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(短編集)

私はフーイー 沖縄怪談短篇集



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【この小説が収録されている参考書籍】
私はフーイー 沖縄怪談短篇集 (幽BOOKS)

私はフーイー 沖縄怪談短篇集の評価: 4.63/5点 レビュー 16件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.62pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全16件 1~16 1/1ページ
No.16:
(5pt)

生まれ変わりとか。

この方の本は初めて読んだのですが、
面白かったです。
読み始めたら止まらなくなり、最後まで読みすすめました。
どれも印象深かったけど、やっぱり最後のフーイーの話は興味深かったです。
生まれ変わりとか好きな方にもぜひおすすめします。
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No.15:
(4pt)

静かな物語。

「沖縄怪談短篇集」という副題が付く。収録作品は「弥勒節」「クームン」「ニョラ穴」「夜のパーラー」「幻灯電車」「月夜の夢の、帰り道」「私はフーイー」。物語のなかでは常識的な因果連関が一切無力となり、よくわからない出来事がよく分からない順序で生じては消えてゆく。文体は静かで、あらゆる会話体は耳元でひそひそと囁かれる。情景は常に薄暗く、動くものは常に残像を伴っているかのようだ。「怪談」のジャンルに含めるしかない内容だが、怖いというよりはどちらかと言えば切ない短編が並ぶ作品集である。
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No.14:
(4pt)

人生、その生々しいばかりの人間臭さと相反する静寂な諦観が沖縄という地に映し出されている。

人生、その生々しいばかりの人間臭さと相反する静寂な諦観が沖縄という地に映し出されている。『クームン・夜のパーラー・幻灯電車』現実的な幻想と幻想的な現実のそのあわいが語られ、『月夜の夢の、帰り道』作者の今を読者の今にすり替えるように作品からは時間のマジックが感じとれる。ヨマブリに『異次元の色彩』、ニョラ穴にクトーニアン、フーイーには何故だかスミスの『アタマウスの遺言』を思い出したのだが、もしかしたら沖縄はルルイエの飛地かもしれない。
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No.13:
(4pt)

沖縄が舞台の短編集・・

沖縄を舞台にした、7話の短編集。
「怪談」というよりは、「幻想的」短編集。
作者の持ち味が良く出ている作品。

人間の持つ残虐性や悲哀を描く作者の独特の感性に、
いつもながら感嘆のため息が出てしまう。

ただし、独特過ぎて話の展開についていけない部分もある。

今作の中では、「夜のパーラー」が秀逸。
「幻想的」というよりは、「サスペンス」の色合いが強い。
登場する女に底知れぬ狂気を感じた。
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No.12:
(5pt)

ほんのりと

恒川さんの物語はほんのりとふわりとしていますが、
鮮烈な不思議な印象なのです。是非読んでみてほしい。
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No.11:
(5pt)

相変わらずの常川ワールド

何でそうなるのという状況に、どうしようもなく
引っ張られて行く理不尽さ。
なのに何回も読み直してしまう不思議な常川ワールド
に、私も入ってしまいます。
個人的には夜市や、風の古道などが好きですが、
久々に新しいのが読めて嬉しかったです。
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No.10:
(5pt)

凄く雰囲気がある

デビュー作から作者のファンでこの作も期待して買いました。
怖がらせるのを目的に書いたホラーという感じはしないのですが、
語りがうまく淡々とした文の中に場面の空気を感じる程リアリティ
があるので民話テイストがあるのも手伝って、作品の世界をとても
強く感じます。新しいお気に入りになりました。
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No.9:
(3pt)

色が鈍った感がある

沖縄怪談短編集。南の島のちょっとどきっとするお話。
正直なところ、あんまりだった。なんだろう、恒川さんの本はけっこう好きで読んでいるけれど、今回は何とも。
なんだろう。「お話」になってしまっている感がある。
手触りがいまいち感じられなくなったのかな。
短編だから読みやすいし、ゾクゾクする部分はあるので面白いし、すぐに読んでしまったのですが。
ちょっと残念。
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No.8:
(5pt)

恒川ワールド短編集

恒川ファンの期待を裏切らない 独特な不思議世界の短編集です!!
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No.7:
(5pt)

南の島の濃密な熱気にあてられる作品集

沖縄怪談と銘打った短編集。
表紙はやたらおどろおどろしいですが中身は中々に味わい深い作品が揃っております。
キャッチコピーに偽りはなく、どの作品からも「怪」があふれ出てまいりますがその中身は一様ではない。
沖縄独特の文化や習慣・風俗が背景となっている作品もありますが、かと言ってそのくくりに縛られてはおらず、作者の奔放なイマジネーションを堪能できる作品揃い。

