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(短編集)

われはロボット



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われはロボットの評価: 4.59/5点 レビュー 68件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.59pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全62件 41~60 3/4ページ
No.22:
(4pt)

古さを感じさせない名短編集

「ロボット三原則」と人間をめぐるドタバタが描かれている。

ロボットは、あるときは人間の命令に従いつつ躊躇し、またあるときは反乱を起こして人間を助け、またあるときは人間のために嘘をつき、そしてあるときは一部の人間にダメージを与えながら人類を助け・・・。

話が進んで行くにつれ、ロボットが「人間らしさ」を身につけていくかのようにも感じる。

一編あたり30〜40ページなので、本を読むのが苦手な人でも読めるでしょう。ただし普通の短編集ではなくて「連作短編集」なので、最初から読むことをおすすめしたいです。
われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集 (ハヤカワ文庫 SF)Amazon書評・レビュー:われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集 (ハヤカワ文庫 SF)より
4150114854
No.21:
(5pt)

スーザン・キャルヴィン

アシモフは後年に自作を統合しました。本作はアシモフ未来史の第一巻に位置づけられる古典的名作です。
謎解き調の短編集で読みやすく、また、アシモフも述べていることですが、キャルヴィン博士は秀でたSFヒロインです。
アシモフSFの第一歩として読むべき作品と思います。
われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集 (ハヤカワ文庫 SF)Amazon書評・レビュー:われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集 (ハヤカワ文庫 SF)より
4150114854
No.20:
(5pt)

ロボット工学三原則

連作SFミステリ。
アシモフの作品ならではのミステリ仕立てになっています。

自律的に判断して行動ができるような高度なロボットには、人類の脅威とならぬよう大原則が刻み込まれているべきだ、ということでアシモフはロボット三原則なるものを考えました。

簡単に言うと以下のようなもの。
1、ロボットは人間に危害を加えてはいけない。
2、1に反しない限りロボットは人間の言うことを聞かなければならない。
3、1と2に反しない限りロボットはロボット自身を守らなければならない

このロボット三原則は、あまりに有名になったため、ほかの人の作品にもしばしばでてきます。

彼の作品に出てくるロボットの頭脳には、このロボット三原則が必ず刻み込まれています。

本書では、アシモフ自身がロボット三原則を軸にして、その三原則をかいくぐるような話を考えて良質なミステリとして仕上げています。
ロボット心理学者キャルヴィンの回想という形で展開していくロボット開発史はユーモアでかつ魅了されます。

近い将来自律的なロボットが出てきたらロボット三原則がまた脚光を浴びそうな気がします。
われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集 (ハヤカワ文庫 SF)Amazon書評・レビュー:われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集 (ハヤカワ文庫 SF)より
4150114854
No.19:
(5pt)

記念すべきSF界伝説のシリーズ第一作。完成度は一番。

世界3大SF作家の代表作であるロボットシリーズ本編の第一作。
このシリーズは、雑多な短編集である「ロボットの時代」、ミステリーとの融合となる三部作「鋼鉄都市」「はだかの太陽」「夜明けのロボット」、更に、もう一つの大傑作シリーズであるファウンデーションシリーズとの融合を決定づける「ロボットと帝国」、映画化された最高傑作「バイセンテニアル・マン」等、膨大なものとなっています。
ロボットの進化を「制約下」でのものになると予想し、様々な未来図を描いてみせたアシモフですが、本作は時系列な短編集であり、本作のみで一つのクライマックスを迎える内容となっています。
少しずつ、ロボットの社会進出が進んで行くさまが、ユーモラスに、そして、ミステリ仕立てで描かれた本作のラストは、正に息を呑むものです。
「バイセンテニアル・マン」「ロボットと帝国」「ファウンデーションと地球」といった別の角度の決末に至る全てが本書に含まれています。
歴史的な、永遠に残る、正にオールタイムベスト。ジャンルを超えて古典となった名作、教養としても、単純な楽しみとしても、是非、お読みいただきたいと思います。
われはロボット (ハヤカワ文庫 SF 535)Amazon書評・レビュー:われはロボット (ハヤカワ文庫 SF 535)より
4150105359
No.18:
(5pt)

