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図南の翼 十二国記
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図南の翼 十二国記の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.61pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全110件 61~80 4/6ページ
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素晴らしい物語です。たくさんの方が良き解説をしているので、疑問と感想だけ書きます。 私は昇山ってシステムの意味は何なのだろう?と思いました。 延麒は王を見つけるのが嫌で逃げ出した先で偶然王を見つけてしまいます。もし、逃げないで昇山者の謁見し続けていたら、王はずっと【蓬莱で尚隆が勝手に死ぬまで】見つかっていなかったでしょう。 景麒も結局は自ら王を探しにいったし、麒麟が探しにいった方が早く見つかるのにな、と思いました。 供麒は27年も蓬山でのんびりしてて【多分】、珠晶が黄海に入ってからも迎えに来るのが遅かったので、今も何かにつけてずっと珠晶にシバかれています。 | ||||
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風の万里で供王珠晶きつい王だな、と思っていたのですが、これを読めば納得かも。 そりゃショウケイに怒るはずですね。 楽俊がショウケイに指摘したことが珠晶にはちゃんと見えていたのですから。 珠晶は勇気もあるし、賢い子、ちょっと生意気ですけど。 最初の頃、私は昇山するの、私は王の器よ、私が王になったら、といろいろと勝ち気な発言で頑丘を呆れさせていましたが、ラストでは、それが全てはったりで、本当は自分が王になれるなんて思っていなかったことが分かります。 12歳の子が自分が王の器だろうがなかろうが、昇山することが義務だと思って挑んだことに感心しました。自分だけが裕福で守られているのが目覚めが悪い、なんて言ってますが、それは珠晶の照れ隠しなんだとおもいます。 死んでしまった先生、親を亡くした級友、悲劇は貧しい人達から飲み込んで行きます。そんな色んな悲しみを何とかするために珠晶は立ち上がったのです。 きっと珠晶は順調に蓬山にたどり着いて、麒麟に謁見できたら、こんなところで王になる人を待っていないで、恭へ探しに行きなさい、と忠告するつもりだったのかもしれませんね。 この話では利広が何者なのか最後まで謎めいていて面白いです。更夜はすぐ分かるんですけどね。 | ||||
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民主主義というか選挙というものは、投票者に配慮しなければならない。人気とりが重要になる。 十二国記の世界は非世襲制の専制政治だ。 天が存在し、天意で王が決まる。 王の独裁は決定事項だ。 王が存在するだけで災害が減り、王は不老となる。 また、王は善政を行うことを求められる。 善政が続くように、多くの規律が天により決められている。 それでも、シリーズを通し、様々な失政が描かれる。 善政を行おうとしたが、結果として天の規律に触れてしまった。 理想が高すぎ、現実を見失う。 不老に空虚感を覚え、国政を投げ捨てる。 臣をまとめ切れず、国政が滞る。 王が斃れ27年がたつ恭国。 天意を諮る為、蓬山を目指す少女の旅を描いた今作。 彼女は王になれるのか。また、どのよう王になるのか。 一気読破の傑作。 今作では国に属さない自由民や黄海にも視点が当てられる。 「人に教えを請う」「相手に自分を理解してもらう」「他人を理解する」為にはどうあるべきかが描かれる。 ジュブナイルとしても素晴らしいテーマが描かれている。 | ||||
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十二国記シリーズの一つだが、単体で読めなくもない、かな。どうだろう。 この世界では、砂漠に囲まれた世界の真ん中に山があって、そこに麒麟が住んでいる。王が道を誤って不在となると、我こそはと思う者はその山へ昇り、「次の王に私はどうでしょう」と麒麟にお伺いを立てるのだ。 主人公は若干12歳の、何不自由なく育った少女。周りの気概のない大人に見切りをつけ、可能性などないと承知の上で蓬山を目指す。砂漠には当然、いろいろ危ない仕掛けあり、獰猛な動物はいるわ、人間もすべてライバルだわ、小野氏らしい容赦のない厳しい世界がこれでもかと続き、大変な冒険になるのだが、子どもであることを百も承知の上での小生意気な発言の数々が何とも言えず痛快だ。 子ども向けっぽい装丁だが、騙されてはいけない。これは情けない大人に向けた、大いなる嫌味の物語である。 | ||||
