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聖なる怠け者の冒険
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聖なる怠け者の冒険の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全78件 21~40 2/4ページ
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著者の他の作品同様、登場人物、テーマ、小物、京都の場所の数々、全てが魅力的。京都の街が煌めいて感じられます。京都に住んでいたらなぁと思ってしまいます(当方埼玉県民)。埼玉を舞台にも書いて欲しい(笑) オチは少々弱いというか、ストーリーはあるようなないような…でも読後感は爽やかです!森見登美彦ワールドにどっぷり浸かれる大満足の1冊。 | ||||
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本当にどうでもいいのですが、無間蕎麦の乱闘シーンで「うわっぷ」と悲鳴をあげるシーン、昔の少女マンガによくあった変な言い回しのひとつだったので笑いのツボにハマってしまいました。 大日本沈没党の党首の眼鏡がホースの水で簡単に吹っ飛ぶ描写とか、目に浮かぶようなそういう細かいところが笑えて好きです。 | ||||
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幻想的な小説を書こうとして滑った感じかな。「夜は短し歩けよ乙女」「太陽の塔」のようなインパクトは無い。 | ||||
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まったくもって夜は短し歩けよ乙女のメソッドで書かれているといっても過言ではないでしょう!しかしこの本を読むことがムダであるということにはなりません!実際の京都が何度訪れても、さまざまに表情を変えるように、異次元的京都へ旅行するということは何度だって楽しいものです。 | ||||
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大変面白かったです。有頂天家族や四畳半神話大系、夜は短し歩けよ乙女などに関連のある団体や人物、建物が出てくるので、作品を知っている方は楽しめると思います。登場人物たちはみんな個性的で、自分の周りにもいたらいいのにと思います。自分は1度読むだけでは話の流れを把握出来ないので、数回じっくり読むことで1度読んだだけでは気がつけなかった伏線などを回収出来たりして楽しかったです。不思議な世界観でした。 | ||||
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表紙を見て分かる通り祇園祭をメインの舞台にした作品。主人公は社会人だが、四畳半でグダっていた学生が社会人になったような人物。 これまでの作品に現れたような人物たちと織りなす万華鏡(かな?)。 森見ワールドが好きな人向け。アニメから入った人の一作目には向かないかもww | ||||
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この作者の作品を初めて読みました。 とても楽しかったです。 ハードボイルドの骨格を見事に脱力させ、そこに京都のテイストを絶妙に絡めていますね。迷惑な正義の味方、行動しない主人公、調査しない探偵、アルパカそっくりの悪役(アル・カポネのもじりですね)など、楽しい登場人物たちが総出演。謎の偽電気ブランや無限蕎麦などを楽しみつつ、最後は見事に脱力の極みのボスキャラとクライマックスが・・・フジモトマサル氏による挿し絵もとても魅力的です。堪能しました。映画化して欲しいですね。 | ||||
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京都に現れた正義の怪人『ぽんぽこ仮面』を中心とした小冒険小説である。 小冒険をするのは主人公だが、しかし、主人公は怠け者であるから 主人公が『活力的な土曜日』に抗う物語ともいえる。 魅力は何と言っても『鮮明に描かれる京都』である。 また、物語の始まりと終わりが見えないことも面白い。 クライマックス部分が醍醐味であると思うが、私には少し助長すぎるように思えた。 サクッと読めるのでオススメです。 | ||||
