自分たちの知らないところで知らない間にある日突然蟲にされてしまうというどうにもならない現実が世の中にはある。 | ||||
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一気に読みきることが出来たし、読後感も悪くはなかったし、その後の考察も、考えてるだけで面白かった。だけど、この小説の何がよかったのか、と訊かれると正直答えることが出来ない。きっとそのへんがカフカのすごいところなのだろう。 | ||||
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怖いですねー | ||||
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いろいろ考えさせられた本です。 主人公と周囲の人達の心境の変化…人間心理の深層を描く傑作だと思います。 家族が主人公の変化に、最初は驚き、そのうち状況に慣れ、最後には嫌悪するようになる… 最後の結末を読んだときに受けた衝撃は大きかった。 私にとっては、後味が悪い結末のNO.1ですが、オススメの一冊です。 | ||||
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~一度目は、グレーゴルという外国人に起きた出来事として淡々と読んだ。 二度目は、グレーゴルを自分自身に置き換えて読んだ。 人生ってそんなものかも、とただ、ただ虚無感・・・。 三度目は、グレーゴルが自分の恋人だったらと想像してみた。 不思議な事に彼の触覚やたくさんの節足までが愛しく思え、 ラストには涙が止~~まらなくなった。 シュールレアリズムやニヒリズムといった難しい方向から身構えて読まなくとも、 あえて感じるままに読み進めるだけでも十二分に楽しめると思う!~ | ||||
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この値段で、本格文学作品が読めるなんて有難いこと ではないか。 と思い、手にするカフカ。まだ未読であるが、以前読 んだ記憶をたどれば、確か概念について書かれた書物 であった様な? 概念とは?それは、既成の枠内にはめこもうとする無 謀な試み。しかし、概念がなければ、何も始まらない こともある。 表紙も、とても素敵なので、この夏、文学したいあな た、是非、手にとるべし! | ||||
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人間がなぜか別のものになってしまう作品は数多いけれども、私はこの作品が原点にあると思う。主人公のザムザが虫になり、周りからも拒絶され、徐々に人間の心を失っていく様子は、私には非常に切ないものとして感じられた。不条理な運命を粛々と受け入れるザムザは格好いい。甲斐甲斐しく世話を焼く妹の様子も切なくて好き。カフカ作品はほとんど読んだけれども、この作品がもっともすっきりと消化できた。一度読んでおいて損はない。 | ||||
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一人の男が虫になり死んでいく。 読み終わった時に感じたのは圧倒的な虚無感。 これからも普通に流れていく日常。 夢から覚めた。 この本は怖い夢だった。 | ||||
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10年以上前だか、ある作家(名前失念)が何かの雑誌で言っていた。”ベルトリッチの「暗殺の森」みたいな手法よりエルム街の悪夢の「フレディ」みたいなアイディアを持ち込んだ方が、よっぽど今の問題があぶりだせる”と。いわゆる「リアリズム」であぶりだせない現状を描くには「メタファー」だ、という今となっては定理となった考え方だ。そして、本作はその元祖家元である。”コロンブスの卵”的な批判もあるがそれは自己矛盾に陥った批判だ。なぜなら、コロンブスのやり方だって「誰も思いつかなかった」のだから。あえてつまびらかにしてしまうが、「変貌したい自分」を描く為に、職場で労働運動起こしたり、苦悩し酒飲んで荒れたり、といったレベルのアイディアなら安易に思いつく。しかし、誰が「芋虫」に暗喩する事など考えられるだろうか?それも、ヒントなど一切なかったのに。その圧倒的な独創性は、脱帽以外なにものでもない。プロの作家として世間に作品を発表する事なく自分の為に作品を書き、地道に公務職をつづけ、とても円満で人に優しかったカフカ。死の床で親友マックス・ブロートに自分のすべての原稿を”くだらない作文だから人に見せず全部焼いてくれ”と念を押し、静かに逝ったカフカ。そんな誠実で優しいカフカの本作は、怜悧にそして深い愛情を持って人間をきちんと考えている。こんな素敵な人は、二度と出てこないんだろうなぁ・・・。だから僕はこの作家が愛しくてならない。 | ||||
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ちょっと難しい本ですね。読み切ったという読書感は得難いように思います。 主人公ザムザのおかれた環境は、現代社会においても十分考えられるものだと思いました。その環境にザムザは嫌気がさしています。それが故にザムザは違うものに変身したいという願望が潜在的にあったものと思います。その結果として、ある朝、気付いてみると虫になっていたのではないでしょうか。ところがその変身は本人にとって望むべきものではないどころか、嫌むべきものであったであった。 私達も現状に嫌気をさして、新たなものに変身したいと思うことはあると思うのですが、その一方で、変身しても現状と大差ない、或いは更に悪化することが考えられます。新たな一歩を踏み出す前に、その結果が生み出すものをよく考えるべきだと思いました。 | ||||
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まぁ・・何と言いますか、変身するわけなんでけども、読んでいくうえで、いろいろな解釈や発見をするのはいいと思うのですが、僕としましては、心情的に「おーい!誰かいい加減につっこめ!」って多々思いました。・・ふと冷静になっちゃうと、笑っちゃいます。 2回・3回と読んでいくうちに、なれてきて、いろいろと発見していくことが出来る作品ではないかと思います。 | ||||
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文学を越えて、あらゆる領域へ影響を与えた傑作です。シュルレアリストやマルケスを驚嘆させ、デヴィッド・ボウイを精神の危機に追いやり、キャロライン・リーフによってアニメ化されました(舞台化や映画化もされています)。この小説のモチーフを借りた作品は数知れません。何より、誰よりも文学的態度で小説を書いていたカフカの作品が、ミステリーとしても、ファンタジーとしても、ホラーとしても、SFとしても読めるものであることが不思議です。 | ||||
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まず、これは自分の人生が不条理に進んでいる(何で自分はこんななんだ)と感じている人、人生に何の意味があるのかと問うている人にお勧めしたい本です。 『変身』は、ある男がある朝目覚めると一匹の巨大な毒虫になっていた、という有名な小説ですが、この小説の底流には、人生を虚無として捉える思想があると思います。 つまり、これは、人生は非常に不条理な浮き沈みにあふれているが、誰もがやがて死を迎え、忘れ去られていく以上、そこに意味は全くないのであって、何一つ確かな、絶対的なものはないのだと言ってるのだと思います。 主人公のグレーゴルは毒虫となりながら、それを感傷的に捉えることもなく、また家族も同様です。これはまさに私たちが夜に見る夢、あの起こっていることを何一つ不思議に思うこともなく、ただただ進行していく現実(と感じられる)を受け入れる夢に等しいと感じるのではないでしょうか。 そしてこの小説を読んだ方は、現実もまた、何も意味のない夢のようなものだな、と感じるのではないかと思います。 | ||||
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