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その女アレックス
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その女アレックスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.65pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全294件 161~180 9/15ページ
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文句なしに面白かった。特に主人公刑事とその上司と部下二人の キャラクター造形に深みがあって。やりとりが楽しい。 事件自体はやはりエグい事件にしないと今は受けないのかなあ、 という感じです。 トリプルの大どんでんがえしには、お見事。 映画化の話があるそうですが、主人公刑事の役者は かなり限定されますね。 憎まれ役のやり手検事の発言が実はいちばん正しかった、 という皮肉も効いています。さすがフランス。 | ||||
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古くはアガサクリスティの「アクロイド殺し」に始まる賛否両論を巻き起こす作品です。いい意味で予想を次々と裏切ります。最後には「その手があったか!」と思わせます。 | ||||
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読み出したら止まらなくなりました。警察側の登場人物が人物・性格造形がしっかりしているので、とても魅力的、つまり、この人たちが登場する次の作品を自然に期待させられます。物語の背景は壮絶で凄惨、読み終わって落ち込んでしまうほどですが、最後のエンディングにやや救われた感がありました。そして、ひとり孤独に、強く生き抜いて来た主人公アレックスに深い悲しみと同情・憐憫の気持ちを感じずにはおられません。この物語の力で、世界のどこかで悲惨な運命に喘ぐ誰かがどうか救われることになりますように。そんな気持ちからか、第一級のサスペンスながら、すべてのストーリーが明らかになった今も、もう一度丁寧に最初から読み返しています。カミーユ・ヴェルーヴェン警部の次の邦訳を心待ちにしております。 | ||||
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まずこの本を読むときにはあらすじ以外の余計な情報を入れずに読んでもらいたい。 気になるのであればレビューに目を通さず買いなさい。 ただ描写で汚い描写などがあるのでそういうものが苦手な人はそれだけ注意してもらいたい。 | ||||
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登場人物のキャラが個性的で、その人物の背景も面白く物語のふくらみが増していたと思う。本の帯のコピーがあまりにも衝撃的だったので、もっと何かあるのではと思いすぎてしまった。結末は驚いたものの期待ほどではなかったのが残念。 | ||||
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二転三転する内容に次はどうなるんだろうと思いながらあっという間に読み終えてしまった。ネタバレになるので書くわけにはいかないが読んでみて損はない一冊だと思います。 | ||||
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とにかく、単純なミステリー小説ではありません。 女性が監禁されて脱走して話が始まる、 とだけ聞くとありがちな気がしますが 話がどんどん展開していきます! そして、最後に全てが繋がっていって、パズルが完成していくような感覚になります! そして、現実でも起こり得るような印象を受けました。 6冠達成に納得の1冊でした | ||||