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跳ねっ返りの女のコと一方、屈強だが生きるのが不器用な男が、いっしょに旅をする。旅をしながら、女のコは人生を学び、男は人の情のありがたさを知る。 こういう設定は、よくあるかもしれないけど、読む方にしたらハマッちゃうんだよね〜。 珠晶は12歳で国王になるため、妖魔が住む黄海へ旅立つことを決意。旅の途中で用心棒&道案内として雇われることになる頑丘。本書はこのふたりの物語である。 果たして珠晶は国王になれるのか。なぞの人物、利広とは? 妖魔に襲われ、ひとりまたひとり旅の仲間が命を落とす。壮大な物語の結末やいかに。 展開も早くとてもおもしろい内容でした。 この本だけでも十分に楽しめますが、物語の背景にある麒麟や玉座について知りたい人は、「東の海神 西の滄海」を先に読むことをおすすめします(関連する人も出てくるし)。 | ||||
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先王が亡くなって27年、恭国は荒れていた。 誰もが新王を望むがなかなか、現れない。 じゃあ、あたししかいない!? って言うわけで蓬山をめざした珠晶12歳。 なんか、威勢がいいし強気でこういうキャラ好きだなーって、思ったのもつかの間、 なんて小賢しい。口が減らない。あぁ、生意気。 この子嫌い。 でも、読むのはやめられない・・・ 歩きながら読んでたしね、実際。 少しずつ、少しずついろんなことがわかっていく珠晶。 それでもやっぱり、まだまだ子ども。 きっと、本当の苦労はこのあとなんだろうなぁって、思う。 まだまだ幼い考えの珠晶がこのあと、どう成長するのか その続きに期待して、星5つにしたいところをあえて、4つに。 だって、ここで、星5つにしちゃったらこの先それ以上つけれなくなるものね。 このシリーズを1作読み終えるたび、小野不由美さんてすごいなぁって、感心します それと、最後のほうで、懐かしいひとが登場します。 元気そうでうれしかったな。 | ||||
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アタシが好きな、恭国・珠晶のおはなし。 先王が倒れてから二十七年。 人々の暮らしも徐々に荒れ始め、お金のない貧しい人から死んでゆく。 なぜかと言うと、守ってくれる用心棒(杖身)を雇ってないんだもの……。 珠晶は、豪商の父親を持つ十二の子供。 誰かが王になれば、国はよくなってゆくのにっ……! 憂えているのは、誰もが一緒。だったら「誰か昇山しなさいよ!」と 言ってみても、みんな「まさか!」と笑うだけ。意気地なしっ! ……わかったわ。だったらあたしが行くっ! わずか十二の子供が、大人でも音を上げる厳しき黄海を渡る。 そこで出会う猟尸師・頑丘と正体不明の男・利広。 昇山する者のうち、お金のある者は、剛氏と共に黄海を渡る。 そうすると、自然とひとかたまりになる。 生きるか死ぬかの状況に陥った時、王の資質というのが見えてくると思う。 珠晶はいろんな人を観察しながら、過酷な状況を乗り越えてゆく。 いろいろ、本当にいろいろ考えながら、最善の策をちゃんと学んでゆく。 そして生まれ持った頭の回転の速さと、物怖じしない度胸、達者な口。 ……アタシは、この子がホントに好きだー!! 昇山すると言っても本当のところ、珠晶自身「自分が王になれる」とは あんまり思っていない。だって一応、自分家に居ればまだまだ生活できてたし。 (ここら辺がまだまだ子供な部分だけれど。これからがもっと荒れるから) ただ、国がどんどん傾いていくのを憂える資格として、自信持って 「だって、あたしはちゃんと昇山してみたもの!」と言うために。 その言い分は、ちゃんと理に適っている。 珠晶の運命は如何に……?なーんてね!結局、珠晶は王になります。 この子が王なら、アタシは仕えてみたいかも。 追記:十二国記のレビューも8個目?このPCも大分、変な漢字が変換候補に 出てくるようになっちゃった(笑) 追記:アタシが好きなキャラは、珠晶と尚隆と六太と利広。 こう考えてみると、大概「ふてぶてしい」のが好きなんだなぁ…。 | ||||
