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(短編集)
貴族探偵対女探偵
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貴族探偵対女探偵の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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私はドラマを見てからこの原作を読みました。えっ?こんなのありと思いました。でもどちらもとても面白いです。ドラマをご覧になった方に是非読んで欲しいです。 | ||||
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摩耶雄嵩作品を初めて読むのにこれをチョイス。ミステリー初心者なので短編は有り難い。(幣もとりあへず)の章は、誤植か?と思いGoogle先生に聞いたら、そうゆうトリックか!ミステリーを読む醍醐味を教えてもらった気がしてラッキー。読者も騙され、登場人物も騙される展開って有るんですね。これをきっかけにミステリーに嵌るかしら? | ||||
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ミステリとしての出来は、前作同様に、平均点である。 前作で一編だけぶっ飛んでいたように今作も例によって「仕込んで」あるのだが、残念ながら仕掛けが前作のそれとほぼ同一なのでサプライズは少ない。 しかし五編すべて読み切った時の満足感は格別。貴族探偵と女探偵というキャラ設定をすべて完璧に使いこなし切ったこのラストは、ミステリ無関係に小説として素晴らしい。麻耶雄嵩作品にミステリと無関係な賞賛を送る日が来るなど想像もしていなかった。 | ||||
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2013年に出た単行本の文庫化。 「貴族探偵」シリーズの第2弾。「白きを見れば」「色に出でにけり」「むべ山風を」「幣もとりあえず」「なほあまりある」の5話が収録されている。 今回はライバルとして女探偵が登場する。理想に燃え、腕も悪くなく、いい女なのだが、それだけ引き立て役としてちょうどいいのも事実。 ラストでは、貴族探偵のひとをなめたような「推理」が炸裂し、なんともいえない気分になる。おもしろい。 | ||||
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この本も、さきぼど書いた内容と同じです! 亀と山Pの「背中越しのチャンス」も、同様です! | ||||
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現在、テレビでドラマ放送されているのに合わせて、購入。 前作『貴族探偵』から、新たにライバル役として、女探偵が登場。と言っても、貴族探偵こと御前様は女探偵のことを何とも思っていないご様子だが。 調査も推理も使用人任せでひたすら愛に生きる貴族探偵が、女探偵を小馬鹿にしてからかうさま、気障で嫌味な物言い、神出鬼没な登場の仕方が見所になっている。 ミステリ―としては、前作の方が真相の意外性のあるものが多く、本短編集は論理的推理を前面に打ち出して、真相自体は地味なものが多い。探偵が示すロジックの過程を追うのが面倒、という人には面白くないだろう。 女探偵のダミー推理の方も楽しめる。 「白きを見れば」 "鬼隠しの井戸"のあるガスコン荘で起こった殺人事件。 梁に残った凶器の跡(犯人の身長)、スリッパで踏みつけられた血の跡、停電の時刻のアリバイ、紗知のボタンを入手できた人物、シャッターを片手で持ち上げた理由などからの消去法による犯人特定の推理。執事山本の推理は逆転の発想によるものだが、○○が自分のスリッパを履いていた理由が説得力に乏しい。 「色に出でにけり」 三人の恋人を家族に会わせるために別荘に招待した"女王様"依子。その内のひとりが自殺を装って、殺害される。 タオルが違う色に入れ替わった謎、臭いと氷の解け具合から推定された犯行時刻、手帳が盗まれた謎。 手帳が盗まれた謎は面白い真相ではあるが、ある方面の専門知識がないと推理できない。 使用人として、料理人の高橋が初登場。 「むべ山風を」 大学の研究室で起こった殺人事件。 シンクに残されていたティーカップの色、ゴミの分別を知らなかったことから熊本組と推定されること、死体発見時の被害者の位置と上座・下座の関係などから紡ぎだされるロジック。矛盾を解決する逆転の発想はなかなかのもの。 「幣もとりあへず」 "いづなさま"に願い事を頼むために、旅館に集まった6人と、その付き添いの貴族探偵と女探偵。6人の内のひとりはネットで話題になった人物。ひとりが浴場で殺される。 女探偵の説明を読んでいると、ある箇所で「あれ?」と混乱。よく考えてみると、「作者は地の文の中で嘘を書いてはいけない」というルールが守られたためであることがわかった。実際に、前に戻って、確認してみると、ちゃんとルールが守られていた。書物で読むよりも、ドラマで見た方がわかりやすい作品の一例。 「なほあまりある」 ウミガメの産卵を見学するために、無人島の別荘に集まった人たち。女探偵は謎の人物に招待される。そこには貴族探偵の姿も。連続殺人が発生するが、使用人不在の中で、いよいよ貴族探偵自らが推理を披露するのだろうか……。 テラスから部屋まで続く濡れた痕跡、バラの花を動かした理由、別荘の管理人が殺された理由などから、女探偵が推理を展開するが……。 ラストのオチが何とも痛烈。 | ||||
