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(短編集)
定本 百鬼夜行 陽
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定本 百鬼夜行 陽の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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最新刊 ぬえの碑 を読む前に、おさらいしておこう と思ったら、定本 百鬼夜行 陽 だけを未読ということに気付き、あわてて 注文しました。 すぐに届けていただいたお陰で、無事に新刊前に 読み終わることができました!ありがとうございます。 | ||||
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さすがの京極作品。面白いです | ||||
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京極夏彦の本は面白い。とりあえず、 この順番で読み進めれば良いと思う。 百鬼夜行 陰(1999年7月発売) 百器徒然袋 雨(1999年11月発売) 今昔続百鬼 雲(2001年1月発売) 百器徒然袋 風(2004年7月発売) 百鬼夜行 陽(2012年3月発売) | ||||
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凡そ一年前に『百鬼夜行 陰』を読み終えた。『陽』も読みたく、本書を手にした。 『陰』においては、京極夏彦先生が「鬼」の定義に尽力されているように思え、それが最も印象深かった。ただ小説としては「煙々羅」が最も面白かった。『陽』においては「鬼童」が最も面白かった。ただ「鬼童」には、「鬼」という言葉が入るが鬼の定義とは無関係である。どうも自分は鬼つながりで上下巻を楽しませてもらったようである。 人間、心の片隅には、誰もがネガティヴな感情や考えを抱え込んでいるだろう。そういった気持ちや思考が心の片隅にあるうちは、人間社会で生活するにおいて問題ないのだろうが、それが肥大化し、心の主要な部分に進出し、いつしか主要な部分を占拠してしまうとどうなるか。もはやそれは人ではなく、妖怪になってしまうのではないだろうか。読み終えた時、そう思った。 | ||||
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期待はずれはまずない! | ||||
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次作「鵺の碑」を待ちわびている京極堂ファンの皆様、予告編でございます。「絡新婦の理」好きの方は「蛇帯」を「鉄鼠の檻」好きの方は「墓の火」をどうぞ。日暮硯としては「鬼童」の母親の骸の傍で朝食をとる主人公の描写に圧倒されます。男性の心の奥にうごめく生活苦に擦り切れた母親への嫌悪と無関心を示す心理が朝ごはんを食べる描写の中にぎっしり書き込まれているのです。郷内心瞳氏と比較してみると感情描写の記載が格段に多いと思います。短編にこそ、作者の緻密さが極まれりといったところでしょうか。 | ||||
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まだ読む時間を持てていないので、★4つ。 「陰」は別の文庫で既に読んでいるので、楽しみです。 | ||||
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懐かしく面白かった。本屋さんではみつけにくいので、利用してよかったです。 | ||||
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良かったが少しわかりにくい。 全体は短篇で良いが途中だるみもする。 おちのないものも気になった。 | ||||
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600ページ弱、読み応えある10の短編。本編では脇役だった人物にスポットライトが当てられ、その心理が詳細に語られるのだが、本編での役回りを覚えていればさらに楽しめるのだが、忘れていたならば逆に今度はあの「レンガ本(泣)」たる本編を読み返したくなるある意味困った短編集。 おそらくは本編から「本格」部分を構成するトリックを取り除き、人物の絡まり合いを排除して、一人の人物の歪みつつある/歪んだ・心理をのみ記述するならば、ここに掲載された短編の分量となるのだろう。つまりあの「レンガ本」は、トリックと人間模様とで増量されていることになる。当たり前と言えば当たり前の結論で申し訳ないのだが、京極の描く歪んだ心理が既に面白いのだから、それにトリックが付け加われば成る程面白くならないわけがない、という結論は新たな発見である。 | ||||