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『このミステリーがすごい!2015年版』の海外部門第一位に輝いた作品である。物語は第一部、第二部、第三部に分かれており、それぞれの境目に大きなどんでん返しがあるという構成になっている。 第一部はアレックスが誘拐され、監禁される様子が描写される。アレックスは被害者であり、なぜこんな目に遭うのか本人も読者も分からない。陰湿な拷問を続ける犯人は何者で何が目的なのか。警察も誘拐事件があったことは把握するが、犯人はもちろんだれが誘拐されたのか、今どこにいるのかが分からず右往左往する。やがて警察は犯人を追い詰めるが犯人は警察の目の前で自殺し、被害者の居場所は再び五里霧中となる。やっとのことで警察が監禁場所にたどり着いたとき、すでにアレックスの姿はなかった。そしてこの辺りから、被害者だったはずのアレックスの正体が次第に明らかになってゆく。 第二部ではアレックスは加害者として暗躍する。警察は今度は被害者アレックスではなく連続殺人犯アレックスを捜し求める。硫酸を飲ませるというその残虐な殺害方法は何を意味するのか。第一部でアレックスを誘拐し拷問していた犯人が、実は殺された息子の復讐をしていただけだったということを知り、アレックスに対する読者の印象は180度反転する。冷酷無慈悲な殺害を繰り返すアレックスの動機が最大のミステリーであるが、それが明らかにされぬままアレックスは自殺し、読者は宙吊りのまま第三部の解決篇に突入する。 第三部には再び大きなどんでん返しが待っており、アレックスに対する読者の印象は再び180度(すなわち360度)反転することになる。カミーユ、ルイ、アルマン三銃士のキャラクターは強烈だし、描写も読んでいて鳥肌が立つほどのリアリティーがあるが、最後の警察による復讐劇はいかがなものか。ほかにやりようがなかったのかも知れないが、読者を軽視した少々幼稚な展開という印象を拭えなかった。これを書いている今、イスラム国によって日本人の人質が殺害され、仕返しとばかりにヨルダンの死刑囚が処刑された。どうして人類はかくも報復・復讐が好きなのだろうか。 | ||||
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批判的なご意見もあるようですが、面白いです。 テンポも良いです。 序盤でストーリーの全容が見えるものの、終盤の展開は『そうくるかー』と唸りますね。 アレックスの行動が『?』なまま話が進みますが、最後はちゃんと纏まります。 とは言え、感じた事の無い程の感動は無かったので星4つです。 | ||||
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テンポ良くサクサク読めました。 本の帯や本屋のオススメを見て、期待が大き過ぎたのかもしれません。もうひとおし欲しかったです。 | ||||
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宣伝文句の通り、これから読む人の体験を奪ってはならないと思うと、ネタばらしになることは言えない…となると何も話せなくなる、という小説です。 読了後、結末やネタばらしまでの展開の仕方に不満を覚えた人もいるようでそれはそれで同意するところもあるのですが、自分自身は「うまいなぁ。やられた」と筆者に気持ちよく一本とられた、という印象です。 (描写されるストーリー自体は陰惨で決して気持ちの良いものではありません、念のため。) また珍しく、個々のキャラクターに愛着を感じた翻訳小説でした。個々のキャラが立っていて、本作はシリーズ物の一冊のようですが、他のものも読んでみたいと思いました。 翻訳が読みやすいというのも良いですね。 | ||||
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一気に読んだ。最初のページを開いて読み始めたら、一度もとどまることなく、最後のページまで読み終えてしまった。はじめは、明日は仕事だから適当なところで切り上げて就寝しなければならない、と思っていた。そんな思いは、100ページほど読むと、消え去ってしまったのである。 読み終えると、与えられない救いをひしひしと感じた。喪失感は大きく、痛く、救われないのである。 特に、結末には、まったく納得できない。詳細を述べるとネタバレになるので、避けておこう。要するに、一言でいえば、陳腐だが、理不尽というほかないのである。 この物語に、なぜ、著者はこのような結末を与えたのか。絶望しかない。この結末では、絶望のなかに希望を見出すことなど、できないはずである。そのため、読者としては、癒されるまでに長時間を必要とする。 | ||||