ただの『SF』ではなくて

ロボットにも心があると感じた。

「ロボット三原則」は、人間に危害を加えることを禁じた。

そしてそれが、人間に対する慈愛へと転じていく。

しかし、「ロボットは人間を愛さなくてはならない」というプログラムは無い。

逆に、命令を遵守するはずのロボットが、結果としてそれを無視、失敗することもある。

その理由を考えると(本文で徐々に解説されていきます)、ただのロボットのエラーではなく、人間に通じるものを感じてしまう。

特別なルールを持ったロボット達は、姿かたちだけでなく、人間そのものではないかと思うほどの「心」を持っているように見える。

当時の、非常に優れた『SF』は、機械・文明の未来を描き、更には人間へと回帰している。

『SF』、そして『心理学』として、読んでほしい。
われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集 (ハヤカワ文庫 SF)Amazon書評・レビュー:われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集 (ハヤカワ文庫 SF)より
4150114854
No.17:
(5pt)

コミカルな短編集 読後の清涼感は◎

若かりしアシモフがロボットをテーマにコミカルな短編を生み出した。 技術者パウエルとドノバンがロボットの巻き起こす珍騒動を解決していくというのが連作の初期の形態である。 話しのオチを切れよくまとめる手際が若々しい。 「あの兎をつかまえろ」はそれだけで出来ているようなものだ。 「嘘つき!」も発想はオチのおもしろさである。 しかし、心を読むロボットを登場させたことで、アシモフワールドでは極めて重要な役割を果たすことになる。
わたしはロボット (創元SF文庫)Amazon書評・レビュー:わたしはロボット (創元SF文庫)より
4488604064
No.16:
(5pt)

SF界に燦然と輝く金字塔。必読。

SF界の3大作家の1人、アイザック・アシモフの2大傑作シリーズの内の1つ、ロボットシリーズの記念すべき第一作。

アシモフは米国では科学解説などでも活躍した国民的作家であり、故人となった際には、我が国の新聞でも大きく報じられた偉人である。

アシモフのロボットシリーズは、ロボットが人間と共存するには、人間がロボットを警戒しないために、ロボットに制限を設けなければならないとの前提から出発しており、非常にロジックな作品群である。

このシリーズでは、ロボットは「ロボット工学三原則」という原則を遵守すべく作られている、しかし、遵守する中で、様々な解釈が生まれ、不思議な事件が起こる、という非常にユーモア&ロジック溢れる展開となっている。

特に本作は第一作であるため、ロボットの登場から、ロボットが人間の役に立つため、思わぬことを始める最終作まで、時系列的に並べられ、これ一作で完結する連作短編集の形態を取っており、作品としての纏まりは一番である。

これ以降の作品は、ロボットが人間と関わって行く歴史をドラマチックに描くストーリー性を強調した流れの壮大な作品群や、ロジックを生かした推理小説的な作品群へと変わって行くのであるが、第一作として本当にバランスの取れた作品を見せてくれます。

尚、本作もシリーズ最高傑作と名高い「バイセンテニアル・マン」も映画化されましたが、原作の方が深みがあって、良いと思います。

SFファンだけでなく、一般の方が読んでも、読みやすく素晴らしく面白い作品ですので、是非、手に取ってみて下さい。
わたしはロボット (創元SF文庫)Amazon書評・レビュー:わたしはロボット (創元SF文庫)より
4488604064
No.15:
(5pt)

ロボットものの原点

タイトルにつられて思わず手にとってしまったが映画とは別物。 有名なロボット三原則が出てくる物語。 1950年によくこれだけ考えついたな・・・というのが実感です。 旧訳は読んだことないですが、この訳は読みやすくていいですね。 話はロボット三原則をロジックの軸として、発生した問題を 人間達と読者が一緒に謎解きをするような感じ。 TVで言えばスタートレックっぽい展開なのかも。 SFとしても謎解きとしても楽しめると思います。
アイ・ロボット (角川文庫)Amazon書評・レビュー:アイ・ロボット (角川文庫)より
4042809030
No.14:
(4pt)

どこまでロボットは進化するか

たまたま入れたテレビのバラエティ番組で、人間の動きに呼応してロボットどうしがリングで闘っていました。 これがアシモフの世界ではロボットと人間の黎明期なのかもしれません。 やがてコンピューターも飛躍的に発展して人間の存在を脅かすようになったり、正しく管理するためにロボット心理学なるものが必要になったりするかもしれない、そんなことを考えさせられました。 興味深い短編集だと思います。
わたしはロボット (創元SF文庫)Amazon書評・レビュー:わたしはロボット (創元SF文庫)より
4488604064
No.13:
(5pt)

