■スポンサードリンク


GMO



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
GMO(上)
GMO(下)

GMOの評価: 3.87/5点 レビュー 23件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.87pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全17件 1~17 1/1ページ
No.17:
(4pt)

遺伝子組み換え技術によって、世界を征服する。

遺伝子組み換えをテーマにしてあるので、楽しみだった。
どうその世界を構築するかにあった。
ただところどころ、技術的用語の理解が不十分であるところに、
もう少し、研究者の監修を受けたほうがいいとおもった。
『ジェネアグリ』の野望は、遺伝子組み換え技術によって、世界を征服することにあった。
作物。直接的な食用ではない作物、『ワイン』がターゲットと推理が始まる。
ワインを狙うのは、やはり付加価値というものがあるからだろうね。
農産物と醸造業は、きりはなせない存在なので、
その害虫、フィロキセラ(ブドウネアブラムシ)
その害虫に対応するために、抵抗性台木を採用することによって、味がおいしくなくなった。
遺伝子組み換えは、植物がターゲットではなく、昆虫にも及んだ。
フィロキセラをより強くする。コカを絶滅させるフィロキセラ。
コカをあつかう二つのグループの暗躍と熾烈な陰謀。
ロドリゴ。マリエル。二つのグループ。
遺伝子組み換えの是非。コカは、絶滅させたほうがいいのか?
ふーむ。
問題の核心に触れていないことに、残念な思いがあった。
『国家の意思』が見え隠れするところが面白い。
GMO(上)Amazon書評・レビュー:GMO(上)より
410461601X
No.16:
(5pt)

遺伝子組み換えがどのように使われるのか?その仕組みがおもしろいが、本質はついていない。

遺伝子組み換えをテーマにしてあるので、楽しみだった。
どうその世界を構築するかにあった。
ただところどころ、技術的用語の理解が不十分であるところに、
もう少し、研究者の監修を受けたほうがいいとおもった。
『ジェネアグリ』の野望は、遺伝子組み換え技術によって、世界を征服することにあった。
作物・・・直接的な食用ではない作物。
『ワイン』・・・がターゲットと推理が始まる。
ワインを狙うのは、やはり付加価値というものがあるからだろうね。
農産物と醸造業は、きりはなせない存在なので。
ダイズやトウモロコシが遺伝子組み換えのターゲットになったのも、ワインと似た発想。
その害虫・・フィロキセラ(ブドウネアブラムシ)
その害虫に対応するために、抵抗性台木を採用することによって、しかし、味がおいしくなくなった。
遺伝子組み換えは、植物がターゲットではなく、昆虫にも及んだ。
フィロキセラをより強くする。コカを絶滅させるフィロキセラ。
コカをあつかう二つのグループの暗躍と熾烈な陰謀。
ロドリゴ・・・マリエル・・・二つのグループ。
遺伝子組み換えの是非。そして コカは、絶滅させたほうがいいのか?
GMOの問題の核心に触れていないことに、残念な思いがあった。
『国家の意思』が見え隠れするところが面白い。
GMO(下)Amazon書評・レビュー:GMO(下)より
4104616028
No.15:
(4pt)

遺伝子という名のタブー

遺伝子という名のタブーに切れ込む作品。
遺伝子組み換えという人体・動物・農作物・その他、今一番の難しいところなんだと思う。

その道のプロに知り合いがいるがやはりこの手の問題では歯切れが悪い。
おそらく実際にどこまでが出来て、どこまでが許容範囲なのかがわからないのだろう。
農作物を見ても日本はこの辺はそれなりに厳格にやっていそうだ。
(名称を変えれば品種改良という名の遺伝子操作は日常茶飯事だろう。)

下巻にスパイ的要素もあり、なかなか楽しめました。
個人的には同著 エクサバイトもかなりオススメです。

文庫本化にあたり『エルドラド』(黄金郷)と改題したのも興味深いです。

遺伝子操作により麻薬(今作はコカインでしたが)を撲滅を目論みながら、なかなかそこから先に進めない。
その辺に現実を見た気がします。  世の中は複雑だ・・。
GMO(上)Amazon書評・レビュー:GMO(上)より
410461601X
No.14:
(4pt)

もう少し加筆したら・・・

結論から言うと、なかなか面白く読ませていただきました。
 遺伝子操作による新たな利権や権力の恐ろしさを、大きなスケールでドラスチックに描き出されている。
 ただし、物語の冒頭部分の書き込みが、やや不足していて、以降の展開を左右する主人公の心の襞が伝わってこず「人間の心って、こんなに簡単にスイッチがオン・オフするのか?」との思いを引きずりながら序盤を読んでいました。
 ストーリーの展開は充分で、最後まで引っ張って行かれたが、この著者ならもっとパワーがあったはずだと思うのは私だけでしょうか?
GMO(下)Amazon書評・レビュー:GMO(下)より
4104616028
No.13:
(5pt)

一段構え、二段構えのエンターテーメント!

