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告げ口心臓



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告げ口心臓の評価: 3.50/5点 レビュー 2件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(5pt)

翻訳と最後の解説がすばらしい

西崎憲さんの翻訳がすばらしい。 最後の解説も面白かった。 日本、フランス、アメリカ、イギリス等でさまざまな評価があり、人物像も意外と下世話な感じだったりして面白かった。
エドガー・アラン・ポー短篇集 (ちくま文庫)Amazon書評・レビュー:エドガー・アラン・ポー短篇集 (ちくま文庫)より
4480423214
No.1:
(2pt)

他の人には書き得ない物語、という力

新訳のおかげで読みやすい。このところ新訳の本がけっこう出ているけれど、今の言葉であることの読みやすさを痛感する。ありがたい。村上春樹訳、という特殊なスタイルもありだとは思うが、むしろこうした地道な翻訳作業に実りがあるといいなと思う。でないと海外の名作はそのうち誰も読まないものになってしまう。もちろん村上春樹訳、でもいいのだけれど。
正直に言えば、高校生以来のエドガー・アラン・ポーである。訳者自身の加えた評伝にある通り、高校生が反応しやすい物語だ。実際、そうだった。とはいえ、やはり今回読んで失望した訳ではない。どきどきするし、悲しくなるし、エドガー・アラン・ポーでしか味わえないものはやはりあるんだな、と思った。「アッシャー家の崩壊」を終えたところで読むのをやめようかと思ったのも、この物語がよくできていたからだと思う。評論家の言うことはその人の生きて来た範囲の話だ。ポーの人生はもっとすごいし、ずっと破綻している。
荒んだような、不思議な気持ちになりつつ、最後の評伝まできっちり読んだ。そうか、本国での評価は微妙だったんだ、と今さら知った。
さて。問題はこの本の装幀である。中身とは関係がない。においは近い。しかし。これはどう見ても松井冬子の絵以外の何ものでもない。それはポーとなんら関係はない。結び付けた気持ちは判らなくはないが、ただただ借り物である。
この本のデザインに関わった人々はペヨトルの「夜想 #耽美」に見事に取り込まれたこの絵を知らなかったんだろうか。あまりに、安直なブックデザインであることは間違いない。
エドガー・アラン・ポー短篇集 (ちくま文庫)Amazon書評・レビュー:エドガー・アラン・ポー短篇集 (ちくま文庫)より
4480423214

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