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聖なる怠け者の冒険
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聖なる怠け者の冒険の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全78件 41~60 3/4ページ
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先ずは、京都祇園祭の宵山の土曜日、朝から夜11時までの出来事を327ページにわたって書き上げた森見さんに拍手。 上のタイトルは、週末を会社の独身寮でゴロゴロ過ごすことに幸せを見つけている、小和田君の言葉。彼が実に愛すべき存在として描かれており、周りの騒動に振り回される彼をどうか休ませてあげて、と祈りながら読みました。もう一人、週末探偵(週末だけ探偵事務所でアルバイトとをする女子大生)の玉川さんがかわいい。方向音痴の彼女が、京都の町中を迷いながらも目的地へ行こうとする姿は、一生懸命であるがゆえに、とても健気な存在に思えてきます。 テングブランや赤い浴衣の女の子が随所に出てきて、森見氏のこれまでの作品を読んだ方なら思わずニンマリするような遊び心も満載です。私は「宵山の夜、四条烏丸大交差点」に、四方から四色の浴衣を着た若者が集まってくる場面を期待したのですが、さすがにそれはありませんでした。プロは他人の領域に足を踏み入れない、ということですね。 | ||||
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著者らしい語り口だが、どうもテーマが定まらず、最後まで転げ落ちていく印象。 これまでの著作に比べると、イマイチ世界観に入り込めなかった。 | ||||
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全体的に綺麗な印象を持ちました。いいと思います。。。。。。。 | ||||
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森見さんが好きなのだが、これは微妙だった気がします。 宵山万華鏡を読み返してから再読してみるのが吉かもです。 | ||||
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展開していく中でどんどんとファンタジー世界へ入って行く。 最後はどうなってるのか、もうよく分からい。 | ||||
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タイトルの通りです。 この作品に過去の森見作品の要素すべてが入っています。 そして、作品の完成度も実は一番高いと自分は思ってます。 特に、森見作品特有の「とぼけた感じ」と読者を錯覚させる工夫(異化っていうのかな?)が随所ににみられていて、面白いし、 いままで出版された森見作品の中では最も欠点が少なく、作品のバランスもとても良いです。 でも、その「そつのなさ」が今までの森見ファンには受けないのかもしれません。 TVのスペシャルドラマで映像化するとかなり面白そうなので、 もし、できるのであれば、是非見てみたいです。 オススメです! | ||||
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夜は短し歩けよ乙女の方が秀作だが、森見ワールド全開で期待通りの作品。 | ||||
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森見さんの世界観ととってもマッチしてて いいです。 現実逃避に読みます。 | ||||
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森見登美彦の魅力は以下の3つだとおもうのです。 ・古都・色街である「京都」という舞台。 ・国立大学生という特権的モラトリアムな立場。 ・ふたつの特権に守られた中でのラブロマンス。 以上の題材は遠く空想の世界ではなくなりました。持てるイメージが変わってきたようにおもえます。 京都はディズニーランドではなく観光地であり一般都市ですもの。 生まれ育った男性にたずねると誰もが絶賛というわけにはいかないようです。 大学に関しても、かつてTVで学校で広告がくりかえされる存在でした。十代の読者には将来が約束されているようにみえるかもしれません。 近年ではFacebookなどSNSの普及により必ずしもきらびやかな世界でないことを知る人も増えてきました。 ラブロマンス。中年にさしかかった作者を学生の主人公と同一視するのは難しい。 エッセーと混交したような独特な世界観にカマトトぶった気どりがみえてしまうんですよ。読者も年をとったからかもしれません。 ファンとして、以下のどちらかを選んでほしいとおもいました。 1,「京都・大学生・ロマンス」の四畳半・夜は短しタイプをつきつめる。ファンタジーだと割りきって何がわるい。表紙は中村佑介だバカヤロー。 2,1から完全に離れた題材であたらしい森見登美彦を表す。(例・刑事サスペンス・企業立志伝・宇宙SFなど)。どうしたの? と思うくらいのものでいい。 未だに森見ベストが「夜は短し」であるという読者は多いのではないでしょうか。 7年前の作品です。 このままでは新作のたびに「前のほうが」と未練をつのらせてしまいます。 何かが足りない「夜は短し」として読んでしまうのはしのびないのです。 | ||||
