■スポンサードリンク
貘の檻
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
貘の檻の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.96pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 1~20 1/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
カラスの親指ではまり、それ以後、道尾秀介のほとんどの作品を読破してきましたが、この作品を読んで、同じ人が書いたものとは思われませんでした。タイトルや表紙の絵、裏面の紹介文に騙されてはいけません。悲しいことですが今後道尾作品は二度と手にとらないでしょう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最初から暗い暗い、陰陰滅滅。この暗さが最後までずーっと保たれるのは大したものだと思う。 ただ、方言がとにかく鬱陶しい。あまりにわけわからないので、飛ばして読んだら、あたりまえだがもっとわからなくなったので、ほんとに鬱陶しかった。(でも最後まで大分飛ばした) ストーリー展開は非常に魅力的なんだが、いろいろな鬱陶しさがちょっと勝ってしまって、★3つどまりです。 作者の意図したところだろうが、もっと簡潔明快な道を選べば、このストーリー展開が明確になったのでは?とちょっと残念。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
あまりにもつまらなくて驚いた。 ラットマン、本作と、私が読んだ道尾秀介作品は、2作続けて空振り三振。 主人公の夢の中でのボヤけた出来事を延々と書き続けているが、内容に謎解きトリックが仕込まれている訳でもなく、ただただ字数が多いだけ。ミステリー小説なら、もっと読み手の関心が続くテンポ・字数を意識して物語を展開させて欲しい。道尾作品にも、カラスの親指にはそうした読者目線の配慮があったように思う。 本作は残念ながら駄作です。道尾秀介作品とは暫くお別れします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
他人の夢の話を聞いても面白くない。 夢野久作くらい弾けてくれないと読んでいて厳しい。 この作者は本格ミステリのパズラーに徹するくらいのつもりで 作品を書いた方が、ちょうどよいのではないかと思う。 文芸性とか文学性とかは、意図しなくても勝手ににじみ出てくるものだろう。 それがうまくマッチしたのが『向日葵の咲かない夏』だったと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
長い、とにかく長い。途中残念仕掛けたが、とにかく完読、主人公の空想と、現実が、交互に、なる、物語。道尾秀介の、想像力と、知識の多さに、驚き、読み進める。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
非常に文学的な作品でした!!近年で読んだ長編小説では1番あたりかもしれない。 好き嫌いはわかれるようですが…。暗い雰囲気の内容ではありますが、私はそこが好きでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
道尾作品はこれまでにもいくつか読んでるけど、本作は意外性がなく、とても暗い作品だなぁと思った。 夢と現実を行き来する形で進行するんだけど、夢パートはちょっと難解。そのために中弛みか感が否めないかも。 一応、最後の方で回収されてはいるけども、読後感もすっきりはしない。 解決しないとかではないし、意外性もないんだけど。だけど。 最後の写真の描写との対比がつらい。 しんどいけど個人的には結構面白かった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
方言たくさんの会話に、独特の世界観に、よくわからん夢や幻想の回顧シーンがこれでもか!って出てきて、「飛ばし読み」の術を身につけさせて頂きました(苦笑) 犯人は意外性、、無いですね。ここまで引っ張ったのだからあの奇想天外で人情味溢れる「彼」が実は犯人でした!驚き!!くらいのオチが欲しかったです。 道尾先生の作品も当たり外れがあるなぁ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人里離れた村、謎の鍾乳洞、32年前の惨劇、地方の名家と探偵の登場、隠微な空気感とエロス・・・。これは道尾秀介版『八つ墓村』(by 横溝正史)ですね。 犯人は「ああ、やっぱり」みたいな。でも、そこに至るまでのストーリーは読ませます。悪夢のシーンが聊か長い気もしますが、そこはまあ良し。 週刊文春の2014年ミステリーベストテンでは第17位。惜しい! 個人的にはベストテンにランクインしていてもおかしくない傑作だと思いますが、何かが足りなかったということでしょう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
素晴らしい。どれだけ場所、歴史、人物の見えない心情の描写を勉強されているのかと 感心、感動、尊敬で一杯です。感無量。 今後も期待しています。期待を裏切らない著者のナンバーワンです | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
道尾氏の作品は、カラスの親指、笑うハーレキンに続き三作目として読みました。 主人公のいかにも暗い現在と過去の境遇と、そこへ古い田舎の村の原風景や穴堰という特殊な潅漑設備のようなものなどを常に反芻するように進んでいきます。 登場人物も多すぎず、過去と現在が絡む中で、少しずつ主人公の推定や他の人の考えや発言に相違が出てくるところがありますが、それが最後への伏線のようになっています。 登場人物の中には、息子がいたり捕らえ所の無いような人もいたりと、少しだけですが、好感の持てる人物も出てくるのが救いかな。 基本暗いですが、最後を予測しながらもそれなりには楽しめる作品だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
