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ハリー・クバート事件



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ハリー・クバート事件の評価: 3.62/5点 レビュー 42件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.62pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全42件 21~40 2/3ページ
No.22:
(5pt)

5日で読了

とても面白くて、5日で読了しました。紹介してくれた同僚に感謝。
ハリー・クバート事件 上Amazon書評・レビュー:ハリー・クバート事件 上より
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No.21:
(5pt)

作品の構成自体がミステリと言える

このスイスの新人作家によるミステリ作品は、2014年末の各社ミステリ・ランキングで上位に食い込んでおり、題名は知っていました。
それから早くも一年が経過しようとした今、ふと思いついて、手に取ってみたものです。
上下二分冊でかなり長い作品ですが、大変な面白さに満ちた傑作と言えましょう。

物語は、マーカス・ゴードンという新進作家が、処女作がベストセラーとなり、一躍有名になるものの、2作目が執筆できず、苦しい日々を送るところから始まる。
そんな彼は、大学時代の恩師で、著名な作家である、ハリー・クバートに連絡を取るのだが、折しも、ハリーの自宅の庭から白骨死体が発見され、これが、33年前に行方不明になった15歳の少女、ノラのものと判明し、その殺人容疑で逮捕されてしまう。
ゴードンは、ハリーの嫌疑を晴らそうと、奮闘するが、この顛末に目をつけた出版社側が、その内容を2作目として売り出せば、ベストセラー確実と持ちかけといった展開です。

本作品は、31の章で構成されており、各章の冒頭には、ハリーがゴードンに小説作法を伝授する様子が書かれています。
また、31章から始まり、30章、29章と数字が繰り下がっていくことが特徴で、この小説作法と数字の繰り下がりは、物語を最後まで読むと、大変重要な意味を持っていることが分かります。
また、そもそも本作品の題名が、なぜ「ハリー・クバート事件」なのか、これにも深い意味があるのです。

物語は、白骨死体が発見された2008年を現在として進行し、捜査過程で明らかになるノラ失踪事件の1975年の出来事が時折、挟みこまれていきます。
ここで面白いのは、ノラという少女が、既に亡くなった人物であるのに、その人物造型が次第に明らかになるにつれ、魅力的な女性として読者の目に映ってくるところでしょう。

もちろん、ミステリとしての面白さも格別で、捜査が進むにつれ、謎が謎を呼び、上巻を終える辺りでは、落としどころがみえないくらい、事件は複雑な様相を呈していきます。
これが、下巻の半ば以降に組み込まれた、二転三転する展開で、きちんと解決編が示されるところは、さすがにミステリ・ランキング上位だけのことはあると思いました。

因みに、本作品の著者は、新人であるにも関わらず、本作品がベストセラーとなり、一躍有名にと、本作品の主人公ゴードンと同じような境遇になっているようです。
それでは、次回作の執筆にも苦労しているのかどうか、その点は知る由もありませんが、少なくとも本作品については、多くのミステリ好きにオススメできる秀作と考えています。
ハリー・クバート事件 上Amazon書評・レビュー:ハリー・クバート事件 上より
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No.20:
(5pt)

一気読み

次々に展開していくストーリーで、ほとんど一気に読みました。 田舎の町で起こった事件。 町の人々の困惑や好奇心。 嫌悪感。 マスコミの騒ぎ。 どれもよくかけてると思います。 スピーディーな展開だからでしょうか。 難点はノラの魅力が伝わりづらいことかな。 ただ、現実にも「どうしてあの子が?どうしてあの子なの?」という子が 男性を惹きつけてやまないこともあるので、そういうタイプの子かなと。
ハリー・クバート事件 下Amazon書評・レビュー:ハリー・クバート事件 下より
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No.19:
(3pt)

もう少し短くできなかったのか

ほかに書いている方もいるが、長すぎる。
特に上巻をどうにかできなかったのか? 退屈というほどではないにしても、もう少しテンポよく進まないかと何度も思った。
ただし、入れ子型に近い感じの構成は、よく練られている。
また、下巻の3分の2ぐらいは、上巻のもたつきに比べると、テンポもあって面白い。
それだけに、最後の3分の1は、やや残念。着地点に不満があるというよりも、処理方法に不満という感じである。