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プロローグ 前作(と思っているのは私だけ、だけど)の「夜は短し歩けよ乙女」で、すっかりファンになったと思い込んでいる私は、本屋で平積みになっている本書(文庫本)を手にとって迷わず購入したのだけど、当の本書は時間の塵の中に埋れて玉川さんみたいに何故か迷子になっていた。それが2016年9月中頃。春が来た。一年ぶりに部屋の片付けを始めると、ラッキーにも未読の文庫本が発掘される。時は正に、ムービックスで「夜は短し歩けよ乙女」のアニメが公開されようとしていた。アニメの出来には期待は出来ないが、またまたそれでいっとき森見登美彦ブームになった私は、本書を読み始め、森見登美彦の危なイヤ怪しい世界が、私を連れて行こうとする。生来の怠け者である私は、p121の伏線を発見してあらあらと思った隙間に睡魔が滑り込んで来て‥‥。 平成29年3月15日記入。 エピローグ ‥‥おや⁈ふと眠りこけて何時の間にか一ヶ月以上経った。生来怠け者の私は、文庫の続きを読むこともせず、やおら起き上がり、ムービックスへ映画「夜は短し歩けよ乙女」を観に行く。偽電気ブランや閨房調査団や狸の置物を懐かしく眺める。そもそも原作のファンなのだから、その映画作品は観る前から気に入らない作品になることは「運命」つけられている。映画は掃けて、夜の四十万の帳の端を、小和田くんのように歩いていると、玉川さんのような可愛い女性がちょっかいを出してくる僥倖は、当然のことながら無くて、ふと所長のように死ぬ前に誰からも直接的にもっと感謝されたいと哲学的思考に陥ることも無く、この上ない「冒険」を歩いている自覚もなく、ただ歩いていた。そして何時の間にか、あの伏線はたいした伏線じゃなくて、それでもすべてのどうでもいい謎は解けて本書を読み終えていた。文庫本初回限定(って、初版だけなのかもっとなのかとてもわかりにくいけど)の「著者からのメッセージカード」は、私の人生座右の書として、本棚の奥に仕舞っておこうと思う。「僕は人間である前に怠け者です 森見登美彦」。 平成29年4月17日記入 あとがき 私の拙い感想をお読み頂いてありがとうございます。感想をネットに載せるにあたり、(いろいろ推敲するのはめんどくさくて嫌いだけど)本文に手を加えました。ごめんなさい。 2017年4月30日記入 | ||||
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いつもの森見ワールド。京都を舞台に奇妙キテレツな脇役が躍動し、主人公はぐうたら。声に出して読みたくなる言葉の羅列はこの作品でも健在。文庫なら暇つぶしにちょうどよいだろう。ただ、森見作品にどっぷり浸かった読者は食傷気味になるかもしれない。何が出てきても醤油味という感じ。 | ||||
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京都・宵山当日のある土曜日に、筋金入りの怠け者である社会人2年目の小和田君と彼を取り巻く人たちに起こる冒険?ファンタジーである。この小和田君、本当に筋金入りの怠け者である。上司である恩田先輩、後藤所長の充実した週末計画を意に介さず、怠け者の道を我が物顔で歩く。彼は静謐を求め、平和を愛し、そして川の流れに身を任せる。その川の流れは決して宇治川の流れのように早くない。ゆったりとしている。ゆったりとしていて流れているのかわからないくらいに。それくらい彼はマイペースであるのだ。この物語は激流と緩流が合流したところ緩流になるというなんともヘンテコだ。だがそのヘンテコさを真面目に滔々と語り、気づけば大円団になっている、ここがこの作品の面白いところではないだろうか。主人公だから怠けてはいけないなんて、誰が決めた?その通りである。怠けていても時に冒険は起こる。起こそうと思った冒険も面白いのだろうが、意図せず流れに身を任せて起きる冒険もこれまた違う面白さがあるのではないだろうか。そう感じさせてくれる物語であった。読んでいて、同じ登美彦氏の作品である、『宵山万華鏡』、『有頂天家族』と似た雰囲気をひしひしと感じた。ともに好きな作品なので、読んでいて自分が京都の街を縦横無尽に駆け巡るようで楽しかった。 交差点というものは様々なものが交差する。道路、車、人、狸と多種多様。祭りの山鉾のように意図して交わるものもあれば小和田君たちのように意図せずに交わる者もいる。みんな互いを意識しているわけではないが交わる。まるで逢坂の関のように。宵山の終焉と冒険の終焉、そして物語の終焉を四条烏丸大交差点で迎える。四条烏丸の交差点は京都市街を東西南北に貫く四条通と烏丸通が交差する場所である。交差点から烏丸通を南に進んで行くと本来は四条烏丸からは離れていく。しかし、玉川さんのように迷うと・・・、廻りに廻ってこの交差点に戻ってくる。「宵山」という行事はまるで京都の地理を変えてしまうのだろうか。ともあれ、ある者にとっては大冒険、ある者にとっては小冒険、各々の冒険の辿り着く先はこの交差点。川の流れに身を任せて行けば大抵は海に辿り着くように。 | ||||
