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ハリー・クバート事件



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ハリー・クバート事件の評価: 8.00/10点 レビュー 4件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全4件 1~4 1/1ページ
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

多少の雑さに目をつむれば

物語の展開、スピード感は楽しめます。
ただ、もう少し丁寧に書いて欲しかったな~という思いがあります。

ミステリー小説でも(犯人もオチも謎も何もかも分かっているのに)、もう一度読んでみたいと思うものがあります。
この小説は、二度目はないですね。
どうなるんだろうという、その点だけが気になって夢中で読める作品には違いないのだけど
細部がちょっと残念です。

ももか
3UKDKR1P
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

泣きそうになりました

構成・展開が素晴らしい。

わたろう
0BCEGGR4
No.2:
(9pt)

ハリー・クバート事件の感想

大きな期待はしていなかったが、思わぬ良い作品に出会えて良かったと思わせてくれた本だった。 上巻はどんな謎が潜んでいるのか、色々想像しながら読み進めていったが、下巻では謎が徐々に明かされるにつれ、更に予測を超えた展開にページを捲る手が止まらなくなってしまった。 良い作品に出会えて本当に良かった。

松千代
5ZZMYCZT
No.1:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

粗削りでパワフルなところが魅力的

27歳のスイス人作家のデビュー作でフランスを始め、ヨーロッパでベストセラーになったという。ストーリーもキャラクターも登場人物の会話も、ぐいぐい引き込まれて行く面白さとちょっと乱暴過ぎる部分とが混在していて、若い作家のパワー全開というところが、作品の内容とシンクロして人気を呼んだのではないだろうか。
デビュー作が大ヒットして二十代で人気作家となったマーカスだが、二作目が書けなくて行き詰まっていた。そこで、大学時代の恩師でアメリカを代表する作家でもあるハリーの家を訪ねてアドバイスを受け、再び執筆への意欲を取り戻し始めていた。ところが、ハリーの家の庭から33年前に行方不明になっていた15歳の少女・ノラの白骨死体が発見され、ハリーが容疑者として逮捕される事態になった。ハリーの無実を信じるマーカスは、ハリーを助ける為に独自に事件の真相を調べ始め、それを二作目の本にすることを決意する。マーカスのドキュメンタリー小説は空前のベストセラーになり、ハリーも起訴を取り下げられて釈放されたが、マーカスの作品に致命的な欠陥が見つかった・・・。
街中の人々に愛されていたノラを殺したのは、誰か? ミステリーとしてのポイントは犯人および動機の解明で、33年前の事件と現在の状況を行き来しながらダイナミックな展開で読者を引き付ける。特に、終盤でのどんでん返しの連続は上手い。少女殺人事件だけに絞った作品にしていたら、全体の長さは2/3ぐらいに凝縮され、評価は1.5倍になっていただろう。
しかし、著者はミステリーを書こうとした訳ではないという。「とにかく面白い話を書きたい」ということで、エンターテイメントの一要素として殺人事件を取り入れたのであり、作品の主眼はマーカスとハリーの師弟関係にあるという。こうした背景が作品の性格を複雑で曖昧にし、読者の評価が大きく分かれる要因といえるだろう。
ミステリーに絞れば冗長な印象は否めないが、エンターテイメントとしては上出来の作品である。

iisan
927253Y1

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