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前作の雰囲気をそのまま、新しいキャラクターも登場し、よりパワーアップした続編的位置付けの作品です。 短編がいくつか収録されているので、こちらから読んでも問題ありませんが、「貴族探偵」を読んでからの方がより世界観も分かりやすく、対比として登場する女探偵のキャラクターにも愛着が沸きます。 前作同様「探偵とは何か」が大前提として掲げられていて、女探偵が登場した事で、その比較がよりクローズアップされているように感じました。 個人的には、女探偵の心中を察するあまり非常に悲しい思いをしてしまいましたが、それこそが現代社会に対しての問い掛けのようにも思えてなりません。 物語に登場する空間を脳内で映像変換し、自分自身でも推理しながら読み進めると、ひっくり返されるものもありますので、前作同様楽しめる作品です。 | ||||
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ドラマ化された貴族探偵シリーズの2作目!安定のおもしろさです。 | ||||
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ドラマの前に読んでみたい!と思い購入しました。 本屋さんでは売り切れでしたので、こちらで購入できてよかったです。 原作のよさがドラマにどれだけ反映されるのか今から楽しみです。 | ||||
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女探偵の愛香の噛ませ犬っぷりが最高です。ドラマも楽しみです。 | ||||
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麻耶雄嵩「貴族探偵」シリーズ2作目o(・x・)/ ≪探偵性が限りなく排除された≫探偵と、 ≪既存の探偵観に基づいた、一般的には優れた≫探偵とを対比させることに依って、 第1作以上に貴族探偵のキャラクター性が際立ち、魅力的な存在となっている。 短編集ですが、4・5作目が特に良かったですね('ω`) 146頁「まあ、私はひたすら愛に生きる男ですから。 探偵観の対比と云う世界観の面白さ、構成に対して 敬意を表させていただき、☆5評価といたしました。 | ||||
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麻耶雄嵩の「貴族探偵」第2弾である。 本作を読む前に第1弾を読んでおいたほうが、貴族探偵が貴族探偵たりえる理由などの背景事情が分かりやすいので、より楽しめるのではないかと思う。 また、連作短編の形をとっているが、メインの登場人物である「女探偵」のからみから、実質的に繋がったお話だと思って読んだほうが良いだろう。 1編目から3編目は、貴族探偵に振り回される女探偵をコミカルに描きつつ、ある理由(雪の山荘、絶海の孤島、など)から限定されてしまう捜査情報から犯人を特定していく推理合戦の妙が楽しい。これはもうサクサクと読んでいけばOK。 4編目はちょっと様相が異なるのである。同じ調子でサクサクと読んでいくと・・・あれ???と。さ、ここからページを戻っての読み直しが始まる。本格ミステリの醍醐味であると個人的には思う。そして、えぇ~というどんでん返し。楽しい。 5編目。これまでとちょっと異なる状況での事件勃発。女探偵はやむをえず真相究明に乗り出すのだが・・・結末近くでへぇ~と思わせておいてこれもどんでん返しが待っているのだ。 いや楽しいですね。前作ではエキセントリックさを前面にだしていただけのような感じもしたのだが、実は壮大な伏線だったのかということか。 | ||||
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このミステリーがすごいにランクインしたので,読みました。 前作につづいて、ユーモラスで楽しいです。 どのはなしも流れがほぼ決まっているというのも,徹底すると、一種の安心感があります。 それにしても、女探偵の方が、非常に可哀そうです。 | ||||
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貴族探偵と名乗っているのに、推理して事件を解決するのはその使用人やメイド、運転手であるという発想は本当にユニークで、楽しく読ませていただきました。この貴族探偵をシリーズ化して発刊していただけたら、私たち読者も定期的に楽しいひと時が過ごせるのではないかと思います。 | ||||
