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土漠の花
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土漠の花の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.79pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全98件 41~60 3/5ページ
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この本は面白い。 読み始めたらノンストップ。 ドキドキ、ハラハラが次から次へと休ませてくれない。 お勧めです。 | ||||
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土漠とは、土や岩石がどこまでも続く平原。そんな風景が広がる東アフリカのソマリアという国を舞台に、米軍と共に海賊の対処任務に就いていた自衛隊の活動拠点に、墜落したヘリの救助要請が入る。 陸上自衛隊の編成隊が捜索救助に向かうが、そこに部族紛争に巻き込まれたという現地の若い女性が助けを求めてくる。 保護しようとした矢先に突如、武装集団に襲撃されるーーという冒頭から物語は始まる。 “いまだかつて戦ったことのない軍隊”である自衛隊が、なりゆきで戦闘に巻き込まれるという衝撃的な設定で、隊員たちに次々と迫りくる脅威にどう立ち向かうのか、という緊迫感に一気に引き込まれる。 仲間同士の確執や意見の違いを乗り越え、チームとしてまとまっていく姿と、必死で状況を打開しようとする隊員たちの自衛官としての矜持と、人間として成長していく姿がとても印象的に描かれている。 自衛官である前に普通の日本人である彼らの、様々なわだかまりや葛藤と、家族のような絆がまるで自分のことのように感じられて、アフリカの現実に打ちのめされる彼らの苦悩に思わず感情移入してしまう。 スリルと臨場感に満ちた軍事小説としても十分に楽しめるが、むしろ壮大な自然の美しさに感動したり、災害の恐ろしさを体感したり、際限のない欲望のために殺しあうことの愚かさ、そして生命や、愛と平和の貴さを描いた人間ドラマとしての側面に強く心を打たれる。 もちろんフィクションなので、都合よく展開する部分もあるが、極限状態においての隊員たちの心理描写がリアルで、実際の自衛隊が交戦状態に陥ってしまうとどうなるのか、ということ想像するきっかけになるのではないか。 作中で何度も登場するソマリアの格言で『土漠では夜明けを待つ勇気のある者だけが、明日を迎えることができる』という言葉があり、私は“どんな困難も乗り越える勇気がある者こそ、明日を生きることができる”と解釈した。この作品のテーマを最も象徴する言葉だと思う。 戦後70年の今夏、国の安全保障について国会で議論されている。日々変わりゆく国際情勢の中で、海外での自衛隊の活動が拡大されると、日本人が戦闘に巻き込まれるリスクも高くなると懸念されている。 安倍首相は戦後70年談話で「事変、侵略、戦争。いかなる武力の威嚇や行使も、国際紛争を解決する手段としては、もう二度と用いてはならない」と発言した。 この言葉の持つ意味を、首相自身も含めて、私たちも真摯に考えるべきときなのかも知れない。 絶望的な土漠に咲く一輪の花は、果たして希望のオアシスなのか、それとも儚い蜃気楼なのか。解釈は読者自身に委ねられている。 | ||||
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現実のモノとなるかも知れない世界を見た気がします。自衛隊海外派遣により攻め込まれた時、いかに対処すべきか、それこそ自衛しなければならない局面が来ないとは言い切れない現代社会の危うさを肌身に感じました。月村さんの作品は槐(えんじゅ)で気に入り、土漠の花も拝読しましたが、彼の作品は本当に死と向き合う緊迫するシーンが眼下で起きてるような臨場感がありますね!隊員同士の微妙な人間関係の中、最後は一致団結して力強く生き抜こうという叙情的なメッセージが各所に綴られていました。特に印象的な場面は、アフリカの大地の中で、死の淵に立たされた自衛隊員が想い忍んだ望郷、日本の象徴である富士山の写真、生きて帰還したら、一緒に見にいこうと彼女に囁きかけるセリフに、熱いものが胸にこみ上げて来ました。 | ||||
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正直、半分面白くて、半分がっかりです。アクションものです。深い意味は感じません。 戦国自衛隊の外国版です。 | ||||
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ソマリアで活動する自衛隊を描いた冒険小説です。 同地で海賊討伐の国際機関の活動を後方支援を行なうために自衛隊が派遣されていましたが、民族紛争に巻き込まれて孤立し、本隊への復帰のために過酷な戦闘を繰り広げなくてはなりませんでした。 実戦経験がないながらも、精鋭たちが訓練と各隊員たちの個性を生かしたチームワークで乗り切っていくというストーリーです。 展開がややスムーズ過ぎる気もしましたが、登場人物たちは個性的で、隊員同士の葛藤や背景が伏線として張られ、現地女性とのロマンスなども織り込まれていて、一気に読了しました。 得意とするジャンルなどはまだわからないのですが、他の作品もチェックしてみようと思います。 | ||||
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期待以上の内容でした。図書館では現在予約者200人超!超人気本ですね。 | ||||
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自衛隊海外派遣の闇を明るみにする秀作。戦前の大日本帝国軍の復活を予感させる。 | ||||
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混迷極まるアフリカで戦闘に巻き込まれた自衛隊という、タイムリーかつ切実な設定は単なるキャッチコピーに過ぎず、物語の本質は息をもつかせぬノンストップ戦闘活劇です。月村氏の作品は初めてですが、読者に有無を言わせず活劇に引きずり込む豪腕の持ち主だと思いました。一方、束の間の戦闘の合間に挿入される隊員達の人生背景と人間関係、成長と自己犠牲なども物語のサブテーマなのかも知れませんが、はっきり言って文章不足で全く共感できず。何しろ生きるか死ぬかの戦闘描写が質量共に圧倒的で、感情移入している暇などないのです。とにもかくにも一気読み必至。読後は心地よい疲労感のみ残る良質なエンターテイメント作品です。あー面白かった。 | ||||
