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からくり富
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からくり富の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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あちこちに江戸時代の豆知識が披露されていて非常に良いが、ところどころに、とんでもない時代考証間違いがあって、台無しにしている。 最悪は卓袱台。卓袱台は明治時代の後半に出回った家具で、江戸時代には存在しなかった。 「江戸へ上る」も駄目。「江戸へ下る」でないと。 「御目見」で「おめみえ」と読む。「御目見得」は間違い。 「大変」は江戸時代は、現代と違って「すさまじい凶事」の意味で使うが「非常に」という現代の意味で使っている。 その他、時代考証NGワードを列挙していくと雪崩れ込む(横光利一の造語)、衝撃・図星(里見弴の造語)、致命傷(有島武郎の造語)、無駄(国木田独歩の造語)、緊張・情報(森鴎外の造語)、夢中(山田美妙の造語。江戸時代の「夢中」は「意識を失って夢を見ている」意味)、版元(富岡多恵子の造語。江戸時代なら「板元」の表記)、打撲傷・船着場・希望(夏目漱石の造語。江戸時代は「冀望」の表記)、気狂い(夏目漱石の造語。江戸時代なら「気違い」の表記)、呆然・厄介・説明(坪内逍遙の造語)、脱藩(明治二年の岩崎茂実の造語で、一般に使われるようになったのは明治八年以降)、血塗れ(若松賤子の造語)、捕縛(明治四年の『新聞雑誌』の造語)、後頭部(奥山虎章の造語)、順風満帆(『国民新聞』の造語)、現場(中江兆民の造語)、口腔(長塚節の造語)、事件(仮名垣魯文の造語)、直交(大日本帝国陸軍の造語)、交換(中村正直の造語)、交差(昭和三十五年の道路交通法の造語)、がら空き(永井荷風の造語)、原因(西周の造語)、完成(明治二十九年の民法)、落胆(荻田嘯の造語。江戸時代の「落胆」は「胆を潰して驚く」という意味)、状態(田口卯吉の造語)、必要(村田文夫の造語)など。 | ||||
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「夢裡庵先生捕物帳」シリーズの第2弾。7本の短篇が収められている。 安心して読むことのできるシリーズだ。どれも一定以上の水準に達しており、最後にアッと言わせてくれる。 また、富くじ、見世物小屋、かるた、手相など小道具の使い方も上手い。 このあたり、著者の奇術師としての側面にも通じるのだろう。 満足度の高い一冊であった。 | ||||
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