エンターテインメントという位置づけのようだが、ルーサー・ケイレブやロバート&タマラ・クイン夫妻の人物造型には陰影があって魅力を感じるが、ハリーやマーカス・ゴールドマンにはあまり惹かれない。
それと、こういった作品がゴンクール賞候補になることに、いい意味で驚きを禁じ得ない。
ハリー・クバート事件 上Amazon書評・レビュー:ハリー・クバート事件 上より
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No.18:
(2pt)

サービス精神にあふれ、あれもこれも盛り込みすぎてまとまりが付かなくなった作品

文春のベストミステリーで取り上げられたので読んでみた。
結果は大いに失望。

事件が起きたところはどんな展開になるのかとわくわくした。
ところが、話がいっこうに進まない。
3つの時代を行ったり来たり、視点がころころ変わり混乱してくる。
一つのエピソードをいろいろな視点から見るのは面白い手法だが、それが一回だけでなく、永遠と繰り返されるとうんざりしてくる。
ニューハンプシャーを舞台にしたと言うことで、何か宗教的な背景があることを予感させたが、全く関係が無かった。

出てくる人物の描き方に問題がある。
ハリー・クバートは超有名な作家で最初の頃は堂々と描かれているのに、事件が起きたとたんに、情けないほどにつまらないただのおじさんになってしまう。
ノラは何が魅力的なのかが分からない。15歳とは思えないほど大人っぽい仕草をする。ハリーはノラのどこに惹かれたのだろうか。
わずかの期間でも一生の恋愛というはあり得るが、それが全く感じられない。
そもそも『悪の起源』の中身がしょぼすぎる。「愛しいノラ」「愛してる」「愛してる」以外の言葉がない。たぶん作者はこの中身は考えずに小説を書いたのだろう。だからそんない名作だ、名作だと言われても、まるで共感できない。

主人公を病気にしたり、ルール違反が多すぎる。
読んでいて不快だった。純愛ものならば純愛でまとめればよかったのに、これじゃオカルト小説じゃないか。
いろいろな要素を入れすぎたのだろう。

登場人物の重み付けがいい加減で、最初は脇役だったのが、いつの間にやら主役級になっているのもルール違反。
ルーサーは最後は悲劇の主人公になってしまうが、もっと上手い書き方をして欲しかった。

この小説で唯一面白かったのはニューヨークの出版人バーナスキの言葉だ。いかに出版人が売れることだけを考えいるかが分かって面白かった。日本の最近の出版界の状況を想起させて笑ってしまった。
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No.17:
(5pt)

訳が良い

ノラが好きになりました。
特に訳が良いと思います。日本語としての不自然さを感じませんでした。
だから、徹夜することになりました。
ハリー・クバート事件 下Amazon書評・レビュー:ハリー・クバート事件 下より
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No.16:
(5pt)

翻弄されまくりました!

先日上巻を読み終えて、訳のわかんない面白さに魅かれましたが、正直どうまとめていくのだろうか?と不安になっていました。

 まとまりつくのだろうか?この展開・・・

 その不安は最初の出来事でかき消されました。

 それからも、コロコロころころといろんな所へ転がり、くつがえり、犯人だと思っていた人が犯人でなく、真犯人が続々登場します。

 収拾がつかないくらい先の見通しが立たないです。私自身が翻弄されまくりました。

 そしてこれで落ち着いた!と思ったところでまたどんでん返しが起こります。

 ラストは圧巻でした!よくもまあこんなストーリーを作れるもんだと感心しました。

 フランスの「リ-ル」紙の書評では、「驚愕の展開、ミスリードとどんでん返しの連続に読者は翻弄される」とあります。

 本当にそうなりました。

 上巻は前に進むのがつらいくらいモヤモヤしていましたが、この下巻は一気読みでした。

 著者に才能を感じます。早く著者の次回作に遭遇したい気持ちでいっぱいです。
ハリー・クバート事件 下Amazon書評・レビュー:ハリー・クバート事件 下より
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No.15:
(3pt)

