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双頭の悪魔
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双頭の悪魔の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.98pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全64件 21~40 2/4ページ
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有栖川有栖さんの作品を読むのは3作目です。川を挟んだ二つの村で殺人が起こるという希有な設定に驚いています。 山奥だが登場人物が多く、だれが犯人か最後まで分からなかった。 月光ゲームや孤島パズルも読もうと思います。 | ||||
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有栖川有栖さんの作品を読むのは3作目です。川を挟んだ二つの村で殺人が起こるという希有な設定に驚いています。山奥だが登場人物が多く、だれが犯人か最後まで分からなかった。月光ゲームや孤島パズルも読もうと思います。 | ||||
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江神シリーズ第三作。 有栖川氏の文章は読みやすい。分厚いにもかかわらず 一気に読みとおすことも可能である。 内容は、分量、トリックの点からして圧倒的。 すべての事象がただ一通りの真実を明らかにするために収斂 させられていく様子は、ただただ圧巻としか言いようがない。 論理性の維持、手掛かりの提示も相変わらず周到であり、 「考えながら読む」という推理小説の醍醐味を十二分に 堪能できる作品になっている。 欲を言えば、あまりにも無駄がなさすぎる。 ヒッチコックでいえば「マクガフィン」にあたるもの、 つまり無意味なのに意味あるかのように提示されて読者を 惑わすものがない。また、おどろおどろしい要素が少なく、 異常な思考を持つ人物が登場しないため、全編通して優しい 印象が漂っている。そのため、真実が明らかにされた後で、 ややあっさりした感じを持つ人もいるかもしれない。 しかしこの分量にさらに戦略的無駄を加えるのは難しく、 現実的には、この作品の量と質のバランスは奇跡的である。 | ||||
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江神シリーズ第三作。 有栖川氏の文章は読みやすい。分厚いにもかかわらず 一気に読みとおすことも可能である。 内容は、分量、トリックの点からして圧倒的。 すべての事象がただ一通りの真実を明らかにするために収斂 させられていく様子は、ただただ圧巻としか言いようがない。 論理性の維持、手掛かりの提示も相変わらず周到であり、 「考えながら読む」という推理小説の醍醐味を十二分に 堪能できる作品になっている。 欲を言えば、あまりにも無駄がなさすぎる。 ヒッチコックでいえば「マクガフィン」にあたるもの、 つまり無意味なのに意味あるかのように提示されて読者を 惑わすものがない。また、おどろおどろしい要素が少なく、 異常な思考を持つ人物が登場しないため、全編通して優しい 印象が漂っている。そのため、真実が明らかにされた後で、 ややあっさりした感じを持つ人もいるかもしれない。 しかしこの分量にさらに戦略的無駄を加えるのは難しく、 現実的には、この作品の量と質のバランスは奇跡的である。 | ||||
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学生シリーズの3作目です。この大作だけでも十二分に楽しめる内容ですが、より楽しむ為に『月光ゲーム』・『孤島パズル』を読んでから 手を伸ばされる事を強くお薦めします。 四国山中の芸術家が集う風変わりな村に迷い込んだマリア。そんな彼女を追う江神部長やアリス達が活躍します。横溝ばりの雰囲気作りも いいですし、不測の事態で二手に分断されてしまう過程をスリリングに描き飽かさず、双方で巻き起こる不可解な殺人事件でみせる謎解き もしっかりしていて読み応えあり。なにせ3回も読者への挑戦状が挟まれる異色中の異色な密度。そして、その意味を納得するにいたる 手練手管の総本山ともいう黒幕と対峙したとき江神部長は(!?)。 この一冊、純粋な気持ちで読んでいると有栖川の凄さがよくわかります。綾辻は存在自体が一個の達成であった事は間違いないが、純粋に 本格の手法を駆使した功績なら前者に軍配が上がる。この鮎川先生が大好きな作者はあくまで頑固だ石のように頑固。人によっては鈍重かつ チマチマして徒然と感じる方もあろうと思うが、ソコが...その論理の積み重ねこそ魅了されてやまない。。 | ||||
