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その女アレックス



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【この小説が収録されている参考書籍】
その女アレックス (文春文庫)

その女アレックスの評価: 3.65/5点 レビュー 471件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.65pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全294件 241~260 13/15ページ
No.54:
(5pt)

新刊本そのもの

書店購入本と変わらず、満足しています。帯の惹句に惹かれての衝動買いですが、今年のベスト10級の作品と聞いています。
その女アレックス (文春文庫)Amazon書評・レビュー:その女アレックス (文春文庫)より
416790196X
No.53:
(5pt)

評判通りの、今年の1冊。一気に読み切ってしまった。

今年の1冊として、いたるところで評判の1冊。
第一部、第二部、第三部と、展開が早く、とにかく読み進めたくて、いっきに読み切ってしまった。
若い女性が誘拐されたところから始まりから、終結に至るまで、目が離せなかった。

捜査にあたる警察の描き方もよかった。
身長154センチのカミーユ警部、お金持ちのルイ、けちなアルマン、大柄の上司グエンの会話なども楽しめた。

哀しいお話なのだが、魅力的な話だった。
この著者のほかの本も読みたくなった。

このつy
その女アレックス (文春文庫)Amazon書評・レビュー:その女アレックス (文春文庫)より
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No.52:
(5pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

そのまま映画になりそうな

謎の女アレックス誘拐事件から話はスタート。
誘拐事件だけでも、結構な緊迫感と話のボリュームなのだけど、、
話は二転三転と。
結末には、哀しさも感じましたが、
アレックスよくやった、、、という気持ちを持ったのは、私だけでしょうか。

一つ一つのプロットは、どこかのミステリーで見た”ねた”の寄せ集めではありますが、
こういうふうに話を構成するのは、本当にすごい、、の一言。
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No.51:
(5pt)

面白かったです、シリーズも早く翻訳してほしい

正直、洋物という事で最初あんまり期待してませんでしたが
帯の6冠タイトルとアマゾンのレビューを読んで興味がでて購入

物語は3部構成で衝撃的な描写はありますがどんどん展開してゆき集中して読めました
予定のない休日の一気読みに最適
話については他の方が多数記入されていますので割愛しますが
個性的すぎる登場人物達の中でもカミーユ警部は深く心の傷を抱えながら事にあたっており
その人物造形はとても興味深くカミーユ警部のシリーズが早く翻訳される事をまっています

尚、洋物は翻訳者で面白さが多分に替わるので是非、今回と同じ翻訳者の橘さんで
(ちなみに橘さんのまわし者ではないですよ、読みやすかったので良いなと思ってです)
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No.50:
(5pt)

いったい何がどうなっているんだ、どうなるんだ!?

久しぶりに惹きこまれたサスペンスです。読み終えてみれば、心のどこかに隙間風が吹いているのですが、パリ警視庁の面々の対応が救いをもたらしてくれました。フランスらしい香りにも満ちて一気に読み終えました。
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No.49:
(4pt)

大人なサスペンス

久し振りにのめりこんでミステリーを読みました。正統派のミステリーばかり読んできた私はあまりに勝手が違って少々戸惑いましたが
映画のように場面が浮かぶ文章に引き込まれました。後二割ほどで読み終わるのですが(途中でレビュー書いてます^^)面白いので読み終わりたくない気持ちもあります。内容ですが、これは大人が読むサスペンスですね。中学生の頃から推理物を読み始めた私ですが、その頃にこの本を読んでいたら理解しがたい部分も沢山あったかも。性的描写?もイロイロあってこれは世の中のことが大分と理解できるようになったオトナこそが読み応えを感じるサスペンスだなと思いました。
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No.48:
(5pt)

上出来のサスペンス

誘拐事件を描く第1部、連続殺人に翻弄されるパリ警察の刑事たちを追う第2部、さらに事件全体の構図を明らかにする第3部。450頁弱のストーリーはこの三つに局面を大きく変えつつも絶妙の繋がりをみせ、巻置くことあたわずで読み終えた。ミステリーというより、サスペンスに近く、二転三転の物語にフランスタッチの心理描写や刑事たちのかけ合いも加わって、プラスアルファの風味もある。さらに、訳文がよくこなれており、クイクイ読める上出来のフィクションだった(文庫の活字がやや小さくて目が疲れたが)。

 とはいえ、4人の刑事のうち中心的な役割を担う警部の個人的な悲劇を含め、話は全体として暗く、あるいは救いようがなく、しかも事件それぞれの描写は大なり小なり残虐。「序破急」の三段構えの展開の妙がその暗さ、救いようのなさをカバーしているように思えた一方、作者としてカタルシスを狙ったようにみえる、おしまいの62章が心持ち急ぎ足風だった点が、わずかに惜しい気がした。
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No.47:
(4pt)