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昇山について描かれた物語です。陽子も尚隆も昇山した訳ではないし、泰麒の時も昇山そのものについては描かれていなかったので、また十二国記のシステムが一つ解明しました。初め、朱晶は鼻持ちならぬお嬢様だと思っていたし、頑丘と対立したりした時も屁理屈が上手な子だな位にしか思えませんでした。途中で頑丘と別れ、十二歳でトップに立ち、主に見捨てられた人々を妖魔から守り進む辺りから、段々朱晶に興味を持つようになり、また頑丘と出会った時に「自分が王になれるとは思っていない。でも国が傾いていくのをただ憂いている大人達のようにはなりたくない」という本音を吐いた時には、今までの朱晶は強がっていたんだな、頑張ったんだなと切なくなりました。十二歳。自分を強くもてば、年齢など関係ないのだなと、自分が凄く恥ずかしくなりました。それにしても供麒。あそこで迎えに来るなら、朱晶が黄海に入った時点で王気を感じなかったのでしょうか?(そういってしまえば物語にならないのですが。何だかのんびりし過ぎなような…) | ||||
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テレビでアニメを見て、その世界観がよく表現できていることに関心し その続きをということで読みました。 今回の話は十二国記の世界観やルール(という言い方おかしいかも しれませんが)が良くわかりやすく書かれている作品で、読み終わりの 爽快感もあると思います。 この少女がどういうふうに国の建て直しを図ったのか、続編を書いて ほしいと思うのは私だけでしょうか・・・。 | ||||
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今の私がいるのは小野先生のおかげです!と言えば少し大袈裟ですが…本嫌いの私はたまたま読んだ十二国記にすっかりはまって、「小説って面白いんだ!」と思うようになりました。おかげで長文が苦じゃなくなって、大学入試の現代文を何とか突破できました。 『図南の翼』の主人公が、『風の万里〜』に出てきた恭国の王様だと知って、最初はあまり期待していなかったのです。なんかキツそうだし、豪商のお嬢様が紆余曲折で王様になるなんていいとこどりじゃん!と勝手な先入観を抱いておりました。今考えてみると浅はかですね。「何もしないで世をなげくばっかりの大人にはなりたくない!」という珠晶の考えとそれに一貫した行動に心打たれました。自分を信じ、自信を持っている珠晶の言動は、時に独善的に思えることもあるのですが、昇山の道中で様々な人や出来事に出会うことで、珠晶はどんどん成長していきます。クライマックスの辺りの頑丘と真君との会話で漏らす珠晶の本音に「あぁ、やっぱり珠晶が王様なんだな」と思いました。この『図南の翼』は老若男女に読んでほしいです。絶対に自分に良い意味で残るものがあるし、いつまでも大切に思えるお話になると思います。お薦めです! | ||||
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シリーズの中で一番好きです。 現在っていうポイントがあるのかどうかはわからないけど、一応シリーズの慶の話から約百年を遡って恭での出来事。 三十年近くの空位の時代のおかげで、国は荒れ果て人々は妖魔におびえている。 それでも裕福なものは存在するわけで、大商人の末娘だった珠晶は恵まれた生活を送っていた。 それでも子供ながらに国を憂え、家出同然で昇山の旅にでる。 途中で出会った妖獣を狩ることで生活する男と、柳からの不思議な旅人を道連れに奉山を目指すってかんじでストーリーは進行していきます。 確かに口はたつしお嬢さま育ちそのままにまわりの大人を巻き込んでいくのだけど、それを読んでいて微笑ましいのは彼女が決して我儘ではないからだろう。 子供なりに真剣に考え、無謀ながらも行動し、状況から学んでいく柔軟性がある。 彼女の性格が変わらない限り、恭は安泰だろう。 | ||||
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小野先生のことを調べると相当な遅筆らしく何でも一気に読まないと気が済まない私には一冊4年も5年もかけて書かれている十二国記シリーズを話に引き込まれているといいながらも1日や2日で読んでしまうのはこのうえなく辛いですがそうしなければ先が気になりソワソワしてしまいこれもまた辛いところです。 私は珠晶が嫌いでした。昇山する前までは勝ち気でしっかりしたお嬢さまと思っていましたが頑丘と出会い旅を始めてからはその正論そうで実はそうではなく頑丘が言うようなその言葉にある本当の意味を知らずに大人は、大人は、というただ「偉そうに言うだけ」の子供に見えて仕方ありませんでした。