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ブエノスアイレス午前零時
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ブエノスアイレス午前零時の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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「ブエノスアイレス午前零時」とは,いやにしゃれたタイトルだなと思ったら曲名だったのですね。てっきり南米のブエノスアイレスで午前零時に何かが起きるのかなと想像していました。ブエノスアイレスはいいとして,「午前零時」の意味が作中で説き明かされるのかと思いきや全く出てきません。音楽,中でもタンゴなどの知識がない人にとっては,何これと思ったことでしょう。わたしもそうでした。作品中にカタカナが出てくるたびにネットで検索しました。特に後半は,カタカナ言葉のオンバレードです。もしこのカタカナ言葉を抜いてしまったら,この作品はスカスカではなかったかと思いました。一般の読者は,南米の曲やダンスなどについてそんなに詳しくはないでしょう。カタカナ言葉が出てくるたびにイライラして煙に巻かれたような感覚を持ちました。また,あともう一つ登場人物のミツコは痴呆として描かれています。痴呆という言い方は,今では認知症と置き換えられます。ミツコは,物忘れや現実と空想とがごっちゃになっているところが描かれています。この作品はミツコの言動とそれに対するカザマの応答が作品の基軸になっています。ミツコの言動にわたしたち読者はだれも反論できません。触れられません。ただ,近くから見ているだけです。なぜなら痴呆という特質からの言動ですからどうしようもありません。書いてあるとおり「ああそうなんですね」としか言いようがありません。作者は,敢えて痴呆の人を登場させることによって読者に文句を言わせないように仕組んだのでしょうか。 | ||||
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青年が盲目で痴呆の老嬢とダンスをしたのは、けして哀れみなどの感情からくるものではない。興味本意でもない。 痴呆の老嬢はボケている時とそうでない時がはっきり分かれていて。ボケている時には数十年の時を遡った感情、そして人格になる。 青年はその遡った状態の老嬢に恋のような感情を抱く。だが、けっしてそれは恋ではない。恋に似た何か別なものだ。その感情でダンスを交わしている時、二人は雪国の場末の温泉ではなく、そことは違う別次元のブエノスアイレスにいるのだ。作者はその微妙な感情を描いているのだと思う。 なお表題作は 【第119回(1998年上半期)芥川龍之介賞】受賞作。 | ||||
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もちろんわざとなんだろうけどさ、もう何十年もまえの作品に思えてなんか不愉快。教科書とか、入試に出てきそうな話だなぁって思った。感想はそれだけ。 | ||||
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正直いって芥川賞をとるほどの作品かと言えば、そうではない気がする。 特に題名に騙されたという気持ちは払拭できない。 内容は前半から中盤にかけてが退屈で、 たったこれだけのページ数であるにもかかわらず一気に読もうとしなかった。 ☆が二つなのは、ラスト10ページぐらいの表現は嫌いではないから。 それでも好きとは言えない。 | ||||
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タイトルをどこかで聞いたことがあるなと思って、図書館で借りてみたら、22刷にもなっていて、かなり驚きました。。。。 と思うくらい、少し拍子抜けしてしまった感じのフィクションです。2編入っているのですが、そのどちらも無気力(?)な男の人が主人公で、そのまま物語が終わってしまいます。それを挽回するだけの美しい日本語の表現もあるかと思えば、いまいち「男性作家特有」の少しごつごつした文体で、読みやすさとしても…うーんという感じですね。ただ、かなり売れているので、私の意見が一般的ではないのかな、なんて思うのですが。 | ||||
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