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荒神
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荒神の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全82件 21~40 2/5ページ
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中盤まではぐいぐい引き寄せられる内容で寝不足になるほどでした(笑) 終盤は他の方が書かれているように少し物足りない感じがしましたね。 物語の舞台が東北の藩と藩をまたぐ山の中という分にはこれくらいで十分だったのかな。 | ||||
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私は新聞小説を毎日読んで一作を読み通したことはない。もしも毎日新聞をきちんと読む習慣を持てば、新聞小説もその張りになって普通の小説を読むだけではなく毎日挿絵と共に味わう新聞小説読み手だけに与えられた愉しみを堪能出来たのかもしれない。私はまだその域に達していない。ただ、小説が本になった時に、あの膨大な挿絵がそのまま本に付随することはなく、ほほ全てが闇に葬られることは残念に思っていた。 この「荒神」は、なんと「この世界の片隅に」を描いたこうの史代が挿絵を描いていたという。それが闇に葬られるのは、こうのファンにとってはあまりにも残念なことだったことだろう。その意を受けて、異例の一冊になった。よくある絵のみを並べたものではなく、原作をこうの史代自身が換骨奪胎して絶妙に縮めて文と絵を同時に鑑賞出来るようになっている。原作のあらすじとしては長過ぎ、原作そのものからは、微妙な味わいは無くなっているが、原作を読んだものにとっては、いったい何処を削ったらここまで短く出来るのか不思議なほどの、セリフ含めてほぼ全てが網羅された要約をしている。これを読んで、原作を読んだ気になるのも困るが、原作を読んだ者があの複雑な政治的・怪奇物語を丁寧に反芻理解するには、格好の一冊になっていると思う。 何より、こうのファンにとっては、挿絵ほとんどと、描き下ろし挿絵が載っている。しかも、新聞連載時にはわかるはずもない、全てがカラーで載っているのである。 原作を読んだだけでは、ハッキリわからなかった「怪物(荒神)」の具体的な姿、まるでその後に登場したゴジラの如く次々と変化していくその様が、初めて納得するように我々の目の前に現れたのも嬉しかった。 全編カラーなのに、定価1200円でお求め易いのも嬉しいところ。 2017年10月21日読了 | ||||
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久々の宮部さんの作品。理由、火車、模倣犯。殆ど読んで、本気を 出した時の宮部さんの作品は凄い。さてはてこの作品は? 物語はある村の悲劇から始まります。蓑吉が逃げる、そして辿り着く、 その辿り着いたところは朱音様。 東北の山合の永津野の小さな村。その小さな村に襲い掛かる悲劇。 襲い掛かるのは障り。恨みとか、復讐とか、人間の暗くて冷たい障り。 その謂われ、正体が徐々に明らかになる時、朱音様、弾正の出生と、 そして人々の歴史。語られます。ところは妙高寺。語るは和尚。 明かされる封印の術と決意。そこに渦巻く朱音と弾正の想い。 90点。 良かったんです。他の方がおっしゃっているほど、最後の場面、 悪くはありません。むしろ朱音様。その余韻。私は好きです。 しかし、しかし、無駄が多すぎた。 最近では、池井戸さんが描く詰将棋。凄い時は、全ての駒が一つに 収束する。私は宮部さんは唯一それに匹敵する語り部と思っていますが、 残念。絡まない絵馬と、絡まない絵描きと、絡まない直弥。 絵描きは最後の余韻のためでしょうか。そのための無駄が少し冗長。 もう少し削って、スピード感が欲しかったかな。 全体としては良好。朱音様の因果応報、決意、潔さ。 | ||||
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これは徹夜本ですね。先が気になって仕方がない。一言で言うと歴史モノ怪獣ミステリ。読まないと損! | ||||
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さすが宮部みゆきの時代物です。 と言ってもあまり時代は関係ないか‼️ | ||||
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この作品を早く読みたいがために、飽きて放置していた数冊を頑張って読み終え、それから一気に読みました。 宮部さんの作品で、私的No.1は『孤宿の人』でしたが、肩を並べるくらい面白かったです。 | ||||
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中盤までは、未確認の怪獣があちらこちらの村を襲い、壊滅させるところが描写されています。 そして、中盤以降にいろんな謎が解明されてきます。 隣接する二つの藩の物語ですが、関ケ原の戦いを前後して、様々ないきさつを抱えています。 この二つの藩の相克が、異常な手段を生み出します。 この本に登場する「つちみかどさま」は、こうした状況で生み出された最終兵器です。 しかし、こうした武器は相手を選びません。 相手を倒すために作ったものが、自分の方に向けられることも十分に考えられます。 こうした国と国との相克と同時にこの作品で語られるのは、双子の兄妹の葛藤です。 ラストの場面は、それを象徴的に表現しており、見事です。 私怨を生きがいとして生きる兄と、それを止めようとする妹の対比が、感動的な場面となっています。 更には、元禄時代のスパイの暗躍がそこかしこに描かれており、太平な時代にも裏での動きが結構頻発していたことが分かります。 こうした近隣国間の対立は、現代でも多く、学ぶべき点は多いと思います。 時代小説ですが、いろいろ考えさせられる作品でした。 | ||||
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「三島屋」シリーズの話を大きくしたものですね。面白かった。映像化は難しいかなと。 | ||||