もちろん周りの大人や珠晶の家族らも自分の豊かな生活を壊したくなく苦しくて喘でいる人に何もしなかったりするのも情けなく感じますが。 この十二国記シリーズに共通するのは主人公が自分で過ちを探りそれに学ぶという経過が必ずあります。例に漏れず珠晶も頑丘の意図を察せず季和達と行動を共にした時はじめて頑丘の意図するものが彼女が季和を見て考えるようになるのは成長している証拠であって良いことだとだんだんと珠晶のことを好きになりました。それからの珠晶は何となく上辺だけのしっかりした性格でもなく本当にしっかりしたことをやってくれたのでやはり王は彼女でなければならないとー。 更夜もちょこっと出て嬉しかったですがもう少し供麒と珠晶の「風の万里〜」のときのようなやり取りが見たかったなぁなんて思います。いつかまた見れるときが来るのを楽しみにしてます。 | ||||
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自分もいつのまにか大人の考えになってしまったのかしら…と思います。大人が暗黙の了解のうちに自らを諦め、困難から尻込みして自分の生活だけを守りに入るように、私も自分の幸せだけを願うようになっていたのだと思います。 だからか、読み始めは珠晶の「この世界を何とかしなければ!!誰もやらないから、私がやるのよ!!」という考えが理解できませんでした。自分に自信が無く、前にどんどん出て行くことが嫌いな私は、珠晶のように自分に自信を持って、自分の考えを前面に出し、という人物は半分妬みからすごく苦手でした。だから最初は、陽子や戴麒の話と違って、ちょっと共感できないなと思って読んでいたのです。 でも、読んでいくうちに分かりました。他人のために何かしようと立ち上がる人は目立ちたがりやだ、傲慢だ、自分とは関係ない、自分さえよければいい、、、そんな考えは、結局は私の逃げではないか?ということです。私は、珠晶みたいな人間は半分羨望から嫌いです。でも私は、珠晶のような人物がいなければきっと生きてはいけないのです。責任をそういう人たちに預けて、世が悪くなれば文句だけを言う。自分は何もしないで、責任を負うことから逃げて…。今の日本を支えなければいけない若者も、圧倒的に政治的な事を疎み、自分自身を可愛がることにだけ必死なのではないでしょうか?私は国や政治に関する難しいことは分かりませんが、珠晶のような人物が自分の安寧にだけ固執せずに、皆のために何かを行おうとする希少な人物であることだけは分かります。そしてそういう人が、きっと今の世界にも、たくさん必要なんだということも…。 珠晶はかっこいいです。そうやって素直に言える人になりたい。人のために、誰もが疎むリーダーになろうとする人を、「かっこわるいよねー」なんて言っていた自分を心から恥じます。珠晶は子どもですが、私はもっと子どもだったんだな、と思います。 自分の考えを改めさせられるほど、心にずしんとくる一冊。 | ||||
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やはり、歴史物の壮大なファンタシーには多くの人が抵抗があり、読みにくさを感じているかもしれませんが、この本は本当にオススメです。 十二国という世界にどっぷり浸かって下さい。 簡単に十二国記について説明をすると 1、その世界は12の国で出来ている 2、12の国に12人の王と12の麒麟がいる 3、麒麟が天意によって王を選び、王に一生仕える 4、国は絶対王政のもと成り立ち、玉座についてしまえば永遠に見た目上は歳をとらないし病に伏すこともなくなる 5、しかし、人道に悖った事を王がし続けると麒麟が病気に罹り、麒麟が死ねば王も死んでしまう 図南の翼では、12歳の珠晶が王になるため、麒麟に天意を図ってもらうために旅立つ・・・と言う話です。 自分が12の時に、こんな事まで考えなかったし、心から珠晶を凄いと思えます。何かしたいのに思い切って踏み出せない人。是非、読んでみてはいかがでしょうか? | ||||
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十二国記の中でも、最も楽しめる作品ではないかと思います。なぜなら貴方はこの世界を想像の世界だけで感じるだけではなく....あなた自身がこの世界を肌で体験できるからです。この物語を読まれた方は分かると思いますが、麒麟が王を選び、そしてその選ばれた王が一国を統べります。そしてその王は一国を巻き込むだけの強運の持ち主。しかしこれはこの本の中だけのことではありません。必ず読者の方もこの王の魅力に引き込まれてしまうでしょう。読んでいるうちに必ず分かります。王は誰なんだか.....。 さて物語ははじめ主人公(珠晶)と黄朱である頑丘との出会いから始まります。そしてそれまでの珠晶の生活・旅路を振り返りいよいよ逢山を目指します。 おそらくここまでこのシリーズを読まれた方は分かると思いますが、昇山については詳しくは明らかにされませんでした。しかし今その道のりが明らかにされます。今このレビューをご覧になっている貴方、もう王の運気に巻き込まれていますよ。さぁ貴方も珠晶と供に逢山を目指しましょう。 | ||||