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学生シリーズの3作目です。この大作だけでも十二分に楽しめる内容ですが、より楽しむ為に『月光ゲーム』・『孤島パズル』を読んでから 手を伸ばされる事を強くお薦めします。 四国山中の芸術家が集う風変わりな村に迷い込んだマリア。そんな彼女を追う江神部長やアリス達が活躍します。横溝ばりの雰囲気作りも いいですし、不測の事態で二手に分断されてしまう過程をスリリングに描き飽かさず、双方で巻き起こる不可解な殺人事件でみせる謎解き もしっかりしていて読み応えあり。なにせ3回も読者への挑戦状が挟まれる異色中の異色な密度。そして、その意味を納得するにいたる 手練手管の総本山ともいう黒幕と対峙したとき江神部長は(!?)。 この一冊、純粋な気持ちで読んでいると有栖川の凄さがよくわかります。綾辻は存在自体が一個の達成であった事は間違いないが、純粋に 本格の手法を駆使した功績なら前者に軍配が上がる。この鮎川先生が大好きな作者はあくまで頑固だ石のように頑固。人によっては鈍重かつ チマチマして徒然と感じる方もあろうと思うが、ソコが...その論理の積み重ねこそ魅了されてやまない。。 | ||||
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4作目の『女王国の城』を含めた刊行済みの学生アリスシリーズの中で、一番の傑作だと思います。 大学生の青春、事件の推理、ちょっとした薀蓄(今回は芸術)、活劇シーン等などが詰まっているのがこのシリーズの魅力だと思いますが、それらのバランスが非常に良いのです。 結構なボリュームのある本ですが、もったいないと思いつつも一気読みしてしまいました。 月光ゲームと同じく、何もおかしなところはないところにおかしなところを見つける江神さんの着眼に感服です。 そしてこのタイトルをつけた有栖川さんにも。あとがきによると前2作との一貫性から題名に迷いがあったそうですが、「人形ガーデン」にならなくて良かったです(笑) | ||||
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4作目の『女王国の城』を含めた刊行済みの学生アリスシリーズの中で、一番の傑作だと思います。 大学生の青春、事件の推理、ちょっとした薀蓄(今回は芸術)、活劇シーン等などが詰まっているのがこのシリーズの魅力だと思いますが、それらのバランスが非常に良いのです。 結構なボリュームのある本ですが、もったいないと思いつつも一気読みしてしまいました。 月光ゲームと同じく、何もおかしなところはないところにおかしなところを見つける江神さんの着眼に感服です。 そしてこのタイトルをつけた有栖川さんにも。あとがきによると前2作との一貫性から題名に迷いがあったそうですが、「人形ガーデン」にならなくて良かったです(笑) | ||||
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学生アリスシリーズでは現在既刊の4作の中(本作は3作目)で一番良い出来だと思います。 この作中で主人公とその仲間たちは、2組に分断されてしまいますが、それぞれに事件に対するアプローチの仕方を変えたところがとてもユニークです。 特に探偵不在側のグループが推理を進めていく過程は読んでいてとても楽しいです。 肝心のトリックもとても良く出来ています。 私はトリックまでは、ほぼ推理できたのですが最後の犯人を読み違えてしまいました。 しかし自分なりの推理を組み立てるために、読み返したりしながら頭を捻った時間は本当に至福でした。 この小説をお読みになるんでしたら、ぜひ回答編を読む前に一度推理なさる事をお勧めします。 こんな傑作なかなかありませんし、トリックは優れていますが、とてもフェアな形で証拠も示されておりますので、たとえ真相に辿りたどりつけなくとも、騙された喜びに浸れること請け合いです。 一度どっぷりミステリ漬けの時間を過ごしてみるのに最適な一冊です。 | ||||
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学生アリスシリーズでは現在既刊の4作の中(本作は3作目)で一番良い出来だと思います。 この作中で主人公とその仲間たちは、2組に分断されてしまいますが、それぞれに事件に対するアプローチの仕方を変えたところがとてもユニークです。 特に探偵不在側のグループが推理を進めていく過程は読んでいてとても楽しいです。 肝心のトリックもとても良く出来ています。 私はトリックまでは、ほぼ推理できたのですが最後の犯人を読み違えてしまいました。 しかし自分なりの推理を組み立てるために、読み返したりしながら頭を捻った時間は本当に至福でした。 皆さんもこの小説をお読みになるんでしたら、ぜひ回答編を読む前に一度推理なさる事をお勧めします。 こんな傑作なかなかありませんし、トリックは優れていますが、とてもフェアな形で証拠も示されておりますので、たとえ真犯人が分からなくとも不愉快どころか騙された喜びに浸れること請け合いです。 一度どっぷりミステリ漬けの時間を過ごしてみるのに最適な一冊です。 | ||||
