■スポンサードリンク
球形の荒野
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
球形の荒野の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.44pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
松本清張と言う作家は「恵まれた時代」を生きた作家だと思います。 若し、21世紀ならば、通用しない「トリック」や「犯行動機」が使えた時代だったからです。 また、松本清張には強い「学歴コンプレックス」があり、それが「昭和史」モノにのめり込んだ一因と思われます。 然し歴史物では「日本の黒い霧」等、現在では「勇み足」としか思えない作品を描く事にもなりました。 本作品は何度も映像化されましたが、設定に「無理」が多く(偶々その場に居た、とか、自ら死んだ事にした男がその「死」を報じる日本の新聞を読んで「衝撃」を受ける等、不自然な設定です) 其れに松本清張の「悪い癖」は戦前は暗黒時代、戦後もその「暗黒」を引きずった「黒幕」が隠然として存在している、と言う極めて「イデオロギー的に偏った史観」が現われる点です。 抑も戦後20年経って「終戦工作」を「裏切り」として関わった元外交官の命を狙う「組織」とか、其の元外交官達が「変名」し「庶民」に身をやつして「潜伏」し続けていると言うのは、いくら何でも「無理筋」です。 抑も自分で自分を死んだ事にした外交官が何故に「帰国」するのか、パスポートはどの様に入手したのか、等、現在此の小説が書かれたならば、出版社は見向きもしないでしょう。 まぁ、恵まれた時代だからこそ書く事の出来た「ミステリー」だと思います。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!