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昭南島に蘭ありや
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【この小説が収録されている参考書籍】
昭南島に蘭ありやの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.35pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 1~20 1/2ページ
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導入部で登場する、成功した老人の若い頃の物語ということで、商人として成功するのはこんな人なんだろうなと思いながら読みました。 ①人との縁を大切にする。 ②順応性が高い。 ③相手のわがままにできる限り答える。 ④国籍に拘らないコスモポリタンである。 ⑤勘がいい。 そしてその、彼を商人として成功させたであろう要因が、暗殺場面の大事なところで彼自身の中でぶつかり合って思わぬ結果をもたらしてしまうところが面白かった。(それからこれは商人の成功の秘訣かどうかは知りませんが商売されている方は占いを信じる人が多そうですね。) シリアスな面では、大日本帝国が南京だけでなくシンガポールででも虐殺を行ったという辛い事実は日本国内でももっと知られるべきだと思いました。 | ||||
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図書館で借りて読み、面白かったので購入した。 注文したら初版本がきました。 あまり売れていなかったのでしょうかね。 作者の調査力は凄いと思います。 太平洋戦争三部作を読めばわかる。 この本は、その姉妹作のようなものです。 当時のシンガポール情勢が良く分かります。 主人公は台湾人(植民地政策により日本人に組み込まれる)の青年。 日本人に兄弟の様に育てられた主人公の懊悩が良く描かれていた。 東条英機の暗殺計画と言うサスペンスもあり面白かった。 一番の収穫は、当時のシンガポール情勢が知れた事だと思う。 | ||||
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多少の汚れがあるとのことでしたが、キレイな状態でとても、良かったです。、また、お願いしたいです! | ||||
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シンガポールに住んでいたことがあり、出てくる街の名前が懐かしかった。 主人公は台湾生まれで日本、シンガポールで過ごした設定になっているが、日本軍政下、シンガポーリアンとっての歴史、気持ちをもう少し掘り下げて欲しかった。 | ||||
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真珠湾襲撃と同時に上陸した日本軍はマレー半島を占領し、シンガポールを昭南島と改名。日中戦のさなか、反日感情が強い華僑への粛清が続く。台湾出身客家の青年・光前は中華義勇軍に身を投じる。 | ||||
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昭南島では軍が慰安所を作る一方で、憲兵隊による中国人への拷問が続き、英国人の取り澄ました偽善が日本人のむき出しの欲望に取って代わる。東条英機暗殺計画が進み光前の心は「蘭」から「乱」へ。 | ||||
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映画「逃亡者」の様な不条理な逃亡普通の人が劇に追い込まれるといった要素が、シンガポールの地理などを自然に交えながら表現しているので、無理なく味わえます。 そして、結末は、何かが終了する開放感と、恐怖の何かが始まる次巻の予感を伝える自然に引き込まれる作品だと思います。 | ||||
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佐々木譲さんの作品に共通なのですが、よく調べてから書いていることが、自然と描写に出てくる為、非常に自然な内容になります。作品中での道筋などですね。 某氏に対する暗殺事件が実際こんな形であったのかも、というありえたかもしれない過去を満喫できるでしょう。 | ||||
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最近、はまっている、シリーズで、読みごたえありました。 | ||||
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小学生~中学生にかけてシンガポールに住んでいてその後も何度も行っているので、今のシンガポールとは全く違う戦前、戦中の雰囲気に魅せられました。 主人公が大日本帝国台湾出身の台湾人の青年というのも良かったです。 日本人の中にいても違和感があり、華僑義勇軍の中にいても違和感がある悶々とした気持ちが行間からも感じました。 戦争というのは本当に理不尽です。 戦前~戦後にかけてのシンガポールについてもっと知りたくなりました。 | ||||