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森見さんの作品には本当にハズレがない。 何度でも読み返すことができます。 | ||||
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センスある作家。夢と現の境界線をふらふらと迷走するように突っ走りながら、カオスな大団円に向かっていく独特な疾走感に魅力を感じる。が、この作品は、昭和のヒーローものよろしくところどころに登場する作者のナレーションがどうにも邪魔で終始信号待ちする車中にいるような気分だった。 | ||||
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序盤は物語を構成する場所や人物を冗長的に説明し、時折、筆者の言い訳が入ってくる、場面展開も目まぐるしく、かなり読み手の脳に負担のかかるものだった、終盤はテンポよく爽快に読めて面白い、中毒性がある好みの分かれる本でした。 | ||||
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他の作品と比べて、京都の街のグチャグチャ具合は凄まじいし、 奇想天外なアイディアの数々は図抜けているため、わかりにくいかもしれない。 ただ、この作品には、それを補って余りあるほどの「勢い」がある。 勢いというか、力技というか、とにかく終盤にかけての物語はすごかった(疲れた)。 | ||||
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新聞連載時、「どうせ単行本➡文庫本になるから」あえて読まなかったのを悔やんでいました。だって、単行本が上梓されたら全面改稿された上、さらに文庫本では加筆修正されているのだから…('・ω・`) だから、今回【挿絵集】を見て&読んで、朧気ながらでも連載当時のお話が想像できるのが嬉しい。登場人物もストーリーもまったくの全然別物だったのですね。 それにしても、あまりにも早くフジモトマサルさんがお亡くなりになられてしまい、もうこれ以上新しい画伯の絵を愉しむことができないなんて、とても残念です。ご冥福をお祈りします。合掌。 | ||||
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京都を舞台に、宵山を絡ませて繰り広げられる森見登美彦ワールドでした。 これを読んでる最中に、偶然にも、京都に行く機会に巡り合いました。まさに今、新幹線で帰りです。 もちろん、物語に登場した縁の場所に行って来ました。 スマート珈琲店、柳小路、三条大橋、納涼床、八兵衛明神のみですが。 物語を読みながら、京都の街並みを想像しながら読んでましたが、実際に足を踏み入れたから、元気百倍でした。 ただ、他の小説のほうが面白かったです。 ちなみに、下鴨神社、糺の森、鴨川デルタ、先斗町、barムーンウォーク、祇園あたりを散策出来ました。おまけに、本能寺、三年坂、二年坂。 | ||||
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登場人物が多いものの,キレイにまとまらず,途中からぐちゃぐちゃしてました. 森見ファンなら読むと思いますが,そうでない人はあまりおもしろくないのでは... | ||||
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元の新聞小説を知らなかったので、フジモトマサル先生の挿絵画集として拝見しました。 フルカラーで収録されたイラストはすてきで装丁も気が利いていますが、いつもの「人間のような生活を送る動物たち」の絵は無いのでそちらが好きな方は物足りなかったり、ピンと来ないかも。 こんど小説の方を読んでみます。 | ||||
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私は生粋の森見登美彦の本のファンですが、この本を読んだときは「う~ん、なんだこりゃ?」っていう印象を受けました。 太陽の塔・夜は短し歩けよ乙女・きつねのはなし・有頂天家族・恋文の書き方など、初期の森見さんの作品にあった本当に特徴的で、言葉の1つ1つに含まれていたとても豊かな”何か”がとても好きだったのですが、この本の文章にはそういう”何か”が失われてしまった気がしてしょうがありません。例えていうなら、初期の森見さんの文章は 様々な完熟したとっても美味しい果実たちが一行の文章に凝縮されていました。けれど、この聖なる怠け者の冒険にある文章では それらの果実たちがどこかに行ってしまって、すっからかんの状態になってしまっている印象を受けます。 | ||||
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