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地の骨
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【この小説が収録されている参考書籍】
地の骨の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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週刊新潮・連載小説。1964年(昭和39年・清張氏55歳)11月から一年半余りにわたって掲載。 なかなかの長編である。上下2段組みで470ページ。ちなみに、飛鳥地方に散在する謎の石造物を、シルクロードを越えて、遠くイラン文明・ゾロアスター教に関連づけて解き明かす古代史ロマン「火の路」はお気に入りの作品(全集第50巻)だったが、総数493頁もの大作だった。 「地の骨」(このタイトルは意味不明)は、私学経営を題材とした、一種の風俗小説。学内教授連の学閥争い、財政を握る理事長、授業料値上げに抵抗する学生運動、主力取引銀行などが当然描かれ、これに美貌のホテル経営者や銀座のマダムが絡む。 学生数の頭打ちで学校経営が難しくなっていること、また私学経営の内幕などは昨今の「加計学園」騒動で公知の事柄となっているから、今更これを読んでも新しい発見はない。 登場人物はいずれもスケール小さくいじましい。人間としての哀しみまでは踏み込んでないから、とても感情移入できない。清張作品としてはB級もしくはC級か。 ただし、清張氏は前年、「日本の黒い霧」「深層海流」「現代官僚論」などの業績により、第五回日本ジャーナリスト会議賞を受けている。また大作「昭和史発掘」の連載(週刊文春)をこの年の7月よりスタートさせている。つまり本格的な仕事を続行しながらも、週刊新潮などの読者向けにせっせと娯楽味ある大衆小説を書き続けるそのプロ魂がエライと思うのである。息抜きにまた通勤の合間に拾い読みする週刊誌の連載である。濡れ場も結構あり、これはこれで十分楽しめるのでなかろうか。 | ||||
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なかなか感情移入がしにくて、最後までのつこつして読み終えた、イマイチ。 | ||||
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