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ねじの回転
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【この小説が収録されている参考書籍】
ねじの回転の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全39件 21~39 2/2ページ
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最初の???を乗り越えれば面白い! 2・26事件についての基礎知識が乏しい私にとって、その時代の生身の感情と未来の視点の両方一緒に読める話は新鮮でした。 最初、慣れない言葉やストーリーも唐突で解りにくかったし、名前が登場する人物も多いのでメモしながら読みました。 ただ、ハッカーが出てくるシーンでは背筋がぞっとしました まだ、下巻を読んでないので楽しみです (^-^) | ||||
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過去のやり直しがきかないことは誰もがわかっている。それからはたとえ同じコトを繰り返してもそれは過去ではなく現在での話『もしあのとき〜』なんていうもうひとつの人生ではなく、実際の出来事をもう一度やり直さなくてはならないとしたら?考えただけでもしぶい気持ちになってしまいます。 「あの日」を繰り返す2.26事件の当事者たちそれぞれの思惑。そもそも「失敗」だったのか? 未来からきた彼らの間でも妨害が起きたり修復装置にトラブルが発生。思いがけない事件や様々な思惑が錯綜するなか何度も「あの日」を挟んだ数日間を繰り返し…そして。 そして最後にわたしたちは彼らとおなじ瞳と佇まいでそのときを迎えることができるのです。 文庫はどうして上下分冊化されたのかが不思議。 | ||||
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過去の歴史に介入することができる技術を手に入れた人類。 国連は歴史の転換点ともいえる「2.26事件」への介入を試みます。 国連の介入により一見歴史が正しい方向へ向かったようにも見えましたが、それに伴い新たな事件や謎が次々と浮き彫りになってきます。 最終的に歴史はどう変わるのか?やはり人類は同じ歴史を辿ることになるのか? 「2.26事件」というとても難しい題材ではありますが、恩田さんは「シンデレラの靴」「シールド」等という独自の表現を使うことによって、物語は解りやすく、そしてミステリー要素を散りばめながらもきっちりとSFに収束されています。 錯綜する時間、情報、空間…人類が如何に過去への介入をしようともやはりそれも予め決められた歴史なのでしょうか。 時間遡行の恐ろしさと興味深さを感じた一冊です。 | ||||
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SFだとかなんだとか、そういったジャンル分けが馬鹿らしくなるのがこの著者の作品の特徴に思える。 本格SF(私はほとんど手をつけたことがないが)だと思えば、そこらじゅうにあらが見つかるだろう。 だがそれが、この作品の面白さや価値を減じるのかと言えば、少なくとも私にとってはそうではない 相変わらずぐいぐいと引き込まれる。最初は何がなんだかわからんけど、そういう具体的な説明がないのもまた、面白く感じてしまう さっきも言ったけど、冷静に最初から最後までパズルのように読んでいこうと思うと、間違いなくアラが出てくる だって時間軸が二つ以上ある時点で、説明無理なんじゃない?って思っちゃうし。タイム・パラドクスとはよく言ったもんだ まぁそういう「ん?」って思うところはあるけど、物語のスピード感にごまかされるのがまた心地よかったりする SF?ファンタジー?歴史小説?ミステリー? ジャンルわけなんていらない。これは「物語」だ ただ不満は、この人の作品はいつも(あんま読んでないけど)そうなんだけど、最後が急ぎすぎて物足りない。だけどまぁ☆は5つで(笑) ちなみにこのレビューは上下巻あわせてのものです | ||||
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時は無常にも過ぎていくから、私たちは後悔したり反省したりする。そして、楽しい時間は早く流れ、嫌な時間は一向に過ぎていこうとしない。でももし、時を遡る事ができたなら私はいちいち後悔したり、反省したりするだろうか。しかしこの物語のように何度も何度も歴史をやり直し、二・二六事件の四日間を完全なモノにする為に、様々な覚悟や犠牲を払うのなら、とても過去に遡る勇気はない。 断片的なシーン、不可解な出来事がうねりながら中盤へ終盤へと駆け抜ける疾走感がとても恐ろしく、最後に犠牲を払った人物のとてつもない無常さに胸が熱くなる。 読み終えて本を閉じた時、なんとも言えない不思議な感覚があった。本を開いた数時間前に私は戻ったのではないだろうかと、鼓動が大きくなった。 | ||||