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面白い。日本の置かれているこの時期にタイミグ良い本ですね。ラジオで紹介されただけある、考える本でした。 | ||||
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この著者の作品は常に1本「らしさ」があるが、そのテーマは幅広い。 本書はこの著者の作品にしては読みやすく、一気に読んでしまった。 ご都合主義といえばそれまだが、映画的でエンターテイメントとして楽しめた。 | ||||
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自衛隊員が初めて巻き込まれる、リアルな戦場。その中で、隊を率いるために成長を余儀なくされる。フラッシュバッグの様に、過去の経緯が混じる書き方は、機龍警察の作者の得意とするところ。中程からは一気読み。 | ||||
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集団的自衛権等現在問題となっている自衛隊のあり方、又國を守る人を守る今一度考えさせられる作品ですね、特に平和ボケの我が国の人に是非読んで貰いたい作品だと思いますがどうでしょうか? | ||||
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ジブチに駐留している自衛隊に米軍ヘリ墜落の捜索任務が。友永曹長をはじめ10名がその夜ヘリを見つけ露営している所に現地女性が助けを求めに転がり込む。そこへ銃撃が!?ジブチ.ソマリアを舞台に懸命の逃避行が… 面白いけれど戦闘シーンばかりだな( ̄▽ ̄;) | ||||
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(自分は戦争には行っていませんが、東京大空襲跡の荒廃した東京、真っ赤に燃える東京の空、しかし、恐怖はありませんでした。人は究極の恐怖を 経験すると大概の事には恐怖を感じなくなります。空爆の中でも、壕にも入らず家の中で寝ていられるものです。) 生と死の狭間で、けなげに生きているソマリアの人たち、そして、銃による恐怖 そして任務にない命がけの保護活動をする自衛隊。最後に子供たちが竹トンボ作った話、いい歳をして涙が止まりませんでした。 | ||||
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「2015年本屋大賞」ノミネート作品の中で、とてもユニークな内容だったので読んでみました。 冒頭からアクセルを踏みっぱなしです。 どこまで続くのやらと思っていたら、このモチベーションが止まることなく猛スピードで突進。 それがラストまで続くのです。 こんな小説はいまだかつて読んだことはありません。 弾丸戦闘アクションですが、それも自衛隊にトリガーがかかり実行するという斬新な発想です。 アフリカ・ソマリアの灼熱の大地で繰り広げられる和風のミリタリー・アクションの数々。 まるでアクション映画を見ているがごとく、過酷で迫真の緊迫感が伝わってきます。 次から次へと難敵があらわれ、身を挺してさばきながら、とにかく前へと突き進んでいくのです。 つねに”動”。 視点がどんどん動き回り、決してひとつに留まるはありません。 この作品を映画にしてみたら、製作費は高くつくかもしれませんが、とてもおもしろいと思います。 | ||||
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ソマリア付近で遭難したヘリの捜索救助に派遣された陸上自衛隊が、ソマリアの民族間紛争に巻き込まれ命を賭けて立ち向かう物語。 おもしろかった。自衛隊として銃や格闘の訓練はしているが、あくまでも訓練であり実践経験はない。それが突然、命の危機に扮して、応戦しなければ殺害される状況は緊迫感があって物語の序盤から一気に引き込まれた。 特に、廃墟の街での死闘は、ハムシンという砂塵嵐を伴った高温風の襲来や、少人数で大軍隊を前にいかに闘うのか、手に汗握る展開だった。 自衛隊員内の確執や、守るべき家族や仲間など、それぞれの人間関係や心理描写も丁寧に描かれていて読後感もよかった。著者の作品は初めて読んだが、今後も注目したい。 | ||||
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主人公達は、中東に派遣された後方支援業務を行う自衛隊員。行方不明の他国のヘリコプターを捜索に行き地元の部族との戦闘に巻き込まれる。指揮官も殺され、武器も無く、戦争への心構えも整わず、瞬く間に窮地に追い込まれていきます。 後半は、戦闘員として培われた本能が目覚め、圧倒的多数で火力も勝る敵を廃墟となった町で迎え打ち、それぞれの特技を活かして戦います。戦闘の描写は迫力が有り、手に汗を握るものがあります。しかし、結局、基地に辿り着いたのは3名だけ。 戦闘場面だけでなく、旧日本軍の悪しき伝統を引きずるいじめの問題、常に上から目線・自国利益優先の米軍への反感、政治家・国民の理解不足といった自衛隊が直面している問題についてもメスを入れており、単なる戦争物とは一線を画しています。 戦場では、目前にいる敵は、自力で倒さなければ、殺されるだけという、単純な論理。そこには、平和憲法・集団的自衛権といった上澄みの議論は入る余地が無いこと。国会の答弁などを聞いていても、本当に、同じ国民である自衛隊員のことを良く考えて議論しているのか、いま一度考えさせられる一冊です。 | ||||
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様々な人間模様の中で、繰り広げられる戦地での部下統率と、遭遇する色々な場面でのリーダーシップが人によって違った判断を下していく様が実社会で応用できる内容であった。 | ||||
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登場人物の行動や台詞にはなんとなく古臭い感じを受けますが、それを凌駕するストーリー展開と内容に何度も胸を打たれました。そもそも現実離れした出来事にリアリティーで意義を唱えても意味がないと思います。一気読み必至の僕にとっては70年代ロックのアルバムのような作品でした。 | ||||
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自衛隊の真摯な姿に好感を持った。是非、ハリウッド映画にして、世界中の人に観てほしい。 | ||||
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