この著者の作品って、アップ・トゥ・デートな情報を中心にして、そこから始まる未来図を描くのが、基本パターンですが、今回も、殺虫機能を持つジャガイモや大豆など「遺伝子組み換え作物」をキーに始まる、国際情報サスペンスに仕上がっています。
アメリカのボルチモアで起こった火事が発端となって、主人公は、国際的なワイン・ビジネス、GMO(遺伝子組み替え作物)の葡萄を開発しようとする国際的なアグリ・ビジネスに巻き込まれていきます。
もちろん、そこにはアメリカの対ヨーロッパ国家戦略が隠されていて…と、ここまででも、十分に楽しめるエンターテイメントなんだけど、実はこの奥にもう一段階、狙いが隠されている…のがミソ。そう、ボリビアって国名が出てきた時に気がつかなくちゃ~ね(笑)
この展開の妙だけでも、十分に楽しめますが、GMOなどの最新情報を解り易く小説中に配置してある手腕も、なかなかのもの。脱帽です。
ちょっと古いんだけど、同じテーマを扱ったトム・クランシーの「今そこにある危機」と読み比べてみると、アメリカという国が抱えている問題の大きさがわかるかもしれません…って、ここまで書いちゃうと、何がテーマの小説かバラしちゃってますね(爆笑)
GMO(上)Amazon書評・レビュー:GMO(上)より
410461601X
No.12:
(5pt)

着想の勝利

読後感のひとこと 着想の勝利
徹夜度    ★★★★☆    話題性    ★★★★☆
着想     ★★★★★★★★★★    
作品の重さ  ★★★★☆
テンポ    ★★★★☆    読みやすさ  ★★★★☆
謎解き    ★★★☆☆    感動     ★★☆☆☆
おすすめ度  ★★★★★
2004年度版 このミス 16位
遺伝子組み換え食品・アグリビジネス等、近年話題になり始めた「食の危機」に関する国家の陰謀を描いた、国際謀略小説。
デビュー作をこえる作品をなかなか世に送り出せなかった作者だが、本作品は紛れもなく、作者の最高傑作だと思う。
とにかく、着想の勝利、本作品を語るには、その一語に尽きる。
上巻テンポよくすすんだ作品が後半になりテンポダウンし、少し読みづらくなったのが残念だった。
GMO(下)Amazon書評・レビュー:GMO(下)より
4104616028
No.11:
(5pt)

着想の勝利

読後感のひとこと 着想の勝利
徹夜度    ★★★★☆    話題性    ★★★★☆
着想     ★★★★★★★★★★    
作品の重さ  ★★★★☆
テンポ    ★★★★☆    読みやすさ  ★★★★☆
謎解き    ★★★☆☆    感動     ★★☆☆☆
おすすめ度  ★★★★★
2004年度版 このミス 16位
遺伝子組み換え食品・アグリビジネス等、近年話題になり始めた「食の危機」に関する国家の陰謀を描いた、国際謀略小説。
デビュー作をこえる作品をなかなか世に送り出せなかった作者だが、本作品は紛れもなく、作者の最高傑作だと思う。
とにかく、着想の勝利、本作品を語るには、その一語に尽きる。
上巻テンポよくすすんだ作品が後半になりテンポダウンし、少し読みづらくなったのが残念だった。
GMO(上)Amazon書評・レビュー:GMO(上)より
410461601X
No.10:
(4pt)

わかりやすいGMO入門書

翻訳者である主人公が、隣人の死や、翻訳する本の作者などに導かれ、GMO(遺伝子組み替え作物)ビジネスの渦に巻き込まれていく物語。
焼酎派の私はあまり興味はありませんが、はやりのワインを取っ掛かりに、GMOの基礎知識を与えられ、主題へと入っていき、かつ、2方面、3方面から話を進めていく内容は、下巻の中盤でややスピード感が落ちますが、上下巻合わせて約600ページを退屈せずに読み進められました。
遺伝子組み替え作物というと、なんとなく体に悪そうだという反面、作物が育ちにくい地域や気候でも育つ夢の作物というイメージしか持っていない私が、物語を通じて基礎知識を得られました。ところが、学んだ感想というのが、使うものに悪意があれば、規制などではその悪意を止めることができないということで、我々一人一人が正しい知識と良識をもつことが必要で、万事全てをコントロールしようとすることはおぞましいことだと痛感しました。
GMO(上)Amazon書評・レビュー:GMO(上)より
410461601X
No.9:
(4pt)