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森見登美彦さんの最新刊。朝日新聞に連載されていたものですが、単行本発刊にあたり全面的に改稿したほとんど別物の作品、ということです。 本作の挿絵を描いておられるフジモトマサルさんの『聖なる怠け者の冒険 挿絵集』という画集も出ているのですが、そちらは新聞連載当時の挿絵を集めたものであるため、改稿された単行本だけを読んだ読者には「えこの人だれ?全然知らないんですけど」というキャラクターが描かれた挿絵がいくつも収録されており、たとえ作者が直さずにいられないようなグズグズの展開であってもかまわないから改稿前のバージョンを読ませてくれえ!という新しい苦しみを味わわせられますので、これから購入される方は覚悟してください。 このお話は京都宵山祭が催される「土曜日」及び休日果ては人生の過ごし方を巡ってのさまざまな野望や哲学を縦糸、京都で暗躍する兼業ヒーロー「ぽんぽこ仮面」と、ぐうたら独身貴族サラリーマンの小和田君、そして狸の神様「八兵衛大明神」、アルパカそっくりの「五代目」が所属する「土曜倶楽部」、ある人から「ぽんぽこ仮面」がらみの依頼を受けた浦本探偵事務所の面々などが京都の街を追いかけっこするさまを横糸に展開されるちょっと不思議な物語です。 以下、少々ネタばれを含む記述になりますのでお気を付けください。 相変わらず、センスが光る言葉づかいや小道具でそういうのが好きな人々のハートを鷲掴みにする森見ワールドは健在ですが、「ぽんぽこ仮面」の活動の動機やその毀誉褒貶の悲哀周辺の処理が微妙だったように感じられ、個人的にはそこが残念でした。 全体のテーマ(?)は小和田君や浦本探偵に代表される狸的な「聖なる怠惰」礼賛(笑)で、働き者の「ぽんぽこ仮面」の悲哀及び肉体派熱血アルバイト玉川さんの空回りがその対比物として置かれている―「役に立とうなんて思い上がりだ」―という解釈でいいのかなあとも思うのですがいまひとつ確信が持てず・・。 とりあえず、読んでいると普通に努力の果てに報われないどころか各自エゴを刺激されたり弱みを握られた洛中のひとびとに狙われるはめになった「ぽんぽこ仮面」がかわいそうでしたから―この展開は『新釈・走れメロス』とやや似ています(笑)が、やはりそこが匙加減と言うか悲喜バランスの問題で、『メロス』は設定の際立った阿呆らしさと、主人公の人間的いい加減さ、あとは古典の現代リライト作品でワンクッション入る(パロディであることが前提)などの要素がうまく悲劇性と釣り合っている、むしろ喜劇の割合が勝っているという具合で、読者はひたすら美しい言葉遣いで構築される未曾有の馬鹿馬鹿しさに笑えばよかったのですが、今作はどうもそういう塩梅がよくないんではないかという気がします―まあ、これが現実なのかもしれませんけれど、皮肉の味が舌に残る作品で、読後感は少し重かったです。アメリカの作家O・ヘンリの短編『善女のパン』や『警官と讃美歌』のようなペーソスがあるというか・・。 コミカルなテイストの中にも悲劇があるという造りは『有頂天家族』にも共通していますが、個人的には本作の処理より前者の処理の方が好みでした。狸が主人公の場合、狸はもともと呑気ですし、あらゆる面においてワンクッション入る感じがあるので悲劇も重くならないように思いますが、今作は現代の京都でキャラクターも市井の人なので、悲劇性が強く残ってしまったのではと分析します。森見作品には珍しく「ぽんぽこ仮面」が、エゴもあるとはいえ健気に人助けをしているキャラであることが難易度を上げたのかなと。それなりの紙数で作中「ぽんぽこ仮面」の出番が多いので、読者は自然葛藤・苦悶する彼に感情移入しますから、そこも重くなる要因のように思います。もともと勧善懲悪的で爽快なお話を書く方ではないと思うので、まあこれも森見さんの世界と受け止めていくべきところなのかもしれませんけれども・・。 上述しましたが、同じようなペーソスを持った作品を書いたO・ヘンリの場合は、一話一話が非常に短い短編であるということと、元々の文体がドライで淡白、簡潔であることによって重くなるのが防がれていると思います。本作のように中編で、真面目な性格のキャラクターがある意味人間社会の醜さや身勝手さの中でへとへとになりながら悩む描写が作中数回繰り返される、しかもその姿が結果オーライの怠け者との対比で描かれるというのは、自己中心的な天才を描くのに善良な凡人を対比させたサマセット・モームの『月と六ペンス』のようで、わたしにはビターすぎます。そんな気の毒なことを執拗に描こうというその意地の悪さ、「持つ者」の「持たざる者」への傲岸な優越感、「選ばれた」強者の驕り、「力こそ掟」という帝国主義的なものが振りかざされるのを感じていやな気持ちになってしまうのです。たとえ「ぽんぽこ仮面」に少数の味方がいるにしても、お話全体の主題・力点が「聖なる怠惰」なのですから、彼の役どころは「不毛なる勤勉」「見当違いの勤勉」「呪われた勤勉」的なもので、つまりピエロなのでしょう。それなりの時間をかけて見守ってきたキャラクターのオチがこれでは気持ちよく笑えません。真面目な人はいじめちゃだめです。テキトーな奴ならいいですが。 どうも森見さんは「強者(強運、絶対的に優れた美貌や能力など)への憧れ」をお持ちのような気がしますが、森見さんの文体とハイクオリティなくだらなさを愛する者ながら、何に憧れるかというその辺の好みは悲しいけど合わないのかなと感じます(笑)。