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読み出すと止まりません〜! おもしろいです、娯楽大作で〜す。 一気に読みたくなる、小気味良い展開! 少し内容が難しいかもしれないが、大丈夫です、おもしろいから! これ読んで下巻買わん人おらんやろ。 | ||||
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上巻、下巻を一気に読みました。 題材も珍しい(2.26事件を改変?確定?)ですが、時間歴史 操作の仕掛けが斬新で瞠目です。 ここまで壮大で多重構造な世界観を展開するとは、予想外で うれしい誤算です。 映画、小説など、過去のタイムパラドックス、タイムトラベルもの の作品からうまくアイデアを融合し、かつ、ミステリー仕立てで ぐいぐい引っ張り、稀代のストーリーテリングが出来上がっています。 ラストにも登場しますが、映画「マトリックス」シリーズの影響 が随所に出てきますが、単にイマジネーションのヒントだけで、 核心は、著者の独創性と、読者を離さない伏線の数々。 「どうなっちゃうんだどう」いう気持ちをぐいぐい引っ張り、 一気にクライマックスへ突入する、重厚で複雑な物語構成は、 圧巻です。 堪能しました。 | ||||
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あらすじもどきを読んでいなければ、最初から読んでも 「?」なSF大作です。 でも、読み進めるうちに、これは、歴史SF、タイムトラベル? SFとしては、日本の小説では、かなり面白い、って思います。 ハードSFのマニアックな罠に陥ることなく、2・26事件に介入 し、過去を操作することを、どのように行うのか、のイマジネーション とガジェットが、斬新で、とっても知的興味をそそる、かなりな 傑作です。 お話がおおきな転換を見せるところで、下巻です。 全部を読み終えるのがもどかしいくらいの、一押しの娯楽大作。 | ||||
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2・26事件を題材にした歴史SF小説です。 将来こんなことが実際に起こるのだろうか、と思うぐらい現実離れしているが、歴史上の興味深い出来事と未来予想図が一緒になっており、大変おもしろい。 内容はそれほど深いわけではないが、どんどん引き込まれていきます。 すぐに読める部類に入ると思います。 そういう意味では、電車のお供にいいのかと。 読んだ時期が2月26日の近くということもあり、印象深い書籍になりました。 SFを今までに読んだことのない人にも、入門書としてお勧めです。 早く下巻が読みたくなること、間違いなしです。 | ||||
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この小説の世界は映像にする価値が大きい。そうすることで、恩田さんの世界がより具体的になると思う。シールドの表現などはドキドキすると思う。二・二六事件は、雪の中で赤い色が印象的だから、映像の世界で物語の展開を見てみたい。 | ||||
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恩田さんの作品をそれほど多く読んだことのない僕です。しかし、(しかしっていう接続詞はおかしいかもしれませんが)この作品はすごい作品だと思います。ニ・ニ六事件を題材にするという慧眼。素晴らしいです。「攻殻機動隊」よりも早く目をつけてる。 ミステリーって読んでいれば面白いんですが、読んだあと、読後感というかが微妙だったりします。直木賞作品「容疑者Xの献身」も読んでいて面白かったし、その仕掛け(トリック)には感心しましたが、その後に来るものは希薄でした。 でもこの作品にはそういった読後感はありません。あまりにも壮大です。ニ・ニ六事件はあまり知られていませんが(それが''起こった'≠ニいうことは広く知られていますが)、謎の多い出来事でした。謎を呼ぶような出来事も起きています。 それを再構成させる文章力、見事でした。恩田さんの作品は新しいミステリーの形であると思います。素晴らしいです。 | ||||