映画の原作

映画の原作でおもしろいです
アイ・ロボット (角川文庫)Amazon書評・レビュー:アイ・ロボット (角川文庫)より
4042809030
No.12:
(5pt)

ロボット三原則=実は人間三原則

女性ロボット心理学者の回想の形で語られる連作短編集。その後のSF界に測り知れない影響を与えてきた「ロボット三原則」は、実に簡素で実に深い概念だが、この短編集はすべてこの三原則が主題となっている。限られた主題でありながら、見る角度を次々に変えていくことで飽きさせないところはさすが。
 冒頭の子守ロボット「ロビー」と女の子の交流を描いた物語は、人間と黎明期のロボットの幸福な時を描いている。これほど慈愛に満ちた暖かい描写はアシモフ作品の中でも異色と思えるが、アシモフ17歳の作品と知ると思わずニヤリとしてしまう。その後のロボットの進化に伴って、不信感からロボットを宇宙へ遠ざける人類の描写が、やがて「はだかの太陽」や「鋼鉄都市」で描かれる「地球人」につながっていくと思えるところも面白い。
わたしはロボット (創元SF文庫)Amazon書評・レビュー:わたしはロボット (創元SF文庫)より
4488604064
No.11:
(5pt)

映画に感謝

SF小説といえば、需要が多いとはいえないので「高い」「すぐに絶版」という道をたどるのがほとんどです。
今回、ウィル・スミス主演の「アイロボット」が公開されたせいか、昔に発売された「われはロボット」を新しく訳し直し、装丁も新しくなって再発売です。ちなみに「われはロボット」に収録されていなかった短編が数本ばかし入っています。本がすり切れて触るのに忍びない人や、新しく入った短編の為に買うのも良いでしょう。しかし、新訳なので買う前に旧訳と新訳のどちらが良いか比べたほうがいいかもしれません。・・・新訳の方がわかりやすくはありますが好みもありますしね。
題名は映画と同じですが、内容は全くの別物です。しかし出来に関してどうこう言うまでもなく、最高です。SF小説初心者の人には特に読んで欲しいですね。再版されたこのチャンスを逃さず、買うのが賢い選択です。
アイ・ロボット (角川文庫)Amazon書評・レビュー:アイ・ロボット (角川文庫)より
4042809030
No.10:
(5pt)

W・スミスはアシモフの墓の前で切腹しろ!

アイザック・アシモフの「われはロボット」はロボットSFの古典的名作であるとともに、
現代の人間社会とは別のルールを持った世界で名探偵(役のロボット心理学者)が大活躍するSFジュブナイル・ミステリの雄編である。
この本に収められたミスティックな9編には、科学博士アシモフの今なお古びぬ学術的エッセンス以上に、
「人間」の行動原理に対する深い洞察が見て取れる。

冒頭の「ロビイ」はロボットよりむしろ「友達」を欲しがる少女の心理にスポットを当てた純粋な児童向け小説であるし、
「うそつき」のクライマックスで事件解決の鍵となるのは探偵役のキャルヴィン博士の歪んだ激情だ。
「証拠」「災厄のとき」で示される不気味な機械文明の逆支配構造は、
限りなく発展するテクノロジーに対して人類はいかなる態度を取るべきかというテーマを提示する(しかも明確な結論は示されない)。
読者の注目は自然とロボットよりも彼らと付き合う人間に対して向けられる。
現代のフィクションにおいても、ロボットは人間の姿見としてヒューマニズムを表現するための媒体に使われることが多いが、
驚くべき事にアシモフは今から60年近くも前に斯様な現代的表現技法に着手していたことになる。
本作がロボットSFの出発点にして原点と呼ばれる所以だろう。

SFという形体を取りながら、アシモフのテーマは(当時主流であった)技術文明の礼賛よりも、
時に暖かく、時に残酷に、人間達の複雑かつ奇妙な心の内を描き出すことにあったのではないか。
いつの時代にあっても、人間を描くことに拘る物語は強いものだ。
われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集 (ハヤカワ文庫 SF)Amazon書評・レビュー:われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集 (ハヤカワ文庫 SF)より
4150114854
No.9:
(5pt)

W・スミスはアシモフの墓の前で切腹しろ!

