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日記は囁く
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日記は囁くの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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16歳の少女ノアは女優の母カートとその友人ギルベルトとともに、ヴェスターヴァルト地方の村に建つ古い屋敷を借りて夏のバカンスを過ごすことになった。ある夜、降霊術をおこなったノアと村の少年ダーヴィトは、その家で30年前に殺されたという18歳の少女、エリーツァの霊を呼び出してしまう。果たして彼女を殺したのは一体誰なのか。ノアとダーヴィトは密かに真相を探りはじめるが…。 これがヤング・アダルト小説だとは実は知らずに手にしました。その理由はひとえに、翻訳者が私の敬愛する酒寄進一氏(ドイツ文学者)だったから。これまでも氏は、フェルディナント・フォン・シーラッハの『犯罪』と『罪悪』と『コリーニ事件』、ネレ・ノイハウスの『白雪姫には死んでもらう』と『深い疵』、アンドレアス・グルーバーの『夏を殺す少女』といったドイツのミステリ作品の翻訳でその類い稀なる手腕を発揮してきました。私を楽しませてくれた酒寄氏の翻訳ならまず間違いないと考えたのです。 今回も酒寄氏の翻訳文は小気味が良いほどのテンポを伴った流麗な日本語で、その点では私の期待を全く裏切らることのない、確かなものでした。とはいえ作品内容はそもそも若年層を対象としていて、少女が主人公、しかも幻想色が強いミステリです。半世紀を生きて来た私のような年配の読者には埒外の作品だったといえます。 訳者自身、「アベディの作風はミステリというよりミステリアスという言葉が似合う」(274頁)とあとがきに記していますが、まさにその通り。 2006年にドイツ児童文学賞青少年審査委員賞にノミネートされたということなので、そうしたジャンルの書としてはそれなりのクォリティをもった作品だということでしょう。若い読者には十分楽しめる作品なのかもしれません。 | ||||
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16歳の少女ノアは女優の母カートとその友人ギルベルトとともに、ヴェスターヴァルト地方の村に建つ古い屋敷を借りて夏のバカンスを過ごすことになった。ある夜、降霊術をおこなったノアと村の少年ダーヴィトは、その家で30年前に殺されたという18歳の少女、エリーツァの霊を呼び出してしまう。果たして彼女を殺したのは一体誰なのか。ノアとダーヴィトは密かに真相を探りはじめるが…。 これがヤング・アダルト小説だとは実は知らずに手にしました。その理由はひとえに、翻訳者が私の敬愛する酒寄進一氏(ドイツ文学者)だったから。これまでも氏は、フェルディナント・フォン・シーラッハの『犯罪』と『罪悪』と『コリーニ事件』、ネレ・ノイハウスの『白雪姫には死んでもらう』と『深い疵』、アンドレアス・グルーバーの『夏を殺す少女』といったドイツのミステリ作品の翻訳でその類い稀なる手腕を発揮してきました。私を楽しませてくれた酒寄氏の翻訳ならまず間違いないと考えたのです。 今回も酒寄氏の翻訳文は小気味が良いほどのテンポを伴った流麗な日本語で、その点では私の期待を全く裏切らることのない、確かなものでした。とはいえ作品内容はそもそも若年層を対象としていて、少女が主人公、しかも幻想色が強いミステリです。半世紀を生きて来た私のような年配の読者には埒外の作品だったといえます。 訳者自身、「アベディの作風はミステリというよりミステリアスという言葉が似合う」(274頁)とあとがきに記していますが、まさにその通り。 2006年にドイツ児童文学賞青少年審査委員賞にノミネートされたということなので、そうしたジャンルの書としてはそれなりのクォリティをもった作品だということでしょう。若い読者には十分楽しめる作品なのかもしれません。 | ||||
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