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タイム・パラドックスものって、好きだなあ。 時間を遡り、過去の一点に手を加える。ほんのわずかな改変が、次から次へと思いもよらぬ結果を招き、未来を大きく変えてしまったりして。 とくにそれが、有名な人物や事件にかかわることだと、自分の知っている歴史をどこまでなぞって行くのか、そしてどう外れてしまうのか、興味津々。 パズルをはめ込んでいるような緊張感と、読後にはそれが完成したような爽快感を味わうことができる。 だから、映画『バックトゥーザフューチャー』三部作の中でも、二作目が一番好き。見ているこちらの記憶の中にある一作目の展開を巧みに利用して、複雑な入れ子式の作品にしちゃうんだもの。 で、この『ねじの回転』。 舞台は二・二六事件。昭和日本史の転換点となった、陸軍青年将校によるクーデタ未遂です。時間遡行の技術を手にした近未来の国連が、第二次世界大戦の惨禍を避けるため、歴史改変を試みる。ところがそれが、未来の人類を破滅に追い込む結果をもたらしてしまい、こんどは「改変以前の歴史をそのままやりなお」さなければならなくなってしまう。しかし、そうは問屋が卸さないんだな。 ミステリ的な面白さ満載なので、内容の紹介はここまで。 「歴史の授業で習った知識」と「小説中の二・二六事件」、そして作品中にはさまれる、「いつのことかあきらかでない場面」、これらがうまく絡み合い、読み手の興味を最後まで引っ張ります。 展開がわからない人はハラハラドキドキ、うっすらわかっちゃう人もパズルの快感を味わえる。おすすめです。 | ||||
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解説にもありますが、そんじょそこらのSFもどきがしっぽを巻いて逃げ出すくらいの本格SF。しかも、きちんと罠も(ものすごくフェアプレイで)仕掛けられているので、ある意味ミステリ。文庫版で上下巻に分冊されたのも一種の親切だと思って読了後の確認等に活用しましょう。 | ||||
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正しい歴史に直そうとする未来人。それをするには、その時代の人物に協力してもらわなければならない。歴史改善という設定はよくあるパターンであるが、歴史人物に事情を話して協力してもらうという点は少し珍しい。私はファンタジー要素の強いものは苦手な方だけど、これはけっこう好きな話でした。「月の裏側」でちょっと、彼女の作品はついてけないなーと思っていましたが。歴史改善に奮闘する四日間、その中で人間特有のある性質がうまく表現されている作品だと思います。恩田さん特有?の続きを読みたくなる謎めいた文章で、一気に読んでしまいました!後味も別に悪くありません。恩田さんのファンタジーな作品が好きな方には、いいと思いますよ。ファンタジー嫌いな方にとっては意見が分かれそうですけど。 | ||||
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宮部みゆきが高水準の作品をコンスタントに生み出すことができる 完成された作家だとすれば 恩田陸は成長し変化し続ける作家である。 この作品は2.26事件をキーとした時間遡行という 「タイムパラドックス系」好きにはたまらない舞台設定であり また着地の難しいタイムパラドックスものにもかかわらず絶妙の着地。 お勧めです。 | ||||
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歴史を作り変えたらどうなるのか?そんな疑問を恩田陸が描いています。 正直のめり込めませんでした。なんだか、少しでもこの本のメインストーリーになっている二二六事件について調べていないとメインになっている登場人物がわかりかねます。 しかし、文章使いや結末へのストーリー構成はいつも以上に冴えてるように思えました。限られに限られた範囲で進められていたのにもかかわらず自由奔放な筆遣いと言った感じです。 そういうのを含めると、のめり込めない分を差しひいても☆4個の価値はあります。 | ||||
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例えば、過去に遡る方法が発見され、誰かがそれを悪用し過去の歴史的事件を改竄してしまったがために、未来の現状が大幅に悪い方向へと狂ってしまう。これを修復するために本来あるべき「正史」に戻そうと、過去と未来の人間たちが一致協力、努力する、というのなら解る。が、本書は「2.26事件」をもう一度「同じように繰り返せ」というストーリー。なぜ同じことをせねばならないのかがまず解らない。そして、どこまでの逸脱が「正史」と認められるのか、何が不一致になるのか、そのボーダーラインに、それぞれ複雑な心境でこの計画に臨んだ登場人物たち同様、読者はひどく戸惑う。 「正史」とは、いったい何なのだ? 誰が決めたのだ? そんな疑問が頭の中を経巡る。 | ||||
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