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聖なる怠け者の冒険
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聖なる怠け者の冒険の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全78件 1~20 1/4ページ
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この人の作品はなんか引き込まれてしまいます。舞台が京都やからかなぁ… とにかくおもしろく読みました。 | ||||
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森見氏作品では毎度のことなんですが、読み終わって、なんと言っていいやらとコメントを迷います。「四畳半」や「夜乙女」で大学生だった主人公がそのまま社会人になったような青年が主人公です。 ストーリーや意味をまじめに追求する人には向かないというか、どう考えても意味はないとしか思えない、笑、ひたすらそのわちゃわちゃした無茶ぶりを楽しむ物語です。 祇園祭前夜の宵山の1日を描いたもので、出てくるシーンは「宵山万華鏡」によく似ています。あちらで出てきた赤い浴衣の女の子たちも登場しますし。 舞台は、東西は鴨川にかかる四条大橋から新町通、南北は御池通から四条通、そしてここだけ北に飛んで北白川にあるラジューム温泉。 私自身は祇園祭も宵山も行ったことがないという京都人です。なんせ暑すぎる、人が多すぎるで、せいぜい宵々山まで、宵山以降はむしろ現地に近づかないようにしてきました。 なのでここに描かれるような”人の海の中に山鉾が不思議な輝く城のように浮かんで”いる風景や”四条烏丸大交差点を囲むビル街の明かりと、ビルの谷底を輝かせる宵山の光と祇園囃子がなだれのように降って”くるシーンを経験していないんだなと思うとちょっともったいない気がしてしまいました。ここに出てくる所長さんのように、次は北東角の三井ビルディング前に座って、生ビールとフライドポテトを手に見物するのもいいかもしれません、笑。 地元なので、”河原町OPAの脇にある路地を抜け、柳小路へやってきた”と八兵衛大明神の場所が示されるとそのまますぐにわかるのはお得というか、土地勘のある人だと倍楽しめると思います。 私自身は一番好きなのが「きつねのはなし」や「宵山万華鏡」などの怪奇色の強い作品なので、こちらはハチャメチャすぎて最後の方は満腹になってしまいました。 お話としては「宵山万華鏡」を長編にし、陽性にし、さらに騒がしくしたような感じです。森見氏のこの系統の話が好きな人は楽しめるでしょう。 | ||||
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決して悪くはないのだが、今一つ盛り上がりに欠ける。 小和田君が怠けているだけで物語の半分以上が終わっていく。 作者としてはそこを描きたかったのだろうが、間延びしている感が強く、あまり楽しめなかった。 | ||||
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主人公が、こんなに動かない物語は初めてでした。実際に歩いたことのある場所が出てきて、今も通るたびにこの話しを思い出します。 | ||||
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登場人物がデフォルメされていてコミカルに展開するお話です。人によっては馬鹿らしいと思うかもしれませんが、、、。前半は少々退屈ですが後半から面白くなります。 私は、「夜は短し、、、」を読んだ後だったので印象は弱いです。 | ||||
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本書の主な登場人物とセリフひとこと ・独身寮で自分を熟成させる筋金入りの怠け者小和田くん 「ああ、ぼくはもう、有意義なことは何もしないんだ」 ・終末に目一杯予定を詰め込み、一日にどれだけたくさんの冒険ができるかを追求する恩田先輩と桃木さん 「忙しく遊ぶ時、心の時間はゆっくり流れる。それでこそ週末の拡張が可能になるんだ」 ・迷子を祖母のもとに送り届け、酔漢をうち倒し、夫婦喧嘩を仲裁する万人に親切なぽんぽこ仮面 「正しいリズムを維持する。マグロのように泳ぎ続け、疲労の向こう側へ突き抜ける」 ・強面スキンヘッドの後藤所長 「充実した土曜日の朝は、熱い珈琲とタマゴサンドイッチから始まる」 ・世界でもっとも怠け者の私立探偵浦本 「依頼を手に入れた時点で俺の仕事はほぼ終わる。あとは潮の流れを見て利益を確保するだけだ」 ・浦本探偵事務所の週末だけのアルバイト女子大生で方向音痴の玉川さん 「あきれた!」 本書冒頭にあるフジモトマサル氏による挿絵が、狸の毛深い体のようにホンワカした本書全体の雰囲気をよくとらえています。特に恩田先輩と桃木さんの、ぽんぽこ仮面のお面をつけた絵がお気に入り。 | ||||