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上巻を読み終えてから、早速下巻を読み始めました。当時のシンガポールが偲ばれる、ビジュアルが頭に 浮かぶような物語の展開です。史実とフィクションを交えて、ところどころウィキペディアで人物名や地名 などを調べながら読み進めました。 エンディングが近づくにつれて、残りの枚数が少ないことに不安を抱きながら読み進めると、あっけない結末。 うーん、ここまで引っ張ってきたのに、最後はえいやっで力技で終わらせてしまったのが残念。もう少し、 深みのある結末にならなかったのかと。 初めて佐々木譲の著作を読みましたが、さくっと読める癖のない文体で、他の著作を読みたいと思いました。 まずは、「総督と呼ばれた男」を読みたいと思います。 当方シンガポール在住で、色々と歴史も興味があります。 | ||||
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当方、シンガポール在住で、過去の歴史を知りたくて読み始めました。第二次世界大戦時に英国植民地で、 日本陸軍がマレーシアから南下をして、当地を占領したことは知っていました。ただ、その時に抗日運動の華僑 が義勇軍として参加していたことは知りませんでした。日本軍占領後、その華僑に対する粛清があったと知り、 さらに驚きました。 インドやマレーシアなどの植民地が戦後、民族自決で独立を果たしたのも、この戦いでアジアの日本が欧米の 帝国主義に勝ったことが、自信に繋がったのだと思います。 ただ、シンガポールに住んでいた華僑は、英国植民地での貿易港のビジネス目的で中国から移民してきた人々が 多かったと思います。 現在のシンガポールを見ていると、英国の植民地だったことから、英語やインフラ、文化などで欧米化したこ とが、逆に今の繁栄につながっているように思います。過去の歴史と現在はつながっていて、その道は未来に向かって います。 その一方もし、仮に日本軍がシンガポールを攻略できなかったら、現地の華僑の戦後の団結力もそれほどではなく、 今でも英国領かマレーシアの都市のままで、独立することもなく、今の繁栄とは別の道を歩んできたのではないかと 思いました。 | ||||
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下巻のレビューにも書きましたが、戦時中の日本軍のシンガポールでの振る舞いについて、知るための教材としていいと思います。 残念なのは、ディテールがいい加減でリアリティーが失われてしまっているところです。 例えば、主人公の名前、梁光前。中国語読みはLiang GuangQian、無理にカタカナにすればリィアン・グアン・チィェンかな。 しかし小説の中では、彼を雇っている日本人貿易商、櫻井家の人々が彼の名前を呼び捨てにし「光前を中国語読みでコンチャンと発音すれば、そのまま日本語の愛称になる」という。コンチャンとは?コンちゃん??北京語、広東語、福建語、潮州語のいずれでもそうした発音にはならない。強いて言えば広東語グォン・チンがやや近いかもしれないが、しかしどうひねっても「コンちゃん」にはならない。 また梁と言う姓を主人公が福建語で「ニュン」と名乗るくだりがある。これはニィウの間違いだろう。日本人は語尾のnやngの発音を聞き取るのが苦手なので、やむを得ないのかもしれないが、これらがつくのと付かないので発音は全く違う。主人公が中国人という設定なのに、これではリアリティーが無い。 ちなみに下巻では、チャンドラボースがシンガポールに来て、インド人たちが「チェロ・デリー」と大歓声を上げるというくだりがある。おそらく「チャロ」(ヒンディー語で行くの意味)の間違いではないだろうか。 台湾人、梁光前の民族的アイデンティティについても違和感がある。彼は自分が日本人なのか、中国人なのかという民族意識の間で揺れ動く、という設定だが、その時代の台湾人(少なくとも漢族)は、もっとはっきりと自分のことを「日本人」として規定していたのではないだろうか? また、戦時中にシンガポールで流通した通貨単位は海峡ドル(Straits dollar)だが、この小説の中では「シンガポールドル」になっている。シンガポールがマレーシアから分離独立したのは戦後も1965年になってからだ。ほかにも、密かに抗日スパイの名簿作りをしていたという櫻井庄二郎の軍事協力者としての裏の顔があかされる一方で、光前が東條英機のシンガポール訪問計画を、抗日スパイのもとに頻繁に通って情報を筒抜けにもらしているのに全く気がつかないという矛盾、また攻略直後の華僑検証の時、マラヤ共産党のトップが一般在留邦人の一言であっさり釈放されてしまうところなど、随所に違和感を感じるくだりがある。 小説なので、別に史実と全く同じにする必要はないが、あまりに不自然なディテールが多いと歴史小説としてのリアリティーも輝きも失せてしまう。 全体としては割といい作品なだけに、惜しい。 | ||||
