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マーメイド
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マーメイドの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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マーガレット・ミラーの本(翻訳されている長編)は全作読んだ。印象は、この本の解説にあるように「彼女はいつも違う」だ。よくいわれる「暗い、異常、後味が悪い」というのは、ミラーの一面を表しているに過ぎない。 彼女の特徴は、犯罪の心理的な側面を純粋に抽出している点だと思う。そのため多くの場合、主要な登場人物は(お金という動機のない)アッパーミドルクラスに設定されている。 またミラーは、知的障害、視覚障害、新興宗教といったテーマも取り上げている。これは、決して彼女が「不幸な人々に優しい」からではなく、目新しい設定での犯罪心理を追求したかったからだと思う。ようするに、ミラーは詮索好きでカンの鋭いおばさんだったんじゃないのかな。 『マーメイド』は私の知る限り、最後の翻訳(原書1982年)だ。知的障害者の犯罪を、ユーモアをまじえて書いている。ラストの意外な一点にミラーらしさを感じたが、それ以外は残念だが凡庸に思えた。 ミラーには熱心なファンが多い。ただ人によって好きな本が全く違うという気がする。ちなみに私の場合は一に『狙った獣』、二に『鉄の門』、三四がなくて五に『明日訪ねてくるがいい』。オーソドックスなタイプだね。 | ||||
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