面白い!あっという間に読了した

文句なしに面白い!
3部構成になっていて、それぞれの部の終わりにあっと驚く展開が用意されていて、非常に楽しめる。
朝から読み始めて昼過ぎには読了してしまった。
大変満足したが、なぜか、もう一度読み直したいとは思わないところが問題か。つまり、ネタバレしてしまえば、それ以上には面白味がないのかも。
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No.46:
(4pt)

刑事のサイドストーリーの結末が泣ける

意外性やどんでん返し的なことが売りのようですが、
読み終えてから、全体的に上から見た感想では、
物語の構成として、それだけで一つの物語といっていい程の大きなプロローグがあり、
その次にメインの話があるといったところかなと感じました。

物語の終盤には、刑事の仲間同士のオークションに関する
ちょっとしたミステリーがありますが、
個人的には、その答えが明らかになった場面が一番心に響き、
感動してしまいました。癖のある登場人物が泣かせてくれる話には弱いです。
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No.45:
(4pt)

久しぶりに、小説を読んだ!という気持ちになれた1冊

本屋でぶらぶらしていたら、「史上初の6冠」という帯が目に入って購入。
最初は監禁もの。徐々に話が変わっていく。これ以上書くとネタバレになるので書けないが、そんな話。
読んでいるときにむちゃくちゃ興奮して、ページをめくる手が止まらない!って感じになったかと言われればそうでもない。
「おお・・・お~!」って感じで、読み進めるたびに感心していった、と言った方が正しいか。
訳文のためか、抑制的な語り口、そして余計なことは書かない、説明しない。それゆえに想像を刺激される。
まさに小説!いま小説を読んでいる!という気持ちになれる1冊。
そして、警察側の人間が非常に魅力的にえがかれていて、ほかのシリーズも読んでみたいと思った。
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No.44:
(4pt)

これ、おもしろい!

カバーを見ると監禁されて虐待ものの本かしらと思ってましたが、やたらとレビューが多いし、購入者が多いので気になり買いました。
本当に誰が被害者で加害者か考えさせられました。
最後までどんでん返しがあったので、途中までもどって読み直してしまいました。
さすがに、賞を取る本はおもしろい!
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No.43:
(4pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

6冠は褒めすぎ

意表を突く斬新なプロットで高い評価もうなずけます。でも、あまり私の好みではありませんでした。
被害者の数が多すぎるし、アレックスが受けた虐待もひどすぎる。北欧ミステリーの影響か、最近過激で凄惨な児童虐待や大量殺人をテーマにした作品が多くて食傷気味です。

描写を過激にした方がリーダビリティは増すのかもしれませんが、その分リアリティはなくなっていきます。例えば半リットルの硫酸を下半身に入れられたら火傷ぐらいでは済まないでしょう。実際殺人の被害者の方は首がもげるほどドロドロに溶けてるんだから。

アレックスが主犯の男に対してとった復讐の方法にも大きな疑問を感じます。男が、事故など何らかの理由で呼び出された場所に来なかったらどうなるのか。最も恨みを抱いている男に対して何の復讐もできないことになります。フランスの司法制度については明るくありませんが、あの男は有罪になるんでしょうか。場所がアメリカで、腕の立つ弁護士が付けば無罪にできるのでは。読んでいて「アレックス。お前が最も憎む男に対して、そんな不確かな復讐方法で良いのか?」と問いたい気が湧いてきました。

個人的には残念な部分もありますが、ミステリファンならぜひ読んでおくべき一冊だと思います。
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No.42:
(5pt)

次の日の予定を考えて

一度読み出すと、午前4時になっても止まらないので、次の日の予定を考えて読み出すことをお勧め。
更に、翌夜には、再読することになって、2度楽しめる。
それにしても、ミレニアムと重なってしまうのは私だけだろうか?
小説とはいえ、ヨーロッパではヒントとなるような同種の犯罪が頻繁に発生しているのだろうか??
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No.41:
(5pt)

とにかく読め!

予想できない展開の連続で最後にある意味感動さえ感じました。
ミステリー好きなら絶対読むべき本です
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416790196X
No.40:
(5pt)

文化の違い

内容については他の懇切丁寧なレビューがゴマンとあるので一点だけ。あちこちにばらまかれた,ひねりが利いたというか,斜に構えたというか,思わず微苦笑させられる細部の表現がいかにもフランス人作家らしくて,この辺りが文化果つるアメリカものとの最大の違いだろう。しかもゴンクール賞もらっているのだけど,余り強調されていないのは日本では仕方ないか。本書の読み応えは,出版社のキャッチコピーがお間抜けに思えるほどのレベルにある。
その女アレックス (文春文庫)Amazon書評・レビュー:その女アレックス (文春文庫)より
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No.39:
(4pt)

