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球形の荒野
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【この小説が収録されている参考書籍】
球形の荒野の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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中学生のころカッパノベルスで読みました。当時、自分の中では『点と線』『ゼロの焦点』『砂の器』『波の等』には及びませんが、その次ぐらいの位置づけでした。たしかNHK(民放かも)でドラマ化されていたと思います。今改めて読み直してみると、「野上顕一郎が日本に戻ってこれない理由」がまったくわかりません。もちろんそれについては色々と説明されていますが、イマイチ納得できません。戦後の日本なら和平工作をした人の方が英雄で、むしろ元陸軍武官の伊藤の方が非難されていたのではないでしょうか。和平工作をした人物が逃げ隠れして、本土決戦(一億玉砕)を叫んでいた人物がむしろ我が物顔で大手を振って歩いている(ように見える)のはどうなんでしょうか。野上顕一郎は自ら不幸になる道を進んで選んでいるようにしか見えません。作者が冒頭の魅力的な謎を思いつき、それに合わせたストーリーを無理矢理こじつけたような感じがします。 ただ、読んでいる時にはあまり気にならず、上下2冊の長いお話ですが(カッパノベルスは1冊)、一気に読めてしまいます。そのあたりは、さすが清張さんだと思います。 | ||||
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戦争終結のために一身を捧げた日本の外交官を軸に話は進むのだが、他の清張作品同様、戦争に人生を振り回された人間の悲しみが痛切に伝わってくる作品である。そして、そうした人々に対する作者の視線の限りない優しさが、この小説を味わい深い作品としている。 ただ、ヒューマンドラマとしては一流のこの作品だが、推理小説としての出来はあまりいいとは言えない。推理小説である以上殺人事件はつきものだが、この事件における犯人の正体と殺人の動機には現実味が非常に薄い。殺人事件が話の中心に存在しない推理小説と表現することも可能なほどである。ネタバレになってしまうが、この小説では犯人とその動機を推理する楽しみが読者に与えられていない。「ゼロの焦点」「砂の器」といった傑作と比べると、この点で見劣りするのは否めない。 | ||||
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風景にしても,人の心の動きにしても,描写はさすがにうまいな,というところがありますが,ストーリー展開が微妙に弱々しい気がします。 一般の読者が容易に推測できるようなストーリー展開,は,ちょっと物足りなさを感じてしまいます。 読者を引き込み,途中で読むのを止められないような,活字の作り出す世界であってほしかったナァと思います。 | ||||
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