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球形の荒野



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球形の荒野の評価: 4.44/5点 レビュー 32件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.44pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(1pt)

今となっては「無理筋」の「駄作」ですね。

松本清張と言う作家は「恵まれた時代」を生きた作家だと思います。
若し、21世紀ならば、通用しない「トリック」や「犯行動機」が使えた時代だったからです。
また、松本清張には強い「学歴コンプレックス」があり、それが「昭和史」モノにのめり込んだ一因と思われます。
然し歴史物では「日本の黒い霧」等、現在では「勇み足」としか思えない作品を描く事にもなりました。
本作品は何度も映像化されましたが、設定に「無理」が多く(偶々その場に居た、とか、自ら死んだ事にした男がその「死」を報じる日本の新聞を読んで「衝撃」を受ける等、不自然な設定です)
其れに松本清張の「悪い癖」は戦前は暗黒時代、戦後もその「暗黒」を引きずった「黒幕」が隠然として存在している、と言う極めて「イデオロギー的に偏った史観」が現われる点です。
抑も戦後20年経って「終戦工作」を「裏切り」として関わった元外交官の命を狙う「組織」とか、其の元外交官達が「変名」し「庶民」に身をやつして「潜伏」し続けていると言うのは、いくら何でも「無理筋」です。
抑も自分で自分を死んだ事にした外交官が何故に「帰国」するのか、パスポートはどの様に入手したのか、等、現在此の小説が書かれたならば、出版社は見向きもしないでしょう。
まぁ、恵まれた時代だからこそ書く事の出来た「ミステリー」だと思います。
球形の荒野 (下) (文春文庫)Amazon書評・レビュー:球形の荒野 (下) (文春文庫)より
4167106086

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