科学の怖さ

題名のとおり、遺伝子組み換え作物(GMO)をめぐる大がかりな陰謀を描いたサスペンス。ストーリーは、後半まではやや単調な部分が続くが、最後の50 ページ辺りに仕掛けがあり、ジェットコースターのように一気に読ませる。遺伝子組み換え作物と聞いて、あなたは何をイメージするだろうか。寒冷地でもよく育つトマト、虫がつかず農薬のいらないイネなどかもしれない。しかし、農薬づけの作物と同じで、虫も食わない農作物を見たとき、背中に何か寒いものを感じないだろうか。GMOを使った農業ビジネスは、そんな状態をもはるかに超える恐ろしい存在になりうるのだ。たとえば、ある作物を改良し、種ができないようにして、自分の会社から必ず種を買わせるようにし、その作物を独占する。それ自体はたいしたことがないように思えるが、非合法的なもの(麻薬など)にこれを利用したとき、どういうことが起こるか…そこからは、人間の欲望の深さ、底知れなさが見えてくる。アダム・スミスは、「神の見えざる手」によって、消費者にとって最良の企業だけが自動的に残ると主張した。しかし、この本はそんな考えを簡単にたたきつぶす。ある国際的企業の、農業ビジネスにおける専横ぶりが描かれる。そこからは、スミスの考えとは反対に、あくなき利益の追求という資本主義の悪い側面ばかりが、科学と結びつき、どんどん増大してゆくという構図が読み取れる。その流れは止めようがないように見える。ブレーキがきかない科学と、資本主義が結合した怖さ… そんなものを,この本はまざまざと見せつけてくれる。
GMO(下)Amazon書評・レビュー:GMO(下)より
4104616028
No.8:
(4pt)

キメラ

èaè...±£ ̄ä"\¿§äè- ̄o\aèa"§ ̄¡ä" ¨
§ ̄"ä"'--¢èa-1±...¨ééè£"¡1'¬o--
"-éä-'äooé¡è¡"é2 ̄' '-1éoäμ¿¡¡oé...-"äé"'-äoo...¨£ ̄3'μ¶§\
-"è¡"'¶è... ̄ä-'¶¨è¨ä¨é¡ ̄'"¿o--...aé-"éäoo顨£é°¨° a'"¿oäo§
ä§é"é£"ä"§ä2£¨¨éoäμ¿é£-! ̄a¶°'èμ"-° a\"
äoo3'äo ̄"¨è¨' 'ä¿¡
äoo°aä"...-è...¨ ¨ä¿¡
£'3§"¬ ̄äooé¡a\ ̄èéä" ¨
GMO(上)Amazon書評・レビュー:GMO(上)より
410461601X
No.7:
(4pt)

考え得る最高の結末

「衝撃の結末」と帯に書いてあるけどこの終わり方は「最高の結末」だと思う。
悲観的でも楽観的でもなくリアルで地に足のついた答を著者は提示してくれた。
この三つの結論を出すために上下ニ巻本が書かれたと言ったら言い過ぎだろうか?
きちんと問題意識を持って読むのであれば「質の違う暴力」にさらされている私達が
「(情報)通が賢者を意味しない時代」というジレンマの中でどう生きるかが問われ続けている事を忘れてはならない。
GMO(下)Amazon書評・レビュー:GMO(下)より
4104616028
No.6:
(4pt)

21世紀のハードボイルド

平積みにしてあるこの本見てもちょっと買う気がおきないと思う。
垢抜けないデザインにおどろおどろしいキャッチコピー。
でも中身は固くなりがちな先端技術の問題をワインという柔らかい素材を使って
知的で洗練された極上のエンターテ-メントに仕上ってます。
過去を引きずった中年の主人公。小さな友人の死。
主人公の世話をやくクールな秘書。陰のある美しい人妻のクライアント。
権力を手中にしている嫌味な大富豪。魅惑的な謎めいた美女。永遠のライバル。
登場人物と話しの流れは典型的なハードボイルドだと言っていいだろう。
伏線がわかりやすいのがアレだけど最後まで一気に読み進めるだけのパワーがある。
GMO(上)Amazon書評・レビュー:GMO(上)より
410461601X
No.5:
(5pt)