緻密なミステリを期待すると裏切られるが、時間潰しには適当か

一読、賛否両論が別れる作品だと思った。"どんでん返しに続くどんでん返しのラスト"という帯の宣伝は明らかに誇大広告で、問題の事件の現場の状況を見れば真犯人足り得る人物は初めから明らかだし、作者が最後に用意している真相も予定調和的でミステリ的興趣には欠ける。むしろ、「ツインピークス」如く、アメリカの田舎町の人間模様を、謎を散りばめながら、紆余曲折しながらも徐々に明らかにして過程に面白さを見出そうとしたものであろう。軽いエンターテインメントが好みの方にはお薦めかも知れない。

主人公は二作目が書けない作家。その主人公が、恩師の作家(とその出世作)が関わる事件を調査して行く様子を本作の作者が書くという作家の三重構造が一つの狙いだと思うのだが、大したアイデアとは思えない。私が注目したのは、作中に「作者の天国」という言葉が出て来る点である。成程、結末は勿論の事、退屈な物語展開の中で突然出て来る思い付きの様な謎の提出とその解決、人物造形(特に本作で一番重要な少女ノラ)のイイ加減さと言い、何を書いても作者の自由という訳だ。緻密なミステリを期待すると裏切られるが、時間潰しには適当といった所の作品だと思う。
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No.14:
(4pt)

 訳のわかんない面白さ!

33年前の失踪した少女の遺体が恩師の敷地から出てきた!

 実はその少女と恩師は禁じられた恋に葛藤していた!

 その事件を捜査するベストセラー作家!しかし今は2作目を出せずに失業寸前!

 聴き込みをする中で徐々にいろいろな事実が判明していく・・・。

 全く訳が分かんないけれど引き込まれました。

 早く下巻が読みたいです。

 ただ単にじらされるのでなく、小出しに事実関係が明らかになっていく様子が好きです。
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No.13:
(2pt)

作者の性格もわからずに購入したのが失敗でした。

新本と変わらないくらいの美本と丁寧な郵送で感激したのですが肝心の本の内容が僕には面白くなかった。下巻を購入する気もおこらず結局上巻だけでやめました。この作者のものは今後読みません。
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No.12:
(5pt)

御勧めでーす

最期の最期まで予測不可能なストーリーで久々に楽しく読みました
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No.11:
(1pt)

うーん・・・

私は東京創元社を愛しています。
幾多の名作が胸をふるわせてくれました。
でも、ごくたまに、大きな「裏切り」があるので要注意です。
これは「忘れられた花園」に続くガッカリ本。
「忘れられた花園」はまだオチまではガマンできましたが、この本ときた日にゃぁ~途中でうんざりしました。
ヤングアダルトかハ―レクインを読んでいるかのような(それはそれで尊重しますが)青くてあさくてしょーもない展開に、

こりゃ、だめだ。

と、もっとなにか文章に品位のある、すぐれた「高い」作品をむしょうに読みたくなりました。
他の方のレビューにもあるように、出版社もたいへんなのはわかりますが。
今後は東京創元社だからといってすぐにとびつかず、もう少し吟味して作品を選ぼうと思いました。
ハリー・クバート事件 上Amazon書評・レビュー:ハリー・クバート事件 上より
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No.10:
(4pt)

面白い

リンカーンライムシリーズのようなどんでん返しはないけども、緻密なストーリーで容疑者・犯人が変わってゆく。難を言えば、伏線の張り方が強引か?ハラハラ感はなく、静かな展開ですが、気が付いたら上下とも読了していました。ハラハラ感がない分、マイナス1点。ただし、登場人物の性格は巧みに書き分けられていて純粋に面白いです。
ハリー・クバート事件 上Amazon書評・レビュー:ハリー・クバート事件 上より
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No.9:
(2pt)

ベストセラーになったのが謎

一番の不満は、ノラとハリーの恋。
ある日突然姿を消した少女を愛し続けて33年、どれほどの恋だったのだろうかと思えば、
会った瞬間に恋に落ち・・・であり、そして「愛している」「愛していた」の羅列では陳腐でしかなかった。
期待し過ぎ、これはミステリーなんだから単純に謎解きで行こうと言い聞かせて読み終えました。