アイザック・アシモフの「われはロボット」はロボット小説の古典的名作であるとともに、
現代の人間社会とは別のルールを持った世界で名探偵(役のロボット心理学者)が大活躍するSFジュブナイル・ミステリの雄編である。
この本に収められたミスティックな9編には、科学博士アシモフの今なお古びぬ学術的エッセンス以上に、
「人間」の行動原理に対する深い洞察が見て取れる。

冒頭の「ロビイ」はロボットよりむしろ「友達」を欲しがる少女の心理にスポットを当てた純粋な児童向け小説であるし、
「うそつき」のクライマックスで事件解決の鍵となるのは探偵役のキャルヴィン博士の歪んだ激情だ。
「証拠」「災厄のとき」で示される不気味な機械文明の逆支配構造は、
限りなく発展するテクノロジーに対して人類はいかなる態度を取るべきかという
今日的なテーマを提示する(しかも明確な結論は示されない)。
読者の注目は自然とロボットよりも彼らと付き合う人間に対して向けられる。
現代のフィクションにおいても、ロボットは人間の姿見としてヒューマニズムを表現するための媒体に使われることが多いが、
驚くべき事にアシモフは今から60年近くも前に斯様な現代的表現技法に着手していたことになる。
本作がロボットSFの出発点にして原点と呼ばれる所以だろう。

科学に対する楽天的な無批判さが糾弾される事も多いこの時期のSF小説だが、
SFという形体を取りながら、アシモフのテーマは(当時主流であった)技術文明の礼賛よりも、
時に暖かく、時に残酷に、人間達の複雑かつ奇妙な心の内を描き出すことにあったのではないか。
いつの時代にあっても、人間を描くことに拘る物語は強いものだ。
われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集 (ハヤカワ文庫 SF)Amazon書評・レビュー:われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集 (ハヤカワ文庫 SF)より
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No.8:
(4pt)

映画公開にあわせてお化粧直し

今回「決定版」と銘打たれて刊行された本書収録短編の内容についてはすでに旧版のレビューに書いてしまっているので省略。旧版との主な相違点は、会話部分を中心に、訳文の細かなところに修正が施されていることと、瀬名秀明による解説とアシモフの「ロボット/AI作品一覧」のリストが付されている点だ。このところロボット関連の著作が続いている瀬名の解説は、若干力みすぎの部分があるものの、ハーラン・エリスンが手がけた『われはロボット』の脚本や、石川英輔のロボットテーマの作品にも言及するなど、なかなか行き届いていて好感が持てる。本書の読後、アシモフのロボット作品に興味を持たれた方には、『鋼鉄都市』、『はだかの太陽』などの一連の長編や、短編集『コンプリート・ロボット』を、また、より広くロボット全般について知りたいという方には、瀬名が編者となり、ロボットをめぐる小説と識者のエッセイを大部な1冊のアンソロジーにまとめた『ロボット・オペラ』をおすすめしておきたい。なお、帯には「映画『アイ, ロボット』の原作」と刷り込まれているが、映画自体は(suggested by Isaac Asimov's book とあるように)、タイトルと登場人物の名前と「三原則」、そして収録短編中のあちこちからアイデアの断片をかき集めて刑事アクション映画に仕立て上げたもので、オリジナルとは別物と考えていい。いつかハーラン・エリスンの脚本による「われはロボット」を見てみたいものだ。
われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集 (ハヤカワ文庫 SF)Amazon書評・レビュー:われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集 (ハヤカワ文庫 SF)より
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No.7:
(4pt)

SF古典 傑作の一つ!

