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貘の檻
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貘の檻の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 21~26 2/2ページ
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確かに、カラスの親指とは別人が書いたよう。 ただ、この本には軽薄なところがなく本腰が入っているし、登場人物の感情の機微の描写も丁寧。足跡のところで犯人は絞られるけれども、ミステリーとしての完成度も高い。陰惨な話の間に、蜂を使った捜索なんかもあって、バランスのとれた展開。 僕はレベルアップしていると感じる。 | ||||
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道尾氏の作品、ほぼデビュー以来、無条件で読んできました。 駄作が少なく、新作を読むのを楽しみにしていた数少ない作家でした。 しかし、この数年、エンタテイメント性が薄れたというか、 作風が変わってきたように思っていました。 無論、作家としても何時までも同じものを書いてもいられないでしょうから、 作風が変わる事への批判はしません。 ただ、自分にとって面白くないから、もう読まない と言うだけです。 貘の檻、最初に提示された謎=事件は全く触れず、 主人公が見る悪夢などの頭の中が提示されるだけです(前〜中半)。 読んでいて、全く面白くありません というか苦痛になってきたので 同氏の作品では、初めて途中で読むのを止めました。 端的に言うと「何でこんなつまらない話をダラダラと続けるの?」と言った感じです。 道尾ワールドとも言うべき、世界観だけが強調され ストーリーテリングといった、プロの作家の優劣をは計る技量は 逆に退化しているように感じてしまうほどです。 評価していた作家だけに非常に残念です。 | ||||
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・・・というのは、この小説だけでなく、これまで読んできた作者の「骸の爪」「月と蟹」にも共通して感じたことですが・・・。 作者は都筑道夫の「怪奇小説という題名の怪奇小説」集英社文庫版で”これぞ混沌小説の代表作”のような解説を書いていましたが、自分的にはこの小説は日常的はロジックからは混沌としていても、怪奇小説のロジックからすれば、混沌としたところはなく、むしろ理路整然としてしまったところが残念だと思った作品です。この評価のズレが作品にも表れているのでしょうか、どの道尾作品を読んでも、なにか違うんだな・・・という印象は拭いきれません。まあ、これは単に個人の好みの違いの問題なのかもしれませんが・・・ ただ、タイトルの「貘」がこの小説における「混沌」を目指したものではないかという思いはします。貘が食べるという各章の最後に主人公の見た悪夢として描かれる世界は、主人公にとって意味を持ちながら、一見、意味を見いだせない混沌です。 これらは短編として独立した昭和初期な退廃的な幻想小説としても読めるほどかと思いましたが・・・むしろ「幻想小説的」すぎて、現実を描いた本編とあまりにも乖離しすぎてしまった感じがします。 この落差は現実的な推理小説としての本編との対比として意図されたものなのかもしれませんが、結局、悪夢の描写に事件の謎をとく鍵があるのなら、それ自体がまさに「現実的な推理小説」(別の言い方をすればありきたりなミステリー)の世界に堕ちてしまっている感があります。 いっそのこと都筑道夫の別の小説のように、並行する物語がまったく交差しないくらいのぶっ飛びにしたほうがよかったのではないでしょうか。道夫から、道尾を名乗るなら、それくらいの期待はさせていただきたいものです。 | ||||
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日本ミステリー史に残る傑作『カラスの親指』が単行本として上梓されたのが2008年7月。以来、この傑作に比肩する作品を求めて作者の過去の作品を漁り、最新刊をほとんど読んできたが、残念ながら超える作品とは出合っていない。むしろ、近年は作者自身が「もうあの手の小説は卒業した」と文芸路線(!)へ方針転換してしまったみたいだ(唯一『光媒の花』はその成功例だと思うが)。この最新作でも、信州の寒村での習俗というガジェットは秀逸なのに、それがお定まりの姦通や脳障害などで卑小化され、思わせぶりのブンガク的な夢の描写に読者は長々と付き合わされるはめになる。あげくの果てにテレビドラマ的な謎解きのエンディング。書き下ろしの労力は多としたいけれども、420ページ定価1944円はちょっとしんどい。 | ||||
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書店で購入しました。 ミステリーマニアですが、 この本は面白くない。 全く、引き込まれません。 読む気力が続きません。 途中で読むのを止めてしまいました。 感情移入できないのです。 非常に残念です。 | ||||
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期待が大き過ぎて、大きいほど実際とは低めの評価になってしまう……。ネタバレになるので、詳しくは書けないけど、どうしても理解出来ない"肝腎な物語の核"になる事象がある。それは当事者でないと分からない……としているのだが、どうでしょう。その点さえクリアになれば文句無しの5点評価。いや貘そのものを表しているのならそれも計算されたものか……。全体としては古典ミステリの系譜に属すると言える。うーん、他の方の評価がとても気になる。誰かレビューして。 | ||||
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