出版が高尚な仕事だったのは昔で、今では資本主義の「狂騒」の中に置かれているんだ。
今や本は売るために宣伝しなければならず・・・
と、小説の中で語る出版社社長の言葉通りに宣伝に乗せられてしまいました。
ハリー・クバート事件 上Amazon書評・レビュー:ハリー・クバート事件 上より
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No.8:
(1pt)

長すぎる、帯の絶賛コメントに惹かれて購入したが

長いわりには、盛り上がりが後半部分のみ。帯の絶賛コメントは嘘だろー、という感じ。
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No.7:
(1pt)

まさに「冗長」

「冗長」とされた方の意見に賛成、無駄な時間を過ごしました。評論家の意見はあてにならないっという見本。
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No.6:
(5pt)

カードの裏を読め!

読みだしたら止まらないミステリー。無実の罪と思われる恩師を助けるのと同時に〆切を迫ってくる百戦錬磨の編集者、やたらと主人公の性的志向をチェックしたがる母親との攻防。とにかく愉しかったし、二転三転するPrime Suspectsの見事さ。
パズルを解くときに"カードの裏を読む"という表現があるけれど、まったく違う視点で犯行を見直さないと犯人が解りません。
複雑な構造で、過去の出来事に何度も遡りますが、だらだらと昔のシーンを書き込んで飽きさせたりしないところも好きです。
『冗長な部分がある』とされていますが、一気に読んで、また読み返して(登場人物の行動や言動を見直し)、本当に愉しめました。同じ主人公で続編がすぐに読みたいです。エンターテイメント性が高いため、気に入らない方もいるかもしれませんが、週に4-5冊はミステリーを読んでいるなかでもなかなか徹夜してまで読みたいミステリーに出会うことはまずないので、私には嬉しい出会いです。
(特捜部Q、R.D.ウィングフィールド、ヘニング・マンケル、レジナルド・ヒル、フランク・テリィエ、ジャン・フランソワ・パロ、コニー・ウィリス、アラン・ブラッドリーなどが愛読書です)

〜このセリフは何度も読んでしまいました〜
『マーカス、今からとっても大事な医学的質問をするから聞きなさい。お前を9か月間もお腹に入れてた母親に、正直に答えなさいよ。その部屋にゲイの男の人がいるの?』 きっと作者も母親からこんな質問をされているんじゃ?なんて想像してしまいます。
ハリー・クバート事件 上Amazon書評・レビュー:ハリー・クバート事件 上より
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No.5:
(3pt)

微妙なかんじ

おもしろいといえばおもしろいのですが絶賛するほどではないような。
あまりベースの小説がうまくない一昔前の新本格が一番近いかもしれません。
ハリー・クバート事件 上Amazon書評・レビュー:ハリー・クバート事件 上より
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No.4:
(1pt)

冗長

冗長 意味-「文章、話などで無駄が多く長い事」
一見ミステリ好きを惹き寄せる設定。時間とお金に余裕があり、ミステリをあまり読まれない方に限定。
ハリー・クバート事件 上Amazon書評・レビュー:ハリー・クバート事件 上より
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No.3:
(5pt)

たしかにやめられません

一冊目の本で大ヒットを飛ばしたものの、二冊目が書けない「ライターズ・ブロック」状態に陥った新進気鋭の作家マーカスが、恩師で国民的作家のハリー・クバートにかけられた33年前の少女殺し事件の嫌疑を晴らすため、事件を調査する。
とにかく引きが強くて、次々に明らかになる新事実が、いつも予想の斜め上をいくもので、ついついやめられなくて読んでしまう。面白い。
ノラ・ケラーガンという殺された少女がたいへん魅力的で、彼女の身に何が起きたのか、知らずにはやめられない。
正直、ここまで長くしなくても(笑)と何度も思ったが、それも若い作者の勢いによるものかもしれない。
文学的な重厚さには乏しいが、軽めのエンタメとして読み応え充分。
ハリー・クバート事件 上Amazon書評・レビュー:ハリー・クバート事件 上より
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