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300万部を突破と、この手のサスペンス小説が、ヒットしているのは近年ではめずらしいのではないでしょうか。しかも作者は、パリ生まれのフランス人ピエール・ルメートルとフランス産ミステリーであります。古い海外ミステリー好きには、カトリーヌ・アルレー、ボワロー&ナルスジャック、セバスチャン・ジャプリゾ、ユベール・モンティエなど往年の作家群を思い起こします。みな陰惨でニューロティックな味わいのサスペンス小説を得意としていました。最近は、顧みられることなく放置されていましたが、時代は繰り返すということでしょうか。 文庫の帯には、あなたの予想はすべて裏切られるとあり、それほどの衝撃、驚愕の結末なのかと、私は、期待し嬉々として読ませていただきました。しかし、実は大して驚くほどのものではありませんでした、サプライズドエンディング系のミステリー、例えばB・S・バリンジャーやリチャード・ニーリィなどを読んでいるすれっからしの読者には真相が読めてしまうでしょう、かくいうわたしも、この小説のヒロインに所縁のある、ある人物が重要参考人として登場した時点で、これしかないな、と思ったのでした。と事件の謎の底が浅いとはいえ、これは、大変面白い小説であることにか変わりありません。とくに警察署の刑事たちの人物造形が非常によく出来ていて、事件解決にスリルと爽快感をもたらしています。余は勧善懲悪の犯罪ドラマとして素晴らしく完成された小説であります この手の作風は連打がむずかしいので、この作者の次の作品はどうなるか楽しみであります。 | ||||
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夜中の12時30分に読み始めて、 1部2部と読み進み、一息入れてまた3部。 とにかく時間を忘れて読めます。 というか読まずにいられません。 確かに「ずるい」ってのはありかも? でも、それを凌駕するおもしろさなので、 なんでもありでいいんじゃないでしょうか? 小説なんですもん。 フィクションなんですもん。 おもしろくてなんぼですよ、ほんと。 56歳になって、着々と残り少なくなっていく人生を おもしろくない本に時間取られて、 老眼進むほどむなしいことないですし。 とにかくおもしろかった! それでよし | ||||
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その男・マコトは、「途中で止められなくて、朝まで読んでしまった」と呟いた。その傍らには、付箋で針鼠のようになった『その女アレックス』(ピエール・ルメートル著、橘明美訳、文春文庫)が置かれている。 この男が、若い時はともかく、近年は徹夜で読書することは滅多にないので、その本の何がそんなに夢中にさせたのか問うたところ、「ネタをばらしたら、これほど独創的なミステリを提供してくれた著者、ピエール・ルメートルに申し訳ない」との答えが返ってきた。 そこで、少しでもいいから、ヒントが欲しいと頼んでみた。そこまで言うならと、付箋が付いたページを繰りながら、声を出して読み始めた。 「なんの助けも得られない以上、自分で死ぬしかないからだ。とはいえ衰弱し、麻痺した体は言うことを聞かず、思うようにならない。今や排泄物は完全に垂れ流しで、痙攣が止まらず、全身がこわばっている。アレックスは絶望し、最後の手段だと木枠の角に足をこすりつけはじめた。焼けるような痛みを感じたが、それでもやめなかった。苦しみをもたらす肉体を憎み、肉体を殺したかった。だから力を振り絞って足を動かし、荒削りの木の尖ったところにこすりつける。痛いところがやがて大きな傷口になるだろう。アレックスは虚空を見つめている。ふくらはぎにとげが食い込むのもかまわず、足を動かしつづける。アレックスは傷口から血が出るのを待っている。血が出てほしい。流れてほしい。全部流れてほしい。そうしたら死ねるから」。 「いずれにせよ、そういうことを考えることができたのは、檻に入れられてからしばらくのあいだだけだった。今はもう、2つ以上のことを論理だてて考えることができない。脳は体の苦痛を認識するのがやっとで、それ以上のことを受けつけない。こんな状態になる前は、仕事のことも考えた。アレックスは非常勤の看護師をしていたが、誘拐されたのはちょうど仕事を1つ終えた直後だった」。 「アレックスには夫も、婚約者も、恋人もいない。誰もいない。誰かが気にかけるとしても、それはアレックスがここで衰弱し、発狂して死んでから何か月もあとのことだろう」。 「写真が6枚保存されていた。板の間隔が広い木箱のようなものが写っている。木箱は吊り下げられていて、なかに女が閉じ込められている。若い。30くらいだろう。汚れた髪がべたりと顔に貼り付いている。全裸で狭い箱のなかに無理な姿勢でうずくまっている。6枚とも女は撮影者のほうを見ている。目の下に隈ができ、目つきがうつろだ。だが顔立ちはほっそりして、黒い瞳が美しい。頬がひどくそげているが、そうでなければかなりの美人だろう。だが美人かどうかはこの際問題ではない。6枚の写真からわかる重要なことは1つだけ、女が死にかけているということだけだった」。 