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悪くないと思う。中国大陸では中国共産党が南京大虐殺などさんざん宣伝してるので、南京大虐殺という言葉を聞いたことがない日本人はおそらくほとんどいないと思う。しかしシンガポールで粛清(現地の発音でソッチン)という、日本軍による大量虐殺が行われたことを知ってる日本人は、むしろ少数なのではないか。 そうした中で、戦時中に日本軍がシンガポールで何をしていたかについて、堅苦しくなく、エンターテイメント仕立てで語っているこの小説は、1人でも多くの日本人が歴史を知るきっかけとして意味があると思う。セントーサ島のカジノに遊びにいく日本人観光客が、その場所で何がおこなれたのか知るのは悪いことでない。 日本人の視点ではなく、日本の植民地時代の台湾に生まれた客家人と言う、微妙な立場に立っている主人公の視点から描いているところも優れている。ストーリーテリングが侵略側、日本の一方的な視点に陥ることを、うまく回避している。 とは言え、シンガポール攻略直後に行われた、憲兵隊による恐怖政治、軍刀で中国人達の首を跳ねてオーチャード通りに生首を並べて晒したこと(この恐ろしい写真は日本軍による暴虐の証拠としてシンガポールでは有名)は、かなり強引な感じで正当化されていたり、憲兵隊の拷問を「軽い殴打」と表現するなど、首をひねるところもある。 他の方も書いているように、結末があまりに唐突で安直なのは、かなり残念。 あまりに腑に落ちないので、もう一度読み返してみたが、この結末に繋がる伏線は物語のどこに敷かれていない。 | ||||
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シンガポールでイギリス軍に抑留されていた桜井家は、進駐した日本軍に解放される。中国義勇軍に入隊していた梁光前は日本軍憲兵に捕らわれるところを、桜井家に助けられ書生として住み込む。 昭和18年、シンガポールに首相東条英機訪問で在留邦人のパーティーに出席することに。しかし義勇軍残党による暗殺計画が!? 佐々木譲は相変わらず面白い( ̄▽ ̄)=3 | ||||
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太平洋戦争開戦前夜のシンガポール、風雲急を告げる状況で日本に引き上げる桜井家のパーティは夜更けまで続く。が翌早朝には英米に宣戦布告、収容所に収監される。そして日本軍の攻撃が… 佐々木譲は相変わらず面白い!下巻も楽しみだ( ̄▽ ̄)=3 | ||||
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紙の本では2008年7月に上下巻同時に発売されています。 ところがKindle版では上巻のみ発売となっています。(2014年6月現在) 上巻の反応をみながら下巻の発売を検討されてるのか、他意があるのか不明ですが、 普通上下巻同時に発売するものでしょう。 個人的に果たして下巻が発売されるのか予測できないため、 Kindle版の購入をためらっています。良書なのにとてももったいない販促とおもいます。 ※6月27日追記 本日下巻がリリースされました。このタイムラグはいったい何故‥‥ とりあえず安心しました。星の数も作品の評価に合わせました。 | ||||
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古きシンガポールに感慨深く、佐々木譲の描く世界に浸れることができる。 | ||||
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2013年の日本が何処に向かって動いているのか?そしてその行き着く先に待っているのは、この物語に現れる事態なのではないか? 過去に犯した罪深い行いを歪曲、過小、消し去ろうとまでしたがっている人達が存在します。その人達からすると、許せない本書の内容でしょうね。 しかし同じアジアの一員として、日本も歴史教育をきちんと正しく行って欲しいものです。 星州において粛清という名において大勢のシンガポール人を日本軍が虐殺したのは、作り話ではなく真実です。 資源を絶たれて行き詰まった日本がアジアの他国を犠牲にしてでも生き残ろうとした政治決断。欧米支配から救ってやるという偽善で、結局は植民地支配よりも悪い行いをしてしまった日本。その事実を正しく認識せずして、何がアジアのリーダーだろう? 等々、いろいろ考えさせてくれました。 | ||||
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華人の義勇軍のありかた、対英国に対する彼らの思惑は? インド人、マレー人と華人のちがいは、台湾人の華人への感情は? など、まだいろいろありそうだが、本編の大筋とは関係ないか・・・・ | ||||
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