からくり富



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初公開日(参考)1996年04月
分類

長編小説

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からくり富

1996年04月30日 からくり富

大江戸の風物をめぐる七つのからくりを八丁堀同心・夢裡庵が解き明かす。七つのからくり―三乳観音の謎、愛染様の血箭の謎、踊る新造の謎、古い絵銭の謎、吉相黒子の謎、南蛮かるたの謎、当たり富くじの謎。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

からくり富の総合評価:6.00/10点レビュー 3件。Bランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(8pt)

今日もお江戸は日本晴れ。

正直、島田荘司の「暗闇団子」を読んだ後ではかなり評価が落ちると思っていたのだが、杞憂だった。寧ろ、「暗闇団子」の印象が強烈なせいか、かわって泡坂作品の洗練さが際立って、その粋さが堪能できた。
特に最後に持ってくるエピソードが短編のテーマと結実していて秀逸である。そこには江戸庶民の、貧しくもヴァイタリティ溢れる生活ぶりが行間から滲み出してくるかのようだ。
正に「今日もお江戸は日本晴れ」だった。

Tetchy
WHOKS60S
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未読の方はご注意ください

No.2:
(2pt)

時代考証間違いが残念

あちこちに江戸時代の豆知識が披露されていて非常に良いが、ところどころに、とんでもない時代考証間違いがあって、台無しにしている。
 最悪は卓袱台。卓袱台は明治時代の後半に出回った家具で、江戸時代には存在しなかった。
「江戸へ上る」も駄目。「江戸へ下る」でないと。
「御目見」で「おめみえ」と読む。「御目見得」は間違い。
「大変」は江戸時代は、現代と違って「すさまじい凶事」の意味で使うが「非常に」という現代の意味で使っている。
 その他、時代考証NGワードを列挙していくと雪崩れ込む(横光利一の造語)、衝撃・図星(里見弴の造語)、致命傷(有島武郎の造語)、無駄(国木田独歩の造語)、緊張・情報(森鴎外の造語)、夢中(山田美妙の造語。江戸時代の「夢中」は「意識を失って夢を見ている」意味)、版元(富岡多恵子の造語。江戸時代なら「板元」の表記)、打撲傷・船着場・希望(夏目漱石の造語。江戸時代は「冀望」の表記)、気狂い(夏目漱石の造語。江戸時代なら「気違い」の表記)、呆然・厄介・説明(坪内逍遙の造語)、脱藩(明治二年の岩崎茂実の造語で、一般に使われるようになったのは明治八年以降)、血塗れ(若松賤子の造語)、捕縛(明治四年の『新聞雑誌』の造語)、後頭部(奥山虎章の造語)、順風満帆(『国民新聞』の造語)、現場(中江兆民の造語)、口腔(長塚節の造語)、事件(仮名垣魯文の造語)、直交(大日本帝国陸軍の造語)、交換(中村正直の造語)、交差(昭和三十五年の道路交通法の造語)、がら空き(永井荷風の造語)、原因(西周の造語)、完成(明治二十九年の民法)、落胆(荻田嘯の造語。江戸時代の「落胆」は「胆を潰して驚く」という意味)、状態(田口卯吉の造語)、必要(村田文夫の造語)など。
からくり富Amazon書評・レビュー:からくり富より
4198604916
No.1:
(3pt)

単純なトリック

「夢裡庵先生捕物帳」シリーズの第2弾。7本の短篇が収められている。
 安心して読むことのできるシリーズだ。どれも一定以上の水準に達しており、最後にアッと言わせてくれる。
 また、富くじ、見世物小屋、かるた、手相など小道具の使い方も上手い。
 このあたり、著者の奇術師としての側面にも通じるのだろう。
 満足度の高い一冊であった。
からくり富Amazon書評・レビュー:からくり富より
4198604916



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