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ティンブクトゥ



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【この小説が収録されている参考書籍】
ティンブクトゥ
ティンブクトゥ (新潮文庫)

ティンブクトゥの評価: 4.15/5点 レビュー 27件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.15pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.1:
(5pt)

唯一無二の

ウィリーは少々ネジの壊れた放浪詩人。彼に寄り添って旅を続ける犬はミスター・ボーンズ。ウィリーはミスター・ボーンズ相手に果てしもなく語りかける。過去の思い出話や処世訓などを・・。ミスター・ボーンズは喋ることこそできないけれど人間の言っていることはほぼ理解できる。一人と一匹は最後のときに向かって旅を続けた。ウィリーの命が消えかかっていたからだ。

ウィリー亡きあと、一人取り残されたミスター・ボーンズは、ウィリーが残した処世術に従って新たな飼い主を見つけるのだが、心にあるのはイカレてたけど優しかったウィリーのことだけ。新しい家を見つけても、一家の状況次第で犬の存在など実に不安定である。むしろ流浪していたときのほうがよほど心穏やかだったのだ。なぜならウィリーとずっと一緒にいられたから。そしてウィリーはミスター・ボーンズのことを天使だと思っていたから。

やがて訪れるミスター・ボーンズの最後のとき。夢に現れたウィリーの試験に合格した彼はティンブクトゥをめざす。そこは死後に人と犬とが再会できる場所なのだ。

ミスター・ボーンズの視点で描かれる人間世界には深いものがある。随所で考えさせられる言葉に出会いはっとさせられる。衣食住だけでは人間も犬も生きてはいけない。そう、愛がなければ。
ティンブクトゥ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ティンブクトゥ (新潮文庫)より
4102451137

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