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百鬼夜行陰と同様登場人物が何かに魅入られるように堕ちていくのを読んでいくのはシンドイ。だけど、京極堂シリーズが好きな人は読む価値はある。次回作の登場人物が出ている話は楽しみが広がる内容だ。榎木津の話も今までを読み返したくなる程に奥行きのある掘り下げた話でおもしろい。 | ||||
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「陰」に続いて「京極堂シリーズ」の隠れたサブ・ストーリーとして人間が"壊れて行く"過程を作者独特の雰囲気と思惟の中で描いた短編集。「陽」という題名の影響もあってか、「陰」と比べると鬱々とした雰囲気に覆われていると言うよりは、現代的感覚で心理崩壊を描いている印象を受けた。各短編の題名となっている百鬼夜行中の妖怪名と内容との関わりも薄い印象。その代り、作者の余裕が一段と強く感じられ、600頁近い分量ながら非常に読み易かった。各頁の最終行を文章の最終行と合せる作法はいつも通り。 作者の余裕を一番強く感じたのは掉尾を飾る「目競」。「陰」の掉尾の「川赤子」が関口を主人公にしたのに対比して、「目競」では何と榎木津を主人公にしている。榎木津の秘密の一端が垣間見られると同時に、京極堂と関口も客演していて楽しい内容になっている(京極堂は冒頭の「青行燈」にも客演している)。 人間の心理崩壊の過程は、本作の様に対象人物の出自・生活環境を様々に設定すれば無限に描けるとも言えるが、その本質的バリエーションは少ないのではないか。その意味でややマンネリズムを感じさせる内容(特に「京極堂シリーズ」に馴染みの無い方には)である(京極堂の「この世には不思議なことなど何も無い」との言葉がそれを象徴している)が、逆に言えば「京極堂シリーズ」のコンセプトを平易に纏めた短編集と言えるのではないか。 | ||||
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京極堂シリーズの番外編(?)短編集第二弾です。 陰に続く2冊目なので、登場人物が陰摩羅鬼や邪魅などシリーズの新しい物だけからチョイスされているのかな?と思いましたが、 ちゃんと狂骨のあの人や魍魎のあの人も出て来ていて懐かし嬉しかったです。 シリーズ本編では脇役だった人々にもひとりひとり歴史があって、重さと厚みを感じさせるのは京極さんの真骨頂。 本編を知っている人にはもちろん楽しいし、知らなくても十分読ませる短編集だと思います。 全体的には妻や子供など家族に纏わる物語が多かった印象。 シリーズは講談社ノベルスから出版されていましたが、この本から文藝春秋からの出版に変更になるそうです。 文章も2段組→1段になったので読み易くはなりましたが、その分ただでさえ厚い本の厚みが増したのが少々ネックかと…本棚的に… 内容は文句なしですが、本編続編の方を早く読みたいので☆4つです。 | ||||
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「陽」の文字が入っていても決して明るい本ではない。 京極堂シリーズのスピンオフ作品、『百鬼夜行 陰』(ノベルズと文庫で刊行)に続く作品。同時にその「陰」も表記の修正等なされて「定本」として揃って単行本で出た。 この「陽」も、「陰」に続き、京極堂シリーズ本編に登場する脇役達のサブストーリー集。一応、本編を読んでなくても読める体裁にはなっているが、やはり本編あっての作品・・・かな。 この本の各エピソードを読み終えた瞬間に感じる、本編の流れの中にパズルのピースがぴったりはまる様な快感は本編あってのもの。壊れていく脇役達が彼ら自身の視点で語られることで、シリーズのファンとしてはよりこの世界に深く入り込めた喜びを感じる仕組み。 今回は刊行前のシリーズ最新作『鵺の碑』(ぬえのいしぶみ)に関連するエピソードも先に収録されており、本編のティーザーキャンペーンの役割を果たしている。近日刊行とのことで楽しみ。 最後の書き下ろし「目競」(めくらべ)で主役陣の一人、榎木津礼二郎の幼少期とその特殊な能力について語られるのも読者にはうれしいところ。「陰」では関口巽が最後を飾って?いた。 | ||||
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