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傷心の末、四国の山中深く、芸術家達が俗塵を避けて創作生活を送る村に居ると思われる有馬麻里亜を「救出」に向かった江神二郎、有栖川有栖ほか英都大学推理研の面々。頑なに第3者を拒絶する芸術村に何とか潜入し、無事麻里亜に再会なった江神だったが、その夜村の鍾乳洞で発生した奇怪な殺人事件に巻き込まれてしまう。しかも、豪雨で外界との唯一の通行手段である橋が流され、有栖達が残る対岸の村との交通が断絶、孤立状態に陥る。奇しくも対岸の村でも、芸術村を取材していたカメラマンが何者かに絞殺されてしまう。互いの事情を知らぬまま、江上と有栖達の「探偵」活動が始まった…。 新本格派の旗手、有栖川有栖の学生アリスもの第3弾。文庫本にして700頁に及ぼうかという大部な作で、前2作に続き、クローズド・サークルの中で起こった殺人事件をロジックのみで推理していく構成とこだわりには脱帽。しかも、エラリー・クイーンばりの読者への挑戦が3回も出てくるという一粒で3度おいしい著者畢生の傑作。 犯人特定に繋がる仕掛けが、やや小粒で比較的シンプルなことで、サプライズやカタルシスの点では前2作に劣るが、スケール、全体の構成力、読者へのサービス精神の点では、これを上回るものがある。 また、江神の事実積み重ね帰納法的推理法と、有栖達のパズル当て嵌め試行錯誤型の推理法の対照の妙を楽しめるのも本作ならでは。 ただ、前2作と比べると、青春小説的要素が薄まっているのは、個人的には残念なところ。もっとも、著者自身の成熟と文章力の向上により、歯の浮くような、背中が痒くなるような青春的言辞が前2作より抑制されているためとも言え、この辺りは評価が別れる(好みの問題))というところか。 | ||||
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傷心の末、四国の山中深く、芸術家達が俗塵を避けて創作生活を送る村に居ると思われる有馬麻里亜を「救出」に向かった江神二郎、有栖川有栖ほか英都大学推理研の面々。頑なに第3者を拒絶する芸術村に何とか潜入し、無事麻里亜に再会なった江神だったが、その夜村の鍾乳洞で発生した奇怪な殺人事件に巻き込まれてしまう。しかも、豪雨で外界との唯一の通行手段である橋が流され、有栖達が残る対岸の村との交通が断絶、孤立状態に陥る。奇しくも対岸の村でも、芸術村を取材していたカメラマンが何者かに絞殺されてしまう。互いの事情を知らぬまま、江上と有栖達の「探偵」活動が始まった…。 新本格派の旗手、有栖川有栖の学生アリスもの第3弾。文庫本にして700頁に及ぼうかという大部な作で、前2作に続き、クローズド・サークルの中で起こった殺人事件をロジックのみで推理していく構成とこだわりには脱帽。しかも、エラリー・クイーンばりの読者への挑戦が3回も出てくるという一粒で3度おいしい著者畢生の傑作。 犯人特定に繋がる仕掛けが、やや小粒で比較的シンプルなことで、サプライズやカタルシスの点では前2作に劣るが、スケール、全体の構成力、読者へのサービス精神の点では、これを上回るものがある。 また、江神の事実積み重ね帰納法的推理法と、有栖達のパズル当て嵌め試行錯誤型の推理法の対照の妙を楽しめるのも本作ならでは。 ただ、前2作と比べると、青春小説的要素が薄まっているのは、個人的には残念なところ。もっとも、著者自身の成熟と文章力の向上により、歯の浮くような、背中が痒くなるような青春的言辞が前2作より抑制されているためとも言え、この辺りは評価が別れる(好みの問題))というところか。 | ||||
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芸術家たちが暮らす木更村の鍾乳洞で、当主の婚約者である画家の死体が発見された。 死体は岩棚の上に運ばれて逆立ちにされ、さらに右耳を切り取られた 挙げ句に香水を振りかけられるという、常軌を逸した扱いを受けていた。 一方、対岸の夏森村でも、木更村に身を寄せる元アイドルを 追ってきたカメラマンが、何者かに殺害される事件が起きる。 木更村にいる江神とマリア、夏森村にいるアリスと推理研の 仲間二人は、それぞれの村で起きた事件を解決できるのか? そして、二つの村の事件を支配する“悪魔”の正体とは……? 木更村の事件では、現場に遺された被害者のある所持品に香水が振りかけられたこと を起点にした犯人特定のロジックが秀逸。また、その前提となる被害者の特殊な属性 についての伏線も抜かりなく張られているのは流石です(ただ、類似する前例はあり)。 一方、夏森村の事件では、被害者が右肩を痛めていた事実をもとに、 死体の右の尻ポケットにあったメモの意味を解き明かす推理が見事。 メモが被害者に至るまでの経路や被害者が出したとされる“配達されなかった手紙” などについての議論を深めていくことで、容疑者を絞り込む展開もよくできています。 そして、終盤で起きる第三の事件では“あるはずのものがない” という、描かないことを手がかりにしたテクニックが実に巧妙です (香水の瓶の形状や、音楽室の防音性についての伏線も周到)。 タイトルが暗示する本作全体の《操り》の構図までは、論理的に解明する ことはできませんが、個々の事件についてはフェアに伏線が張られており、 読者は当てずっぽうではなく手がかりにもとづく推理で犯人を導き出せる 仕様となっているのが何より本作の美点です。 | ||||
