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火星に住むつもりかい?
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火星に住むつもりかい?の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.63pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 21~28 2/2ページ
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閉塞された社会での、群衆、心理、人間性など、また個々人の生活内での交々。 など伊坂さん得意の、権力と日常の危険性が軸のお話しでした。 どうしても、この作者は傑作を多く発表しており、すばらしい感動や爽快感を 我々が得てきただけに、それらがベンチマークとなってしまうのはつらいところ なのでしょうね。 本作品内での取り巻く状況は「重い」のですが、登場人物同志の関係性や人物設定 が軽いため、感情移入というか、ひっかり感が薄いため結末を迎えたからと言って 爽快感も含め、うまく腑に収まらないなあと感じました。 | ||||
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歴代の作品はほとんど読んできましたが、 本作は読み終わるまでにとても時間がかかってしまいました。 冒頭50ページに20名もの人物が出てきて、頭の中を整理するのに苦労しました。 救いようのない悪の登場も多く、気持ちが重くなります。 「正義の味方」はだれなのか、というリーダビリティはありましたが、 真相があきらかになった時の驚きが、残念ながらあまりありませんでした。 重たい話はこれまでもたくさんありました。 「重力ピエロ」「ゴールデンスランバー」「死神の浮力」、、、 どれも名作です。あれらには読ませる力がありました。 家族や友情など、強い絆が描かれていて、 そしてユーモアもふんだんにちりばめられていました。 本作はその点で少し物足りなかったかな、と。 同時に、これまでの名作の完成度の高さをあらためて感じました。 | ||||
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伊坂幸太郎の最新作。警察による「魔女狩り」が社会に蔓延する近未来の日本を描いた、SFっぽいミステリー。 久しぶりに読んでみて、やっぱり伏線のばらまき方と回収の上手いなぁと。まぁ今作は後半一気にオラオラ回収、というより徐々に点と点が線でつながっていく形で、最後の方は落ち着いちゃっていましたが。 「平和警察」「ギロチン」などの設定については、まぁとやかく言いません。フィクションに「ありえない」というのもあれですし、もしもそうなったときの人間の反応もやっぱりフィクションなので「ん…」と思いつつそこは流していったのですが……登場人物たちまでがこんなにもスカスカと通り過ぎていくものかと。 唯一、真壁鴻一郎は目立ってはいましたが、他の誰もほとんど印象に残らず。第二部と第三部では、それぞれ「警察」「正義の味方」からの視点で物語が重点的に描かれるものの、それだけ長くその視点に付き添っても「なんだったんだろうこの人」という感じでした。真壁についても目立っていたというだけで、共感できたわけではありませんし。伏線、ストーリー重視で、自然多くなってくる登場人物ひとりひとり掘ると大変なことになってしまうでしょうが、にしても。 あと、最初の方から「正義の味方」が登場するので、最後にもう一ひねり、来るか!?と思いつつも来なかったり(そうするととても救われない物語にはなりますが)。全編通して「正義とは」と悶々と投げかけてくるものの、結局「正義の味方」は、最後の最後までおおむね「正義の味方」として終わっていきました。 僕にとって、読ませる力は健在なのでエンタメとしては良かったのですが、テーマがテーマなだけに流れる空気はどんより。新機軸の一発目はちょっとあれこれと違和感の残る作品だったと思います。 | ||||