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本作の名セリフではないと思いつつ、 以下が心に刺さりました。 君はただ漠然と動くのを止めれば休むことができると思いこんでいる。しかし我々に必要なのは、じつら動きは止めることではない。正しいリズムを維持することだ。マグロのように泳ぎ続け、疲労の向こう側へ突き抜けること。これがコツだ。 私も人間以前に怠け者です。 健康的な怠け者であるためにも、元気になれるリズム(卵がけご飯を食べる、本を読む、ビールを飲む)を守って行きたいです。 | ||||
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何が面白いのかそれは自分の文章力と理解度では筆舌に尽くし難いですが、不思議で独特な著者の世界観に引き込まれて一気に読み終えてしまいました。この小説は京都に住む著者だからこそ書ける描写の細かさと言わずもがなの著者の文章作成能力と個性豊かで面白いキャラクター達の存在によって面白い作品になっているんだなと感じました。もしもこの小説がアニメ化されているのだとしたら是非みたい作品です。(因みにアニメ化はされていません。) | ||||
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京都祇園祭宵山の一日を個性豊かなキャラクターたちが東奔西走する冒険小説。 主人公、小和田くんは「ぼくは人間である前に怠け者です」というが、本来人間はそうなのかもしれない。真正の怠け者は、浦本探偵、八兵衛明神の方が、輪をかけての怠け者。小和田くんはそれほど怠け者ではない、と思う。週末ぐらいグウタラの方が心身ともに健康になるだろう。 ラスト4分の1からは、摩訶不思議な「森見ワールド」炸裂で奇想天外!物語の最後の結び方は首尾一貫していて、心地良い! | ||||
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もともと森見登美彦氏のファンなので、こちらの小説本を愛読していたのですが、フジモトさんのイラスト本もあると知り、ずっと購入機会を窺っていました。幸い手頃な価格で出ていたので購入_。 画角の切り取り方、文章からの着想、表現方法等々のどれもが素晴らしいの一言です。私も絵を描きますので、主題に対する返答方法のひとつの手本だと思い、たびたび見返していこうと思っています。 | ||||
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友人の薦めで森見さんの作品を初めて読んでみましたが、独特な世界観だと思いました。 読後感としては、面白かったというよりはよくわからなかったというのが正直な感想です。 冗長的で、深く読み取る力が私には欠けているかもしれません。 現代の京都の地名や施設が出てくるので、京都によく行かれる方は想像が膨らみますが、そうでない方は何のこっちゃという風に思うので、覚悟して読んで下さい。 | ||||
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新聞連載をリライトしたということで、同じ舞台仕立ての「宵山万華鏡」「有頂天家族」の ぐんぐん盛り上がる求心力、ぐらぐら危ういバランスハラハラワクワク、というほどではない。 新聞だからかな、なんとなくぽんぽこ仮面、土曜倶楽部、五代目あたりの日常の善悪が他の作品より わかりやすく描かれているようで、一気に描いた勢いは抑えめ。 森見さんはそういうのを超えたグダグダが面白いんだが。 でも登場人物は全て可愛らしい。 怠け者は誰のこころにもあるのだなあ。所長が熟睡できてよかった。 | ||||
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つまらなくて途中で読むのをやめてしまいました。 | ||||
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話が散らばってるのと登場人物が多い割に、主人公があまり出てこないので、とっ散らかった印象のまま、 途中から訳のわからん展開になり、ぐちゃぐちゃしたまま終わる。 ぽんぽこ仮面というものもそうだし、怠けるということや、土曜日、天狗ブランという言葉についての執着心が強く、くどい感じはする。 有頂天家族や四畳半、夜は短しなんかも押し出したいテーマというかフレーズをやたらと混ぜ込んでくるが、それほどくどくならずに上手にまとまっているのに、これはなんだろうなあ。 小和田くんにも細川さんにもその他の端役たちにもちっとも感情移入できないのも要因と思う。 所長や5代目の容姿、○曜クラブ、タバコ屋?のおばちゃんやなんかも思わせぶりなだけで結局大したこともなくそのまま通り過ぎていく。 筆者は〜というコメントがまま付くのもなんとなく興醒めではある。 読了後の余韻などもなくただバタバタしていて、あるものはなかったなあという印象。 先生のファンなら耐えられるかも知らないが、初見で読めば良し悪しというか、幻想的でない不可解、不条理という感想しか無いと思う。 少し残念ではある。 | ||||
