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(短編集)
南の子供が夜いくところ
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南の子供が夜いくところの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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南の島が舞台の短編集です。それぞれの話は完全に独立した話ではなく他の話と繋がりがあったり共通の人物が出てきたりします。玉石混淆ですが結構楽しめました。「紫焰樹の島」「雲の眠る海」「夜の果樹園」が特に気に入りました。前の話に出てきた謎が後の話で回収されることもあるのですが大半の謎は謎のまま終わります。そこが考察の余地があって良いのですが好き嫌いが分かれそう。 恒川さんの短編集は話ごとに違う場所が舞台なことがほとんどなのですが今作は(一部を除いて)同じ島が舞台なのが良かった。そのおかげで舞台となった世界観に入り込めたと思います。ただ「夜市」や「風の古道」ほど面白い話はなかったので星3つ。 | ||||
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本格的なホラーと思って買ったんですけど、全然ホラーというよりは、ファンタジー色の強い作品です。 | ||||
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短編ですが、それぞれ全くつながりないという訳ではなく、呪術師や、一家心中手前で助けられたタカシという少年などを中心に、同じ登場人物が時や場所は違えど繰り返し出てきます。 一つひとつの物語のアイデアは、素晴らしいと感心します。怖くはありませんが、どれも不思議な話で、作品自体はとても質が高く、素晴らしいと思います。 ただ、読む人の好みで評価が決まるのであれば、自分は☆3つです。話の軸が一本通っているということもなく、ランダムな時代の不思議な話をちょいちょい語っているに過ぎないという印象を受けたから・・・、ですかね。 自分としては、成長した(できれば大人になった)タカシの話を最後に読みたかったという思いがあります。謎が謎のまま、ああ、不思議だったな・・・、で終わってほしくなかったです。主観的な好みの問題ですが。 | ||||
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最初何が何だかよく分からないまま読み進めた。沖縄に近いような、それもまた違うような、現実のような、非現実のような…休み休み読むとより一層訳が分からなくなるので、まとめて読む方がいいと思う。脈略があるような、ないような、怖いような、切ないような、むわーんとした南の島の不思議な話。滞在したいけど抜け出せなくなりそう。 | ||||
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舞台は、架空の島、コロンバス島。 コロンバス島で繰り広げられる、世にも不思議な物語。 これまでの恒川作品と趣を変え、少し洋風のテイストが漂う。 7話の短編集であり、それぞれの主人公は異なる。 呪術師や過去からのタイムトラベラーなどが登場し、 読んだことのない設定と展開は、恒川ワールド全開という感じであった。 しかし、せっかく同じ舞台の話しなのに、 あまり繋がりがないというのは少し残念であった。 (同じ登場人物がチョイ役で出てきたりもするが・・。) また、全編に散りばめられている(気がする)伏線を、 回収できていないと思う。 期待してしまっただけに、若干、消化不良であった。 | ||||
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恒川ワールドにはっまって以来、手元に読む本がなくなると必ず読みたくなります。この「南の.....」と「竜の.....」はそれ以前のものと趣を変えております。 | ||||
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まどろみのティユルさん の話(P219)で 登場人物のソノバの祖先は オンという土地から流れてきた、とありました。 同作者の「雷の季節の終わりに 」の 穏(おん)と 同じ所? | ||||
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ずっと避けてきた作者だが、どの作品も評価が高いので挑戦してみることに。 本作はトロンバス島という架空の島で起こる不思議な出来事をまとめた連作短編集のような体裁をとっている。 イントロダクションとなる表題作は、夢と現実を行き来させたり、子供のタカシが主役となっていることから児童向けファンタジー文学的要素が強い。ファンタジーでありながら一家心中を仄めかしたりと妙にリアルな側面もある。続く話は語り手や趣向、時間軸まで変えて神話的物語を形成して行く。 「夜市」で第12回(2005年)角川の日本ホラー小説大賞を受賞した作家だけに、さすがに安定感のある筆致が心地よい。普段は海外の翻訳ものに偏っているので、国内のホラーに触れるのも久々な上、著者のタッチもどこか懐かしさを誘う。書評では「幻想性が高い」、「独特の世界観」などと評価されているが、英米文学の幻想性と比較すれば整合性を保っており、それほどの幻想性でもない。むしろ、非現実感と神話めいた魔術世界の描写とを共存させているところに強く惹かれた。 | ||||
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読むのに少し時間がかかりました。 相変わらずの静謐感ですね。本人の持つメンタリティが文章というか文体に如実に現れてる感じ。 テクニックじゃなく素地で勝負していて、抜群のオリジナリティがあります。 ただ、今回は受け入れ難かったです。もう少し引き込む力が欲しかった。まあそれが特徴【魅力ともいえる?】といえばそうなんですが。。 なんというか中立なんですね。普通の小説はもう少し読者を誘惑したりとか、あるいは作者に何らかの依存をしてると思うのですが、 この作品は、そういうところから少し離れ、独立して存在する感じ?感覚としては上手い絵本作家が気のままに短編小説を書いたような。 そういう意味では、読み手のその時の精神状態がこの作品の面白さを大きく左右するといえるのではないでしょか。 いずれにしても、自分には合わなかったです。この作家さんにはぜひぜひ、じっくり練った長編小説を書いてもらいたいです。 必ず面白い作品ができるはず! | ||||
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前作の草祭同様、私たちが住むこの世界と地続きでありそうでなさそうな 微妙な世界観が、夜市等のようにうまく構築されていませんでした。 化け物案山子のエピソードはよかった。 | ||||
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どの短編にも、「現に潜む異世界の扉」的な恒川フレーバーがあったが、 長編でないせいか、今一つぐっと引っ張りこまれない感じも。 どの短編も悪くないし、少しずつリンクしているが、 最後に「もうひとまとめ」してくれるような話があったらよかったのにな と思った。 | ||||
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