■スポンサードリンク
光圀伝
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
光圀伝の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.29pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前半は著者の力量を満遍なく発揮した傑作。 後半になると完全に失速し単なる歴史本に成り下がっている。 是非、著者本人による改作を望む。 但し、前半部分だけでも買って読む価値有り | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
江戸時代の雑学書を読むと、若かりし頃の水戸光圀は、辻斬りをするようなかなりの問題児だったと書かれている。それに加えて、本書の「泰平の世を駆け抜けた熱き“虎”」という派手なキャッチコピーを見て、私は、さぞや血気に満ちた豪快な一代記が語られているのだろうと期待していたのだが、率直にいって、本書は、全くの期待外れの生温い一代記に終わってしまっていた。 本書の全編を通して語られているテーマは、おおむね、光圀の世子問題、詩歌で天下を取ること、大日本史編纂の三つといっていいと思う。このうち、世子問題はまだしも、詩歌については、「詩歌で天下を取る」という気宇壮大な台詞が再三にわたって出てくる割には、「そんなことで天下を取ったことになるの?」と思ってしまうような、典型的な竜頭蛇尾の結末に終わってしまっているし、大日本史編纂についても、光圀はあくまで指揮役に過ぎず、しかも一代で完結するようなテーマでもないことから、『天地明察』の改暦事業のようには一向に盛り上がってこないのだ。また、光圀が当時としては異例の73歳という長命であったことから、やたらと光圀が親しい者の死を見送るシーンが出てくるのだが(その数30人以上)、ごく一部の例外を除いて、総じて筆致が淡々としており、情感に乏しいのだ。 これは、『天地明察』でも感じたことだが、筆者は、基本的に、ページをめくる手が止まらなくなるような力強い筆致で、ぐいぐいと読者を引っ張っていくようなタイプの作家ではないと思う。正直いって、この内容、この筆致で、751ページにも及ぶ大長編に付き合わされると、私は、「まだこれだけか、まだこんなに残っているのか」と、その長さばかりが気になってしまった。 本書には、本屋大賞受賞作である「『天地明察』を凌ぐ傑作時代小説!」というキャッチコピーも躍っているのだが、作品的には、『天地明察』よりはっきりと落ちると断言したい。2013年本屋大賞の最下位第11位というこの度の書店員さんの評価は至極妥当なところだと思うし、もっといえば、そもそも、本屋大賞にノミネートするほどの作品ではなかったと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
もう少し言葉を大切にして欲しかった。 たとえば「光國様」。 貴人を諱で呼ばうことの不自然さ。 ましてや「後水尾院様」。 院の遺詔によりて御自ら決めたもうた遺諡をいかにして水戸公が院の生前に知り得たか。 さらには「藩」。 この呼び方がはじめて現れるのは幕末ではなかったか。 そして最後に「願わくば」。 冀くは(こひねがわくは)著者みずから過ちの正されんことを。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
思ったより長編で、別に読みかけの本もあって、まだ全部読み終えていません。年末でもあるし、お正月休みまでに読み終える予定です。 今まで読んだところではちょっと思っていた人物とは違いそうです。物語の中に渋川春海が登場するというので読んでみる気になりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
力作と評することに異存はない。しかし、名作、傑作の域には達することができなかった。前作『天地明察』には及ばず、ということで☆三つ。 なんとなれば、長大な枚数を費やしながら、光圀の江戸国学の端緒を形成する史実を踏まえた場面の物足りなさは如何ともし難し、それ故である。すなわち和歌への傾倒を重要な柱としながら、下河辺長流、僧契沖との関係について言及できていないことが大きな欠損となってしまった。 現代に連綿とつづく万葉集研究の基礎を形成するに、光圀がどれほど重要な役割を果たしていたか。それへの言及なくして、光圀の史伝はありえない。貞享暦発布にあっての光圀の果たした役割に比す時、その後の国学発展に繋がる万葉研究の端緒を開いた光圀の功績の大きさは計り知れず。機会が許されるなら、作者に何故の判断、かかる結構かと問いただしたいくらいである。 加えて、不世出の文雅の士であった水戸光圀を描き出すには、作者の筆致、いささか俗臭、大なり。品位と格式を意識した筆遣いをなして欲しかった。牽強付会に過ぎるやも知れぬが、『嵯峨野名月記』等でしめされた亡き辻邦生の典雅な語り口、五味康祐、山岡荘八等々の時代小説の先達の威厳に満ちた文体などを見よ。出来ることならば、それらに学んで雅味溢れる文章により、光圀の生涯は描かれるべきであった。 しかるに『天地明察』のスピンオフにとどまったことが何とも惜しまれる。もし、「保科正之伝」が構想されているのであれば、是非とも上記のこと勘案されたし。そう望まずにはいられない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
天地明察ほど感情移入が出来ませんでした 光圀伝の中の水戸光圀を好きにはなれなかった 著者の力作って言うのは確かにそうなのでしょうが・・・ 徹夜してでも読み込むっていう感情がどうしても湧きませんでした。 しか〜〜〜〜し 地の章あたりから、俄然光圀伝が面白くなってきました 前言を翻して ★5つ付けます 前章とは真逆ですが生涯義に生きた光圀さんを好きになってしまいました・・・・・ 泰姫とは生涯共に歩ましてあげたかったですね、それにしても左近さんって 生涯を独身とはもったいないなぁ(笑) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
村上元三の「水戸黄門」(講談社文庫)、鈴木一夫の「水戸黄門」(中公文庫) や稲垣史生の「水戸黄門」(成美堂出版社)を読んできた者にとっては 可もなく不可もない普通の作品。 「光圀伝」を絶賛する読者はこれらの書籍に触れていないのだろう。 一読をおすすめしたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
王道なノリで光圀をドラマチックに描き切ったって感じですね。 割と光圀は史実から暗君のイメージを強く持っていたのですが、これはエンタメ小説だからと割り切って読むことにしました。 でもちょっと合う、合わないはありそうですね。 癖は強いです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
天地明察を超える〜みたいな宣伝が書店で大大的に展開されており、期待して手に取りましたが、 そこまでではありませんでした。 光圀という傑物の意思や流れは冲方氏の筆の力を感じましたが、 史実の光圀像とはあまりにもかけ離れているように思い、物語に入り込むことが出来ませんでした。 これは冲方丁の世界の光圀だと思って読むしかなさそうです。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!