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森見登美彦のファンの方々には今更言う必要もないが、とりとめのないファンタジーをくそ真面目な調子で語る 森見節はこの作品でも健在である。この作品のテーマな何であろうかとか、なにを言いたいのだろうかと 野暮なことを考えるべきではない。ただ、只管に森見ワールドを堪能することが大事なのだ。とはいえ、この 本を古本で買ったところ、文庫を一回り小さくした紙が挟んであったが、そこには森見先生の直筆 (多分)署名がされ、しかも「森見登美彦」の安っぽいスタンプまで押されており、「僕は人間である前に怠け者 です」とサインペンで書かれているのである。これがテーマであろう。ここに登場する小和田君をはじめ、多くの 人間が、暇あればサボろうとする怠け者である。出来れば何もしたくない、何もせずにぐうたらすることが 至高の喜びとする人間たちの叫びが聞こえてきそうな作品なのだ。作者自身、そのようなメモを多分すべての 本に挟むように出版社に依頼したのであろうか(頼まれた方は邪魔くさいことである)。あるいは、森見登美彦の かなりディープなファンが、スタンプまで作ってこのメモを記して挟んだのだろうか。ずれにせよ、将来ちょっと価値が 付きそうな気もする。大事にしておこう。 | ||||
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やっぱりいつもの森見さん、というのがどれだけ当てはまるか分からないが、奇想天外で、物語に振り回されるのを楽しめる作品だった。 ゲラゲラ笑うというより時折くすりと笑える。 面白いというより楽しい。 何が起きてるのかは最後までようわからん。 と、なんだかよかった点を説明するのが難しい。 確実に言えるのは、読後感のいい作品ということだ。よく分からないのだが、分からないなりに読み進めるうちになんだか心が温かくなってきて、読み終わるとなんだか前向きな心に出会える。 読む抗うつ剤、とでも言おうか、あまり味わえないこの安心感は、ぜひ読んで体感してほしい。 加えて、意外と寓話的な一面もはらんだ作品だ。このあたりは『四畳半神話大系』『恋文の技術』に通じるものがある。 怠け者でなく、「聖なる怠け者」であり続けた小和田君の人生観はなんたるものか? 具体的に論理的に話そうとすると、「性善説」とか「生産性の是非」とか「ヒューマニズム」とかいろいろな言葉が当てはまりそうだ。 だが……森見作品においてそれを論じるのは野暮というものだ。 とにかく世界を楽しむべし。とにかく人を愛すべし。 | ||||
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"内なる怠け者は眠れる獅子である。咆哮するかわりにあくびをする。南の島のヴァカンスを、不要不急の鉄道の旅を、終わらない夏休みを夢見る"2013年発刊の本書は第2回京都本大賞受賞作にして賑やかな宵山の京都の不思議な一日をテンポよく描いた物語。 個人的には、森見登美彦ファンの集いを企画したことから、勉強も兼ねて手にとりました。 さて、そんな本書は狸のお面をつけ、旧制高校のマントに身をつつんだ、正体不明にして自称"八兵衛明神の使い"『ぽんぽこ仮面』。一年ほど前から京都で人助けをしている人気者が、筋金入りの怠け者会社員『小和田君』を跡継ぎとして目をつけたことから物語が京都の名スポットを舞台にして、著者の別作品と同じく【スモールワールド的に展開していく】わけですが。 著者自身があとがきで(初めての新聞連載として)"一回一回を楽しんで読んでもらえるように努めた"と書いているように、リズミカルかつサービス精神旺盛な京都市内が舞台のドタバタ追跡劇を観ているような感覚があって終始楽しませていただきました。 一方で、精力的に人助けをする為に駆け回る働き者の『ぽんぽこ仮面』と対比する存在として、本書では謎の自信に満ち溢れつつ、すきあらば寝ようとする『小和田君』がいるわけですが。例えば『四畳半神話体系』の『私』などの無駄に多弁な主人公達と比較すると確かに新鮮ではあったものの、登場人物として魅力的、効果的だったかと言われると【こちらは賛否が分かれるのではないか】と思いました。(あと『宵山万華鏡』『有頂天家族』は先に読んでおいた方がより楽しめます) 森見登美彦ファンの人へ、また京都市内ガイド的に手軽に読める小説を探す人にもオススメ。 | ||||
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時間のある在宅の時期に読みたかった作家の作品を読む じっくり時間をかけて読みたい1冊です | ||||
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割と楽しく読めはしたんですが、話は場渡り的でいかにも新聞小説が元になってるんだなと思いました 森見先生の作品をたくさん読んでいるわけではないので何ともいえないのですが、ドタバタ感が強すぎて もう少し何とかならなかったのかなと思います(それが出来る作者さんだと思うので) | ||||
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「〇〇だから△△であるべき」という世の中の常識を今一度考え直す機会を与えてくれる本です。 難しい展開ではないので、さくっとスラスラ読めるのが良かったです。 ストーリー自体がとても面白いかというと、そこまで痛快さや読了後の満足感はありませんでした。 | ||||
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