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初期クイーンの国名シリーズの境地が実現された、論理的推理によるフーダニットの極北。 本作では、丹念に手掛かりが検討されることで犯人を限定してゆく論理展開がなされ ますが、決して単調で機械的なものではなく、さまざまな趣向が凝らされています。 具体的な手掛かりの、フェアかつ意表を衝く提示、ディスカッションによる試行錯誤を通し、 次々に推論を立てては覆すことで真相に迫ってゆく手際、そして最後に浮かび上がる、 事件全体を支配するグロテスクな構図を成立させる仕掛けなど、あくまで純粋な謎解きの 興味によって読者を惹きつけようとする作者の意気込みにはただただ、頭が下がります。 また、本作をメタ視点でみた際、作者の〈本格ミステリ観〉が 如実に反映されたテクストだということもできると思います。 ――創作とは、あくまで現実との緊張関係のなかで実現すべきものであって、 自らのユートピアに自閉した者は、いずれ自壊してゆくのみだ――。 こういった痛切な認識を持っていると考えられる作者は当然、 この言葉が自分に向けられることにも、自覚的なのです。 | ||||
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月光ゲーム、孤島パズルに続く、英都大推理小説研究会の面々が主人公の推理小説。 700ページ近く大作だが、ところどころに細かい笑いがあって飽きさせない(ただし、前2作を読んでいないと、キャラクターがわからないので笑えないかも・・・)。 川の両端で繰り広げられる、殺人劇。 このシリーズならではのフェアーな犯人探し。 今回は第2問までは、犯人が当たったんですが、最後の犯人は全く検討もつかなかった。残念。 とにかく、長期休暇にもってこいの一冊。 | ||||
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月光ゲーム、孤島パズルに続く、英都大推理小説研究会の面々が主人公の推理小説。 700ページ近く大作だが、ところどころに細かい笑いがあって飽きさせない(ただし、前2作を読んでいないと、キャラクターがわからないので笑えないかも・・・)。 川の両端で繰り広げられる、殺人劇。 このシリーズならではのフェアーな犯人探し。 今回は第2問までは、犯人が当たったんですが、最後の犯人は全く検討もつかなかった。残念。 とにかく、長期休暇にもってこいの一冊。 | ||||
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「月光ゲーム」「孤島パズル」に続く有栖川作品第3作にして、著者の最高傑作です。 川を挟んで一つの橋で結ばれている2つの村。その村の向こう側に江神とマリア、手前の村にアリスたちと分かれた状態で、嵐により決壊した橋。そして断絶された2つの村で起こる謎の連続殺人。 推理小説史上前代未聞の3つの「読者への挑戦状」を読者に突きつけた本書は、謎解きもさることながら、700ページ近い作品を飽きさせずに読ませる著者の語り口は、実に見事と言うほかありません。 | ||||
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「月光ゲーム」「孤島パズル」に続く有栖川作品第3作にして、著者の最高傑作です。 川を挟んで一つの橋で結ばれている2つの村。その村の向こう側に江神とマリア、手前の村にアリスたちと分かれた状態で、嵐により決壊した橋。そして断絶された2つの村で起こる謎の連続殺人。 推理小説史上前代未聞の3つの「読者への挑戦状」を読者に突きつけた本書は、謎解きもさることながら、700ページ近い作品を飽きさせずに読ませる著者の語り口は、実に見事と言うほかありません。 | ||||
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メインヒロインのマリアが殻に閉じこもってある村に隠れ、それをアリスたちが連れ戻すという出だし。なぜマリアがこんな心理状態になったかは孤島パズルにあるため、そっちから先に読んだほうが物語りに入りやすいと思う。大雨のために橋が壊れてしまって、分離した2グループにそれぞれ趣向凝らした大事件が。よく考えられてるし、リンクの仕方もうまいと感じた。もちろん現実味はきわめて薄いが、本格ミステリーにそういう事を言ってはいけないだろう。有栖川の持てる才能を存分に発揮した力作と思う | ||||
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私がこの作品に触れたのは高校のときに渡辺マリナさん主演でやっていたTVドラマ?を観たのが初めでした。当時はまりにはまりビデオに撮った友達にビデオをかりて何度も観ました!! という訳で良くも悪くもそのドラマのイメージが重なり厚い本なのにスラスラ読むことができました。 外界との接触を断ち自らの創作に没頭している人達の住む芸術家のコミュニティ木更村、そこに迷い込んだ?有馬麻里亜(アリママリア)を連れ戻す為に動き出す江神二郎はじめとする英都大学推理小説研究会の個性あふれるメンバー達。静かに淡々と推理する江神とは対照的にあーでもない、こーでもないとワイワイガヤガヤ推理していく望月、織田、そして有栖川!! 何といってもカッコ良い詩人、志度晶! 不思議な村で個性豊かな面々を巻き込んでおこる殺人事件!!ドップリはまってしまいました。 | ||||
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