高校時代に読んだのですが、映画化に当たり、もう一度読み返してみました。確かに、古さを感じる部分もない訳ではありませんが、それを差し引いてもあまりある作品だと思います。SFと銘打っていますが、ミステリー仕立てになっており、SFファンはもちろんのこと、ミステリーファンの方にも十二分に楽しんでもらえる作品だと思います。この作品を語る際に欠くことができないのは、やはり「ロボット三原則」でしょう。この「ロボット三原則」が現実をも動かし、「ロボットの時代」(アシモフの作品にもありましたね!)とも言える「現代」の一端を支えていることを考えると、SFというジャンルの大きさ、そして人間の想像力の豊かさ、無限さというものを強く感じました。SFが時代を予見するのはヴェルヌの時代から変わっていません。むしろ、現実こそがこの作品に描かれる「ロボット開発史」をなぞっているように感じたのは、私だけでしょうか。現実を予見し、現実をリードしているこの作品を、SF古典傑作の一つと言っても過言ではないと思います。
われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集 (ハヤカワ文庫 SF)Amazon書評・レビュー:われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集 (ハヤカワ文庫 SF)より
4150114854
No.6:
(5pt)

スタンダードであり金字塔だ

まず、文字が大きい。そして分厚い。旧訳版の記憶があいまいので厳格な比較ができないのだが、本屋でパラパラめくったときに違和感を感じ、読みなれたハインラインの月は無慈悲な夜の女王と比べると明らかに大きな文字を使っている。その分、ページ数が多いのだろう。かさだか紙ならぬかさだか文字だろうか。内容的にはさほど怪訝になる部分も無いが、昔の物も乱暴な翻訳ではないので個人的にはどちらでも行けます。SF入門にはもってこいです。
われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集 (ハヤカワ文庫 SF)Amazon書評・レビュー:われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集 (ハヤカワ文庫 SF)より
4150114854
No.5:
(5pt)

ロビィがいつまでも幸せでありますように。

アシモフの作品の中でも、一番好きなロボットもの。
SF業界の常識「ロボット3原則」がお目見えするのも「本家」っぽさ満点で満足度高い。「ロビイ」
古くて忠実で四角い子守ロボット・ロビィは、母親に疎まれて返品処分されるが。
ロビィの動作音は、起き上がりこぼしのようなぎー・ごろんという印象。
熊のぬいぐるみのような、子供の心の友。ってことは、プーさんみたいに子供が大きくなったら無用の存在としてただ待つだけの日々がロビィに訪れるのだろうか、と思うとまた泣ける。「我思う、ゆえに...」
自我に目覚め信仰に目覚めたQT1号は、二人のエーテル技術者の制御を受け付けず、暴走する。「野うさぎを追って」
鉱山採掘用のスピーディは、目を離すと仕事をさぼって踊りを踊ってる。ロボットのトラブルバスター二人組みは、問題解決にあたるが、見ていないと再現しないため苦戦するが。「うそつき」
何の間違いか読心能力を得てしまったRB34号。
秘密を知りたい人間たちに必要な情報を教え、皆の心の支えになったかのようだったが。「証拠」
キャルビン博士の回顧談。
完璧な政治家スティーブン=バイアリイは人間か?ロボットか?「完璧な人間なんてありえないんだから、バイアリイはロボットだ」という理論が皮肉。
われはロボット (ハヤカワ文庫 SF 535)Amazon書評・レビュー:われはロボット (ハヤカワ文庫 SF 535)より
4150105359
No.4:
(4pt)

SFミステリだったのね

「ロボット3原則」の本です。著者名、表題よりもそちらで有名な本作。
内容は「ロボットの話だからSFだろ?」と思っていたんですが、付け足すなら、ミステリ、です。
「ロボット3原則」というプログラム上のルールがありまして、第1条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過す
   ることによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
第2条 ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただ
   し、あたえられた命令が、第1条に反する場合は、この限りでない。
第3条 ロボットは、前掲第1条および第2条に反するおそれのないかぎり、自
   己をまもらなければならない。以上の「3原則」がもとで、ロボットが起こす一見、誤作動にしか思えない行
動の原因を探っていくストーリーです。
われはロボット (ハヤカワ文庫 SF 535)Amazon書評・レビュー:われはロボット (ハヤカワ文庫 SF 535)より
4150105359
No.3:
(5pt)

連作

もう何も言わなくてもいいほど有名な本です。 2、3篇読めばすぐ感じることですが、これはロボットSFであり、かつ、パズル小説群です。 「ロボット三原則」というルールの下に、どんなミステリィが成立するか、というパズル。 そのうえ、この"I,robot"は連作短編集としてもすばらしいものです。 後半の数編を読みすすめながら、これはブラッドベリの『火星年代記』と同じくらい良い連作ものではないか、と私は思いました。
わたしはロボット (創元SF文庫)Amazon書評・レビュー:わたしはロボット (創元SF文庫)より
4488604064

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