どんでん返しではないが・・・・

話題作のその女アレックス、読みました。
書評にあるような大どんでん返しという感じは受けませんでしたが、ミステリーとしてはとても面白く読めました。
3部構成で起承転結がはっきりしているのと、二部、三部に進むにつれて展開が加速するのでどんどん引き込まれていきます。
こんな展開の仕方があったのねえ、と感心することしきりです。
先が気になってしょうがないので急いで読んでしまったのですが、結末を知ってから再読するとあちこちに結末に向けての伏線が張り巡らされているのですね。再読をお勧めします。

ネタバレになるので詳細は書きませんが、後半のアレックスの心理描写と現実が食い違っているように思えます。ミスディレクションを狙ったのだとしたらちょっと残念です。ということで☆ー1です。
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No.38:
(5pt)

多くのミステリファンが満足できる傑作

傑作ミステリが、フランスからやって来た──。
ミステリ系に強いレビュワーさんからの貴重な情報により、キンドル版を予約販売で購入、2014年11月28日の発売日に、ダウンロードしました。

読後の率直な感想として、期待していたとおりの出来栄えで、満足しています。
フランスのミステリに多く見られるのは、「捻りの効いたサスペンス」。
そんなフレンチ・ミステリの伝統的作風を踏まえた良作と言えるでしょう。

本作品は、三部構成。
第一部は、題名にもなっている女性、アレックスが、何者かに誘拐され監禁されてしまうことで幕を開けます。
このアレックスの視点の章と、誘拐時の目撃情報により捜査を開始した、パリ警視庁カミーユ警部の視点の章が交互に描写されるのを読むと、誰しも「誘拐サスペンス」と感じてしまうことでしょう。
ところが、第一の捻りが第二部に待ち構えており、多くの読者は、これが単なる「誘拐サスペンス」ではないと、気づかされることになるはずです。
さらに──第三部にも捻りが仕掛けられており、物語は全く予想もつかない展開となっていくのです。
そして、「その女アレックス」の驚くべき真相が明らかとなるラストへ向けて、一気に突き進んでいく…。

既に多くのレビュワーさんが高評価しているのも納得の逸品。
今年(2014年)だけでなく、長きにわたり、傑作として記憶される作品なのではないかと、感じています。

追記:上記は、読後すぐに執筆したもの。
あれから数日を経て、冷静になって考えてみると、ある矛盾に気づきました。
それは、ラストの真相を知ったうえで、第一部のアレックスの心理描写のある部分を読むと、そのように考えたりはしないだろう、というものです。
ただ、この部分をマイナスにしたとしても、もとの評価が満点を突き抜けているので、満点には変わりないのですが…。
その女アレックス (文春文庫)Amazon書評・レビュー:その女アレックス (文春文庫)より
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No.37:
(5pt)

大反響!たちまち増刷!(帯より)

久しぶりにミステリー小説が読みたくなり
Amazonで検索すると...

赤いロングヘアと
破れたストッキングを履いた白い足が印象的な女性が
ロープでぐるぐる巻きにされている
なにやら怪しげな雰囲気の表紙が目に止まり...

タイトルは『その女アレックス』
なぜか拉致監禁された女性の名が作品名に

ふつうは事件性や
犯人の異常性を現すようなタイトルがつくはずなのに?

とても惹きつけられました

レビューも高評価!

Amazonで購入するつもりでしたが
近所の小さな書店でみかけたので即買いしました

結果...

とても面白くいっきに読んでしまいました!

物語はおおむね拉致監禁された主人公のアレックスと
彼女を捜索するもうひとりの主役カミーユ警部(男だけどニュータイプではない)の
2人の視点が交互に入れ替わるかたちで進んでいきます

各章も短めにされているので
スピード感をもって読めるし
切りの良いところで中断もしやすいように
工夫されているのには好感がもてました

また人物設定や思考の表現がすばらしく
登場人物に感情移入がしやすいため
読んでいて面白い!

