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(短編集)
南の子供が夜いくところ
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南の子供が夜いくところの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 1~20 1/2ページ
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「夜市」の著者・恒川光太郎氏らしい不思議な魅力にあふれた作品。ホラーというより、ダークな雰囲気の連作短編ファンタジーとなっている。各編の雰囲気が大きく異なるし時系列もバラバラだが、舞台となる島や「ユナ」「タカシ」といったキャラが各話に共通することで、ひとつの大きな物語として読むこともできる。全体を通して暗いトーンの物語が多いが、それぞれに「救い」のような部分があり、読後、不思議に暖かい気持ちになる。恒川ワールドにどっぷり浸れる、ファン必読の傑作。 | ||||
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●このワールドはSFや科学小説の様な論理構築の上に成り立ったものではなく、夢の切れ端を紡いだ 記憶の物語。ディズニーのアニメを観ている感覚で読んでみました。文字を追いかけながらも脳の中 には妖しげな景色が浮かんできます。 その景色は個性的なキャラの登場するカラフルでファンタスティックな独特な世界。理解するとい うよりも、”感じる”物語であると納得しました。個人的な好き嫌いでいえば「スタープレイヤー」や 「ヘブンメーカー」、「金色機械」系が好みかなー。 | ||||
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楽園というには悪夢が陰に潜んでいる。しかし、いつかはそこで海風に吹かれて暮らしてみたい。 読後も後を引く、不思議に満ちた短編集。 | ||||
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退屈せずに読めたけど、起承転結の面白さはなく、この作者の長編小説の方が好きです。ミステリー要素的には蛸取り漁師の話が一番よかったかな。 | ||||
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非現実的な物語の背景に潜むリアリティに、少し背筋がひんやりする感覚は、新ジャンルの怪談なのかもしれないと感じました。 | ||||
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南国の島とイイ女風の巫女のお姉さんを軸に、色んな方向に不思議な物語が展開していきます 最初は、一家心中を目論む暗い一家の話に始まり、神獣と巫女の過去話、島に来た西洋人の話、海を渡ってきた勇者の伝説、海賊の船長の一生、生命が次々と変成するフルーツタウン… それらがゆるやかに絡み合い、ときに陰惨な事件を引き起こしつつも、最終的にはハッピーエンドへと収束していく構成力は、流石としか言いようがない その根底には、恒川氏の永遠のテーマ、生と死にまつわる無常感、それでも賢明に生きようとする者への深い愛情の眼差しが息づいている。 ボリュームも満点なので、ひと晩に1つの逸話、と決めてゆったり読むのが良いかも知れない 中学3年生から高校生くらいの課題図書にしても面白いんじゃないか? そんなことを考えながら読みました | ||||
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シンプルなホラーに留まらない人間模様が、紡ぎだされ、気がつけば夢の国に、いる。 読後感に余韻が、いつまでも残る味わいのある新テイストなホラーを、堪能した。 | ||||
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不思議な南の島の出来事のショートストーリー集です。ひとつひとつの物語は本当に短く、ユナとタカシが関連する連作短編集であるが、各話の関連性は薄いです。 それでも、「南の子供が夜いくところ」「紫焔樹の島」「雲の眠る海」は読みごたえがあります。 ただ、120歳の女性呪術師ユナがすごいという記述があるが、なぜ120歳という長寿なのか、また容姿がなぜ若いままなのかの説明もなく、彼女が何か大きなことをするかと期待して読んでも、ほとんどそういうこともなく、恒川光太郎氏の作品集にしては、若干期待外れの面があるのは否めません。 | ||||
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終始幻想的で南の島の草木や土、甘い香りが漂うような話の数々でした。読んでみないとこの感覚は伝わらないでしょうね。読んでいるうちにどこかへ連れ去られるようでした。 | ||||
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著者の作品を読むのは7作目です。さすがに世界観は素晴らしいと思います。このような世界観を表現できる作家は他にいないと思います。ただ、本作は素晴らしいけどイマイチまとまりに欠けるような。短編だけど全編がリンクしている。リンクしてるならもう少しまとまっていて欲しかった。素晴らしい調度品がいくつもある整理されてない部屋のような印象でした。一つ一つの話は面白いんです。ハズレはないです。ですが著者の作品が初めての人にはどうかなぁ?初めての人は「夜市」「雷の季節の‥」あたりから読んだ方がいいと思います。著者の世界観を理解した上でなら楽しめると思います。 | ||||