島における人々の暮らしと彼岸の世界とを結ぶ者が奏でる胡弓の音色、その演奏者と災いを呼ぶヨマブリとの奇妙な関係を描く「弥勒節」。
キング・コング等とも通じる南洋秘境モンスター奇談「ニョラ穴」。
一見おおらかな島でのライフスタイルと三面記事じみた事の展開の中に不気味な女の息づかいが忍び寄る「夜のパーラー」。
島の祭りの夜に少年が出合った不気味な女から告げられた予言が意味するものとは「月夜の夢の、帰り道」。
中でもやはり沖縄・南方諸島の数奇な(こんな言葉で片付けるのは失礼でしょうが)運命を背景にした2編がさすがに読ませます。
昭和初期、時代の大波に揉まれる沖縄で成長する少女の流転の物語「幻灯電車」。
島に漂着した異国の女が死して後、新たな人間として転生する度に経験する人としての喜びと苦悩。
異形の天敵との邂逅をへて島を蹂躙する愚かな戦争によって島が焦土とならんとした時、古の幻術によって神話的存在へと昇華して行く様を描く圧巻の表題作「私はフーイー」。

どの物語も怪異と幻想に満ちてはおりますが、市井の生活と遊離した物語にはなっておらず
絶妙な匙加減でリアルさをキープしております。
生理的嫌悪感を与えるような描写は余り出て来ませんがちゃんと「心地よくコワい」。
暑い夏の夜のお伴におススメ。
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No.6:
(5pt)

表紙の絵もこわいさー

神話的な叙事詩のような「私はフーイー」。神話をも破壊する近代戦争。
ウチナーグチを巧みに使い、沖縄の精神世界を親密な語り口で描いた。
妖怪がひょっこり顔を出し、離島に化け物が住み、南国的な解放感とルーズさでいろんなものを許容する。
でも底のところではナイチャーを信じていない。
「月夜の夢の、帰り道」予定調和だが美しい。
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No.5:
(4pt)

怪談というよりも

怪談の怖さというよりも、サスペンス的な恐ろしさを感じる本です。
というのは、「夜のパーラー」の印象が強いせいでしょうか。男の間の抜けた一面と、女の家族の不気味さの対比が、際立って面白かったです。

表題作の転生を繰り返す「私はフーイー」はラストの爽快感と、何となく漂う哀愁が独特な雰囲気を持っています。

「ニョラ穴」は薄気味悪く、後味の悪い話ですが印象に残ります。また「幻灯電車」は不幸な運命を辿った女の悲哀さが巧みに語られてます。
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No.4:
(5pt)

とびっきりの幻想小説

口裂け女が何処其処の角に出ただとか誰それの親戚が人攫いにあって行方不明になっただの、子供の頃聞いた怪しげな噂の数々がふと思い起こされ懐かしさを覚えた。
隣り合わせた異界との接点を怖々と覗き込み、自分の想像した何かを其処に見出した気になって夕暮れの道を一目散に駆けてゆく…
いつでも逃げ帰り安堵できる家のあった私の目に本書は、逃げ場を失い仄暗い境界の縁をさ迷う人々の物語として映る。
特別な能力を備え天女として崇められる表題作の主人公フーイーでさえ、寄る辺を失くして茫然と立ち竦んでいるかのようだ。
収められている七編のうちで一番人間の狂気を感じゾッとしたのが『夜のパーラー』であるが、これも含めてどの作品の情景も青白い月光を帯びたように思い浮かぶ。
あやかしの姿を借りて人間のどす黒い部分が切り出されているのと同時に溜息を吐きたくなる程に夢幻の美しさも湛えられた作品集である。
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No.3:
(5pt)

読み度に

筆者の本は開くたびに何かに気づかせてくれるように感じます。
いいものも、悪いものも、美しいものも、醜いものも、いろいろ含めて気づきます。
じっくり読んでほしい一冊です。
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No.2:
(5pt)

娼婦がよかった

文章の達者な人だなあ、と思いながらも、読み始めは、正直、かったるかったです。
入り口から出口に向かって、ジェットコースターのように進んでいく、というストーリー展開とは対極のつくりです。
うっそうとした森の迷路を、うろうろと、あっちへ行き、こっちへ行き、どこまでも出口へたどりつけない、とまあ、例えていうと、そんなストーリー展開に見えました。

しかし、中ごろに配置された「夜のパーラー」はよかった。
娼婦が登場します。
このキャラクターが秀逸なのです。
かわいらしくて、妖艶で、薄気味悪くて、人外のものかもしれません。
ラスト一行の怖さが際立っています。

「夜のパーラー」ひとつで、評価を星5つとしました。
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No.1:
(5pt)

圧倒的

他のオムニバス特集にも寄稿されていた作品も含みますが、相変わらずの圧倒的世界感です。恒川さんが沖縄に定住されている理由がなんとなくわかるような・・・。この人の本は一冊も外れはありません。私が云うのもなんですが、後悔はさせませんので是非ご一読を。
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