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もちろん、大人が読んでも楽しめる作品。 でも、ここはやはり10代後半の女の子(男の子でも良いけど)に はりきって読んで欲しいと思います。 わたしはこの中に書かれている「プロを敬う必要性」を 高く評価したいですね。 それに、オトナの理屈の他面性。 オトナにはそれぞれの理屈があって、 それはどれも、一面で正しく、一面で間違ってて、 その狭間で非常に悩んだり憤ったりするのが10代後半。 (二十歳を過ぎころには割り切れちゃったりするから) 「世界には飢えた子がいる」とか言い出したり、 「100人の村」みたいな本を薦めるような わかったふうなオトナに感化されてしまうと 道を切り開いて生きる力がなくなっちゃいますからね。 そういうオトナの言動に不満をかんじる少女にオススメ。 | ||||
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王をなくして傾くばかりの国に、そんな現状をだめだだめだと愚痴をこぼしながら自分からは何も使用としない大人。この現状を見て、珠晶は決意した。恭国(このくに)を統べるのは、あたししかいない!! この作品は十二国記の作品の中でもとくに元気の出る作品です。 主人公珠晶の大人相手の啖呵が気持ちいい!同時に耳に痛くもあります。 さらに、物語最後には、読者は珠晶がただ気の強い少女じゃないことを知り、よりいっそう彼女に感情移入することでしょう。 | ||||
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この作品にものすごい元気をもらいました。個人的な思いを語りますと…病気や、留年した苦しいとき、人生における苦しい時期にすがりついて毎日御守りのように持ち歩くほど大好きな物語です。 最近久しぶりに読みかえしてますがやはりおもしろい!主人公珠晶の生き方に目が離せません。 これを読めば珠晶さんがなぜ皆に愛されるのかがわかります。この本は十二国記シリーズの番外編ですが、この一冊だけでまったく問題ないのでプレゼントにも最適かと思います。 この本を今まで同じくらいにお世話になった友人にささげたいとおもいます。これが私の支えになった存在だと。(・・役入りすぎですかね、けしてそんなつもりは無いのです) | ||||
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十二国記はどれも良いが、これは特に気に入ってる。ちょっとわがままなお嬢様だけど、それだけじゃない。まだ十二歳の少女が持つ、頭の中だけで終わらせず、行動し、つらい現実を乗り越える強さ。こう言うと、安っぽく聞こえることもあるかもしれないが、本当に読んで良かった。読んでみると、本の厚さがまったく苦にならない。このシリーズは毎回そうだが、読んだ後、考えさせられるものがある。 | ||||
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初めはこの分厚さに躊躇する方もいるかもしれないが、むしろこれだけ素晴らしい作品がこれほど読めることに感謝した方がいい。 主人公は珠晶、荒れている恭国の王になるべく蓬山を目指すがなんと12歳の少女。まだ世の中を知らない金持ちの娘の道楽だ、と周りの目には映る。実際わがままで生意気に見えるかもしれない、私も途中読みながら共感出来ずにいた。そんな彼女の前に立ちはだかるのは厳しく汚い現実だった。こんな子が王になれるはずない、皆そう思うだろう。しかし、珠晶はへこたれない。これは彼女が麒麟に出会うまでのけして楽とは言えない苦い話だ。 終盤に差し掛かるにつれて彼女の考えがぽつりぽつりと語られ、いとおしくならずにはいられなくなる。小さい体でこれだけ頑張ろうとしている彼女には尊敬の念さえ抱く。読み終わる頃にはこの少女が大好きになっているだろう。 物語を超えて何か生きる意味や大切なことを教えてくれる、心が温かくなれる作品だ。 | ||||
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