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螢
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螢の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 21~30 2/2ページ
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最後まで読み終わって、あれ誰が犯人だったっけ!と慌ててページを捲ってしまいました。 どんどん読めてしまうので、謎解きしないまま最後まで読んでしまいました(笑) 思わせぶりな展開に、引き込まれてしまいます。 | ||||
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この人は世界に対して怨みでもあるのか? 麻耶雄嵩は「夏と冬のソナタ」という、個人的にミステリのオールタイムNo1作品を叩きだした方なんだが、この蛍もなかなかにものすごい。 なかなかに凝った叙述トリックでして、ラストのほうでは一瞬わけがわからなくなるかも。そして、衝撃のたぶんまったく無意味なオチ。 相変わらずの麻耶雄嵩っぷりに、一瞬ぽかーんとしてしまうこと請け合い。こういうミステリはこの人にしか書けないでしょう。 | ||||
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主人公は、オカルトスポット探検サークルに所属する大学生。 最愛の女性を猟奇殺人鬼になぶり殺しにされた悲しみを引きずっている。 彼がサークルの合宿で訪れたのは、山奥に建つミステリアスな洋館。 その主人であった著名な音楽家は、10年前に館の泊り客6人を惨殺して狂死したという。 メンバー6人と、サークルのOBでもある新館主は悪趣味に盛り上がるが、やがて恐ろしい殺人事件が起きる。 果たして犯人は仲間の中にいるのか。それとも・・・。 さまよう女の幽霊、暴かれる音楽家の秘密。 主人公は勇気を振り絞って真犯人と戦う決意をする。 それは愛する人の命を奪った殺人鬼との戦いでもあった。 という、本格好きにはたまらない設定とドンデン返しも楽しめましたが、 なんといっても最後に明かされる笑激の真相と、 意味不明なカタストロフィーに頭がくらくらしました。 登場人物がどいつもこいつも大して魅力的ではないので、 感情移入しすぎず気楽に読めます。 | ||||
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叙述トリックもまだこんな使い方が出来るのかと思わせるヒネリの効いた作品。ひねりすぎて一読してピンとこないという難点もあるのだが、本作のもっとも素晴らしいところはトリックを生かすために隅々にまで神経をいきわたらせた描写にあり、そのことは再読することによってより深く味わえる。 仕掛けを優先した分、文章が若干読みづらく小説としては平坦であることも否めない。したがって本格ミステリを読みなれていない人には、若干ハードルが高いかもしれないが、本格ミステリをこよなく愛する向きにとっては、このよくできた作品にずっしりとした手ごたえを感じられるはずである。 さらに、クライマックスのカタストロフの美しさは、作り上げた世界を最後に手ずから破壊しつくしてしまうことを常とする麻耶作品の中でも突出していると思う。 | ||||
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ハードカバーでの刊行時には、ユーザーレビューは賛否両論でしたが、 新書版なら、十分元は取れる内容だと思います。 不自然な状況設定に輪をかける、見え見えの叙述トリック。 実に不自然な設定によって、「何か」を隠しているわけですが、さて何か。 探偵役が物語内の事件の真相を語る時、その「何か」も明らかになる。 なかなか良くできた合わせ技だと思いました。 | ||||
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見た目はオーソドックスで端正な新本格ミステリィ。でもやっぱり麻耶雄嵩はすごい。グレイト。ワァオ。って感じ。核となるトリックは2つ。片方は注意して読めば誰でも見破ることの出来る、ごく普通のもの。しかしもう片方のほうは猛烈。まさか、こんな普通のトリックでここまで驚かされるとは思ってもみなかった。オーソドックスな叙述トリックでも、見せ方と使い方を変えることによって、斬新かつ衝撃的なものに十二分に成りえることを証明している。実に上手い。そしてラストの閉じ方もグレイト。何とも意味深で、作者の意気が感じ取れる。読み終わったらすぐに再読すること間違いなしの傑作。 | ||||
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主要登場人物が大学のサークルメンバーと聞いただけでゲンナリ、敬遠していたが、いざ読み終えてみると評判に違わぬ傑作だった。クローズドサークル、曰くつきの洋館と、意匠は本格ミステリの王道中の王道。テンポ良く読み進めるなかで常に付きまとう2つほどの「違和感」の正体が、結末に至って綺麗に明かされる快感。その仕掛けは、使い古されたお約束のトリックを大胆に逆手に取ったもので、読者の意表を突く。この作者の特長でもある、意図的なのか天然なのかわからぬ俗っぽい言いまわしの会話は好みではないが、本作では比較的それも控えめで、たっぷり楽しむことができた。 | ||||
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とにかくこのこの系統のミステリは紹介するのが難しいのですが麻耶ミステリにしては薄味で、なおかつかなりトリッキーです。文章のことについて言われている人もいますが、ラストの後主人公について考えれば納得がいくものだという言及も既にファンの間でなされていました。ミステリに嵌っていて思い切りどんでん返しの妙味を味わいたい人にお薦めです。作者の作風に近くもっと妖しげな雰囲気の作品を好む方は「鴉」を読んでみて下さい。 | ||||
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新本格派が出てきた時の批判みたいな「リアリティーがない」とか「人が描かれてない」とかそういうのは置いといて、思いっきりだましてもらえてすごく気持ちよかった。詳しく書くとネタバレになるんで書けないけど、いままでありそうでなかった斬新なトリックじゃないのかな。麻耶雄嵩ファンほどだまされやすそう。とにかく、一言一句逃さず読めば最後の感動も倍増間違いなし。今までの麻耶作品みたいな「そりゃねーだろ」的な驚きではなく、「まんまとしてやられた」って感じ。間違いなく『鴉』に並ぶ傑作中の傑作。 | ||||
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麻耶雄嵩さんの本には毎回驚かされます。まず人名からして人を食っている、そして読者の理解を求めないかのような展開。「夏と冬の~」「鴉」といった名作(迷作)に比べればすごくまとも。綾辻さんの館シリーズを思わせる、怪しげな豪邸、豪雨で外界と断絶、連続殺人…とまさにこれぞ本格モノといった展開。そして最後であっといわせる。さすがだなあと思う。でも、これならほかの人でも書けたんじゃないかなという気もする。すごく面白いし、びっくりしたし、傑作だなあと思う。でも、麻耶雄嵩ならもっとすごいの書けるんじゃないと思わずにいられない。そもそも1回読んだだけで理解できるなんて麻耶雄嵩じゃないよ!と不満も。そういう思い入れを抜きにすると面白いし、シリーズモノじゃないし麻耶雄嵩入門にはぴったり。これが気に入った人はぜひとも刊行順に麻耶雄嵩の本読んでみてください。 | ||||
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