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(短編集)

日本以外全部沈没



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【この小説が収録されている参考書籍】
日本以外全部沈没―パニック短篇集 (角川文庫)

日本以外全部沈没の評価: 3.88/5点 レビュー 25件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.88pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全18件 1~18 1/1ページ
No.18:
(4pt)

さすが筒井さん!

アイデアが面白いと面白いました。
さすが、筒井さん!
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No.17:
(5pt)

はい。これでお仕舞い。

しかし、この人の捉えどころの無さと言ったら半端無い。スタイルが作品毎で全く変わるので、読み出すまでどんな作風の話なのか分からないのだ。
だから、巻末の解説を仰せつかった人達のお仕事も、大抵はお粗末な結果に終わる。
大体、筒井康隆の代表作ってなんだろう?『時をかける少女』?『パプリカ』?『七瀬シリーズ』? それすらよく分からない。

そんな訳だから、私にちゃんとした解説が出来る筈もない。ここでは精々本書の表題作の由来でも書いて、お茶を濁すこととしよう。
『日本以外全部沈没』は、『日本沈没』のヒットを祝うSF作家たちの集まりで、冗談で星新一が題名を言い出し、作者の小松左京の許可を得た上で筒井康隆が執筆した、と言う由緒正しい公認パロディーなのだ。
そして、あろうことか第5回星雲賞短篇賞まで受賞してしまい、授賞式に於いて「『日本沈没』は完成まで9年かけたのに、筒井氏は数時間で書き上げて賞を攫ってしまった」と小松氏にコメントさせたという。
また、2006年には、ほら、例のどうかしている河崎実監督によって映画化され、筒井氏も出演している。
映画化に関しても、小松氏の許可までちゃんと取っており、こちらも正統派(?)のパロディー作品だ。

さて、私は、ガキの自分からSFとハードボイルドが好きだった。小中学生の頃は、眉村卓、星新一やら筒井康隆が流行っていた(様な気がする)ので、その辺りの作品を読み漁っていた。但し、金も無いのでもっぱら図書館通いだった。
だから蔵書もしていないし、読了したらそれっきり。
にも拘らず、強烈に覚えているのは、七瀬シリーズの最終巻『エディプスの恋人』の読後のモヤモヤ感と、とんでもない投げ捨て感満載のオチが強烈で衝撃的だった・・・あ、えーと、題名が分からない。
オチの一文と「時代小説」で検索してもまったくヒットしない。
なにしろ多作のこの人、見当をつけてポチポチポチとして幾つか読んでみても、一向に辿り着かないでいる。
もう暫くは、捜索が続きそうだ。
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No.16:
(4pt)

やはり面白い

20年以上前に読んだが懐かしくなって電子ブックで再読した。やはり面白い。もっと読みたいと思わせる感じだ。
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No.15:
(5pt)

良品

良品
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No.14:
(4pt)

切れ味良い短編集

表題作は意外なほどのあっけなさ。
どの作品も物語の舞台にアイデアを盛り込み、短編らしい思い切りの良い終わり方(オチ)で締めています。
SFは設定が小難しい、理屈っぽいといって敬遠されている方は、このような切れ味の良い短編を試してみてはいかがでしょうか。
ただ、かなり人の悪い描写があるので、まじめにそれらを受け止めてしまう方は、不快に思うかもしれません。
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No.13:
(5pt)

筒井康隆、大好きです。しかし中毒になると、吐いてしまいます。

筒井康隆、大好きです。しかし中毒になると、吐いてしまいます。
直木賞も獲ったことのない天才、
粗製濫造の、芥川賞、直木賞に一石を投じましょう
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No.12:
(5pt)

昔、読んだことがあるのを読み返したくて

昔、読んだことがあるのを読み返したくて買いました。 タイトルの日本以外全部沈没は映画化もされていて面白いです。
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No.11:
(5pt)

紙の中から登場人物が飛び出してきたりして!?

この作品にはとてつもないエネルギーがあります。
まるで紙面からはみ出してくるんじゃないの!?というぐらいに
それはそれは濃い人物たちがたくさん出てくるので。

表題作は実を言ってしまうと
大体展開が読めてしまうのであまりうまみはないです。
実はメインなのは本編終了後です。
そちらのほうが面白いと思います。

印象に残った作品は
短めの作品よりも
著者の作風を前面に出した
ハチャメチャ作品でしょう。
下手をすれば地球も壊してしまうであろう人物たちが
大暴れする作品、「ヒノマル酒場」や「農協月へ行く」が
面白かったです。

ですが前者の作品はただはちゃめちゃなばかりではなく
作品の中にはきちんとある組織に対する
批判もこめられているのです。
しかもかなり強烈な。
なのでそういうのを含めても面白い作品でした。
終わりもすっきりしていますし。

ただし、ネックはセリフ部分が段落が変わらないので
グダグダしているのがすごく苦労させられるかと。
癖さえ気にならなければ面白い作品です。
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No.10:
(4pt)

久しぶりに再読した。

不謹慎な話だが、あの大地震の直後に韓国の人は「日本沈没」という言葉が好きという記事をネットで見かけて、そういえば「日本以外全部沈没」って小説があった事を思い出し早速購入した。筒井康隆は好きなので学生時代によく読んだ。蔵書にあるはずなのだが、私の本は全て何処かへしまい込まれていて探せない。短編集に収録されていたと思うが、この本は平成18年に初版だ。私が学生時代に読んだものとは別物である。内容はほとんど覚えていなかったので、すなおに読めた。農協月へ行く・・懐かしい。近所の地主は皆農協加入なのでイメージが重なる。個人的には関節話法の話が好きなので、蔵書を探し出さねば。(妻が私の本を目の敵の様に仕舞うので、どこにあるのかわからない)
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No.9:
(5pt)