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初の怪物もの、なんて言われてますが似たような話がありますよね? 「まぐる笛」 日本という土地から発生するものなのだから、似てもおかしくないですが(笑) 結局一気に読みました。 あ~、もったいない! | ||||
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中盤を越えたあたりまでは夢中で読みました。江戸時代の小藩に現れた怪物の恐ろしさと気味悪さが臨場感たっぷりに書かれていて、ゾクゾクしました。 でも、肝心の怪物退治があまりおもしろくなく、残念。おそらく鍵となる人物が思いの他たいした悪者でも、傑物でもなかったのが理由かなと思います。ここが際立っていたらおもしろかったのに。 それ以外の登場人物は魅力あり共感できたので、クライマックスにはちょっとがっかりしたものの、最後までおもしろく読めました。 | ||||
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荒神:宮部みゆき 以前読んだはずなのに、また購入してしまった。 読み始めて、記憶が少しずつ戻ったが、新たな興奮に見舞われた。壮大な歴史と、 民の日常の対比をしっかりと読めた。とても面白かった。 吉田洋二 | ||||
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時代物&ファンタジー。正に宮部ワールドです。人物描写はさすがですね、最後までハラハラしながら一気に読んでしましました。 | ||||
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時代もののエイリアン物語か!?と思う場面もありましたが、飽きることなく最後まで楽しんで読むことができました。この作品に限ったことではないのだけれど、登場人物のキャラクターの良さか光ります。それぞれに思い入れができるため、楽しく読むことができました。 これをドラマ化して、実写で見るのは厳しいかなと思うので、ドラマは見ません。結局、物語としては人間の業の結果なんだなと感じた作品でした。 | ||||
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今年夏の宮部みゆきはコレ。まさかの怪獣小説でした。発表は、「シン・ゴジラ」よりも2年早いので、原発事故を怪獣に代えるのは、宮部みゆきが最初ということになろうか。解説において「シン・ゴジラ」の特殊撮影監督の樋口真嗣さんがつくり手として映画化を挙手しています。どころが、帯にはそれとは別方面なのか、「NHKドラマ化決定!」の文字が。悪い予感しかしないのですが。 宮部みゆきはつくづくスティーブン・キングの愛弟子だと思う。現代サスペンス、SFから時代小説、ホラーをエンタメとして仕上げて秀逸。そしてそれらを我々に提示する時に、最も判りやすいのが「怪物」小説だ。キングも確か同じようなモノを書いていたような気がする。 ともかく、今迄見たこともない怪物を描いて、なおかつ怖い楽しい興味深い、宮部エンタメの極致だろう。 宮部の怪獣(神)は、人間が関わり、それをつくった人々が居なくなる頃に、忘れた頃にやって来て、大きな厄災を起こす。敵側にも、つくった者にとっても、厄災がやってくる、ということでは原発事故に似ているし、人間というモノの業を写しているとも言えるだろう。それを防ごうとする人たちと、それを利用しようとする人たちと。恨みは形となって、人々を襲うだろう。 2017年7月17日読了 | ||||
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宮部みゆきさんの小説はいつも面白いです 話の展開が魅力的であきません | ||||
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私にとっては、読み返すごとに、さまざまな事に気づかせてくれる本です。いまの自分にとって生きていく上で大切な事や思いに気づかせてくれるみたいな…。きっとそれは読む人ごとに違うのだと思います。もとろん読み物としてもとても面白く飽きさせることがありません。 | ||||
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面白かったです! 宮部みゆきさんは、いろいろ読んでいますがこれはその中でも展開も良く、あっと言う間に読みきりました! | ||||
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「弧宿の人」と同じく地方の架空の藩が舞台のため、最初は設定をじっくり頭にいれながら、それ以降は一気に読みました。 新聞連載中は、途切れ途切れで怪物のグロテスクさや人々の抗戦ぶりばかりが目立ち、漫画っぽい挿絵もイメージに合わなかったため、あまり熱心に読んでいませんでした。単行本で読み直してみて、スティーブン・キングを思わせるホラー/パニック小説であり、細かい謎が絡み合うミステリーであり、何より宮部みゆきさんの時代ものに共通する、与えられた境遇で精一杯生きる人々の姿が印象的でした。 確かに終盤で怪物の退治方法が明かされてからの展開はちょっとあっけなく、怪物の最後の変貌シーンはえ?そうなっちゃうの?と思いましたが、ナウシカ的と表現していた方がいて、なるほどと思いました。やはりさすがの宮部作品です。 | ||||
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悲しい兄妹の結末ですが村に吹く優しい風に朱音の匂いがしたというところで「千の風にのって」が浮かびました | ||||
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三島屋シリース゛のまぐる笛に少し似ているようで そうでなく 古い戦国の昔より続く家系、又毒薬と 二つの領土問題にまたがる昔話が絡み合って 物語は進む、登場人物には悪人は居ない しかし たくさんの人々が無残に死ぬ ただ一人己の生まれを 恨み、怒り、それもその人のせいでは無い ただ毎日 働き、その収穫に満足し、生活している無垢の人々が 襲われる 登場人物全て、怪しく思われて、わくわくする 心優しき、若くない女性だけが、己の運命を知り受け入れ たったひとりで恨みを背負った双子の兄を静めて行く 謎が謎を呼び、幾重にも絡まった昔の怨念を知る | ||||
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