最高でリアルな結末

「衝撃の結末」と帯に書いてあるけどこの終わり方は「最高の結末」だと思う。
悲観的でも楽観的でもなくリアルで地に足のついた答を著者は提示してくれた。
この三つの結論を出すために上下ニ巻本が書かれたと言ったら言い過ぎだろうか?
きちんと問題意識を持って読むのであれば「質の違う暴力」にさらされている私達が
「(情報)通が賢者を意味しない時代」というジレンマの中でどう生きるかが問われ続けている事を忘れてはならない。
GMO(下)Amazon書評・レビュー:GMO(下)より
4104616028
No.4:
(4pt)

コンテンポラリーなテーマ、次回作にも期待。

この人の作品には、シナリオ構成の確かさがある。素人の私が言うのも変だが、途中で結末が類推できてしまう小説は面白くない。途中で読もうという熱意が冷めてしまうと、もう読みたくなくなる。同様に、同じようなプロットののものが続くと、またかという気がして、次から手に取らなくなってしまう。そういう小うるさいところのある私が、続けて読もうとしているのですから、この作品もかなりな線を言っていると思います。あまり内容に触れてしまうと、読む人の喜びを削ってしまいますので触れませんが。マイケルクライトン並みに、今風の所を狙ったテーマになっていると思います。上巻を読み終えた所ですので、下巻の展開はまだ知りません。
GMO(上)Amazon書評・レビュー:GMO(上)より
410461601X
No.3:
(4pt)

技術にはどめをかける難しさ

「不自然な生物」と組換え生物を呼びたくなる気持ちは、多くの人にあると思います。でもそれは今の私たちのこと。品種改良されたポマトのようなものを喜んで食べているわけだし、最初おぼえた抵抗感など、どんどん薄れるものかもしれません。ましてや組換え生物が環境浄化に役立つなどといわれれば、たとえば自分の住んでいる土地がPCBや放射能に汚染されて、組み換え生物が土壌を再生してくれるなどといわれたら、組み換え技術に反対するための論拠は弱すぎるかもしれません。
著者は、「組み換え技術が悪用されやすい」という問題を示したいのか、それとも「組み換え技術そのもの」がはらむ問題を指摘したいのか、すこし微妙だと思います。それでも、この本の主人公が直面するようなジレンマ、組換えをを否定しながらも、コカインを食い尽くす組換え生物を肯定したくなるという心情は、とてもリアルにつたわりました。
GMO(下)Amazon書評・レビュー:GMO(下)より
4104616028
No.2:
(4pt)

最新の科学技術トレンドを盛り込んだ秀作

「龍の契り」「鷲の驕り」の二作に比べてその後の作品の舞台がスケールダウンしていたことに個人的には不満を感じていたのだが、今回の作品を読んで大国のパワーポリティックスに最新の科学・技術トレンドを交えたプロットを扱わせると、服部氏はやはり優れたストーリーテラーであることを再認識した。この作品は確実に初期の二作に匹敵する完成度であるとオススメできる。綿密な取材が必要な素材を取り上げることが多い故に多作・連作が難しいことは理解しているが、こうしたフィールドにおける氏の作品をもっと読みたいと思わせるものだった。そろそろ連作を一人の主人公を掘り下げつつ展開してもいいのでは?
GMO(下)Amazon書評・レビュー:GMO(下)より
4104616028
No.1:
(4pt)

タイムリーな題材の豪腕小説

今作品においても作者は、新聞、雑誌を賑わす社会的題材を平易に解説しながら、007の映画のような劇画的な味付けすることによって、読者を物語に入り込ませてゆく力を惜しみなく発揮しています。この筆力には、またしても脱帽です。
高村薫が徹底的な取材を基に、自分のスタイルを作り上げていき、読者はその構築物に対して四苦八苦しながら取り組んで読み込んでいくことに充実感を得ていくのとは対照的に、服部真澄は読者の側までおりてきてくれて、こちらを入りやすくさせてくれている書き方だと思います。よって、今回の遺伝子操作のような、専門的分野が題材となっても上下巻にわたって読者をひきつけることが出来ると思います。
但し、相変わらず、人物の描き方が甘いんですよねえ。主人公然り、ジャーナリズムのスーパースター然り。その辺りが克服された彼女の小説が読みたいです。そうすれば、高村、宮部、桐野に並ぶと思うのですが。
GMO(上)Amazon書評・レビュー:GMO(上)より
410461601X

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!