そして事前に細かな仕掛けがされており
後で「ああ...だからそうだったんだ」と思えます

原書は本国フランスでシリーズものではないものの
カミーユ警部が登場する4作品のうちのひとつのようです

日本でも2014年9月10日の第1刷から3ヶ月間で
第5刷まで実施されています
Amazonでも一時品切れになっていました
それだけ評判がよいのでしょうね

最後に原書も素晴らしいのでしょうが
翻訳も素晴らしいのだと思います
まるで初めから日本語で書かれた作品のように
読むことができました

この本の出版に関わった方はグッジョブだと思います
その女アレックス (文春文庫)Amazon書評・レビュー:その女アレックス (文春文庫)より
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No.36:
(5pt)

危険な狂気の女アレックスの短くも凄絶な悲劇の人生に哀れみが込み上げる慟哭の物語。

2014年度の翻訳ミステリー界を代表する過酷で歪んだ現代社会が生み出した凄まじいど迫力の問題作です。本書を読むと時代が進むにつれて残酷さやグロテスクさがどんどんエスカレートして行って今後この残酷描写は一体何処まで行くのだろうかと気の弱い私は不安に感じておりまして、どうか映画化の際には殺人シーンにくれぐれも配慮をお願いしたいと思います。ヨーロッパのミステリーが最近人気を得ているのは間違いなくこの陰惨なバイオレンス性や狂気すれすれの人間ドラマの部分にあると思えますが、でもこの作品では捜査陣の警察の側に束の間のユーモアや虐げられた人間への哀れみの心を入れる事で陰惨さを和らげて唯々陰鬱なだけのドラマにはしない気配りが為されています。
気ままな独身女のアレックスが突然謎の男に誘拐され拷問の様な窮屈な檻に閉じ込められる。一方、目撃情報を受けたパリ警視庁では過去に誘拐事件で妻を殺されたトラウマを持つカミーユ警部を中心に捜査が開始されるが、被害者の身元もさっぱり解らず最初から苦戦が予想されるのだった。
本書の魅力として、まずパリ警視庁のチームワーク抜群な四人の刑事が素晴らしいです。ル・グエンは部長とあって慎重にならざるを得ず存在感は薄いですが、でも部下を守り抜き上との調整役を務める手腕は頼りになります。ルイは優雅で常に冷静さを失わないイケメン刑事で、アルマンはしみったれのどケチ男ですが実はそれだけの人間ではないのですね。そして主役のカミーユ警部はある事情により百四十五センチの身長のコンプレックスを抱えながら、人一倍のガッツの持ち主でカッと頭に血が上りやすい癇癪もちですが、愛猫ドゥドゥーシュを愛し人の痛みに理解を示す優しさも持ち合わせている愛すべき人物です。彼ら四人が事件の上っ面だけを見るのでなく全てを徹底的に解明する姿勢は素晴らしく、最後の疑惑に満ちた部分だけはやや判断に迷いますが架空の小説限定であれば是認したいと思います。さて、本書のトリックですが、第1部で極限状況にある人間のギリギリの忍耐と底力で読者の度肝を抜き、第2部では正視に堪えない狂気の殺人シーンで戦慄を覚えさせ、そして第3部で静かに全ての事件のからくりを暴いてみせるという見事な構成で組み立てられています。最後にこの作品全体の中心アレックスについてですが、人として絶対に容認する事はできませんが、凄絶な悲劇の人生という意味では無理もないなと思えて唯々哀れみが込み上げて来ますね。世の中がイエス・キリストみたいな人ばかりならこんな事は起こり得ないですが、人間は神さまではないからそうも行かないでしょうね。私が気になった最大の疑問は、彼女がストレートな激情に走らずに最後の仕掛けでどうしてこんな回りくどい方法を取ったのかという点ですが、きっとその理由は言われなき理不尽さを味わわせて最後まで苦しめてやりたいという強烈な怨念だったのでしょうね。
作家とはありがたいものでこの作品で脚光を浴びた事により旧作「死のドレスを花婿に」も再び注目されて陽の目を見る事になって誠に喜ばしいです。推理ファンは本書でこの作家なら間違いないだろうと強い確信を得たと思いますね。そこで今後は特にカミーユ警部の登場する残り3作品を(例えこれ程のインパクトはなくとも)ぜひとも訳出して欲しいと望みますので一日も早い紹介の時を待ちたいと思いますね。
その女アレックス (文春文庫)Amazon書評・レビュー:その女アレックス (文春文庫)より
416790196X
No.35:
(4pt)

純粋な警察小説

購入のきっかけになった本書の紹介文は、ネタバレになるから多くは語れないというものであった。
もちろん期待は高まるわけで、事実最初から最後までハラハラしながら読むことができた。中でも読者の心理に働きかけるプロットの構成は、お見事と言わざるを得ない。
既に平積みしている書店もあるように、おそらくは年末にかけてさらに注目度の上がる作品だと思う。しかしながら、正直「どんでん返し」や「予期せぬ展開」を期待し過ぎるのはやめた方が良い。
そこにばかり気を取られ、純粋に物語自体を楽しめなくなるのは実に惜しいからだ。
むしろ、大きな心の傷を抱えた主人公の刑事カミーユと彼を取り巻く同僚たちとの関係(絆)がこの小説のメインであり、一番の読みどころだろう。
その女アレックス (文春文庫)Amazon書評・レビュー:その女アレックス (文春文庫)より
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