日本人らしさ・・・・。

良くも悪くも日本人らしさが感じられる作品だった。

実際に、日本以外が沈没したら、こういう状況が起こるであろう。数十年前にこの小説を書き上げた作者の才能は素晴らしいと思う。
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No.8:
(4pt)

登場人物全てわかる人いるのかな

やっぱり、この人おもしろいですよ。
おおもとの「日本沈没」は読んでいないし、映画も見てないけど
この「日本以外全部沈没」はサイコーだ。
やはり古いだけあって、出で来る人物名は解説がないとわからない人多しですが
細かいこと気にせず楽しめます。
なんか読んだことあるよな。。。と思っていたら「霊長類 南へ」を思い出していました。
それよりは軽いタッチですが、笑った後になんかいいようもない気分にさせられます。
じわーっと嫌な気分というか、見たくないものをみちゃったというか。
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4041305225
No.7:
(5pt)

この本におさめられた作品はつぎの11篇です

日本以外全部沈没
あるいは酒でいっぱいの海
ヒノマル酒場
パチンコ必勝原理
日本列島七曲り
新宿祭
農協月へ行く
人類の大不調和
アフリカの爆弾
黄金の家
ワイド仇討
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No.6:
(5pt)

食後のデザート

最初の「日本以外全部沈没」は、「日本沈没」全巻4冊読んだ後の、「食後のデザート」というところ。
他の短編は、読んだ後にフッとタバコのドーナッツを口からポーンと出したくなるような作品。重すぎず、軽すぎず、仕事に疲れてチョット読んでみると気がまぎれる感じの出来。
何もかもがお手ごろって言う感じですね。
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No.5:
(4pt)

パニックに直面すると、その人の本性が出る

SF作家でもある筒井康隆の初期パニック短編集です。
1970年代に書かれたものが主なので、現在の視点から見ると、
若干、違和感や古い感じも否めませんが、逆に当時の時代背景を鑑みることも出来、
たっぷり楽しめます。

表題作の『日本以外全部沈没』は、言わずと知れた小松左京の『日本沈没』へのオマージュで、
日本以外の国が全部沈没して、狭い島国の日本に、諸外国から大勢の外国人が押し寄せるという内容。
当時の政治家や著名人が、とあるバーにひしめきあい、それぞれの主義主張を
繰り広げたりするんですが、最後の大オチまでテンポの落ちない快作です。

この他にも、関西風未知との遭遇を描いた『ヒノマル酒場』。
当時の農協の厚顔無恥ぶりをパロディーにした『農協月へ行く』。
60年代の学生闘争に対するアンチテーゼの、『新宿祭』の『日本列島七曲り』
など、どれも短くとも読み応えのある作品ばかりです。
また、どの作品もパニックをテーマにしていますが、
そーゆー局面におかれた人間の醜い本性のようなものを描きつつ、陰鬱にならないように
スラップスティックなラストで昇華させていて、読後もサッパリとした感想を持てます。
今の日本が出来上がった背景なんかも想像できたりして、楽しみ方が膨らむ本です。
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No.4:
(5pt)

理性

全11編の短編集。

タイトルになっている「日本以外全部沈没」は、小松左京の「日本沈没」をパロディ化したもの(田所博士が登場します)。

先に小松左京「日本沈没」をご覧になると雰囲気をよりつかめると思います。

圧倒的に異常な事態を前提として、進退窮まった人間の悲喜こもごもをブラックユーモアを交えて描く。

人間と動物を区別する最たるものは「理性」の有無ではあるが、それだって「理性」を維持できる環境があってこそのものである。

「理性」さえも吹っ飛ぶ異常な事態を前にしては、人間と動物なんてまさに紙一重なのかもしれない・・・。

読後感は「最終兵器彼女」と似たものがあるが、あれにブラックユーモアを付け加えたものと表現したほうが適当だろう。

残りの10編もそれぞれに面白いので、買って大満足の1冊でした。
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4041305225
No.3:
(4pt)

割と面白い

素直に笑えた。

世界の有名人が時代関係なく入り乱れて

あ〜だこ〜だと喧々諤々。

生き延びるためになりふりかまわずやってるんだけど、

実際にこの人たちがこの作品読んだら

腹立てるだろうなぁ〜。

想像するだけでもおかしいんですけど。

最終的には・・・・なんだけど、

じゃぁ〜結局最後はみんな一緒に・・・なんだよね〜。

短編集でいろんな作品が読めます。

どれもその当時の世相に対して斜めに見ているような感があって

ブラックユーモアに溢れています。

個人的には「農協月へ行く」とか「黄金の家」が面白かったです。
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4041305225
No.2:
(5pt)

ある意味、団塊を考えるための本の一つ

表題作も良いですが、「新宿祭」「日本列島七曲り」など、学生運動を扱ったものがなかなか笑えますし、考えさせられます。

60年代から70年代当時のメディア(今もか?)が学生運動に対して比較的迎合していたのに対して、著者は極めてシニカルな目を向けています。学生運動は結局大騒ぎの「お祭り」であったこと、当事者達も彼らをまつり上げていたメディアの人々も軽薄であったことを、著者は当時から笑い飛ばしたかったのでしょうね。
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4041305225
No.1:
(4pt)

ブラックなユーモア

60年代から70年代にかけて書かれた作品群なだけに、当時の雰囲気を目一杯含んだ作品群になっています。

個人的に面白かったのは、「ヒノマル酒場」「新宿祭」「農協月へ行く」「アフリカの爆弾」の四作品でした。短い作品なのですが、そこに織り込まれたブラックなユーモアが大いに楽しめます。それぞれの「おち」がどうなるのか、胸をわくわくさせてくれます。
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4041305225

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