力があるからといって他人を足蹴にして好き放題するような人間の何がカッコイイのかわたしには全くわかりません。『有頂天』の弁天も自然災害キャラと割り切って読んでますが好きじゃないですし。あんな人が増えたらいやです。 最終的に、完成度は『有頂天家族』のほうが上という感想を持ちました。あちらは悲劇があっても最終的に気持ちよく読めました。森見さんは展開や筋で小説的に読ませるのではなく文体が持ち味な作家さんですし、文章を練るのに落ち着いた時間が必要のように思いますから、そもそも時間に追われる新聞連載という執筆環境がそれこそ冒険だったのではないかという風にも思います(書き直しをされたのはある意味納得)。 期待が大きかっただけに辛辣かつ独断と偏見によるアレなレヴューを書いてしまいましたが、ともあれ、やはり森見さんは現代日本において稀有な文学世界をお持ちの方だと思います。こんなに日本の現代作家さんにハマったのは久しぶりです。次作は『有頂天家族2』でしょうか?発刊を楽しみにしております。 | ||||
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すごく面白いわけではないですが、 つまらないとまでは言えません。 | ||||
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問題無く対応いただきました。(聖なる怠け者の冒険 森見 登美彦) | ||||
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実はまだ、小説本体を読んでいない。 フジモトマサルの作品が好きなので、本書を手に取った。 細部まで手を抜かない、フジモト氏の作風からして、締め切りがタイトな新聞連載は大変だったと思う。 小説が未読なので、絵に添えられたコメントは理解できないが、ネタバレ防止ということで、それはそれで楽しんだ。 表紙のお遊びも洒落ている。 本文と挿絵のコンビネーションが非常にうまくいっている作品のようなので、小説と挿絵集を分けて出すのではなく、1冊にすればいいのにと思わないでもないが。 出版社の事情だろうか? | ||||
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綺麗な絵で森見さんの世界観をよく表現できていると思う。森見さんの小説は最近よく映像化されているが、もし、この小説がされるのなら、この絵で映像化してほしいです。京都の町をそのままに描かれていて、京都をよく知る人には馴染み深いで場所ですね。 | ||||
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題名のとおり、森見登美彦氏の「聖なる怠け者の冒険」の挿絵集です。 森見氏の世界を愛する人々は、まるで、飲みながら読書会に参加している気分になって楽しめます。 やはり、好きなものは、同好の人と楽しみたいですよね。 | ||||
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主人公は社会人2年目の怠け者・小和田君。 正義の味方「ぽんぽこ仮面」から「跡を継げ」と言われたことから、奇想天外な一日がはじまります・・・・。 今作はドタバタしすぎて、ちょっと追いていかれてる感も否めなかった。 宵山の一日を描くのだけど、あまりに時間が進まなくて、のんびりしすぎてる気もした。 でもでもやっぱりモリミーは京都を舞台にしたこのテイストの作品でないと!! 妖しく、馬鹿馬鹿しく、他作品とのリンクが嬉しい・・・この3つが命! モリミーの作品を読むたびに、京都に住んでいる人や京都に詳しい人をうらやましく思います。 京都を知ってると知らないのとではおそらく楽しめ方が全然違うと思う。 くぅ〜、悔しい(>_<) ぽんぽこ仮面もいいけど、恩田先輩と桃木さんカップルが大好きです。 なに?このマイペースっぷりはww憧れるんですけどww これまでの作品に比べ、大笑いを誘う爆発力には欠けている気がしたけど、 この人にしか書けない世界観は健在でした。 | ||||
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ペンギンハイウェイ読後直後だったので、恋せよ乙女の別バージョンに感じてしまうきらいはありました。 ともあれ、朝日新聞出版さんのサイトからDLしたお面とともに、楽しく読みましたw | ||||
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新聞小説で見ていた時から、イラストが待ち遠しかったので、一気にまとまって本にしてくださって、ありがとうございました、といいたいです。 | ||||
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森見登美彦さんの本は久々に読んだけど、森見ワールド全開!!大爆笑!! 改めて京都は不思議がいっぱい。 | ||||
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聖なる怠け者の冒険を寄り深く追求できる一冊レトロな感じがいいですね。 | ||||
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