「最初の1匹が顔を見せて以来、近くにネズミがいない状態が20分以上続いたことはない。とにかく入れ代わり立ち代わりやってきて、檻の上を歩いたり、ロープにぶら下がったり、かごのなかをのぞいたりしている。そして今、そのかごにはもう餌がない。揺れるかごのなかから数匹が顔を出し、こちらをじっと見つめた」。 「ネズミたちは頭がいい。飢え、渇き、凍えときたら、あとは恐怖を加えるだけでいいことを知っている。そして、そのために今度は一斉に甲高い声で鳴きはじめた。どこかから漏れている雨水が、風に飛ばされてアレックスの顔にも落ちてくる。アレックスはもう泣くこともできず、ただ震えた。死んだら楽になれると思っていたが、ネズミにかじられるとなると話は別だ。このネズミたちが自分をむさぼり食うのかと思うと・・・。9匹のネズミにとって、人間1人は何日分の餌になるのだろう? アレックスは身の毛もよだつ思いで泣き叫んだ。ところが、喉からはかすれた声しか出てこなかった。もはや声さえ出ないほど、アレックスは衰弱していた」。 ここまできたところで、「第1部の一節を紹介したけど、これは単なる誘拐事件ではなかったんだ」と言いながら、本を閉じた。 そして、「これ以上は話せないけど、第2部、第3部と進むにつれて、思いもかけないどんでん返しが、ええと、1つ、2つ、3つ――3つも待ち構えていたんだ。それを知りたかったら、自分で読むことだね。読み終わったら、体にも心にも震えがくると思うよ」とのたまうではないか。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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信用できない語り手によるミステリー小説である。 単純にミステリーといっていいかどうか疑問が残るが、ほかに適当な言い回しもない。 全体は三つのパートからなり、それぞれ読み心地が違う。 真相に近づくにつれ、ぐいぐいと引き込まれる。 ほんとうの真相は読んだ読者の数だけある。深みがすごい。 規格外の小説である。 宝島社のムック「このミステリーがすごい!2015」の海外部門第1位、 「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門第1位、 『ハヤカワ ミステリマガジン』「ミステリが読みたい!」海外編第1位、 「IN☆POCKET文庫翻訳ミステリー・ベスト10」第1位、 英国の「英国推理作家協会 インターナショナル・ダガー賞」、 フランスの「リーヴル・ド・ポッシュ読書賞」を受賞、 という絶賛評価は伊達ではなかった。 翻訳物は文章が苦手という人も多いかと思うが、本書は翻訳の文体も素晴らしい。 すべての小説ファンにお勧め。 | ||||
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表題の通り、いろんな方のレビューを読んでいると評価は分かれていますが、私にとっては久しぶりに手にしたミステリーかつ事前情報も持っていなかったので、面白い作品だったと思います。 一部、二部、三部の話の展開の早さと意外性。被害者と思っていたアレックスが実は復讐計画を着実にこなしていく冷徹な殺人鬼であったりと、良い意味でのショックを受けました。ただ、ストレートな描写や表現は慣れていない私としてはもう一回読もうと思うまでには時間が必要な感じです。 | ||||
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とても楽しく読めました。後半は少しグロが続き精神的にきついですが…。 自分はラストも好きです。こういう終わり方が正しいと思いました。 どのような種類の本や映画でも、なんとなく先を想像して(当たっているにしろ、外れているにしろ)つまらなくなってしまいます。 しかしこの本は、内容を理解できたと思ったら次から次に新しいことが起こり、続きを想像する余裕がありませんでした。 その追い付ききれないという気持ちが不思議と心地良いのです。 新しいことがどんどん起き、情報量が増えていくにも関わらず、どの情報も言われればページをさかのぼる必要なく「ああ、あれね」と思い出すことができる。 それもまた不思議です。 ぜひ人にすすめたい本です。表紙もかなり気に入っています。 | ||||
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ネタバレになるので書けませんが、この結末は「1本、取られた」感じでした。これを予測できた人は凄い。 | ||||
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