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(短編集)

森に願いを



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【この小説が収録されている参考書籍】
森に願いを

森に願いをの評価: 3.86/5点 レビュー 7件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.86pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(4pt)

綺麗なものを見て「綺麗だ」と思う

「綺麗なものを見て『綺麗だ』と思う」

 何を当たり前のことを、と思われるかもしれない。
 だがそれは、自分を幸せにするために必要なことのひとつでもある。
 そして、それを感じられないほど追い詰められている人は、たぶん少なくない。
 そんな人に、是非本作を読んでもらいたい。

 「綺麗なものを見て綺麗だ」と思う、「美味しいものを食べて美味しい」と思う、そんな事を最近感じていないと少しでも思い当たるフシがある人に是非読んでほしい。
森に願いをAmazon書評・レビュー:森に願いをより
4408536598
No.3:
(4pt)

網にかかったかの様に

半ばまでいまいち 作品に感情移入できないでいましたが 半ば以降、 乾ルカさんのはった網にかかったかの様に 感情を震わせながら読み終えました 『笑うなら笑うがいい。 秘密基地に憧れたころのように、 五十代が未来を夢見てなにが悪い? とりあえず、 今日のコーヒーはこんなに美味い』
森に願いをAmazon書評・レビュー:森に願いをより
4408536598
No.2:
(5pt)

ミステリーの意味は最後まで読めば解る。これが上手い。

森や、森番のキャラが妙に現実離れしており、
この小説ってファンタジー?
と何度も思ったが、最後にいくにつれちゃんとリアルだった。

「静かな感動を呼ぶ「森」のミステリー」?これのどこがミステリーなんだ?
と思ったが、このコピーの本当の意味は最終章まで読めば解るようになってて、真相を知ったときには、驚いた。

まさかこのミステリー要素のなかった感動系の小説で、叙述トリックを見るとは。

森の存在が、実は街中に大きく立てられた墓であることにも驚いた。

最終章で実は少年時代の森番は一言も喋っていない。これもうまい。
友人がゲイであることなどは読めたが、その後、少年が森番になるまでのショッキングな出来事は意外性があった。
森番の異常に何かを悟ったようなキャラは、こういうところから来てるんだろうか(墓の前では普通だったけど)。

最終章以外も非常に面白かった(寧ろ最終章が一番、イマイチだった)。

ルカの書くバカ女は本当に異常なほど頭が悪くて、笑ってしまうし、
リストラされた中年男性の話は泣ける。
そして実はどのエピソードにも最終章への伏線が張ってある。これもなかなか巧妙で上手い。

様々な人物のエピソードを盛り込んでおり、堅実な良作だった。
最後まで読むとどの話も、ファンタジーどころか、実にリアルで怖いくらい。

そういえば森の維持や存在についての詳しい言及が、無かったな。
誰にも詳細を知られず、街に、人がほとんど訪れない、巨大な森が存在するということはあるんだろうか。
まあそこだけは、ファンタジーだった。
森に願いをAmazon書評・レビュー:森に願いをより
4408536598
No.1:
(5pt)

「てふてふ荘へようこそ」を読んで気に入った方には、お勧めです

乾ルカさんは、幅広い要素を持った作品を書かれている方ですから、
中にはおどろおどろしいというか、ホラーというか、ゾクッとくるような作品もあります。

でも、怖いのが苦手な方でも、この「森に願いを」は安心して読めると思います。
(私自身は、幅広い作品を読むのが好きですが・・・)

この作品を通して、人里遠くはなれた誰一人すれ違わないような深い森ではなく、
ちょっと足を伸ばせば入れるような場所にある森を散策して、
日常からちょっと距離をおいてみるような気分になれると思います。
森に願いをAmazon書評・レビュー:森に願いをより
4408536598

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