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(短編集)

宇喜多の捨て嫁



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【この小説が収録されている参考書籍】
宇喜多の捨て嫁

宇喜多の捨て嫁の評価: 4.36/5点 レビュー 50件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.36pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全41件 41~41 3/3ページ
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No.1:
(5pt)

謀将、宇喜多直家の業深き人生

「碁に捨て石という考え方がありもうす。一石を敵に与えて、それ以上の利を得るというもの。(〜中略〜)宇喜和泉守様のご手腕は、まさにこの捨て石や捨て駒のごとき考え。そう、正室や己の血のつながった娘さえも仕物に利用する。
 これを言葉にするなら、捨て石ならぬ……捨て嫁」

オール読み物新人賞を受賞した表題作は、直家によって「捨て嫁」にされてしまった於葉が、それまでに犠牲となった母や姉を思い、強い信念のままに直家と対峙しようとする物語。切れ味の良い短編です。
表題作は他五編とも密接に絡み合っており、この本は六つの短編集でありながら、最終的には宇喜多直家を中心に据えた一つの複雑な物語となっています。
一つ一つのシーンに無駄がなく、恐ろしく緻密にストーリーが練られており、流石はオール読み物新人賞の受賞者だと唸らせられました。文章の切れ味も良く、時代小説としての格調の高さと読みやすさが両立しています。

鮮やかなストーリー展開によって浮かび上がる、それぞれのキャラクターの情念。理不尽な運命に抗った結果、背負わされていく業。後半は不覚にも泣いてしまいました。
宇喜多の捨て嫁Amazon書評・レビュー:宇喜多の捨て嫁より
4163901507

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