向日葵の咲かない夏の方が、テンポが早くて面白かった。 暗くて一本調子だが、ページが進まないわけでもない。好き嫌いが分かれそう。それにしても向日葵〜から作風変わったなぁ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
中々に良く出来ていて読み応えも充分。 見て損はないと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
道夫秀介のファンの人には読んでもらいたい作品。黒い部分の多い作品だが、描写が素晴らしく、風景が浮かんでくる。道夫さんの作品は、ずっと読んでいるが、ダーク系の道夫作品。読み応えは、十分です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
全体の雰囲気として日本の怪談を連想させる描写が多く、苦手な人は最後まで馴染めないかも。 読み進める程に登場人物たちのボタンの掛け違えが明らかになり、 それが解消されながらも最後まで結末を予測させない構成はかなり読みごたえがありました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ただただ暗いミステリーという印象。 道尾さんのミステリーには情緒を感じたり、 情景が浮かんでくる描写があったりするものですが、 この作品にはそういったものが欠けていて、 読んでいるこちらまで暗い気持ちになっていきました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公は辰男。現在、妻と離婚し、失職中である。辰男の父親は32年前に村の組合長を殺した容疑者だと思われていた。そして父親は死体で見つかった。もう一人のキーパーソンが美彌子。32年前に、辰男の父が彼女の命を助けたのだ。しかし、彼女は辰男の目の前で電車に飛び込み、自殺する。 32年前に、本当は何があったのか。それを知るため、辰男はかつて住んでいたO村へと向かう。息子の俊也も一緒である。 マスコミの考えは、美彌子が組合長を殺し、その罪を辰男の父に着せた、というものだった。 辰男には思い出したくない過去の記憶があった。しかし、自身の狭心症の薬がその記憶を薄れさせてくれることに気づき、記憶が蘇るたびにその薬を飲むようになる。一時的ではあるが、その記憶は薄れる。しかし、狭心症はすでに治っており、その薬はもう手に入らない。辰男は32年前の事件の真相を知り、過去の呪縛から逃れることができるのか・・・? 作品全体を暗いトーンが覆っている。主人公の過去の経験から来ると思われる悪夢。全てを失い、薬がなくなったら自殺しようと考えている主人公。そして、32年前の出来事の謎。ハッピーエンドにはなりそうもない。それでも、話は二転、三転し、思いもよらない真相が明らかになる。 もう少し軽いタッチなら、いい作品だと言えるのだが。もうちょっとライトな小説が読みたくなった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
道尾さんの作品は読みごたえがあるので、新刊が上梓されるたびに読ませて頂いています。 レビューを見ると、なかなかに批判が多いのですが、私自身に限っては今回も面白く読めました。 確かに、夢の部分は抽象的ですので、どのように読み取ればいいのかは悩む部分です。 ですが、そうして抽象的に書くことで主人公が抱えている暗澹とした先行きや漠然とした不安を象徴しているのではないでしょうか? 初期の頃の道尾秀介作品で味わったような読み応えを今回も感じました。 400ページ越えですし、主人公に辛い事件ばかりが襲いかかるので読み進めるのに躊躇しますが、俊也くんの存在が大きくて救われる気持ちでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
信州の寒村の独特の行事や風習・伝統など、どれも大変良く練られており、また親切な同郷の年上の友人や一癖ありそうなカメラマン等、登場人物の雰囲気も良く、巧みに物語に組み込まれています。 そこに30数年前にまだ子供だった自分を襲った殺人事件の真相を探るべく、今度は息子と共に故郷を訪れ、徐々に明らかになっていくというストーリーはある意味王道ではあるものの、筆者の文章力もあって読み応え十分です。 ただ、伏線も散りばめられ、面白さは水準以上の作品かと思いますが、やや真相に俗っぽさを感じ、章末ごとに描かれる夢も読み終われば納得できるものの今一つのめり込めませんでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
書き下ろしの長編という事で大いに期待したのだが、全くの期待外れだった。題名にある通り、主人公の幼い頃の"悪夢"を「漠に食べて欲しい」という趣旨の作品なのだが、何から何まで中途半端で読み応えを全く感じなかった。主人公は"ある音"に追い詰められて、家に帰れなくなり、失業した上に、離婚され、一人息子は元妻に引き取られている状態。本作のテーマとしては、"ある音"の起因となっている主人公が幼年期を過ごした村で起こった事件の解明(所謂トラウマ探し)及び主人公と息子の再生物語だと思うのだが、どちらも釈然としないのである。 舞台の村は三津田信三氏の諸作品を想起させるもので、新規性に欠けると共に、32年前に起こったという事件の構造が単純過ぎて、ミステリ的興趣を全く覚えなかった。しかも、最後まで読んでも、一番肝心の"ある音"の正体(あるいは"ある音"が主人公の精神を蝕んだ理由)が読者にとっては不明のままで、この点でも不満が残る。主人公は事件解明のために息子を連れてその村に出掛けるのだが、この設定が無茶という点は置くとしても、主人公と息子の再生物語に力を入れている様には到底見えないのである。 "悪夢"の内容なのであろうか、昆虫等の小動物を主体とした暗い雰囲気の読者にとっては意味不明の雑文が延々と続いたり、人間のチョットした勘違いが悲劇を生み出すといった当り前の事を書いたりして、頁数の割には内容が非常に薄い印象を受けた。私はデビュー作「背の眼」以来作者の作品を読んでいるのだが、もう少し中身の濃い作品を期待したい。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!