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魔女狩り系の話に関しては、そんなことがあるのか、より、あって当たり前…と、いうか根絶は出来ないだろうな、「さもありあん」みたいに捉えてるんで「怖さ」は余り感じません。とてもとても理不尽だけど、「なくならない」が前提だから、根絶する方向より、どう逃れて立ち回ろうか、の方向に思考が展開するタチなのでwま、自分はこの世界にいたらうまく立ち回っているつもりでいきなり予想外なトコで「ババひくタイプ」ですがw 「無実だが態度が悪かった」の絶妙の言い回しで、流れに乗った。で、ラストまでノリのままに楽しみました。 しかし、アクションシーンが3部に来るまでピンと来なかったw 人間に激突する玉…っていうと、大玉ころがしみたいなサイズをつい連想してしまってw 武器の詳細を説明されてから、やっと前に出てたアクションシーンが理解できた。みたいな。 ここのトコの時事問題を彷彿とさせる部分も、間をおかずにぱっと取り入れる、そのタイミングが凄いと思ったりする。 時事問題って間を置くと、どんなに深刻な事でも「まだその話してんの?」って感じる方なんで。 また、嗜虐性が強い人って「それを仮に自分に降りかかって来るとは考えの外なのかなあ?その楽天性はどこからくるんだろう」と本論とは違う方向性にも思考が向かった読後感です。 | ||||
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伊坂さんの本は全て素敵で個性的なキャラが何人が出てきて話す度にどんどん引き込まれていくのだけれど、今回は素敵なキャラと思えるのが一人しか出てこなかった気がする。 毎回伊坂さんの作品で引き込まれてしまう始まりの一文はすごく良かったです! | ||||
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伊坂幸太郎さんの作品を全て読んでいますが、今までの作品から方向転換がされた気がします。 この作品では伊坂さん特有のジョークやユーモアが今までと比べると明らかに減っています。意図的なもののようにも感じます。 陣内や西嶋などの強烈なキャラがいないにしても、過去の作品では登場人物の思考や会話がユーモアに溢れていたのですが、この作品ではそういう部分が減らされている気がします。 序盤は情報が山積みされていくだけの少し読みにくい内容で、中盤から要所要所にテンポの良さやユーモアが含まれており、終盤で伏線が繋がっていくのですが、んー少し物足りなかったです。 内容は複数人の目線から進んでいく事を除けば、王道のミステリー小説と言えると思います。 読み進めていく中で情報を集めて結末を予想していく事を楽しむような小説でした。 事件、伏線、結末がはっきりしているだけに、ある意味オーソドックスな内容でした。 今までの雰囲気を消した分、内容重視?と思っていたら、意外と普通だなーという感じでした。 題材は違いますが、サンダーボルトと似た雰囲気を感じました。 すごく映画向きな感じがします。 過去のキャラクターが登場することも無くなりましたし、伊坂さんがこれまでの作品から方向転換しようとしているのかなーと思いました。 | ||||
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発売前の宣伝文句を真に受けてしまったのか? あるいは、誤解していたのか? 完全に自分の想像を逸脱していて 読み終わった後の爽快感は皆無だった。 ヒーローが巨大組織と戦う!! 勝手に思い込んでいたストーリー 確かに相手は巨大組織ではあるが 主人公は立ち向かったのか? 勝手なジメージや 思い込みで読み始めると 落ち込むよ!! と 言う教訓になった作品 モチロン、作品としては素晴らしいと思います!! | ||||
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『破格の娯楽小説』や『正義の味方』といった煽り文句から期待される爽快感はなく, 国家権力の横暴や監視システムへの畏怖や嫌悪など,どちらかと言えば重ための雰囲気. また,幼稚な印象さえも受ける組織の名称が,却ってその思いを引き立たせているようで, 荒唐無稽とは思いながらも,近くに起きそうな想像のしやすい世界に複雑な感情を覚えます. ただ,物語の入り方,細かい視点変更や区切りのアイコン,小さな点が繋がる終盤など, この著者らしい雰囲気は随所に見られるものの,今ひとつ人物や物語の焦点が掴みづらく, 正義や偽善といったテーマとおぼしき部分も,どこかありがちで説明的に感じてしまいます. 終盤以降に語られる真実やその後も,確かにうまくまとまって畳まれてもいるのですが, 何か捨て置かれたものがあるようにも思え,苦々しさと違うモヤモヤが残ってしまいます. | ||||
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