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島の物語は幼少期から読み漁ってきましたが、ガルシア・マルケス、池澤夏樹、高橋葉介、柴田勝家、なんて名前が浮かんできましたよ。なお、逃避行は南の島!と決めているところのおいらです。 #島文学 | ||||
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恒川光太郎ワールド 良いですね 不思議で仄暗い感じでいて でも恐ろしさは感じられない 夏の終わりから秋の夜にかけて夜風に当たりながら読んでみたいそんな本です | ||||
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一人の少年が不思議な島に迷い込む話からすべてが、 はじまります。 その少年を取り巻く人々の奇妙でファンタジックなストーリー も合わせて展開され、どれも奇想天外な物語で読者を ひきつけて行ってくれます。 読んでる内に不思議な世界に引き寄せられていく 気分がしました。 現代社会や日常生活に疲れた方 不思議な世界を旅してみませんか? | ||||
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恒川さんの作品は『夜市』のときから大好きで読んでいますが、これもやはり不思議でなんだか怖い作品。 「南」という単語がそうさせるのか、登場人物や諸々がそうさせるのかわかりませんが、読んでいてそこに「沖縄」を感じました。 怖い作品は好きではありませんが、恒川さんの作品は大好きです。 | ||||
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読み始めた当初、デビュー作に比べて、 文章も構成も格段にうまくなったと思いました。 一方でややインパクトも弱くなったかと、一抹の不安も。 でも、通読すると、やはり極上の読後感。 見知らぬ遠い南の島なのに、妙に懐かしい。 珊瑚礁の海に浮かぶカヌーや樹林の奥の神様、 埃を舞上げて走るボンネットバスや海賊たち・・・ どれも見たり、会ったりしたことがあるような気がしてくる。 毎夜暗い海に漕ぎ出して、たっぷりと遊びました。 夢を見る力の根っこのところをぐらぐらと揺さぶられるような、 ホント、中毒性のある作家です。 | ||||
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時間や空間が混じる不思議な気分になります。 前のページを読み返したりしながら読みました。 | ||||
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風の匂いや温度、湿度まで伝わってくるような恒川さんの世界。 ちょっと切なくて、怖くて、やさしい。 以前旅行した沖縄離島の風景が思い浮かびました。 恒川さんの作品は何度も何度も読み直して楽しんでいます。 もちろんこの作品もおススメです。 | ||||
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恒川光太郎の本は全部読んでますが、これはイマイチ整合性がとりきれていないように感じました。 面白かったけどね。 | ||||
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架空?の南の島、トロンバス島を舞台にした連作短編集。 舞台がトロピカルでも相変わらずの恒川節です。現実にはないどこか禍々しい世界、そこで起こる出来事が、実際にあるかのように静かに語られます。 毎度ですがため息が出ます、この作家の自在な想像力には。ほんと見事に「世界」を作ってくれます。 現実とは微妙に位相のズレた世界。ズレ方の不思議さ。ズレた世界のリアルさ。こういう技を使える作家ってほかにだれかいるのかしら。 物語という技でいずれ人間国宝に指定されるんじゃないの。 恒川作品を読んだことがない人はだまされたと思ってどれでも一冊読んでみてください。 宮崎駿から健全さを取っぱらえばこうなるような、上田秋成をポップにすればこうなるような、そんなテイストです。 ただ、はじめて恒川作品を読む人には本作はお薦めしません。緊密度が足りない感じ。それで☆五にはしませんでした。 | ||||
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「夜市」から通時的に読んできた。これが単行本5冊目。 前作「草枕」で感じた嫌な予感が的中。 ちょっと悪い傾向になりつつあるような気がした。 「秋の牢獄」「草祭」と連作短編集を続けてきているが、物語の世界の奥行き、整合性、深さが成り行き的に作られてものになっているような感が強くなってきている。 感性におもむくままに書くみたいな。 もちろん浸れる魅力的な世界があって面白いのだが。 書くことについてこの作者は優れた才能(それもものすごい)があるのでそれにまかせて書ききってしまっているのではみたいな印象が…… 「美は乱調にあり」的なものを「草祭」には感じて感銘を受けたが、それだけで終わってしまうのはもったいない作家だと思う。 連作短編ばかりでなく、じっくり構成を考えた長編を読みたい。 現時点での最新刊「竜が最後に帰る場所」に期待したい。 あとブログによると時代小説も書いているようですね。 | ||||
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