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コレクター
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【この小説が収録されている参考書籍】
コレクターの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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ジョン・ファウルズはオックスフォード大学卒業後、フランスとギリシャで4年ほど英語を教え、ロンドンに戻ってからも10年ほど外国人相手に英語教師をしながら小説を書き続け、1963年に本書『コレクター』を発表しました。25歳の男が20歳の女性を誘拐、監禁し、2カ月ほどのちに病死させてしまうストーリーです。この犯罪の背景には階級社会であるイギリスにあって、当時の新興階級に属する者のひがみにも似た思いがあります。誘拐される美術学校生ミランダは上流階級の出身ながら、原水爆禁止運動に共鳴する進歩的な女性。作品の半分はミランダが監禁中に書いた日記からなり、そこに1960年前後の若い女性の考えが記されています。本書はウィリアム・ワイラー監督によって映画化されましたが、日記の部分は全て削除されていました。評価の別れれるところでしょうが、映画『コレクター』はそれ故に男の不気味さを露にすることに成功しています。小説は小説、映画は映画と割り切るしかないでしょう。 | ||||
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ジョン・ファウルズはオックスフォード大学卒業後、フランスとギリシャで4年ほど英語を教え、ロンドンに戻ってからも10年ほど外国人を相手に英語教師をしながら小説を書き続け、1963年に本書『コレクター』を発表しました。25歳の男が20歳の女性を誘拐、監禁し、2カ月ほどのちに病死させてしまうというストーリーです。この犯罪の背景には階級社会であるイギリスにあって、当時の新興階級に属する者のひがみにも似た思いがあります。誘拐される美術学校生ミランダは上流階級の出身ながら、保守的ではなく、21歳年上の男に恋し、原水爆禁止運動に共鳴する進歩的な女性。作品の半分はミランダが監禁中に書いた日記からなり、そこに60年前後の若い女性の考えが記されています。本書はウィリアム・ワイラーによって映画化されましたが、日記の部分は削除されていました。本書と映画のどちらを評価するかは難しいところでしょう。 | ||||
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