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麻耶雄嵩の世界にどっぷりつかっている方はそのままレジにお進みください。 若干推理に怪しいところがありますが、事件は解決しているので貴族探偵の世界観では問 題なしです。 麻耶作品はこれが初めてという一見さんはちょっと待ってほしい。 貴族探偵VS女探偵、帯にはディテクティブ(所謂探偵)ミステリーの傑作と書かれてい ますが摩耶作品は一筋縄では行きません。【探偵】【推理】といったものの枠組みへの問 題提起と読者への挑戦を緻密な論理で一貫して行ってきたこの作者の作品は、世間で認知 されている推理小説や本格ミステリとはだいぶ毛色が異なります。 例えば、明らかに殺人事件なのに犯人が特定されない短編集を出版したりします。 また探偵像にしても以下のように枠組みへのアンチテーゼな探偵がごろごろしています ☆ホームズ役より推理能力で優れるワトソン役。かつワトソンは探偵を裏から操る。 ☆鬼畜な銘探偵とその奴隷的助手(助手が探偵を殺すそうとするとはびっくりです。) ☆全知全能な神様がでてきてご託宣と天誅を行うミステリ。 事件の真相を明らかにしているから神様も探偵といえるのか。 推理→犯人がわかる→「すっきりした」という一般の推理小説の読後の感想が摩耶作品 では推理(たまに省かれます)→犯人がわかる→怒涛のカタストロフィで「え、なんで。 どういうことなんですか。」となります。作品自体は極めて論理的なんですがトリック とプロットに意図的な落差や罠があるので【隻眼の少女 (文春文庫)】のレビューの ように好き嫌いが分かれてしまいます。嵌ると抜け出せなくなりますけどね。 ですので本作も作者の作風を理解せずに、探偵同士の推理対決や知恵比べを期待すると 他のレビューの方が述べているように「変ないけすかない探偵が出てくるパッとしない 推理小説。キャラも立ってないしトリックも地味」と肩透かしになりかねません。 どうか上記の作風を踏まえた上でご鑑賞ください。 | ||||
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「探偵から何を取り除いても探偵でいられるか」という麻耶一連の取り組みのひとつ、貴族探偵第二巻。探偵からモラルを取り除いたメルカトル、探偵からロジックを取り除いた鈴木太郎(これは神様ゲームのレビューでも書いたが本当に凄い)、そして探偵から推理という行為を取り除いた貴族探偵。本作では「優秀で頭も良く、推理も論理も素晴らしいのに解決できない女探偵」と「自分は推理しないけど事件を解決する貴族探偵」を対照的に描いており本作のテーマがより明確になっている。前作では使用人にキャラクターが生まれないようわざと均等に出さず田中だけ二回出した、という徹底ぶりで、本作も使用人のキャラクターは意図的にまったく掘り下げられていない。キャラクターをもっと魅力的にするとか工夫すれば多少は一般受けもするだろうに、まったく頑固な作家である(そこが好きなのだが)。 メルの「答えのない絵本」のように、最近の麻耶の嗜好として、ミステリで疑いも持たれずに用いられる消去法という方法論への懐疑もあるのだろうか。もちろん全ての可能性を挙げ、全て消去していけば真実が残るはずなのだが、現実には全ての可能性を挙げることなんてできないし、消去の仕方にもちょっとした勘違い、間違いがあるだけですべてが破綻して見当違いになってしまう脆弱性を孕んでいる。女探偵の推理は見事で、並みのミステリでは充分通用するレベルの推理なのだが、一つ一つ一見間違いがないような論理を積み重ねていった結果ありえない結論に達してしまう。 「白きを見れば」は本作の消去法とその失敗を最も端的に表した典型的な作品。 「色に出にけり」はふんわりしたアリバイトリックをそういう風にまとめて犯人を指摘するのか!という最後の持って行き方が、すごく現実的でかつ円熟しておりカッコイイ。動機も素晴らしく、かなり好感度の高い作品。 「むべ山風を」はある短篇でメルが「浅墓」と指摘した可能性を実際にやってみた感じ。これは消去法ではまるで太刀打ちできない。 一番好きだったのは、あの作品の二番煎じと言われるかもしれないが、「幣もとりあえず」。とにかくシンプルで綺麗だなぁと惚れぼれしてしまった。 「なほあまりある」はあまりにも優雅な貴族探偵の戯れと、バラバラのピースが一直線に繋がっていく様は加速度円舞曲にも引けを取らず、最後のオチも非常に綺麗にまとまっており、笑わせてくれる。 一度麻耶作品にはまってしまうと他の作家のミステリを読めなくなるほどの中毒性を裏打ちしているのは、何よりもまず、美しい論理、既存のミステリへの造詣と観察、考察の深さ、そしてガチガチの論理で武装しているにも関わらず、凝り固まらず常に独自性を発揮する自由さと円熟味(エキセントリックさだけではない)。あまりミステリを読み慣れていない人にはこの凄さが伝わりにくいのが難点ではあるのだが…そういう人にとっては「変ないけすかない探偵が出てくるパッとしない推理小説。キャラも立ってないしトリックも地味」で終わりそうな感じの作品集。 | ||||
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